かかりつけ医に求められる フレイル対策と栄養管理

レベルアップにつながる
接遇・マナー
株式会社クレドメディカル代表取締役
志賀嘉典
接遇によって最適な医療を提供
「先生に聞いてください」
患者さんから、疾患や治療法に関して尋ねられたとき、
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2017 年 1月印刷
[在宅なう No. 4 ]
2017 年 2月1日発行
(年 2 回発行)
発行:第一三共株式会社 東京都中央区日本橋本町 3 - 5 - 1 〒103 - 8426
編集制作:株式会社日本医療企画 東京都千代田区神田岩本町 4 - 14 神田平成ビル 〒101 - 0033 表紙イラスト:森 邦生
専門ではないという理由で、こう答えてはいませんか。も
ちろん、診断や処置、治療などは、医師にしかできません。
こう答えるしかない場面もあるでしょう。しかし、思考停
止しなければならないわけではありません。
たとえば、ある患者さんから受付で「私、前の来院時に糖
尿病って診断されちゃったのよね」と話しかけられたとしま
しょう。そこで、自院に常備している糖尿病の疾患啓発パ
ンフレットを渡して、
「診察までの間に、見ておくといいか
もしれませんよ」と声をかけることは、誰にでもできること
です。患者さんが尋ねてきたということは、不安なのでは
ないかと気遣い、少しでも不安を和らげるような対応を、
できる範囲で行う。これも接遇と言えるでしょう。
さらに、こうした情報を、担当医師や看護師にフィード
バックすることで、患者さんが最適な医療サービスを受け
ることにつながっていくのです。医療機関の最終的なミッ
ションは、来院する患者さんの身体や精神を、できるだけ
「健
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在宅医療の現場から
小野宏志氏 医療法人社団心理事長
康」に近づけることです。その意味においては、診療であれ
●在宅ステップアップ講座●
総 論●吉村芳弘氏 熊本リハビリテーション病院 リハビリテーション科副部長 栄養管理部長
事例1●西山順博氏 医療法人西山医院 理事長・院長
事例2●小川滋彦氏 医療法人社団小川医院
看護であれ、そして接遇であっても変わるわけではありま
かかりつけ医に求められる
フレイル対策と栄養管理
せん。患者さんの身体を第一に考えることが重要なのであ
2017
Winter
No.4
り、それこそが究極の
「目的」
なのです。
| 在宅高齢者を支えよう!
特集
冬
かかりつけ医の
こうすればうまくいく、
介護職との連携
堂垂伸治氏 医療法人社団緑星会どうたれ内科診療所 理事長・院長
かかりつけ医を支援するドクターネット
岡田孝弘氏 在宅医ネットよこはま代表、オカダ外科医院院長
●連載●
レベルアップにつながる接遇・マナー