第一回会議議事録要旨 資料「柏市水道部庁舎再整備基本計画(たたき台)について」により,基本構想 のコンセプト,基本計画(たたき台)の内容を中心に説明を行い,次のとおり質疑 応答等を行った。 (委員)基本構想で決定していて動かせない事項と,基本計画検討の中で議論の余地 がある事項とを明確にし,今後の論点を整理すること。 (事務局)改めて整理し,再度提示することとしたい。 (委員)資料では応急給水と緑化に関して詳細に説明されているが,これらだけが庁 舎の配置に影響するのか。井戸は 1 井だけでなく複数あると聞いたがどうか。 (事務局)配置への影響が大きいものとして,特にご指摘の 2 点を説明している。井 戸は,第一水源地エリアには 4 井あるが,敷地内は 1 井だけであり,他の 3 井は 敷地外にある。 (委員)説明では,現庁舎の跡地(北側)でなく隣接するポンプ棟跡地(南側)に建 設する計画であるが,南側には低層住宅があり条件としては厳しい。北側に整備 する案は検討したのか。北側にした場合,南側にした場合のそれぞれのメリット とデメリットを整理して,どちらかに絞り込むプロセスを示すべきである。 (事務局)現ポンプ棟は現在使用されておらず,(先に撤去でき)仮庁舎の必要性が 生じないため,費用の面から,今の計画としている。メリット・デメリット等に ついては,改めて整理する。 (委員)この庁舎はそもそも水道部だけで整備するものなのか。市本庁舎の一部とし て考えるべきではないのか。 (委員)市としては,庁舎が分散しているので,ある程度は集約したい。現在 40 年 先までの総合管理計画を検討しており,その中での考え方は総量抑制であり,課 題は複合化・集約化である。水道部庁舎についても複合化・集約化の検討は必要 である。 (事務局)水道事業の資金で建設するものである。市の施設を入れるのであれば,市 から財政負担をしてもらうことになる。耐震性が低く早期建替えが必要なため, 実現できるものから取り組みたいと考えている。まずは料金徴収などで共通性の ある下水道部門の統合を考慮している。 (委員)防災機能についてだが,市の防災計画の中で,市との連携や本庁舎が使用で きないときに第二の災害対策拠点とするなどの検討はどうなっているか。 (委員)市の災害対策本部は,本庁舎の他に 5 か所の予備が設定されている。現在本 庁舎の耐震化工事をしているが,Is 値は 0.75 までしか上げられない。水道部庁 舎が Is 値 0.9 を目指すのであれば,ここを予備に含めることも議論したい。その ための機能・面積を確保しておいてほしい。 (事務局)面積的には余裕があるので,今後の検討の中で柔軟に対応していきたい。 基本的には災害対策本部は本庁に置くものであり,水道部に置くのは水道の復旧 のための対策拠点である。その点は既に(地域防災計画において)整理されてい 1 る。 (委員)水道事業の資金から出すのであれば,水道事業運営に与える影響をチェック すべきではないか。資金は,起債するのか。 (事務局)内部留保資金(現金)を予定している。ただし,事業用施設の更新需要が 今後増大することが見込まれているので,どこまで庁舎に使用できるかは検討し なければならない。概算額が見えてきたら,財政的な整理もする予定である。 (委員)容積率を使って大きく建てる場合の資金はどう考えるか。PPP で民間資金を 入れるか,市に賃貸するか,などいろいろなやり方が考えられると思う。 (事務局)水道事業会計が初期投資費用を負担できるかが懸念される。(建築規模を 上積みする場合の資金捻出方法は)PPP による官民連携か,市との連携かはま だ検討が必要である。 (委員)大規模災害時には,他の事業体が被災事業体を応援する体制が構築されてい るが,その応援事業体の人員・給水車などをどのように受け入れるかが課題であ り,そのような視点でも検討すべきである。 (事務局)何らかの形でのスペースの確保は必要と考えている。どのような形で用意 できるかは検討していきたい。 (委員)災害対策拠点機能に対する考え方と,ここ(市街地)の立地を生かす役割を 整理すること。貯水槽の容量にも影響する事項であり,他の応急給水拠点との関 係なども含めて考える必要がある。それによって必要となるスペースや面積が変 わってくる。 (委員)地下水(井戸)の有効利用として,地中熱利用を検討してはどうか。 (委員)基本構想に関する説明の中では,第一水源地は最有力候補とあるが,まだ決 定事項ではないのか。 (事務局)水道部としては,第一水源地で決定したい。基本構想は,市長決裁を取っ ている。 (委員)建替えは早期にということもあり,第一水源地を用地とすることは決定事項 としてよい。 (委員)環境配慮については,二千平方メートル以上の建物は,今度の 4 月から新省 エネ法の対象となるため留意すること。CASBEE については,公共施設は環境 配慮推進の旗振り役となる面があるので,どのランクを目指すのか,市として検 討すべきことである。 (事務局)コスト面などで問題がなければ,A ランク以上を目指したいと考えている。 都市部と調整しながら進めていきたい。また,バックアップとして,中圧ガスに よるガスコージェネレーションシステムを検討している。 (委員)電力供給が停止した際のことも考慮し,中圧ガスは導入を検討すべき。 (委員)地域との調和について,現段階での考え方は。 (事務局)特に高さなどについては,周辺住民との調整は慎重に行いたい。使用する 2 容積を高めるなら,高さを抑えて建築面積を増やすという案もあるが,それでは 平置き駐車場のスペースが少なくなってしまう。 (委員)ある程度の平置き駐車場の確保は必要であり,将来的な建替え用地などにも なる。 (委員)事業スキームについてだが,基本計画をまとめるまでにスキームごとにキャ ッシュフロー,プロジェクトとしての IRR 法(Internal Rate of Return:内部収 益率)等の指標の算定が必要ではないか。PPP の中ではリース方式は有力だが, サービス購入型 PFI や BLT(Build-Lease-Transfer:建設-リース-譲渡)など も検討できると思う。もう少し細かく条件設定すれば定量的な評価ができるはず である。 (事務局)現在,ゼネコンとデベロッパーにアンケートを出しており,次回にはその 結果をお示ししたい。もし現実的な提案があれば,具体的に検討したい。 (委員)事業スケジュール案をみると,撤去まで入れて平成 33 年度までの完成をリ ミットとするのか。 (事務局)水道部としてはその範囲内でできるだけ早期に建替えしたいと考えている。 基本計画もこれを基に整理したい。 (委員)配置ケースの比較,概算工事費,スケジュール案などについては次回の議論 とする。次回までに,必要機能,延床面積を再度整理し,その上で配置計画を詰 めておくこと。 (委員)市の災害対策本部機能に必要な面積は,一定の機能を持ったある程度の大き さの会議室があれば,第二の災害対策本部として位置づけることは可能であるの で,総務部で算出する。 (事務局)了解した。 以上 3
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