『学生生活だより』(創刊号)

発行:平成 28 年 11 月
M e d i c a l
U n i v e r s i t y
創刊号
J i c h i
自治医科大学医学部通信
M e d i c a l
U n i v e r s i t y
〈季刊〉
J i c h i
創刊にあたって
読者の皆様、始めまして。自治医科大学・学生生活支援センター(以下支援センター)の渥
美と申します。支援センターはセンター長を含め 6 名の教員とカウンセラー1名、事務員1名、
アドバイザー2名の構成で学生の様々な悩み相談に対応しています。当支援センターは、これ
までいろいろな学生の問題に取り組んできましたが、これからは大学や学生の様子を各県で見
守っていらっしゃる皆様に様々な情報としてお届けする仕事もはじめることになりました。それ
が本紙創刊へと繋がった次第です。
皆様ご承知のように、本学は昭和 47 年(1972 年)の創立以来、4000 名を超える卒業生
を送り出し、“ 医療の谷間へ灯をともす ” の理念のもと医療の確保及び向上と地域住民の福祉
の増進に貢献してきました。医師国家試験の合格率も、この 40 年間に 15 回全国1位となり、
学生生活支援センター センター長 渥美 一弥
とくにこの 4 年間は連続で全国1位を達成しています。
この教育的成果は、医学教育センター(医学の学習面における指導)を中心に、学生寮指
導主事をはじめとする寮指導主事会(寮における日常生活の指導)と、当支援センター(精神
面での見守り)が連絡を密にし、学生たちの問題の早期発見と迅速な対処を基盤としている
結果であるといえます。
この基盤の上に、1、2 年生の学年担任の先生方が 5 人から 8 人程度の学生を見守り、総
合教育、基礎医学教育の課程を順調に進めるように支援しています。3 年生から 6 年生の上
級学年になると各診療科の先生方とも連絡を密にして特に 4 年生から始まる臨床実習において
は、医療活動を指導していく中で、各学生への細かな指導を徹底します。また、学習面だけで
なく、各部活の顧問や学友会の担当者が学生たちの様子を見守っています。このように全学を
挙げて学生を応援する体制が整っているのが本学の大きな特長といえるでしょう。
本紙創刊によって、この素晴らしい環境で学ぶ学生たちの様々な情報を皆様にお届けし、皆
で学生たちを応援していきたいと思います。何卒よろしくお願い致します。
Jichi Medical University 1
自 治
医
科
大
学
医
学
部
通
信
学生生活だより 創刊号
学長を囲んで懇談会が開催されました。
(学長・学生懇談会の開催)
(H28.6.23)
本学では、学生に本学設立の趣旨、地域医療に対する理解、気
概をより一層高めることを目的に、開学時から学長と学生の懇談
会を実施しています。今年度の第 1 回目は、県人会代表(各都道
府県の代表学生 47 名)と永井学長、簑田副学長をはじめ関係委
員会の先生方にご出席いただき催されました。
永井学長の挨拶、続いて簑田副学長の乾杯で始められた会は、
なごやかな歓談の中、千葉県人会代表の小沢一世さん(5 年生)
からの挨拶、教員側からは卒後指導委員長の山田俊幸先生からご
挨拶をいただき、盛会のうちに散会となりました。
16SMS 夏の集い―自治医科大学と地域医療についてのワークショップ
7 月 27 日(水)、宇都宮グランドホテルにて、
16SMS 夏の集いが開催されました。医学部 1 年
生、担任の先生方、学内外からのゲストが多数
参加し、充実した 1 日を過ごしました。午前は永
井学長と卒業生 2 名の講演を聴き、午後は 1 組
~ 16 組まで、地域医療をテーマとして協力して
調べ、学び、話し合った成果をクラスごとに発表
しました。1年生 125 名全員で作り上げた集いは、
大変思い出深いものとなりました。
SMS:Students' Mentor System
1-2年生の間、学生7-8人程度ごとに1名の教員を配置し学生をサポートする担任制度
学生からのコメント
学生自治会も頑張っています!
医学部学生自治会長の岩永です。学生自治会は学生としての使命を自覚し建学の理念と自治の精
神のもとに、学生生活全般の向上発展を図ることを目的として、昭和 47 年 12 月に設立され、学
生全員をもって構成されています。今年度の自治会機構は 10 の委員会組織と本部役員 12 名(1 年・
2 名、2 年・3 名、3 年・2 名、4 年・2 名、5 年・3 名)で構成され、皆勉強に部活動に励みなが
らより良い学生自治にするため年間を通して活動しています。自治会活動を通してさらに多くの先輩
や後輩とのつながりもでき、自治会での経験が卒業後にも活かされると確信しています。全国の遠
い空近い空から僕たちを見守り応援してくださいますよう宜しくお願いいたします。
医学部学生自治会
いわながしょう き
会長 岩永 将 輝
(5年・徳島県)
フリーコース制度(フリーコース・スチューデントドクター制度)
やました ま
ほ
山下眞穂(6年・栃木県)
フリーコース制度は、学生自身がテーマや実習内容を決めて自立的・能動的に学習していくシス
テムです。私は現在、公衆衛生学教室で自治医大が実施している大規模調査のデータを利用して、
疫学研究を行っています。統計解析の手法だけでなく、研究結果を学会や論文の形で発表するこ
とを通して、日本の医療従事者や世界に向け発信する方法を学習しています。また、夏にはミシ
ガン大学の公衆衛生大学院で行われた疫学セミナーに参加しました。大学の授業だけでは深く学
ぶことのできないことばかりで、とても充実した実習をしています。
2 Jichi Medical University
公衆衛生学会での発表の様子
学生生活だより 創刊号
自
治
医
科
大
学
医
学
部
通
東医体夏季部門・総合成績結果報告
第59回東日本医科学生総合体育大会
順 位 大学名 東医体総合得点
第1位 慶應義塾大学医学部 61.
5
第2位 秋田大学医学部 53.
5
第3位 旭川医科大学 52.
5
第4位 信州大学医学部 47.5
第5位 順天堂大学医学部 46.5
・
(夏季部門)が、
8月1日から8月14日ま
で、千葉大学医学部、東京大学医学部、
北里大学医学部及び東海大学医学部の
主管で行われ、本学からは医学部生延べ
第 12 位 自治医科大学 25.
0
(参加校 36 校)
399名が17種目の競技に参加しました。
[種目別上位入賞]
(優勝)バレーボール(女子)
、
バドミントン
(男子シングル、現在5連覇中)
(2位)ボート(男子総合)
(3位)空手道(男子団体)
、剣道
く
し
さ
い
薬師祭
第45回
へ
す
た けんいち
実行委員長/医学部5年生 邉田健一(島根県)
とみ た
ゆ
き
の
副実行委員長/看護学部2年生 冨田優希乃
くす し
さい
本学の学園祭は地名である薬師寺にちなんで “薬師
祭” と名付けられ、今年で第 45 回を迎えました。今
れっ か
ごと
年のテーマは、
「烈華の如く」で、激しく燃えるような
勢いと、薬師祭に関わった全員に笑顔の「華」を咲か
せて欲しいという思いを合わせています。医学生、看
護学生からなる実行委員会を中心に、10 月 7 日(金)
から 9 日(日)までの 3 日間開催されました。前夜
祭には広瀬下野市長にもお越しいただきました。医療
展あり、運動会あり、イベントあり、出店あり、打ち
上げ花火ありで盛りだくさんでした。後夜祭は恒例に
より医学部6年生と看護学部4年生による熱気あふれ
るステージでフィナーレを迎えました。
クラブ活動紹介
弓道部
こんにちは。弓道部です。
本学弓道部は昨年創部
40 周年を迎えました。長い歴史の
中で培われた伝 統と誇りを胸に部
員一 同 今 後とも部活 動に邁 進して
行く所存です。
はま だ
てつゆう
主将 濵田 哲有(3年 徳島県)
Jichi Medical University 3
信
自 治
医
科
大
学
医
学
部
通
学生生活だより 創刊号
信
スチューデントドクター認定証授与式並びに BSL 学生最優秀賞表彰式が挙行されました
5月9日(月)地域医療情報研修センター大講堂において、スチューデントドクター認定証授与式並びに BSL 学生最優秀賞表彰式
が厳かに挙行されました。
スチューデントドクター制度の目的は二つあります。一つは、臨床実習のなかで、医学生が「スチューデントドクター」と称して、
医師を目指す医学生としての自覚、心構え、医療に携わる人間としての責任感や使命感を再認識す
ることです。もう一つは、社会及び患者様に対し、スチューデントドクターであれば、一定レベルの
知識と技量を有していること、そして、その者の医療行為を大学が保証することを示すことです。
また、学生のモチベーションの向上を図ることを目的に創設された「BSL 学生最優秀賞」には、
平成 27 年度の BSL 成績優秀者である6年生小川将也君(島根県、表彰式は実習のため欠席)、
5年生渕田祐里さん(和歌山県)の2名が選ばれ、永井学長から賞状と記念品が授与されました。
地域医療を現場で体験~地域医療実習Ⅱ(CBL)報告
CBL は、1.地域医療を第一線の現場で体験する。2.特色ある
地域医療の実践に触れて、地域医療へ
の動機を明確にする。3.将来の職場
となる地域で、先輩たちの活動を見聞
きして、自らの将来設計を考える、の3
つの目的で、5年生の夏に実施してい
ます。今年も8月の後半から9月初頭に、
北海道から沖縄県まで 40 施設で実施
されました。
群馬県 上野村へき地診療所 訪問診療
での一コマ
(血圧を測定する齊藤崇成君)
島根県 隠岐広域連合立隠岐病院 加
藤医師の診察を見学する大谷真紀さん
山口県 山口県立総合医療センター 山村無医地区での巡
回診療実習(左奥 吉田悠真君)
(左手前 向山一花さん)
最新の遺伝子治療紹介
新聞記事紹介
(下野新聞 総合面 平成 28 年 7 月 28 日付より)
日本遺伝子細胞治療学会は 27 日、東京都内で記者会見を開き、国内の最新の治療成果として自治医大の村松慎一(むらまつし
んいち)特命教授(神経内科学)
、山形崇倫(やまがたたかのり)教授(小児科学)が開発、研究の現状を紹介した。
村松教授は、パーキンソン病の遺伝子治療の臨床研究を、より厳しい安全基準で行う方針であると説明。2007年から患者8人
に臨床研究を行っており、治験を経て実用化を目指すという。
山形教授は、小児の神経難病「AADC欠損症」の遺伝子治療を説明。15 年から4人に治療を行い、いずれも運動能力が回復す
るなどの効果が得られたとした。
「AADC欠損症と診断されていない患者もいる可能性がある」として、自治医大で遺伝子検査を
可能にしたことも紹介した。
キャンパス紹介
新体育施設(ATLAS ARENA)を紹介します!
昭和 47 年に第 1 期生の入学式を行った旧体育
館をはじめとする各種体育施設に別れを告げ、平成
26 年 9 月に新体育施設(ATLAS ARENA)
、プー
ルが完成した。サークル活動で心身を鍛えることは、
決して勉学の脇役ではなく、学生時代に成すべき教
育の一翼を担うものであり、それぞれのサークルが
さらに充実した活動を行うことができ、文武両道の
本学に新たな歴史を刻むことができるものとして大
いに期待されているところである。
※ ATLAS ARENA: atlas とはギリシャ神話で天球を支えて
いる神の名であり、また第 1 頚椎のことである。第 1 頚
椎は頭蓋と脊柱の間を結ぶ重要な骨であることから、勉
学と体力を結ぶ役割・象徴として名づけられた。
発行
自治医科大学 医学部 学生生活支援センター
〒 329-0498 栃木県下野市薬師寺 3311-1
TEL:0285 - 58 - 7292 E-mail:[email protected]
本誌へのご意見・ご感想をお聞かせください。
4 Jichi Medical University
●アクセス
・JR宇都宮線
「自治医大駅」
下車、徒歩10分
または接続バスで5分
・東北新幹線を利用の場合は、
「 東京方面か
らは小山駅」
「
、東北方面からは宇都宮駅」
で
下車し、宇都宮線の普通電車に乗り換え。