草津市システムサポートセンター管理委託業務仕様書 1.草津市システムサポートセンター(以下「センター」という)の設置場所 草津市情報政策課内に設置する。 2.センターの機能 草津市(以下「市」という)では、情報・通信システムに関する事務事業のうち、専門・技 術的な業務について、民間の能力を積極的に活用するためにアウトソーシングを行う。管理運 営を委託するセンターの主な機能は以下のとおりである。 (1) 市に設置された情報、通信設備および契約しているサービスのうち、情報政策課が管 理するものに対して、運用管理および障害発生時の一次対応を行う。 (2) 情報・通信機器およびソフトウエアの利用方法に関する指導、研修、相談、および障 害の対応を行う。 (3) 各システム納入業者(以下「各ベンダー」という)や関係機関との連絡調整および市 の情報システムの企画立案の補助を行う。 3.草津市システムサポートセンター管理委託業務(以下「本業務」という)の契約期間 平成29年4月1日から平成34年3月31日までの5年間とする。 4.本業務の枠組み 本業務は、センターの管理委託という形態をとるので、人材派遣には当たらない。しかし、 センターの機能のうち(2)のコールセンター機能の実現のために、草津市本庁舎の開庁時間 帯(平日の午前8時30分から午後5時15分)においては、最低2名は草津市に常駐するも のとする。 本業務は月額単価で契約し、市は請求に基づき検査の上支払うものとする。 5.本業務の運用管理の内容 本業務において必要となる日常の運用管理は以下のとおりである。ただし、システムの更新 のために変更する場合はこの限りではない。 (1) ネットワーク管理 稼働状況の監視・確認、定期的な記録の確認、システム負荷の監視、IPアドレス などの管理。 (2) アクティブディレクトリーの管理 アクティブディレクトリーを構成するサーバーの稼働状況の監視・確認、バックア ップシステムの管理、ディスク容量の確認、およびユーザーアカウントの登録・変更、 更新プログラムのアップデート作業、データ保全などアクティブディレクトリーの運 用にかかわる業務。 (年度更新などの一括処理含む) (3) クライアントパソコンの管理 クライアントパソコンのセットアップ・設置作業、設定変更、ソフトウエアのイン ストール作業など。 (4) システムの構成管理 ネットワークの論理・物理構成、配線、通信機器の仕様・接続形態の経路制御など についての構成・配線図などの管理。 (年次更新などの一括処理含む) (5) セキュリィティ対策 ファイアーウォールの管理、ウイルス対策、不正アクセスの監視・記録。管理者用 ID・パスワードの管理。自治体情報セキュリティ強靭化・自治体情報セキュリティ クラウドへの対応。二要素認証の登録および管理。 (6) 各ベンダーおよび関係機関との連絡および調整 障害時の対応、更新時の導入作業、作業依頼、進捗状況の確認、作業立会い、動作 検証など。 (7) 資産管理 市が所有する機器およびそれに付属するマニュアル類、ソフトウエア(ライセンス 管理含む)の製品名・メーカー・購入先・障害時の連絡先などの情報の管理。 (8) 消耗品の管理 システムの運用に必要な物品・消耗品の在庫管理。 (9) 公金収納チャネル連携 各種公金収納チャネル(コンビニ収納等)と基幹システムおよび内部情報システム との連携処理業務。 6.障害時の対応について 障害が発生したとき(草津市本庁舎の開庁時間帯以外の緊急時も含む)の対応すべき内容は 以下のとおりとする。 (1) 初期対応 障害発生の連絡を受けた後、現象の認知・影響の範囲や状況の把握・再現性の確認、 市担当者への報告、一時的な代替対策による回避措置を含む対応を行う。 (2) 各ベンダーおよび関係機関への連絡 障害発生箇所の切り分けを行い、関係する各ベンダーへの連絡・修理の依頼、ネッ トワーク障害など庁外の機関が関係する場合は相手先・保守業者・回線業者への作業 の依頼を行う。 (3) 復旧作業と解決の確認 復旧作業においては障害の復旧を優先し、一時的な復旧と正常状態の復旧を分ける。 復旧後は正常稼動を確認したうえで、市担当者に報告する。 (4) 結果内容の報告と今後の対応 障害報告書を作成し、発生日時、発生箇所(機器) 、機能・影響範囲・原因・復旧方 法・作業者などの記録を行う。過去の障害状況を踏まえた再発防止策の設定および復 旧時間の短縮対策。 7.コールセンターについて 職員がシステムを利用するに際して、機器やソフトウエアの利用方法の指導、相談を行う。 現時点の主な内容は以下のとおりである。 (1) インターネットエクスプローラの使い方 (2) Microsoft Office の使い方 (3) グループウエアの使い方 (4) ドメインにログインできない (5) アカウントがロックアウトされた (6) パスワードを忘れた (7) クライアントパソコンの調子が悪い など。 8.業務管理 本業務の管理責任者を設置して、市と連絡調整を行う。主な業務は、 (1) 本業務の調整および作業状況の把握 (2) 本業務の作業方法の見直しや改善方法の検討および提案 (3) 本業務マニュアルの作成 (4) 本業務報告書の作成 (5) 本業務担当スタッフへの作業指示および遂行管理 (6) 市の関係各課および各ベンダーとの連絡調整 (7) 障害時の対応管理 (8) 各種機密情報の管理 9.後方支援 受託業者は、現場のスタッフの良好な業務の遂行のため次の後方支援を行うこと。 (1) 現場で解決できない問題に対して受託業者として支援体制を整えておくこと。 (2) 現場スタッフのスキルアップのため、定期的な教育を実施すること。 (3) 管理責任者に、既知の問題に対する情報提供を行うこと。 10.契約期間中に更新を予定しているシステム 本業務契約期間中に更新を予定しているシステムは以下のとおりである。 (1) 自治体情報セキュリティ強靭化・自治体情報セキュリティクラウド(平成29年4月) (2) 情報系ノートパソコン(300台程度/年) (各年3月) (3) ネットワークシステム構築機器(平成30年1月) (4) 拠点間ネットワーク回線システム(平成30年10月) (5) グループウエア(平成30年10月) (6) LGWAN関連機器(平成30年11月) (7) 情報システム基盤(ホスティング) (平成31年7月) (8) 電子申請(平成32年12月) (9) メール配信(平成33年2月) (10)基幹系パソコン(平成33年10月) (11)おうみ自治体ネットファイアーウォール(平成34年2月) (12)地図情報システム(平成34年3月) 11.その他 平成29年度当初に業務を開始するにあたって十分協議および調整を行うこと。また、この 仕様書に定めのないことがらは、提案時の提案書の内容および発注者と受注者との協議によ り決定するものとする。
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