( (テーマ名)レチノイドによる認知症治療の試み

奈良県立医科大学
技術分野/
シーズ
ライフサイエンス
(テーマ名)レチノイドによる認知症治療の試み
(キーワード)
アルツハイマー型認知症、レチノイド、アミロイド
(シーズ概要)
アルツハイマー病の治療の重要性は論を待たない。しかし、アミロイドβにかかわる抗体
療法の幾つかは失敗に終わり、進行中の試験があるものの、その成否は 2020 年以降になら
ないと判明しない。アミロイドおよびタウ関連の低分子薬もいくつかの新薬候補が試験され
ているが、動物薬理試験から予想される有効性も決して大きなものと言えない。
この中にあって、レチノイド(非常に強力なビタミンA活性化合物)である一般名タミバ
ロテン(Am80)は、副作用が極めて少ない特殊な白血病の完治薬であるが、認知症にかか
わるいくつもの動物試験で有効性を示し、総合的にアルツハイマー病の根本治療薬となりう
る。レチノイド(タミバロテン)は前駆蛋白(APP)をAβではなく正常な脳機能に必要
な蛋白に導く生成酵素(α-セクレターゼ;ADAM10)の活性を増強することによって
Aβ分子の減少が達成される。最近ではAβの蓄積は発病の初期にから始まり、ミクログリ
ヤやT細胞分化もふくめ免疫的要素の関与もあるとみられる
これらの薬理作用を基盤に、医薬品医療機器総合機構(PMDA)への承認申請を目的として
安全性および有効性についての情報を得るための、医師主導治験を行う。
(研究成果の産業への応用可能性)
安全性および有効性についての情報を得ることで、医薬品医療機器総合機構(PMDA)への承
認申請が可能になれば、さらに大規模の治験を進めることで、研究成果を産業レベルに応用
する一歩となりえる
(論文・特許)
なし
研究者データ
■氏名:安野
史彦
(やすの
■メッセージ:
認知症の根本治療を目指す
ふみひこ)
■講座:精神医学
■役職:准教授
■関連ホームページ:
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