質疑応答資料 PDF 掲載日 2017年1月31日 容量 512KB

2017 年 1 月 31 日
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
2016 年第 4 四半期アナリスト向け決算説明会質疑応答
2017 年 1 月 31 日に開催いたしました、2016 年度第 4 四半期決算・中期経営計画(2017-2019)
説明会における主な質疑応答の要約を掲載いたします。
【開催日時】2017 年 1 月 31 日 10:00~11:30
【会場】
キヤノンマーケティングジャパン株式会社本社ホール S
【回答者】
・代表取締役社長 坂田正弘
・常務執行役員
八木耕一(イメージングシステムカンパニープレジデント)
・常務執行役員
神森晶久(ITS カンパニープレジデント、キヤノン IT ソリューションズ(株)代表取締役社長)
・常務執行役員
松阪喜幸(総合企画本部、ブランドコミュニケーション本部担当)
・常務執行役員
足立正親(ビジネスソリューションカンパニープレジデント)
・上席執行役員
濱田史郎(経理本部長)
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【Q1】 2017 年のレンズ交換式デジタルカメラの販売予想を前年並みとしているが、熊本の震災影響
から市場も回復するのでもう少し伸びるのではないか。
【A1】 2017 年のレンズ交換式デジタルカメラの市場は、対前年+1%の 130 万台でみている。昨年
は予想に反しあまり良くなかったが、セルアウトは年後半にかけ徐々に回復している。また、今年に
入っても 1 月の第一・二・三週と、市場のセルアウトが対前年100%を超える数字が出てきて
おり、底を打った感じはある。昨年は熊本震災もありマーケティング費用を絞っていたが、今年はマ
ーケティング費用を使いながら、市場の拡大とシェアの拡大、計画値の上振れを目指していきたい。
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【Q2】客観的に見てキヤノン MJ のプロダクションプリンティングソリューションの提供能力・成長戦略等が
他社に見劣りしているではないか。キヤノン MJ が出遅れている理由と、これに対するリカバリー策に
ついて改めて教えて欲しい。
【A2】プロダクションプリントは、企業ユースのところはそれなりに獲得できており、グループ会社のキヤノンプ
ロダクションプリンティングシステムズ(株)はデータプリントでシェアは高い。しかし商業印刷領域で、
販売体制が十分ではなかった。ここの強化を昨年の後半から明確にしてきた。商品ラインアップも
揃えているので拡大を図っていく。
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【Q3】ネットワークカメラ拡大に向けたアクシスとの連携はどうかか。
【A3】昨年までアクシスとの連携は十分ではなかった。しかし当社は販売体制を強化しており、今後はキ
ヤノンブランド製品に加え、キヤノンに比べ圧倒的な商品数を持つアクシスと連携し、総合的に大
型案件をフォローしていくことで相乗効果を生み出していく。
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【Q4】キヤノン成長領域について、2016 年は売上で5億円しか伸びなかったのに、2017 年は売上で
106 億円伸ばす計画になっている。どのようにこの領域を成長させるのか。
【A4】キヤノン成長領域であるネットワークカメラは、カメラの台数だけでなく全体のユースウエア・工事を含
めたソリューションを金額ベースで成長を見込んでいる。キヤノン成長領域については、プロダクション
プリンティングも含まれるが、このビジネスが新製品の発売遅れ等により伸びていなかったので、あまり
成長していないように見えている。
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【Q5】ビジネスソリューションの 2017 年の利益計画が、売上の伸びに比べ低いように見える。中計でも
利益率が横ばいである。利益計画の前提はどのように見ているのか。保守サービスの売上が、以前
のようなマイナス基調からプラス基調になり、レーザービームプリンターも特定業務用途で安定してい
ると思うので、利益はもう少し良くなるのではないかと考えている。
【A5】2017 年は、キヤノン成長領域であるネットワークカメラ・プロダクションプリンティングに人を増やし成
長させていこうとしているので、まだ利益率という意味では期待できる状況にない。一方で、レーザー
ビームプリンターのカートリッジが特定業務用途で MIF(市場稼働台数)を増やしたことで増え、
保守サービスの売上も落ち着いてきたものの、日本は輸出型企業が多く、先行きに不透明感があ
るため、レーザープリンターカートリッジ・保守サービスともに固めに計画しており、利益の大きな伸び
を見込んでいない。
また、今年は退職給付費用や事業税の負担も重い。その分の費用の増加が利益を押し下げる
要因となる。
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【Q6】レーザービームプリンターの特定業務用途と一般オフィスの構成比イメージと、保守サービスの契約
等における違いは何か知りたい。
【A6】構成比については開示していない。
ちなみに、OA 系レーザープリンターは業界全体で 7 割であり、キヤノンもこの比率に近い。しかしこの
プリンターはMFPへの集約化が進むとともに、純正のレーザープリンターカートリッジが使われないケ
ースも多い。特定業務用途は、お客様にきちんとしたプリントを出さなければいけないので、純正レー
ザープリンターカートリッジ率は高い。トナーの消費量でいうと 5~10 倍の違いがある。
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【Q7】今年の経費の使い方について。今年は売上を伸ばす計画だが、利益は安定成長計画だ。もう少
しどのあたりの費用を使っていくのか教えて欲しい。
【A7】売上成長のための費用は使っていくことにはなる。一方で、構造的に減らせる費用は減らしていく
部分もある。
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【Q8】販管費の今後について伺いたい。中計の中で販管費率を 30%以下にしていくとの話があったが、
比率ではなく販管費の絶対額を、向こう 3 年間で見た場合、減少させていくのか、どうしても増え
るとみているのか教えて欲しい。
【A8】絶対額は極力前年を上回らないようにしたいが、ハードを売っている関係から、数量が増えると必
然的に物流費等のコストが比例して増えてくる。これは避けがたい。また次期基幹システムの刷新
も考えており、この中で業務プロセス等を見直しコストを下げられないかといった検討もあるので、明
確にコストを語ることは難しい。販売数量と比例して増えるコスト以外のところは、前年を上回らな
いようにしていきたい。ただ、成長分野へのプロモーションについては、はやるべきところはやりたい。販
管費率は年 0.5 ポイントずつ下げてきている。今後も不必要なものをカットしていきながら、19 年
の販管費率 30%は達成できると思う。
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以上