空き家を活用した暮らし心地よい町づくり

空き家を活用した暮らし心地よい町づくり
デザインストラテジー専攻 修士 1 年 眞田賢一
目的
筑前町の暮らしやすさの向上
課題である転出者を減らしつつ、転入者のさらなる拡大を目指す
筑前町内での
筑前町での
空き家の
経済活動の活性
就業希望者の創出
発生防止
方向性
転入者アンケート調査
※資料「筑前町人口ビジョン」より抜粋
調査の実施要領
【調査対象】
筑前町に家を新築した転入・転居者
【サンプル数】
71名
【実施期間】
平成25年10月∼平成27年2月
【実施方法】
固定資産家屋調査の際に配布、回収
住宅街にある空き家を活用し、町の安全性を強化することで
より暮らしやすい町にする
現地調査
町の安全性が落ちる夜の様子に注目
【大通り】
・18 時頃でも車は多いが出歩く人は
ほとんどいない
・お店同士の間隔が広く、車やバイク
がないと不便
【住宅街】
・住宅街は街灯のないところが多く、
明かりは民家から漏れるものだけ
・歩行者や自転車に気づきにくい
・音や明かりが少なく、雰囲気が怖い
考察
気づき 農業従事者の多い筑前町は朝が早いため夜の消灯も早い
現状
筑前町には 2 種類の住民がいる ( 農業従事者と通勤・通学者 )
農業従事者と通勤・通学者の生活リズムにはギャップがある
現在の農業従事者に合わせたリズムが通勤・通学者にとっての
問題
ちょっとした住み心地の悪さを生んでいる
⇒筑前町から離れていく原因の 1 つなのでは?
解決
通勤・通学者の事も配慮した、双方にとっていい暮らしを提供
しなければならない
コンセプト
夜も明るい住み心地の良い町
夜道を明るく
雰囲気を明るく
提案内容
空き家影絵街灯
住宅街内の空き家に街灯としての機能を持たせる。
空き家に明かりと影絵を作り、景観から気分も明るくさせる。
提案内容
空き家影絵街灯
住宅街内の空き家に街灯としての機能を持たせる。
空き家に明かりと影絵を作り、景観から気分も明るくさせる。
提案の仕組み
広告やサインなどにも利用される
「EL シート」を光源として使用
+
空き家の電源を使い、切り絵を
照度センサーにより
貼った EL シートを窓に設置
暗くなれば自動点灯
提案の仕組み
空き家の明かりをつくるのは筑前町の子どもたち
小学校の授業として、子どもたちが切り絵づくりから
空き家の掃除、飾りつけまでを行う。
提案の仕組み
複数の小学校で期間ずらしながら授業を毎年行うことで、
景観に飽きを作らず、定期的な空き家のメンテナンスとなる。
明かりとして利用
小学生による整備・撤去
小学生による整備・撤去
明かりとして利用
太陽光発電で災害時の安全性を強化
空き家で太陽光発電を行うことで、初期投資は大きく
なるが災害時の安全性も高めることができる
太陽光発電を行うメリット
災害時の明かり
災害時に空き家の
売電することで
として機能する
電源を利用できる
利益につながる
太陽光発電による収支について
一般家庭での電気使用量で計算した場合、費用回収にかかる年数は 13 年程度
今回の提案では日中に電気を使うことがないため、売電効率は高くなる
収支
年数
13 年
初期コスト
300 万円
提案で生まれるそれぞれメリット
地域住民
筑前町
・夜道が明るく安心になる
・町の安全性を強化できる
・景観を楽しむことができる
・景観の向上につながる
・災害時の電源を確保できる
・災害時のトラブル対策になる
・売電収益を得ることができる
小学校
空き家持主
・教室内ではできない学習ができる
・空き家の防犯になる
空き家を活用した暮らし心地よい町づくり
デザインストラテジー専攻 修士 1 年 眞田賢一