212号5面 (PDF形式 623.2KB)

5 委員会視察報告
たま市議会だより No.212
この秋、各委員会が調査のため行った視察の要旨をお知らせします。
視察報告書は市内図書館や行政資料室でご覧いただけます。この報告書は3月末に配置する予定です。
健康福祉常任委員会
委員会視察報告
総務常任委員会
10月 26 日
岩手県久慈市
「災害時の避難所」
学校のバリアフリートイレ
10 月27日
青森県八戸市
八戸ポータルミュージアムはっち
春の議会報告会で市民から、災害時に一次避難所となる学校体
まちの魅力を伝える機能、市民の創造活動の拠点、衰退化傾向
育館にこそバリアフリートイレが必要である旨を訴える意見が複
の中心市街地活性化に寄与する賑わい創出、様々な要素が含まれ
数寄せられたこと、3.
11 被災地の現状を見る観点も含めて久慈
た施設であることから多世代が
小学校を選定しました。
集う場としての機能、それぞれ
周辺に他の公共施設が無く、災害時の高齢者や障がい者の存在も
が果たしている様子を視察で
意識したとのことでした。校門前からトイレへスロープが伸び、校
き、単体の施設であっても工夫
舎外からの利用も対応、校舎内も含め8ヵ所の多機能トイレが設置
次第でまちの活性化と市民交流
されていたこと等、参考にすべきポイントを見ることができました。
に役立つ側面を学べました。
10月 13 日
北海道赤平市
介護予防事業
10 月14日
北海道美唄市
受動喫煙防止条例
「赤平地域まるごと元気アッププログラム」について説明を受
美唄市受動喫煙防止条例は平成 28 年7月に施行されましたが、
けた後、運動教室を見学。大学生の指導のもと、高齢者が生き生
それまでに市長や医師会の粘り強い取り組みがありました。条例
きと取り組んでいることが印象的でした。生協による無料バスの
案は、パブリックコメントを実施し、8割から賛同を得たにもか
運行、市による会場の提供と包括支援
かわらず一度議会への提出を断念。
センター職員の派遣、二つの大学の協
その後、あらためて市民検討委員会を設置し「市民の健康増進を最
力による運動プログラムの提供とい
優先するという観点で内容の吟味を」との報告書を得て、再度提出して
う、産官学の協力で資金面を含めて運
います。条例制定後、子どもたちへの防煙教育として、子どもたち自身
営されている良さを学びました。
が取り組むたばこの害についての調査活動は示唆に富んだものでした。
生活環境常任委員会
10月 25日
山口県周南市
水素等新たなエネルギーの利活用
10 月26日
福岡県北九州市
水素等新たなエネルギーの利活用
水素エネルギーで未来を拓く水素先進都市を基本理念に掲げ
北九州市は公害克服をしてきた歴史があり、環境に対する意識
進めています。内容は、水素需要の拡大促進から燃料電池自動車、
が高いです。エネルギー政策として、①地域エネルギー拠点化推
定置用燃料電池の導入や人材育成など多岐にわたります。特に推
進事業②水素タウン③スマートコミュニティ創造事業の3本の柱
進体制では市民団体・コンビナート・エ
を立て取り組んでいます。特徴的なのは水素を一般家庭・商業施
ネルギー・自動車・燃料電池・建設・商工
・
設・公共施設のエネルギーとしてパイプラインで供給しているこ
学識など多彩なメンバーで、庁内も11
とです。需要と供給を最適化する地域節電所でコジェネレーショ
部署にまたがり進めており、全庁的な
ン・太陽光・蓄電池・電気使用量を一元管理し、省エネに取り組ん
取り組みは非常に参考になりました。
でいることは先進的で参考になりました。
子ども教育常任委員会
10月 27 日
長野県塩尻市
市民交流センターえんぱーく
市内公共施設の更新時期を迎えるにあたり、市民にとって使い
勝手のよい、新たな時代の公共施設の在り方のヒントを得るべく
視察しました。
図書館・子育て支援、青少年交流・シニア・ビジネス・市民活動
の5つを支援する複合施設えんぱーく。
「えん」はご縁のえん、円
いのえん、塩尻のえんです。コンセプトは「知恵の交流を通じた
人づくり」です。壁や廊下を出来るだけ少なくし、広がりのある
空間を演出した設計も特徴です。多くの人を引き付ける場へ日々
進化しており、運営のアイデアの工夫など大変参考になりました。
議会運営委員会
11 月8日
北海道芽室町
政策形成サイクル
10 月28 日
長野県茅野市
茅野市民館
ここはホールを中心とした文化施設・美術館・図書館を含むコ
ミュニティ機能を併設した複合施設。茅野駅舎に直結しており、
改札口を出て直接館内に入れるのも特徴です。
長年にわたる市民との検討会を経
て開館し、
「市民一人ひとりが主役に
なれる市民の広場」がコンセプト。
事業の企画は市民公募をした上で、
市民協働による運営を進めています。
11 月9日
北海道帯広市
議会基本条例の制定と議会改革
議会改革でマニフェスト大賞に輝いた芽室町議会。人口2万人
帯広市は人口 17 万人。十勝の中心都市です。帯広市議会は保育
というコンパクトな町ですが、議会改革の大胆さは類を見ません。
士資格を有する臨時職員を活用した傍聴時の幼児一時預かりに特
議会だよりの毎月発行(多摩市議会を含むほとんどの議会は年
色がありました。また希望により市議会手話通訳も行われていま
4回程度)や、無作為抽出で議会へ提言を行う「議会モニター」
すが、これは手話言語条例制定の効果でしょうか。市民要請に応
制度を導入しています。さらに議員と職員だけで手が足りないな
じて自ら出て行き意見交換を
らば、
「議会サポーター」を求めて市民にアシストしてもらうな
行う「お出かけ意見交換会」も、
ど、今すぐにでも多摩市議会が取り入れたい仕組みが根付いてい
今後の議会報告会のありかた
ました。
として検討したいです。