1/2 株式会社有沢製作所 No.1 分析かわら版 発行:分析グループ 2017.02.14 ◇新規導入装置、技能試験、認定試験所について紹介いたします。 １．白色光干渉顕微鏡 による表面形状の計測 表面形状観察には走査型電子顕微鏡 (SEM)による拡大 白色光干渉顕微鏡 観察､レーザー顕微鏡による形状計測を行なっていました が、白色光干渉顕微鏡を導入する事で、更に小さな凹凸やな だらかなうねりの計測、粗さ解析も可能になりました。 ＜分析事例①：金属箔表面の傷深さ＞ 【原理】白色光を表面に照射しながら､レン ズを Z 方向に移動し､干渉縞から 3D 情報 を得る｡大気圧下で非破壊観察可能｡ 傷 図 1．金属箔 SEM 写真 断面プロファイルより傷深さ 100nm 図 2．金属箔の白色光干渉顕微鏡データ ＜分析事例②： 【用途】うねり､キズ､凹み深さ等の形状計 測や粗さの解析。 【垂直分解能】0.01nm 表面の粗さ＞ 最大高さ：Sz＝2.2μm Sz＝1.2μm Sz＝0.08μm 展開面積比*1)：Sdr＝0.46 Sdr＝0.05 Sdr＝0.03 図 3． 3 種の SEM 写真と白色光干渉顕微鏡データ *1)表面積がどれだけ増えているか(ISO 25178 表面性状 より) 技術管理部 分析グループ 〒943-8610 新潟県上越市大字中田原 1 番地 TEL : 025-524-2400 FAX : 025-524-5281 URL : http://www.arisawa.co.jp E-mail：[email protected] 2/2 ２．液体クロマトグラフ／質量分析 による未知成分分析 液体クロマトグラフ(LC)の検出器に質量分析装置(MS)を 液体 ／質量分析装置 追加し､未知成分の定性分析を可能にしました。 ＜分析事例③： C48H69N3O6 分子量: 784 中添加剤の定性分析＞ C73H108O12 分子量: 1177 C54H78O3 分子量: 775 C34H52N2O4 分子量: 552 図 4．プラスチック LC/MS のトータルイオンクロマトグラム ３．技能試験結果報告 (2016 年度) 分析レベル、信頼性向上の為、外部の精度管理に当たる 蛍光 X 線分析 各種技能試験に挑戦しています。2016 年度も 3 試験に参加 し、全て合格*2)しています。 燃焼 参加：76 試験所 UILI-ILP 国際試験所間比較試験 参加：5 カ国､154 試験所 ISO/IEC17043 に基づく技能試験 第 10 回「天然水中の陽ｲｵﾝ及び陰ｲｵﾝ」 第 12 回「 中有害金属成分分析」 主催：(公)日本分析化学会 主催：(一社)日本環境測定分析協会、国際民間分析試験所連合 *2)ISO/IEC17043 に基づく z スコア|z|<2 の満足レベル ４．ISO/IEC 17025 試験所認定 定期審査終了 試験所認定は国際規格 ISO/IEC 17025 に基づき、分析技術 BQS-103 付表-2E ﾊﾛｹﾞﾝ 分 析 結 果 報 告 書 試験依頼№ 報告書発行年月日 能力がある事を第三者機関が認定する制度で、認定された試験 第HG-XXXXX 年 月 日 技術管理部 分析ｸﾞﾙｰﾌﾟ 〒943-8610 新潟県上越市大字中田原1番地 TEL 025-524-2400 FAX 025-524-5281 RTL03170 報告書署名者 所は認定シンボル付き試験報告書の発行が可能です。但し、毎 印 ご依頼の試料について、分析結果を以下のとおりご報告申し上げます。 年審査を受け、問題が有れば直ちに認定を取り消されます。 1.依頼者名 ： 2.依頼者住所 ： 3.試験項目 ：試料中のﾊﾛｹﾞﾝ成分（F，Cl，Br）の分析 4.試験方法 ：石英管燃焼ｲｵﾝｸﾛﾏﾄｸﾞﾗﾌ法によるﾊﾛｹﾞﾝ分析（SOP-分析-2-01） 対象品目：樹脂・ｺﾞﾑ、電気部品 分解：石英管燃焼法 定量：ｲｵﾝｸﾛﾏﾄｸﾞﾗﾌ法（JIS K0127） 5.試料名 分析グループでは、2010 年に 6.測定ﾌﾛｰ 見 本 ： ：F，Cl，Br ｶｯﾃｨﾝｸﾞ・下準備/Cutting・Preparation 秤量/Sample measurement 燃焼-溶媒吸収/Combustion-Absorption Ion chromatography ハロゲン分析、RoHS スクリー 7.試料受取日 ：20XX年XX月XX日 8.分析実施日 ：20XX年XX月XX日 9.燃焼後の状態 ： 10.分析結果 ニング分析について認定を取得 項目 分析結果 ﾌｯ素(F) 単位 定量範囲 mg/kg 20mg/kg≦F≦5 000mg/kg 塩素(Cl) mg/kg 20mg/kg≦Cl≦5 000mg/kg 臭素(Br) mg/kg 20mg/kg≦Br≦5 000mg/kg ＊定量下限未満はN.D.と表記します。 ＊本分析結果は試験所がお預かりした試料に対する結果であり、 母集団を保証するものではありません。 ＊本試験所による承認なしで報告書の一部を複製してはならない。 し、今年度は 12 月に定期審査 11.その他 ： 以 上 1/1 を受審し、認定継続を承認され ました。 認定シンボル 認定証 試験報告書 技術管理部 分析グループ 〒943-8610 新潟県上越市大字中田原 1 番地 TEL : 025-524-2400 FAX : 025-524-5281 URL : http://www.arisawa.co.jp E-mail：[email protected]
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