合 法 違 法 合 法 無 効

労基法第 1 回レジュメ
P24 3 賠償予定の禁止
※1
「違約金」とは、債務不履行の場合に債務
者が債権者に支払うべきものとあらかじめ
定められた金銭。
例)
契約期間の途中で退職する場合は、会
社に損害があろうが無かろうが違約金と
労働契約に基づく労働義務を労働者が
履行しない場合に、労働者本人若しくは親
権者又は身元保証人の義務として課せら
れるものであり、労働義務不履行よる損害
発生の有無にかかわらず、約定の違約金を
取り立てることができる旨を定めたもの。
して100万円支払うこと。
例)
会社の備品を紛失した場合は、実際の
損害額に関係なく一律 100 万円を損害賠
※2
「損害賠償額」を予定する契約
償として支払うこと。
・ どちらも実際の損害額を上回る保障を義務付けることになるので、このような契
約を労働者本人とだけでなく、労働者の親権者や身元保証人との間で締結するこ
とも禁止されています。
・ 本条で禁止しているのは、損害賠償の金額をあらかじめ定める契約をすることで
あり、現実に生じた損害について賠償を請求することまで禁止してはいません。
P32 1 労働基準法違反の契約
法
違
法
合
法
直立的効力
効
強行的効力
無
合
労働基準法で
定める基準
1
P33 2 1 契約期間
期間の定めなし ⇒
労働者はいつでも労働
契約の解除可
⇒
制限なし
⇒
上限の定め
労働契約
期間の定めあり ⇒
長期労働契約による人
身拘束等の弊害排除が
必要
定年制は、一般に労働契約の終了事
由を定めたものであり、労働者の契約解
除の自由は確保されているため、ここで
いう「期間の定めのある労働契約」には
該当しません。
(原
(例
則)(1)通常の場合: 3年
(2)ⅰ専門的知識等を有する労働者
: 5年
(当該高度の専門的知識等を必要とする業務に就く場合)
ⅱ満60歳以上の労働者
: 5年
外) 有期事業 : 事業の全期間での定め可
P43 1.解雇の制限
労働契約の解除ルール
あり →
民法628条
なし →
民法627条
期間の定め
←
解雇の自由
↑
労働法規で規制
【参考】
民法 628 条「当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、
各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。」
2
(P66)
例題 1
3カ月
3カ月
▲
5/31
基本給〆
▲
6/20
時間外〆
△
6/25
算
○
P74 (全額払の原則と調整的相殺)
賃金過払い
使
不当利益等返還請求権(自働債権)
労
働
用
賃金請求権(受働債権)
者
者
P80 1 休業手当
民法536条2項
債権者(=使用者)の責めに帰すべき事由によって債務(=労働)を履行することがで
きなくなったときは、債務者(労働者)は反対給付を受ける権利(賃金債権)を失わない。
この場合において、自己の債務を免れたことによって利益を得たときは、これを債権者
に償還しなければならない。
But
↓
・この原則は、民法上合意に基づき排除することができる
・使用者の責めに帰すべき事由に該当するためには、使用者の故意、過失が必要
(従って、経済上の事由は該当しない。)
使用者の責めに帰すべき事由による休業の場合の賃金を、民法536条2項を適用して処理を
すると、就業規則で適用を排除することができたり、資金難等による休業時の保護が不十分
になります。これを補完し、強行法規で平均賃金の100分の60までを保証するために設けられ
た規定が休業手当です。
3
P81 5.休業期間が 1 労働日に満たない場合の休業手当の額
一部休業の場合
p57 Step-Up
平均賃金 10,000 円
60%(6,000 円)
5,000 円
一部労働分
の賃金
休業手当
1,000 円支給
P83 判例 バックペイと中間利益
▲
解雇
不当解雇期間
▲
裁判により
不当解雇確定
当該期間の賃金請求権は失わない
ただし、 ただし、アルバイト利益等控除可
(この場合であっても、控除後の額が平均賃金の 60/100 を下回ってはならない)
不当解雇中の賃金
休業手当相当額(平均賃金60%)
当該額を限度として
控除可
例)
1日当たり平均賃金10,000円
不当解雇中に1日あたり7,000円の賃金を受けていても控除額は4,000円限度
4
P94 4.労使協定の効力
(2)労使協定の免罰効果等
36協定
(原則)
時間外労働禁止
→
36協定締結+届出
→
就業規則等に定め
強行的効力の解除
+
免罰効果
P96
契約上の根拠
例
例(1 年変形)
協定締結
+
届出 →
免罰効果発生
届出せず
←
届出を怠ったことに罰則
P104 1 1箇月単位の変形労働時間制
労使協定
10人以上
就業規則
10人未満
就業規則に準ずるもの
P114 1.労働日数の限度
対象期間
3 ヶ月以内
3 ヶ月超
労働日数の限度なし
1 年当たり 280 日限度
5
【1 年当たり 280 日】
対象期間が 1 年未満であればその暦日数に応じ
て比例計算される
1 年当たり
対象期間
対象期間
の労働日
における =
× の暦日数
数の限度
労働日数
365 日
(280 日)
の限度
例)対象期間:4/1~9/30(暦日183日)の場合
280日 × 183/365 = 140 日限度
(小数点以下切り捨て)
P115 2.労働時間の限度
・対象期間 ≦ 3ヶ月
1日10時間以内、1週間52時間以内
・ 対象期間
>
3ヶ月
1日10時間以内、1週間52時間以内
かつ
次の○
a○
b を満たすこと。
○
a 48時間を超える労働時間の週は連続で3週まで。
49h
52h
○
50h
49h
× 4週連続は不可
○
b 対象期間をその初日から3ヶ月ごとに区分した各期間中に48時間を超える労働
時間の週が3週を超えないこと。
対象期間 5月
3 ヶ月
49h
○
50h
○
2 ヶ月
49h
○
49h
×
6
P119 4 賃金清算
例)20週間変形
800時間労働
10w
350h
A氏の所定労働時間
450h/10w=45h/w
10w
▲
A氏入社
>
450h
40h/w
所定内(A氏以外は法定内)
400h(10w)
50h
割
増
時間外
(別途割増)
(37 条の (37 条による)
例による)
7