医療ICT NEWS FILE 20170210 vol.031

診療報酬・薬価から臨床・創薬まで 高度情報化医療の明日を伝える
No.
2017.2.10
株式会社じほう 〒101-8421 東京都千代田区猿楽町1-5-15 猿楽町SSビル TEL 03-3233-6351
連載
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医療 ICT最前線 の本号の掲載はお休みしました
個人情報ガイダンス
合理的解釈で負担増を回避
パブコメ開始
3 医療情報提供機関、情報漏えいに懸念の声
自民・合同会議
6 リンク付けサーバーの呼称「e 薬 Link」に
共通ロゴマークも発表
日薬・電子お薬手帳協議会
INFRASTRUCTURE
3
薬剤師の ID で事務員が電子薬歴にアクセス 中国四国厚生局・15 年度個別指導
4
医療情報匿名加工・提供機関の制度化に反対 大阪府保険医協会
4
データヘルス検討会報告書、
「閣議決定に沿っていない」 規制改革推進会議
5
「難病情報センター」の情報拡充で一致 厚労省・難病対策委
SERVICE
7
効率性向上で 1 人当たり医療介護費削減を 高橋・国際医療大教授
7
ヘルスクリックとウェルビーが業務提携 患者向けサービスで
8
MSD、医学事典翻訳版サイトをリニューアル
8
セルフ M 税制対応レジ、全国の調剤薬局・DgS から引き合い ズー(長野県)
9
日本調剤・東大が糖尿病対策で連携 「自己管理支援アプリ」と「お薬手帳」で共同研究
9
外来医療費の地域差、
「説明つかない多くの事情」を指摘 日医総研 WP
EVENT & SEMINAR
10
調剤薬局向けセミナー、青森県薬会長ら講演 三菱電機ビジネスシステム
031
禁無断複写
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INFRASTRUCTURE
個人情報ガイダンス
合理的解釈で負担増を回避
パブコメ開始
個人情報保護委員会と厚生労働省は「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取
扱いのためのガイダンス」を策定するため、1 月 31 日からガイダンス案のパブリックコメン
トの募集を開始した。医療機関等が患者本人から病歴などの要配慮個人情報を書面や口頭
で適正に取得する場合として、例えば患者来院時の問診票提出をもって「本人同意があった
ものと解される」と明記した。通常業務の範囲では、患者から積極的な同意を追加で取得す
るなどの手間や負担は生じない見込みだ。
ガイダンスは、これまでの「医療・介護関係事
業者における個人情報の適切な取扱いのための
「匿名化」や「黙示の同意」の運用
これまで通り
ガイドライン」
(GL)に代わるもので、5月30日施
行の改正個人情報保護法を受けて、見直した。要
配慮個人情報の取得時の本人同意の在り方など
一方、「匿名化」や「黙示の同意」は、従来の
について、GLになかった規定が新設されている。
GL 通りの運用が維持される。
ガイダンス本文では、患者が受付で病状など
匿名化は、個人情報から氏名や住所などを取
を問診票に記入し、受診を申し出るケースを例
り除くことで個人を特定不可とする処理を意味
示。病歴などの要配慮個人情報を含めた個人情
し、患者の症例を学会発表するなどの際に行う。
報を医療機関が患者から取得する場合、患者が
解釈はこれまで通りだが、
「匿名加工情報」との
問診票で受診を申し出る行為で「本人の同意が
混同を避けるため、匿名加工情報の法律上の定
あったものと解される」とした。また「急病など
義を盛り込み、違いを明確にした。
で、本人の病歴を医師などが家族から聴取する
また、患者への医療の提供に必要で、個人情
場合」や「警察の任意の求めに応じて個人情報
報の利用目的が院内掲示などにより明示されて
を取得する場合」などの状況では、医療機関が
いる場合は、患者の個人情報を通常の範囲で利
要配慮個人情報を取得する際に、「本人の同意
用することには、患者から「黙示による同意」が
を得る必要はない」との解釈を示した。
得られていると考えられてきた。この運用も変
患者の個人情報の第三者提供時の記録作成に
わらない。
ついては、記録義務が適用されないケースを具
本紙の取材に応じた個人情報保護委員会事務
体的に列挙。▽国、地方公共団体、独立行政法
局は、
「医療・介護の現場の負担が増えないよう
人などへの提供▽薬剤師から医師への疑義照会
配慮したが、なお不明な点や心配な点があれば
▽他医療機関や介護施設との連携▽家族への病
パブコメを通じて意見を受け付けたい」と説明
状説明―など、通常業務として患者情報を提供
した。
2017年 1月31日【MEDIFAX】 規制・GL
する際には「記録義務が適用されない」とした。
医療 ICT
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INFRASTRUCTURE
医療情報提供機関、情報漏えいに懸念の声
自民・合同会議
自民党の内閣第 2 部会・厚生労働部会・IT 戦略特命委員会の合同会議は 1 月 27 日、
「医療情
報匿名加工・提供機関(仮称)」の創設を提言した次世代医療 ICT 基盤協議会の取りまとめにつ
いて議論した。出席議員からは、情報漏えいを懸念する声や、患者の判断で情報提供を拒否で
きる「オプトアウト方式」への疑問の声などが上がった。内閣官房は機関創設を柱とした次世
代医療基盤法案の 3 月上旬の閣議決定を目指しており、党では 2 月以降に具体的な法案につい
てあらためて議論する見通しだ。
2017年 1月27日【MEDIFAX】 規制・GL
医療情報匿名加工・提供機関は、患者のカルテ情
報や検査結果を匿名加工して研究機関や製薬会社な
どに提供する組織として創設する方針。診療行為の
アウトカムのデータ利活用によって治療法・医薬品
開発などを進めるのが目的だ。
「健康・医療戦略」改訂は了承
合同会議は「健康・医療戦略」改訂案については了
合同会議では情報漏えいへの懸念の声などが上がった
承した。内容としては、医療・介護・健康分野の ICT
化促進のほか、臨床現場の課題を基礎研究に戻す循
環型研究開発の強化、「日本医療研究開発大賞(仮
称)」の創設などを盛り込んでいる。
薬剤師の ID で事務員が電子薬歴にアクセス
中国四国厚生局・15 年度個別指導
2017年 1月31日【PHARMACY NEWSBREAK】 規制・GL
中国四国厚生局は 1 月 31 日までに、2015 年度に
は、医薬品医療機器法による承認内容と異なる用法
実施した個別指導で保険薬局に改善を求めた主な指
や用量で処方されているものや、病名禁忌や併用禁
摘事項を公表した。薬剤服用歴の記録の保存で、電
忌、重複投薬が疑われるものなど処方内容に問題が
子薬歴のシステムに薬剤師の ID で事務員がアクセ
疑われるにもかかわらず、処方医への疑義照会が行
スしていたり、操作する人ごとにパスワードが付与
われていない事例が認められたとして、積極的に疑
されていないなどの不適切な事例が認められたとし
義照会するよう求めた。
て、改善を求めた。
このほか、疑義照会の内容が正確に処方箋に記載
指摘事項は、▽調剤全般▽調剤技術料▽薬学管理
されていなかったり、処方医に行った疑義照会に関
料▽薬剤料―などの項目ごとに示した。調剤全般で
する要点について処方箋や調剤録、薬剤服用歴への
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INFRASTRUCTURE
記載が不十分な事例もあり、改善を要求した。
例が認められたとして、改めるよう求めた。
薬学管理料では、薬剤服用歴管理指導料について、
その他の項目では、薬剤服用歴管理料について、
薬剤服用歴の記録の記載で患者の体質・アレルギー
レセプトコンピュータの設定が自動算定するように
歴・副作用歴や服薬状況、服薬中の体調の変化など
なっているため、患者ごとに算定要件を確認の上、
の患者の情報がない例や、誤っている例、不十分な
算定するよう改善を求めた。
医療情報匿名加工・提供機関の制度化に反対
大阪府保険医協会
2017年 1月30日【MEDIFAX】 規制・GL
大阪府保険医協会は 1 月 30 日までに、診療行為の
略室に送付した。
実施結果(アウトカム)のデータ利活用によって治
同提供機関の創設は、政府の健康・医療戦略推進
療法・医薬品開発などを進めるため、患者のカルテ
本部の次世代医療 ICT 基盤協議会が提言。これに対
情報や検査結果を匿名加工して研究機関や製薬企
し同協会は▽本人が知らない間に個人情報が利活用
業、行政機関に提供する「医療情報匿名加工・提供機
される▽同提供機関を誰がどういう判断で認定し、
関(仮称)」の創設に反対する声明をまとめた。パブ
その責任をどこが持つのか不明―などと懸念を表明
リックコメントとして政府の内閣官房健康・医療戦
している。
データヘルス検討会報告書、
「閣議決定に沿っていない」
規制改革推進会議
2017年 1月26日【MEDIFAX】 規制・GL
政府の規制改革推進会議(議長=大田弘子・政策
研究大学院大教授)は 1 月 26 日、診療報酬の審査の
効率化と統一性の確保について議論し、厚生労働省
から「データヘルス時代の質の高い医療の実現に向
けた有識者検討会」の報告を受けた。大田議長は会
議後の会見で、同検討会の報告書は社会保険診療報
酬支払基金の組織・体制の在り方が両論併記となっ
ており、結論が得られていないと指摘。
「閣議決定に
沿っていないと判断している。閣議決定に沿うよう
検討を早急に進めてほしいと厚労省に要請した」と
会見で記者の質問に答える大田議長(右)
述べた。
同検討会の報告書では、支払基金の支部について
うしたいかの意思が見えていない」
「システム刷新
集約化と現状維持の両論が併記されるなど、同会議
計画によっては、規制改革推進会議で新たな次元の
が求めていたゼロベースでの見直しとは違う形と
検討をせざるを得ない」などの厳しい指摘が相次い
なった。具体的な見直しは厚労省と基金が協議し、
だ。厚労省は「業務の効率化・刷新を進めて、必要最
「支払基金業務効率化計画・工程表」と「ビッグデー
小限の体制をつくることにまずは全力で取り組み
タ活用推進計画・工程表」を今春までに策定するこ
たい」とした。大田議長は「規制改革推進会議として
ととした。
も趣旨に沿った改革が実現するよう、この問題は
大田議長によると、委員からは「支部を残しつつ
もっと引き続きやっていかなくてはならない」と強
ということでうまくいくのか」
「厚労省が基金をど
い姿勢を示し、重点的フォローアップ事項として検
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INFRASTRUCTURE
討するとした。
要はないのではないか」と意見があったという。
保険者自身によるレセプト審査、検討へ
規制改革ホットライン
医療・介護・保育 WGは 22 件
また、大田議長は、保険者自身によるレセプト審
査の問題点について、医療・介護・保育ワーキンググ
2016 年 8 月から 12 月末までの規制改革ホット
ループ(WG)で議論するかどうかを含めて検討する
ラインの運用状況によると、医療・介護・保育 WG 関
ことになったと説明した。保険者によるレセプト審
連は 22 件だった。提案は「訪問レントゲン撮影を健
査は法律上、認められているが、通知で医療機関の
診・検診でも行う事業の解禁」
「医師不在の状況下で
同意を得ることが必要となっている。委員からは
実施する骨密度測定における自動の超音波測定器の
「保険者が通知すればよいのであって、同意を得る必
利用について」など。
「難病情報センター」の情報拡充で一致
厚労省・難病対策委
2017年 1月27日【MEDIFAX】 事 業
厚生労働省の厚生科学審議会・疾病対策部会難病
対策委員会(委員長=千葉勉・京都大大学院教授)は
1 月 27 日、2018 年度からの運用を目指す「難病医療
支援ネットワーク(NW)」の在り方を議論し、難病
患者や医療者向けに療養生活や診療上必要な情報を
イ ン タ ー ネ ッ ト で 提 供 し て い る「 難 病 情 報 セ ン
ター」について、登録されている情報を拡充すべき
との見解で一致した。
委員会は「難病情報センター」の情報を拡充すべきとの見解で一
致した
同 NW は、希少な難病の迅速診断を目指し、難病
情報センターや国立高度専門医療研究センター、学
会や IRUD(未診断疾患イニシアチブ)などが広域的
いと、NW として機能し続けるのは難しいだろう」
に連携し、難病やその医療提供体制に関する情報提
との意見も挙がった。
供・診療支援を行う仕組み。委員会が昨年まとめた
参考人の菊地誠志・国立病院機構北海道医療セン
報告書で、難病に対する新たな医療提供体制の柱の
ター院長は、希少な難病では▽確定診断にどういっ
一つとして提言された。
た検査があるか分かりづらい▽診断できる医師が少
NW の一部を担う難病情報センターに関しては、
ない▽療養に関する情報も少ない―などの課題を指
疾患により情報量や質の豊かさにばらつきがあるな
摘。その上で「検査実施機関との橋渡し」
「診断アル
どの課題も指摘された。このため委員らは、疾患情
ゴリズムなどの提供」
「医療・介護・福祉に関する情
報を拡充すべきとの見解で一致。また、NW の事務
報提供サービス」などの機能が NW に求められると
局機能を担うオーガナイザーを設置すべきとの意見
した。これらの必要性については、委員からも同様
も出た。NW の運営については「予算の裏付けがな
の指摘があった。
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SERVICE
リンク付けサーバーの呼称「e 薬 Link」に
共通ロゴマークも発表
日薬・電子お薬手帳協議会
日本薬剤師会は 1月 25 日に開催された「電子お薬手帳協議
会」の初会合で、異なる事業所の電子お薬手帳を相互閲覧でき
るサービスの利用環境整備に向けた「共通ロゴマーク」を発表
した。薬局店頭や接続事業者のお薬手帳の画面などに表示し
てもらうよう促す。また、相互閲覧を可能にするサーバーは、
これまで「日薬リンク付サーバー」と呼ばれていたが、
「e 薬
日薬が作成した「共通ロゴマーク」の
基本形の一つ
Link(イークスリンク)」との呼称にするよう周知する。
2017年 1月25日【PHARMACY NEWSBREAK】
】 薬局・医薬品
接続事業者の製品以外には使用認めず
電子お薬手帳協議会は、日薬の電子お薬手帳相互
閲覧サービスがより国民にとって分かりやすく、利
用しやすい環境を整備するために設置した。サー
リンク付けサーバーに接続していない電子お薬手
バー接続企業のほか、サーバー構築企業の電算、保
帳サービスでは相互閲覧サービスの名称やロゴマー
健医療福祉情報システム工業会、日薬が参加する。
クの使用は認めない。名称やロゴマークの権利は日
日薬は初会合で、電子お薬手帳相互閲覧サービス
薬に帰属し、現在商標登録を出願中となっている。
の名称を「e 薬 Link」にすると報告し、リンク付け
今後、各接続業者でそれぞれの電子お薬手帳サー
サーバーに接続する事業者に周知。合わせて、接続
ビスの導入薬局や医療機関に向け、資材の準備など
事業者の電子お薬手帳サービスの製品ホームページ
も行いながら名称やロゴマークの周知を進める。あ
やパンフレット、製品画面のほか、その電子お薬手
る程度接続業者による周知が進んだ段階で、日薬か
帳サービスを導入する薬局や医療機関で掲示しても
ら会員薬局に対し、接続業者から周知が行われてい
らう予定の共通ロゴマークも提示した。
る旨などを伝える。準備が整い次第、電子お薬手帳
マークは、医療提供施設間をつなぐシステムとし
相互閲覧サービスのホームページにおいても、名称
て動脈を表す「赤」と、静脈を表す「青」で構成。人体
や共通ロゴマークを周知する。
に関わるものであることを連想させるデザインにし
日薬の渡邉大記常務理事は会議終了後、現在の状
たという。
況では「日薬が提供するサーバーにつながっている
アプリなのか、サーバーに接続できる電子お薬手帳
を導入している薬局なのか分からない」と述べ、一
般市民や患者が容易に識別できるよう名称とロゴ
マークを周知していく考えを示した。
医療 ICT
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SERVICE
効率性向上で 1人当たり医療介護費削減を
高橋・国際医療大教授
2017年 1月30日【MEDIFAX】 医療・介護
国際医療福祉大大学院の高橋泰教授は 1 月 29 日、
「虚弱の人が自立に戻るチャンスを奪い、虚弱や要介
横浜市主催の地域医療構想講演会「これからの横浜
護の期間を長期化する影響がある」と指摘した。一
の医療と介護を考える」で、今後の医療・介護の在り
方、医療・介護の介入が少ない地域では、
「虚弱の状
方について講演した。今後、後期高齢者の大幅な増
態でも人の援助がもらえず、その時は厳しいが、自
加が見込まれる中で、施設や人員を増やすことで対
分でやっているうちに虚弱から自立に戻る可能性が
応するよりも、医療・介護の効率性を高めて 1 人当
高い」と説明した。
たりにかかる医療・介護資源消費量を減らすことが
横浜市、2025 年に7000 床不足
重要との見解を示した。
高橋氏は、急増する後期高齢者に施設や人員を充
実させて対応することは、国家財政上、限界がある
同日の講演会では、横浜市医療局の城博俊局長が
と指摘。1 人当たりの医療・介護資源の消費量を削減
横浜市の医療を巡る課題を説明した。2025 年の病
すべきと主張した。具体的には、自立状態から死亡
床数について、高度急性期の病床数は充足している
に至るまでのプロセスで、「(医療や介護など)どの
ものの、回復期や慢性期では大幅に不足し、必要病
ような状態でどのようなことをする、あるいは行わ
床総数が約 3 万床のところ、このままでは 7000 床
ないことの人生終末期の質や医療資源消費量に及ぼ
以上足りないとの試算を紹介した。城局長は地域医
す影響」を検討することを提唱した。
療構想の必要性を強調し、18 年度からの横浜市版医
その考え方のヒントとして、医療・介護の提供量
療計画「よこはま保健医療プラン」に、▽病床機能の
(介入)が多い地域と少ない地域で、老い方にどのよ
確保および連携体制の構築▽在宅医療の充実▽医療
うな差が出るかを調べた 5 年以上にわたる追跡調査
従事者の確保・養成―を柱として盛り込む方針を示
の結果を紹介。医療・介護の提供量が多い地域では、
した。
ヘルスクリックとウェルビーが業務提携
患者向けサービスで
2017年 1月30日【日刊薬業】 医療・介護
シミックホールディングス子会社で患者向けアド
ており、患者向けの新サポートプログラムは 4 月を
ヒアランスサービスなどを手掛けるヘルスクリック
めどに提供開始する予定だ。
と、治療支援デジタルサービスを展開しているウェ
また今回の業務提携では、すでに各社が受託して
ルビーは 1 月 30 日までに、患者向けサービス事業で
いる疾患患者ごとのアドヒアランスサービスや治験
業務提携すると発表した。
のリクルーティング業務、コールセンター業務の共
両社がそれぞれ運営している患者向けポータルサ
同提案を製薬企業に行う。さらに DTC(Direct To
イトと、スマートフォン向け健康管理アプリの各
Customer)などのプロモーションサービスの構築
ユーザーの相互利用を可能にすることなどを検討し
を予定しているという。
医療 ICT
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SERVICE
MSD、医学事典翻訳版サイトをリニューアル
2017年 1月23日【日刊薬業】 医療・介護
MSD は 1 月 23 日、医療従事者・医学生向けの医
MSD マニュアルは、米メルクが提供し多数の言
療情報サイト「MSD マニュアル プロフェッショナ
語に翻訳されている医学事典で、日本語版は 1994
ル版」をリニューアルしたと発表した。デジタル形
年に書籍として初刊行された。プロフェッショナル
式のみに完全移行し、疾患解説動画や学習ツール、
版は 99 年から旧万有製薬がオンラインでの無償提
最新医学ニュースなどのコンテンツを拡充。収載内
供を始めた。
容を継続的に更新できるようにした。
セルフM税制対応レジ、全国の調剤薬局・DgSから引き合い
ズー(長野県)
2017年 1月26日【PHARMACY NEWSBREAK】 薬局・医薬品
医療システム関連製品などを手掛けるズー(長野
県)は医療費控除の特例制度「セルフメディケー
ション税制」に対応した薬局向けレジシステムの販
売が好調な滑り出しを見せている。従来機を改良し、
レシート上の税制対象商品が一目で分かるようにし
た。同様の対応ができる同業他社が少ないことから、
全国各地の調剤薬局やドラッグストアから引き合い
が来ている。同社は年間 1000 台の販売を目指す。
改良したのはレセコン連動型調剤 POS システム
「GPOS Just」。税制対象商品を購入した場合、
レシー
税制対象商品の前に「★」印を印字するようにした
ト上の商品名の前に自動的に★印を印字するように
した。レシートの下には「★印はセルフメディケー
ケーション税制に対応しているレジがないので、紹
ション税制対象商品」であることも明記している。
介してほしい」などの声が目立つという。
今年 1 月の税制のスタートと同時に販売を開始。
同社によると、同様の対応を行っているシステム
個店だけでなく、チェーン店からも購入や問い合わ
会社が少なく、対応していても初回のマスタ登録の
せが相次いでいる。すでに納品を済ませた薬局の所
みにとどまっているという。同社では今年末までに、
在地を見ても、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫な
消費者が申告する際に必要な「年間領収書」の発行
どに広がっている。薬局などからは「セルフメディ
にも対応できるようにしていきたい考えだ。
医療 ICT
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SERVICE
日本調剤・東大が糖尿病対策で連携
「自己管理支援アプリ」と「お薬手帳」で共同研究
2017年 1月23日【PHARMACY NEWSBREAK】 薬局・医薬品
日本調剤は 1 月 23 日、東京大大学院医学系研究科
と、糖尿病に関連する血糖値などの測定結果の記録
と共同で、2 型糖尿病と予備群の人を対象にした自
をサポートする。一方、日調が独自開発した電子お
己管理支援アプリ「GlucoNote」と「お薬手帳プラ
薬手帳「お薬手帳プラス」は、患者の服薬や健康の情
ス」の機能を連携させる研究を昨年 12 月から開始
報をスマートフォンやパソコンで管理する。
したと発表した。
共同研究では、「GlucoNote」と「お薬手帳プラ
「GlucoNote」は同科健康空間情報学講座が開発。
ス」の双方の機能の連携に、患者の服薬状況を一元
2 型糖尿病と予備群の人を対象にした自己管理支援
的・継続的に把握することが求められるかかりつけ
と研究調査を目的としたアプリで、2 型糖尿病のコ
薬剤師の業務を絡ませ、効果を検証する。
ントロールに影響する運動や食事などの生活習慣
外来医療費の地域差、
「説明つかない多くの事情」を指摘
日医総研 WP
2017年 1月31日【MEDIFAX】 統 計
日医総研はこのほど「外来医療費の地域差につい
療費が少ない)などを使った。
ての一考察」と題したワーキングペーパー(WP)を
その結果、次のような感触が得られた。▽外来地
公表した。政府は外来医療費の地域差半減に向けた
域差指数が低い市町村は、島しょ部や山間部が多い。
取り組みを推進しているが、WP では「外来医療費の
都市近郊でも「医療提供体制過疎地」のような地域
地域差には机上の分析では説明がつかない多くの事
では同様で、通院できる医療機関がなく相対的に受
情がある」などと指摘。
「機械的な分析だけではな
診抑制状態になっているのではないか▽外来地域差
く、地元の人々が額を寄せ合ってこそ、地域差の要
指数が高い市町村の特徴として、被保険者数がかな
因が見えてくるのではないだろうか」と問題提起し
り少なく、高額医療費の患者がいる場合に平均値が
ている。
高くなる。特殊な事情があると考えられる地域(福
外来医療費の地域差について、これまでさまざま
島第 1 原子力発電所周辺地域など)がある▽地域差
な分析を試みてきたが「ある程度の相関は見られる
指数が高い市町村は、隣接する市町村でも高い傾向
ものの、これといった手応えはない」ことから、今
にある。その逆の傾向もある―。
回は市町村別データにも踏み込んだ。分析に当たっ
ただ市町村別データはばらつきが大きく「全く傾
ては、厚生労働省の「医療費の地域差分析」の外来地
向が出てこなかった」といい、WP には「多方面から
域差指数(市町村国保の入院外・調剤年齢補正後
の修正意見、感想を頂けることへの期待」も込めら
データ。全国平均を 1 とし、指数が低いほど外来医
れている。
医療 ICT
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EVENT & SEMINAR
調剤薬局向けセミナー、青森県薬会長ら講演
三菱電機ビジネスシステム
2017年 1月24日【PHARMACY NEWSBREAK】
三菱電機ビジネスシステム(東京都)は 2 月 12 日
ぞれ講演する。参加費は無料。
(日)、東京都内で調剤薬局向けセミナーを開催す
会 場 は AP 東 京 八 重 洲 通 り( 東 京 都 中 央 区 京 橋
る。テーマは「地域社会に貢献する薬局の取り組み
1-10-7 KPP 八重洲ビル 12 階)。時間は午後 1 時
とは?」。青森県薬剤師会の木村隆次会長が「地域包
30 分から 4 時まで。同時に開催する機器展示会は午
括ケアシステム構築と『健康サポート薬局』の役割
後 0 時 45 分から 5 時まで行う。問い合わせは同社
について」、Windy(福岡県)の村西正成副社長が
(電話:03-5309-0626)まで。
「調剤過誤の報告と防止対策の検討」を演題にそれ
医療 ICT
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2017.2.10
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(MEDIFAX FAX版)
がweb上で閲覧でき
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また、
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※
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が必要です。
5
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2ID以上のご契約については、追加1ID
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