平成28年度群馬県繊維工業試験場 研究発表会プログラム 日時:平成29年3月1日(水) 14時35分∼16時30分 会場:群馬県繊維工業試験場 2階講堂 ◇第1部(14時35分∼15時30分) 1.官能検査によるクッションの使い心地評価 生産技術係 齋藤裕文 手触り感および着座時の背もたれ感等のクッションの使い心地を例として、官能検査の一つの手法で ある一対比較法による繊維製品の評価を試みを行ったので報告する。 2.簡易脳波計を利用した快適性評価の可能性 生産技術係 久保川博夫 製品使用時にヒトが感じる「快適性」を客観的に評価する人間工学的手法として、睡眠研究用途に開 発された簡易脳波計を利用し、蛍光灯照明下の室内で測定した覚醒時の脳波データを周波数分析する方 法を検討したので報告する。 3.断熱性を有するシューズ用インソールの開発 生産技術係 清水弘幸 本研究では、断熱性を付与したスポーツシューズ内の中敷き(インソール)の開発を目的として、断 熱性を有する生地と加工条件について研究を行ったので報告する。 4.繊維工業試験場での群馬がん特区への取り組み 素材試験係 近藤康人 繊維工業試験場では、大学や県内企業とともに群馬がん特区において「がんマーカー細胞を高感度迅 速に検出するデバイスの開発」を行ってきた。今後、医療機関での実証を進めていく計画であることか ら、これまでの研究の成果について報告する。 休憩10分(15時30分∼15時40分) ◇第2部(15時40分∼16時30分) 5.繊維を用いた生体情報計測センサの開発 素材試験係 中澤優人 寝たきりの被介護者に発症する褥瘡の予防が、介護現場における喫緊の課題となっている。そこで本 研究では、導電性の銀繊維を用いた褥瘡予防センサを開発し、被介護者の体圧及び局所性発汗量計測の 試みを行ったので報告する。 6.コンブから抽出したアルギン酸繊維の機能性評価研究 素材試験係 髙田彩加 コンブなど褐藻類から抽出したアルギン酸から、編機などでも利用可能な100%紡績糸及び綿との混 紡糸を開発した。この開発した糸について基礎的な物性評価を行ったところ、高い保湿性が確認できた ので報告する。今後、下着など保湿性が求められる製品へ応用する。 7.畜産用「防臭ネット」の開発 素材試験係 山田徹郎 水をネットに滴下し、悪臭の主成分であるアンモニアを水に吸着する脱臭方法を開発した。その後、 畜産試験場、民間企業と共同で、規模を大きくし、畜産用「防臭ネット」の開発を行ったので、そのシ ステムについて報告する。 8.太繊度低張力糸を用いた製品開発 素材試験係 齋藤 宏 「ぐんま200」の太繊度低張力糸と一般に流通している生糸及び一般の生糸より低速で繰糸した生 糸を用いて織物を試作した。各生糸の物性や試作した織物の特性について試験を行ったので報告する。
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