に対する意見の概要及び意見に対する本市の考え方(PDF形式

「(仮称)神戸市開発事業の手続及び基準に関する条例(案)の概要」に対する意見の概要及び意見に対する本市の考え方
意見提出件数 13通(13名)32件 うち、2件につきましては、今回の意見募集とは直接関係しないものと考えますので内容の公表は行いません。
※ご意見の内容は、いただいたご意見の主旨を損なわない範囲で要約しています。
意見の概要 番号
神戸市の考え方
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条例化の理由に「手続や開発許可の基準などの客観性、公正性、透明性をより向上させるため」とありますが、
手続がこれまでよりも煩雑になったり、形式的にならないようにしてください。
本条例に定める手続きは、これまで開発事業者が開発許可申請前に行っていた手続と基本的に同じで
す。なお、開発計画の内容を周囲の住民の皆様へお知らせするため、これまで任意であった開発事業計
画の住民説明を義務とする予定です。
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条例を定めることによって、これまで以上に許可手続きが煩雑になったり、時間を要することにならないように
要望します。また、協議窓口の担当者によって判断がまちまちにならないように、条例内容を十分に把握した職員
を配置してください。
また、条例の手続きに関しては、規則や手引きなどに詳細な内容を記載することで、具体的で明確な
考え方・基準となるように検討しています。
3
「開発事業の承認申請」と「都市計画法の開発行為の許可申請」の手続内容が二重にならないよう配慮してくだ
さい。
4
住民説明について、対象住民が「住民周知」を「住民合意」と誤解しないようにしてください。また、住民周知
の度合いを明確にしてください。
5
住民意見について、対応結果まで求めるのではなく、説明を行なった報告(例えば、説明会実施の議事録)で事
業を進められるようにしてください。
6
住民説明に関して、住民説明の内容に関する報告書の提出が義務付けられていますが、例えば数回訪問しても接
触できなかった場合などの取扱いはどのように取り扱うのでしょうか。条例あるいは規則の中で示されるのでしょ
うか。
7
「神戸市民の住環境をまもりそだてる条例」にも近隣住民への説明義務があります。重複する箇所もあるかと考
えられるため、手続きの重複を避けるように、開発事業者に配慮して頂ければと思います。
8
神戸市の人口を増やすために、住宅を増やし、建てやすくするべきです。そのために、現在開発事業者に課され
ている負担金を廃止するべきです。
9
近年は公共・公益施設も数多く、充実しものになり、新規開発により新しい公共施設等が本当に必要なのかと疑
問に思っていました。今回の条例化によって、一律の負担義務でなく協議により決定することは、時代の変化に応
じたものであると思います。
公益施設用地について、現要綱では開発規模や負担額など具体的数字を明示していますが、条例(案)では全て
10 削除され、必要な場合に協議することとなっています。実際の運用上では、現要綱の基準を準用されようとしてい
都市計画法の開発許可との関係については、条例の手続きをもって開発許可申請の手続きを兼ねるこ
とができるようにすることで、手続が2重にならないよう配慮する予定です。
なお、手続のフロー等の詳細については、手引きに掲載する予定です。
住民説明の目的については、開発計画の内容を、開発事業の影響を受けると考えられる住民に対し
て、お知らせすることとしており、住民の同意を得ることを開発事業の承認および開発許可の条件とは
いたしません。
なお、住民から開発計画に対して意見が提出された場合には、できる限り、事業者と住民との間で話
し合っていただきたいと考えています。
住民説明の方法や報告書の内容については、規則や手引きに記載するよう検討を進めているところで
す。その中で、住民説明の際に不在であった場合などの取扱いについても記載する予定です。
本条例で定める住民説明の内容と「神戸市民の住環境をまもりそだてる条例」に定められている住民
説明の内容と重複している箇所もあるため、両条例で求めている説明項目を網羅した住民説明を行うの
であれば、本条例に基づく住民説明を兼ねることができるようにする予定です。
これまで、神戸市開発指導要綱では、公益的施設のための用地として、開発区域における人口密度に
応じ一定割合の面積の用地を一平方メートルあたり2万円で神戸市に譲渡していただくこととなってい
ますが、条例では、都市の拡大を前提とした一律の用地負担を廃止する予定です。
また、公益的施設(学校教育施設、集会所、ごみ等の集積施設など)の設置に関して、協議を行うこ
とを義務付ける予定です。
現在、開発指導要綱には、公益的施設の設置を必要とする基準が個別の施設ごとに記載されています
が、本条例においても概ね同様の基準とする予定です。
るのでしょうか。
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また、本条例に定めるもので神戸市開発指導要綱から主に変更する内容としては、パブリックコメン
ト資料P.6に記載している「主な変更予定部分に関する一覧表」に記載しているとおりですが、一例と
公益施設の設置が必要な場合、というのはどのような場合なのでしょうか。現要綱に規定されている各公益施設 して、緩和される部分については、周辺状況に応じて公園の整備を要さない基準を定める予定です。
の設置基準がそのまま規定されるのでしょうか。
また、要綱から条例に変わり、明文化し注意を促すものについては、安全性や災害に強いまちづくり
また、現在、計画人口8,000人以上の大規模な開発事業を除き負担を免除されていることからすると、負担が重く を進めるために、消防水利に関する規定の見直しを行うほか、土砂災害の恐れのある周辺地域を含めた
なるということにはならないでしょうか。
調査を義務付け、防災対策に努めるよう求めることなどを規定する予定です。
「人口減少時代に都市づくり・地域づくりをどのように進めるか」はいろいろ工夫が必要かと思いますが、「条
例(案)の概要」ではこの課題との関連が分かりにくい気がします。その意味で、要綱から条例に変わることによっ
て「緩和される部分」と「しっかり規制される部分」をもっと分かりやすくしていただけると助かります。
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そのほか、公共下水道の新規接続に係る負担金の廃止や水道工事負担金の一部(送水施設負担金及び
配水施設負担金)についても平成29年4月1日より廃止することを予定しています。
「(仮称)神戸市開発事業の手続及び基準に関する条例(案)の概要」に対する意見の概要及び意見に対する本市の考え方
意見提出件数 13通(13名)32件 うち、2件につきましては、今回の意見募集とは直接関係しないものと考えますので内容の公表は行いません。
※ご意見の内容は、いただいたご意見の主旨を損なわない範囲で要約しています。
意見の概要 番号
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神戸市の考え方
下水道負担金は廃止するということで、事業者側にとって負担の軽減になります。
一方、高度成長期以降整備されてきた社会インフラが順次更新時期を迎えることから、今後、その財源をどう
やって確保していくかが課題となる中で、既存の施設を利用する事業者には、一定の負担を求めていくべきではな
いでしょうか。
下水道に係る開発者負担金は、開発行為に伴い、流入汚水量が増えることによって、処理施設や幹線
管渠の新設・増設等が必要となることから、原因者に増設等にかかる費用の一部を負担してもらうもの
です。近年、人口の減少や節水意識の高まりから汚水量が減少傾向となっており、負担金を徴収する必
要性がなくなってきたため、廃止する予定としています。
一方、既存管渠の耐用年数の経過等に伴う更新については、新たな開発行為を起因とする事業として
特定の事業者に負担を求めるのではなく、国の交付金や受益者負担のあり方を検討する中で、取り組み
を進めていくこととしています。
全体を通じて「義務として定める」という項目が多くありますが、基本的には今までも行政指導で行われてきた
14 内容と同様と思われますが、従来の内容よりも過重になることのないようにお願いします。
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人口減少時代を迎えた時代に合わせ、かつてのような一律の施設を求める政策から、実質的に必要なものを求め
る政策に転換していくことは評価できます。
但し、条例案では不明確な部分があるため、このままでは行政・開発事業者双方による安易な運用によって十分
な成果が得られない可能性が残ります。
今後、規則等で明確になるものと思われますが、TPOに応じて適用できる柔軟さを持ちつつも、具体的で明確
な基準が規定されることを期待しています。
本条例は、神戸市開発指導要綱を基にして作成しており、内容を変更する予定の主なものは、パブ
リックコメント資料のP.6に記載している「主な変更予定部分に関する一覧表」のとおりです。その他
の技術的基準については、これまで行政指導を行ってきた従来の内容を大きく変更するものではありま
せん。
ただし、ご指摘のとおり、これまでの要綱の内容をすべて条例本文に記載することはできないので、
詳細な内容に関しては、規則や手引き等に記載する予定としています。
学校教育施設の不足している又は不足するおそれのある地区の取り扱いは、条例ではなく規則・手引き等で開示
16 されると思いますが、条例施行前に期間に余裕をもって開示してください。また、条例施行後も適宜開示してくだ
さい。
「児童・生徒の急増により学校教育施設が不足する場合、開発を務めて避けること。」とありますが、急増によ
17 り学校教育施設が不足するケースとして、開発指導上の具体的・客観的な根拠はあるのでしょうか。
児童・生徒の急増により学校教育施設が不足する場合、開発を努めて避けることとされていますが現在の社会状
18 況を踏まえ、全国の自治体が、人口を維持する、あるいは、子どもなど若年者を増やす施策に取り組んでいかなけ
ればならないとされていることと、一見、矛盾するのではないでしょうか。
都市開発が集中する地域(=小学校などの公共・公益施設が過密な地域)では規制が働き、逆にせっかくの公
19 共・公益施設が生かされていない地域では緩和(あるいは誘導)されるような施策が必要なのではないかと思いま
本市においては、全体として少子化の進展により児童生徒数が減少する中で、一部の地域において
は、新たな住宅供給に伴う児童生徒数の急増により、小中学校で教室不足が懸念される状況となってい
ます。
このような場合、当該校での仮設校舎の設置や隣接校との校区調整などの対策に従来から取り組んで
おり、今後も児童生徒数の増加に可能な限り対応していきたいと考えています。また、この考え方につ
いては、人口減少を抑制していくといった本市の方針と齟齬をきたすものではないと考えています。
ただし、こうした対策を講じてもなお、教室不足が避けられない場合には、これを回避するため、開
発事業者に対して、例えば、段階的な分譲やファミリー向け戸数の見直しなど、状況に応じた協力をお
願いしていきたいと考えています。
このような本市の考え方を条例に反映するとともに、いただいたご意見を踏まえて、本市の小中学校
区の状況については、市民および事業者に向けて、ホームページなどにより事前に情報提供していきた
いと考えています。
す。他の施策との関連も含めて条例化の意義が説明いただけると助かります。
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都心部のマンション建設による学校不足が予測される中、一時的且つバブル的な開発等に左右されること無く、
きっちりと方向性を持った人口配置を検討した上で、抑制する必要があると考えます。
一方、空洞化しつつあるオールドニュータウンの再開発を誘導するような緩和的要素や福祉施設を誘導するよう
な項目を定める必要性を感じます。
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開発許可を要しない福祉施設等が市街化調整区域に建設されており、それらが自然災害の度に被災をしている報
道に、早期に規制の対象となることを願っていました。今回の条例化によって、規制の対象となり、危険と思われ
る地域での建設が抑制されることは、障害者や高齢者を守る上で必要であると考えます。厳格に運用されることに
より、福祉都市を掲げる神戸市に安心して住んでもらえる施設建設が進むよう、条例が貢献することを望みます。
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災害の恐れがある地区及び一体的に調査することを義務づけられるその周辺地区とは具体的にどのような地区を
指すのでしょうか。現要綱に規定されている、危険な急傾斜地を含む地区、大規模な地すべりを生じる恐れのある
地区その他災害危険地であることが明らかになった地区と同様の意味と推察されますが、条例で義務付けられる以
上、事業者側でも明確に判断できるように、範囲をできる限り具体的に明確化しておくべきではないでしょうか。
対策は努力義務とされていますが、どの程度の努力を求められるのでしょうか。表現が抽象的では解釈に悩む場
面がでてくる恐れがあります。
周辺区域を含めた調査とありますが、開発区域の形質変更に伴う災害の恐れのある範囲を限定しなければ、開発
23 事業者に過度の負担をかける恐れが予想されます。(開発規模に応じた調査範囲を特定する必要がある。)
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本条例の目的は、開発事業の円滑かつ適正な実施を図り、良好な都市環境の形成及び公共の福祉の増
進に資することとしています。
ご指摘のとおり、適正な人口配置が良好な都市環境の形成に寄与すると考えていますが、今のところ
オールドニュータウンの再開発や保育所、児童館、地域福祉センター以外の福祉施設の誘導といった内
容を本条例で定める予定はありません。
土砂災害が多発している近年の状況や、土砂災害防止法による土砂災害警戒区域等の指定状況をふま
え、開発区域内に土砂災害の恐れがある区域がある場合は、必要に応じてその周辺区域を含めて調査を
実施することを義務付け、防災対策に努めるよう定める予定です。
その際の、災害の恐れがある地区及びその周辺区域の明確化については規則・手引きにおいて基本的
な考え方をお示します。また、具体的な防災対策についても手引きにおいて例示を行うことを検討して
います。
なお、社会福祉施設等の建設については、平成18年の都市計画法改正により、現在は開発許可が必要
となっています。
「(仮称)神戸市開発事業の手続及び基準に関する条例(案)の概要」に対する意見の概要及び意見に対する本市の考え方
意見提出件数 13通(13名)32件 うち、2件につきましては、今回の意見募集とは直接関係しないものと考えますので内容の公表は行いません。
※ご意見の内容は、いただいたご意見の主旨を損なわない範囲で要約しています。
意見の概要 番号
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神戸市の考え方
小学校区規模の開発事業で独自の地域コミュニテイを結成できる場合は、地域組織の結成、育成までを開発事業
者に義務付けるようにしてください(具体的には、数年間、専門家を派遣するなど)。
また、小学校区に至らない開発の場合は、既存地域組織との融和を図るために、既存地域組織への説明・加入の
協議などが必要だと考えます。
「地域組織の結成、育成までを義務付ける」ことは、開発事業者にとって非常に大きな負担を強いる
ものであるため、本条例で定めることは考えていませんが、ご意見をいただいたように、地域コミュニ
ティの発展に開発事業者にも協力いただくような内容については、本条例に記載するよう検討していま
す。
公園について、設置を要さない基準を定めるということで、事業者側にとって負担の軽減となりますが、周辺に
ご指摘いただきました、「周辺に公園が相当規模存在する場合」については、規則で具体的に定める
25 公園が相当規模存在する場合等、という表現は抽象的であるため、できる限り具体的に明確化しておく必要がある 予定です。
のではないでしょうか。
消防水利について、区域全域を包含するよう、という基準は、現行の開発指導要綱の基準よりも重い負担になる
26 のではないでしょうか。
社会状況の変化から、今後は新たな団地の開発もさることながら、既存の団地のリノベーションの必要性も大い
27 に高まると考えられますが、後者についても条例の対象になるのでしょうか。
現在も開発区域の全域を包含するように指導しており、条例化によって開発事業者に重い負担を課す
ものではないと考えていますが、条例化に伴い根拠条文として明文化する予定です。
既存の団地のリノベーションに関しては、都市計画法第29条第1項の規定に基づく許可または法第34
条の2第1項の規定に基づく協議の成立を要するもの、土地区画整理事業、開発許可が不要な40戸以上
の集合住宅建設事業であれば条例の対象となります。
28 条例の施行時期が不明です。段階を踏んだ情報開示と、事業者への周知を図ってください。
本条例(案)については、平成29年第1回定例市会(2月議会)へ議案として提出する予定としてお
り、議会での可決後、周知期間を十分に設けた上で、規則・手引き等と合せて施行する予定です。
また、規則と手引きについても、条例(案)の議決後にパブリックコメントを実施する予定としてい
ます。
29 条例手続きの神戸市側の標準処理期間等を明示していただきたいと思います。
事業者として事業を進めるにあたっては、より具体的な内容や細かな運用基準が示される規則や手引きが必要で
30 すので、これらの案についても早い時期に公表し、十分な時間をとって意見を聞いてください。
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標準処理期間につきましては、手引きの中で明示できるよう検討しています。