町田市 5 ヵ年計画 17-21 を策定しました 1. 計画趣旨 2. 位置づけ

記
者
発
表
資
料
2 0 1 7 年 2 月 8 日
政策経営部企画政策課長 中村
電 話 042-724-2103
町田市 5 ヵ年計画 17-21 を策定しました
まちだ未来づくりプランの前期実行計画である「町田市新5ヵ年計画」が 2016 年度末をもって終了することから、後
期実行計画を新たに策定しました。現実行計画に沿って事業を進める中、町田市を取り巻く環境は大きく変化しまし
た。人口推計の結果、2020 年以降町田市の人口が減少することが明らかになったことや、社会保障関係経費の増
大により構造的収支不足とも言える状況に陥ったこと、東京 2020 オリンピック・パラリンピックの開催が決まったこと
等があげられます。
町田市は次の5ヵ年では、これらの環境変化を課題と捉え、子育て環境の充実やまちの魅力向上といった「未来
への投資」を行うと共に、持続可能な行政の実現に向け、「公共サービス改革」を実行していきます。
そして、15 年後も 30 年後も選ばれるまちの実現を目指します。
1. 計画趣旨
未来への投資と公共サービス改革の実行
~人口が減少する時代の新たな価値の創出~
(1)賑わい創出や定住促進など将来の税源涵養に資する事業に重点化
(2)立地・資源を活かした町田固有の魅力の創造
(3)効率的・効果的な業務執行体制の構築と持続可能なサービスへの改革
2. 位置づけ
・町田市基本計画「まちだ未来づくりプラン」
(2012 年度〜2021 年度)で掲げた目標
達成に向けて、具体的な事業と取り組みを総合的かつ計画的に進めるための後期実行計画
・「まちだ未来づくりプラン」策定後の新たな課題、環境変化に対応した計画
まちだ未来づくりプラン(2012年度~2021年度)
まちづくり基本目標
Ⅰ 将来を担う人が育つまちをつくる
Ⅱ 安心して生活できるまちをつくる
Ⅲ 賑わいのあるまちをつくる
Ⅳ 暮らしやすいまちをつくる
前期実行
計画
町田市新5ヵ年計画
(2012年度~2016年度)
後期実行
計画
町田市5ヵ年
計画17-21
町田市5ヵ年計画17-21の構成
重点事業プラン
まちづくり基本目標を達成
するための重点事業
財政見通し
行政経営改革プラン
歳入・歳出の見込み
財政指標の見通し
行政経営基本方針に
基づく取り組み
1
3. 計画の背景
(1)町田市を取り巻く環境変化
環境変化1
「生産年齢人口の減少・超高齢化」
町田市の総人口は2020年を
ピークに減少に転じる
500,000
450,000
人
417,358 426,647
429,579 426,139
400,000
105,581
350,000
2025年には高齢者の5人に3
人が後期高齢者となる。
118,338
373,499
130,703
359,209
342,528
300,000
250,000
200,000
2035年には生産年齢人口の
割合が約57%となる。
418,656 408,527
397,510 385,876
263,723
257,563
234,060
57343
50,237
43,764
150,000
100,000
50,000
0
2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060
年少人口
生産年齢人口
65歳以上人口
環境変化2
「構造的収支不足の拡大」
構造的収支不足は
ますます拡大する
・2025年には団塊の世
代が後期高齢者となる。
医療・介護給付、生活支
援のニーズはピークを迎
える。
・今後は、生産年齢人口
減少により、構造的収支
不足が年々拡大する。
単位:億円
2008年度を基準とした主要一般財源収入と社会保障関係経費の増加額の推移
町田市5ヵ年計画17-21
計画期間
180
130
80
44 42 35
30
-20
0
56
2
0
-14 -19 -9 -12
69
102 110
87 88 95
146 152
159
構造的収支不足が
47
21
117
138
122 131
年々拡大する。
14 15 21 22
33 26 25
22 18 16 14
-70
主要一般財源収入(市税、譲与税・交付金、地方交付税、臨時財政対策債)
社会保障関係経費(扶助費(社会福祉費、児童福祉費等)、繰出金(国保、後期、介護))
※2008年度から2015年度は決算額、2016年度は予算額、2017年度から2026年度は推計額
※2015年度の主要一般財源収入の伸びは、2014年4月に実施された消費税率の引上げによる地方消費税交付金の
増などが影響している。
2
環境変化3
「東京 2020 オリンピック・パラリンピック開催の決定」
・オリンピック・パラリンピックは、スポーツの祭典であるのと同時に、スポーツ・社
会・環境・都市・経済の 5 分野において、遺産(レガシー)としての効果を残すこと
が重要である。
・東京 2020 オリンピック・パラリンピックを契機とし、スポーツ・文化・経済・観光
等あらゆる分野で振興を進め、
「オール町田」でまちの魅力向上、地域活性化に取り組
むことが必要である。
(2)課題と対策
「生産年齢人口の減少・超高齢化」への対応
① 若年層の定住促進
みどりと賑わいが共存していることや充実した子育てサービスなど、他市に勝る魅力をさら
に高め、戦略的に「発信」「PR」することで若年層の定住促進を図る。
② まちの魅力向上
新たな交流・賑わいの創出、文化・芸術活動の活性化、町田ならではの産業振興等に取り組
むことで、まちの魅力を向上させ定住促進を図る。
③ 急激な高齢化に対応した新たな安心の仕組みづくり
2025年以降に後期高齢者が急増することを見据え、医療、介護、介護予防、住まい、生活
支援の5つの要素の連携による地域包括ケアシステムの構築を目指す。
ライフステージに応じた主体的な健康づくり支援や、介護が必要になる前の予防的なサービ
スを充実させることで、市民の健康寿命の延伸を図る。
「構造的収支不足の拡大」への対応 -公共サービス改革-
① 市役所の生産性の向上
同規模自治体等との業務比較を実施し、業務の流れややり方を抜本的に革新することで、市
役所の生産性を高めるとともに、職員定数の削減をするなど、人件費を圧縮する。
② 多様な担い手との協働
市民団体や民間事業者など公共サービスの提供主体となりうる意欲と能力を備えた多様な主
体との連携・協働を進める。
③ 公共施設における行政サービス改革
中長期的な視点を持ち、市が直営で運用・管理している施設を対象として、施設再編を進め
る。
また、民間で代替可能な機能に民間活力の導入を進め、運営コストの削減を図るとともに、
民間のノウハウを活用した更なるサービスの向上を目指す。
「東京2020オリンピック・パラリンピック開催決定」への対応
① スポーツ振興
トップスポーツ支援と地域スポーツ普及・推進に取り組み、スポーツを通じ、地域活性化、
魅力発信、健康増進を実現していく。
② 文化振興
東京2020オリンピック・パラリンピックの気運を高めるために、文化芸術活動の発表や鑑
賞の機会をつくり、町田市発の文化芸術を創造することで、文化芸術を活かしたまちづくりを
推進する
③ 3ヵ年のシティプロモーションの展開
市制60周年となる2018年から東京2020オリンピック・パラリンピックが開催される
2020年までの3年間にわたり、地域自らがまちの魅力を高め、地域への愛着や誇りの醸成を
目指して企画・実施する事業を支援する。そして市内外へその取組や魅力を発信する。
3
町田市5ヵ年計画17-21は
「人口が減少する時代の新たな価値」を創出する計画
社会経済状況の変化
課題
町田市5ヵ年計画17-21
重点事業及び行政経営改革プラン
充実した子育て環境の整備
・教育・保育施設の整備
・放課後の充実した活動・居場所づくりの推進
・子どもたちの「豊かな遊び」を実現する場づくり
・子どもの活動拠点の整備
若年層の定住促進
先進的で魅力的な教育環境の実現
・★幼保小連携の推進
・★学力・体力向上の推進
・★教育の情報化推進
子育てかかりつけ窓口の充実
・地域における子育て相談の充実
・児童虐待の防止
環境変化 1
「生産年齢人口の減少・超
高齢化」
中心市街地の新たな賑わいと交流の創出
・中心市街地活性化の推進
まちの魅力向上
地域の特性を活かした拠点の整備
・★南町田駅周辺地区の拠点整備
・★鶴川駅周辺のまちづくりの推進
まちの魅力を活かした観光の推進
・★町田薬師池公園四季彩の杜の整備
・★外国人観光客等の受入環境の整備
急激な高齢化に
対応した新たな
安心の仕組みづくり
環境変化 2
「構造的収支不足の拡大」
公共サービス改革
健康寿命の延伸
・食育の推進
・★子どもと高齢者の体力向上推進
・★がん予防対策の推進
地域支えあい体制の構築
・★地域包括ケアの推進
・★元気高齢者の活躍推進
・★介護の担い手育成
新たな地域協働の推進
・★新たな地域協働の推進
・★市民協働・地区協議会への支援
行政サービス改革と生産性の向上
・★市役所業務の生産性の向上
・★職員定数の削減
・★公共施設再編の推進
スポーツ振興
環境変化 3
「東京2020オリンピック・パ
ラリンピックの開催決定」
スポーツ・文化・芸術があふれる都市の実現
・★スポーツをする場の環境整備
・アスリートやホームタウンチームとの連携の推進
文化振興
東京2020オリンピック・パラリンピックを契機としたまち
の魅力向上
・★東京2020オリンピック・パラリンピック等
国際大会の推進
・★オリンピック・パラリンピック文化プログラムの推進
3ヵ年のシティプロモー
ションの展開
東京2020オリンピック・パラリンピックを契機とした3ヵ年
のシティプロモーション
・★(仮称)まちだシティプロモーション2018-2020の推進
※★は新規事業
4
町田市5ヵ年計画17-21は「人口が減少する時代の新たな価値」を創出する計画
社会保障関係経費の増加による
構造的収支不足の拡大
生産年齢人口減少・超高齢化
価値を創出するために
公共サービス改革
未来への投資
◎保育サービスの更なる充実
新たな価値とは
◎「安心で」「いつでも」、「自由
に」「楽しく」過ごせる放課後の
実現
若者に魅力
的な住環境
整備す
るため
に
★夏休み、雨の日も実施する、放課
後子ども教室を全小学校で展開
(P38)
★市内5か所に子どもクラブを新設
(P41)
★常設の冒険遊び場を新たに3か所
設置(P41)
★5ヵ年で3歳児未満の保育サービ
スの定員を423名増(P32)
★駅前と施設を結ぶ送迎保育ステー
ション事業を新たに実施(P33)
〔想定利用者 5,000 人/年〕
充実した子育て
環境の整備
◎学力・体力向上の推進と、学習
環境の整備
★アクティブラーニングの推進によ
る授業の理解度向上(P36)
★全小中学校の特別教室に空調設備
を整備(P37)
★全小中学校のトイレ改修の完了
(P37)
先進的で魅力的な
教育環境の充実
◎ICTを活用した魅力あ
る授業の実施(P38)
★全小中学校62校にタブレ
ットや大型提示装置を整備
◎水素エネルギーの活用(P96)
◎南町田駅周辺の新たな暮ら
しの拠点創出(P66)
立地・資源
を活かした
町田市固有
の魅力
創出す
るため
に
★民間事業者との共同施工によ
り公園と商業施設とを一体整備
★新たな駅施設、南北自由通路
の整備
地域の特性を活か
した拠点の整備
◎鶴川駅周辺の便利で賑わいあ
る駅前空間の実現(P65)
★北口駅前広場の改良
★南口の市街地整備
★南北自由通路など駅周辺の整備
★水素ステーションの誘致
◎町田薬師池公園四季彩の杜を
観光拠点として整備(P77)
P16~17
2つの改革の柱
◎市役所の生産性の向上
★国民健康保険、介護保険、市民税等の事務処理
工程を他自治体と合同研究し、BPRに取り組む
ことによる生産性の向上(P115)
★BPRの実施、ICTの活用、民間活力の導入
により職員定数を 130 人減(P115)
◎公共施設における行政サービス改革
★「(仮称)町田市公共施設再編計画」の策定
(P129)
★市が担うべき役割や実施すべき業務の再整理
と、複数ある施設や類似する機能を有する施設の
再編(P129~134)
★民間のノウハウを活用したサービスの向上と運
営コストの削減に向けた公共施設における民間活
力の導入(P129~134)
環境先進都市の実現
★西園及びゲートハウスの整備
★ゲートハウスには、レストラ
ン、カフェ、バスステーション、
農産物直売所を整備
◎野津田公園スポーツの森を自
然の中で楽しむ総合スポーツパ
ークとして整備(P74)
★テニスコート、多目的グラウン
ドの拡張整備
★大型映像装置の整備
★町田ゼルビアのJ1昇格に向
け、観客席を 5000 席増設
◎新たな資源循環型施設の
整備(P97)
まちの多
様な魅力
を創出
★新たな熱回収施設、市内2ヵ
所に資源ごみ処理施設の整備
★ごみの焼却量を4割縮減
◎芹ヶ谷公園芸術の杜を、文化芸
術と中心市街地の新たな賑わいの
拠点として整備
★芸術ゾーンに(仮称)国際工芸美
術館を新設(P71)
★都営住宅跡地の拡張整備(P71)
「15年後も30年後も選ばれるまち」となる
◎多摩都市モノレール、小田急
多摩線の延伸実現(P86)
★関係機関との事業化に向けた検討
★多摩都市モノレールの導入空間と
なる道路の事業化に向けた検討
◎オリンピック・パラリンピッ
クを契機としたまちの活性化
★3競技のキャンプ地招致の実現
(P74)
★150回のオリンピック・パラ
リンピック文化プログラムの実施
(P70)
新たな鉄道
交通の導入
東京 2020 オリ
ンピック・パラ
リンピックレガ
シーの創出