第4章 住生活の基本方針と基本目標 4‐1 基本方針 (あす) 「安心・安全、絆と未来へつなげる 住まいと暮らし」 「所沢市総合計画」で定める本市の将来都市像の実現に向けた施策を展開するため、子ども あ す を取り巻く環境や自然環境の「未来」につなげる住環境の形成とともに、地域コミュニティ活 動の支援や災害に強い街づくりなど、地域の「絆」の形成を図ることを目標とし、基本方針を 「安心・安全、絆と未来(あす)へつなげる住まいと暮らし」とします。 17 4‐2 基本目標と施策展開 第3章の「本市の住環境をめぐる課題」を踏まえ、基本方針を実現していくための4つの基 本目標を示します。 基本目標1 子どもと未来(あす)を育みます 本市の平成72年の人口は24万7千人台と推計されていますが、 「所沢市人口ビジョン」で は、人口の将来展望として、平成72年の目標を「人口27万人の維持」とし、生産年齢人口 (15歳から64歳)割合50%の確保と、年少人口割合の回復を掲げています。 この目標を実現していくためには市民の定住の促進と出生率を高めていくことが必要です。 こうしたことから、子育て世帯が安心していつまでも住み続けられる快適な住環境と良質な 住宅ストックの形成を図っていきます。 さらに、住宅の長寿命化、省エネルギー性能の高い住宅設備の導入、再生可能エネルギーの 活用など、未来につながる環境にやさしい住まいと暮らしを推進していきます 基本目標2 安心と安全、絆を紡ぎます 市民の誰もが安心と安全を享受できるよう、災害に強い住環境の構築、住宅の安全性の確保 をはじめ適切な維持管理が進められるよう支援します。 個々の住まいを取り巻く街並みづくりや地域コミュニティの維持・活性化を通じて、地域の 魅力を活かした居住環境の形成を目指します。 また、今後増加することが懸念され、生活環境に影響を及ぼす空き家の適正管理や利活用を 推進していきます。 住まいに困窮する市民の居住の安定を確保するため、住宅セーフティネット機能の充実をめ ざします。 さらに、高齢者や障害者が住み慣れた地域や住まいで安心していきいきと暮らせる環境づく りを進めていきます。 基本目標3 良質な住宅ストックを形成します 本市の住宅ストックは量的に充足している状況にあることから、今後はさらに質の向上をめ ざしていきます。耐震性や省エネルギー性能の高い良質な住宅を適切に維持管理し、次世代ま で引き継いでいくことを促進していきます。 マンションについても適切な維持・管理等ができるようマンション管理組合への支援や情報 提供を行っていきます。 また、ユニバーサルデザインの普及と住宅のバリアフリー化を進め、誰もが暮らしやすい住 環境を確保していきます。 さらに住まいや暮らしの付加価値を高めていく景観や街並みなどの住環境についても、地域 の自然環境や歴史、文化を活かしながら整備を促進していきます。 18 第 4 章 基本目標4 多様な住まい方を支援します 我が国では長い間核家族を中心とした世帯構成となっていましたが、人口減少社会、少子高 齢社会の進展や、社会経済情勢の変化、さまざまな価値観の多様化を背景に、若い世代や、子 育て世代、高齢者のみの世帯など、住まい方が多様化してきています。こうしたさまざまな居 住ニーズは従来の住宅供給のシステムでは対応することが困難になってきています。多様なラ イフスタイルやライフステージに合わせて選択でき、さまざまなニーズに適切に応えていくよ う、国、県、住宅関連業者と連携した住宅情報発信の整備を促進していきます。 また、人口減少が進むなか、既存住宅の流通も必要不可欠となっていることから、必要な情 報を提供していくとともに相談体制を充実していきます。 19
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