進捗状況点検報告書 - 神奈川県ホームページ

神奈川県環境基本計画
進捗状況点検報告書
平成 29 年1月
はじめに
平成 28 年度は、新たな環境基本計画(以下「新計画」という。)のスタートの年に当た
ります。
新計画に基づく施策の進捗状況の評価・検証は平成 29 年度に行いますので、平成 28 年
度は、平成 17 年度~平成 27 年度にかけて実施してきたこれまでの計画(以下「旧計画」
という。)について、最終年度の点検を行います。
目
次
1
平成 27 年度実績の評価-------------------------------------------------------------------------------------------1
2
平成 17 年度から平成 27 年度までの環境基本計画各プロジェクトの目標及び実績一覧--------8
3
環境基本計画の進捗状況に関する環境審議会の点検結果------------------------------------15
1 平成 27 年度実績の評価
(プロジェクトの評価の見方)
目標に対する達成状況を「◎」
、
「○」
、
「△」、
「×」で評価をしています。
目標
実績
評価基準
評価記号
達成率が 100%以上
◎
達成率が 90%以上 100%未満
○
達成率が 80%以上 90%未満
△
達成率が 80%未満
×
数値実績が把握可能
数
値
目
標
数値実績が把握不能
(当該年度の統計数値
が未集計)
目定
標性
的
関連数値実績(達成率は 80%以上)等から
目標達成と推定
関連数値実績(達成率は 80%未満)等から
目標未達成と推定
○
×
取組実績から目標達成と判断
○
取組実績から目標未達成と判断
×
評価区分
◎
目標を達成
○
ほぼ目標を達成
△
おおむね目標を達成
×
目標達成の状況が芳しくない
1
プロジェクトの目標と実績(総括表)
No
プロジェクト名
2015年度
項目
目標
自動車からの
窒素酸化物排出量
1
大気環境保全対策の総合的
推進
実績
評価
2017年1月頃
把握予定
○
14.500t
自動車からの
粒子物質排出量
760t
2
化学物質による環境影響低 化学物質の環境への届出排出量
(化管法に基づく化学物質の環境への排出量)
減対策の推進
前年度より
排出量削減
2017年4月頃
把握予定
○
3
ヒートアイランド対策の推
県土面積に対するみどりの量の割合
進
49.1%
2017年3月
把握予定
×
県土面積に対するみどりの量の割合
49.1%
2017年3月
把握予定
×
2014年度より増加
20
◎
28/134
59/134
×
成熟個体1,000頭を
下回らないよう維持
3,800頭
◎
3地域個体群
3地域個体群
◎
4
都市と里地里山のみどりの
保全と活用
里地里山の保全活動を行う団体数
<ニホンジカ>
林床植生の植被率が25%未満の3次メッシュ数
丹沢山地での地域個体群の安定的存続
(参考:農林業被害額)
(参考:個体数調整数)
5
特定鳥獣(ニホンジカ、ニホ <ニホンザル>
ンザル)の保護管理の推進
地域個体群の安定的存続
新たな加害群・加害集団の発生防止及び2012年
新たな加害群、加害 新たに1群1集団発
度以後に発生した加害群・加害集団の解消
集団の発生防止及び
(参考:農林業被害額)
生
2012年度以後に発生
(参考:行政機関への苦情件数)
2012年に発生した
×
した加害群・加害集
1集団が現存
団の解消
6
<アライグマ>
生息分布域の縮小・個体数の減少
(参考:農作物等被害額)
モニタリングによる 市町村による捕獲
効果検証を踏まえた 等の支援
防除事業の実施
防除事業の実施
<外来魚>
外来魚生息実態把握と駆除方法の検討
駆除体制の検討、モ
モニタリングの実
ニタリング
特定外来生物(アライグ
マ、オオクチバス、コクチバ
ス等)対策の検討・推進
適切に管理されている森林面積(水源の森林エリ
ア内の私有林40,612haに対する割合)
7
○
駆除体制の検討、
○
施
32,858ha
(81%)
32,641ha
(80%)
○
50%
×
水源地域環境対策の総合的
推進
ダム湖における環境基準達成率
100%
2
主な取組
評価に対する説明
所管所属
○自動車排出ガス総量削減対策
○旧式ディーゼル車に対する規制指導
○固定発生源に対する規制・指導
○PM2.5の低減対策、生成機構の調査研究
2015年度における自動車からの窒素酸化物と浮遊粒子状物質の排出
量は算出作業中ですが、速報値として、自動車からの窒素酸化物の排
出量は、約13,000t~14,000tと2014年度より減少し、目標値である
14,500tを下回る見込みです。また自動車からの浮遊粒子状物質の排 大気水質課
出量は、約550t~600tと2014年度と同程度となり、目標値である760
tを下回る見込みです。以上のことから、評価については目標達成と
推定しました。
○化学物質の水生生物への影響調査
○有害大気汚染物質の調査
○化学物質の自主管理による低減化の促進
○化学物質の性質、事故事例等の情報提供
2014年度の化管法に基づく化学物質の排出量の数値は5,542tとな
り、前年度(5,773t)より排出量は削減されました。2004年度以降排出
量の推移を鑑みると、2010年度の排出量が2009年度と比較して増加し
ましたが、これは2010年度より化管法施行令の改正に伴い、対象化学
物質が354物質から462物質に増え、医療業が対象業種へ追加されたこ 大気水質課
とが影響したためと考えられ、排出量は着実に削減傾向にあります。
県生活環境の保全等に関する条例に基づく報告についても、2009年度
以降の実績は減少傾向にあり、目標達成と推定しました。
○県内におけるヒートアイランドの発生状況の把握 2014年度の実績は46.7%で前年度から変化がなく、この傾向から
等
2015年度実績は目標にわずかに及ばないものと見込まれますが、都市
○都市公園等の整備
部を含めた県全域で、地域制緑地の指定やトラスト制度などにより、
生きものの生息・生育環境となる一定程度の緑地が確保されていま
す。
○都市公園などの整備やトラスト制度等による緑地 2014年度の実績は46.7%で前年度から変化がなく、この傾向から
の保全
2015年度実績は目標にわずかに及ばないものと見込まれますが、都市
○みどりの協定による緑化の推進
部を含めた県全域で、地域制緑地の指定やトラスト制度などにより、
○里地里山の保全再生と活用
生きものの生息・生育環境となる一定程度の緑地が確保されていま
す。
2015年度は前年度より団体数が1増加で目標を達成しました。里地
里山サミットや市町村担当者説明会の開催等により、条例に基づく里
地里山保全の仕組みを市町村や活動団体等へ普及啓発することで、里
地里山保全活動を行う団体数は近年着実に増えています。
○植生回復のための管理捕獲
シカの管理捕獲が進み、個体数の減少に伴って、一部の地域では植
○間伐等の森林整備による生息環境の整備
生の回復もみられますが、目標を達成することはできませんでした。
○市町村による個体調整への支援
環境計画課
自然環境
保全課
農地課
保護管理区域におけるシカの生息頭数は3,800頭と推定され、減少傾
向と見られますが、地域個体群として安定的に存続していると評価で
きます。
○組織的な追い払い
2015年度のニホンザルの地域個体群は3群で、目標とする個体群を 自然環境
保全課
○鳥獣被害専門員を通じた農業者・住民への防除対 維持することができました。
策の助言
○取り残し農作物等誘引要員の自供や餌付け禁止の 個体数調整に取り組んでいますが、発生した加害群の解消には至ら
ず、加えて、2015年度には他県からの流入により新たな加害群も発生
啓発などの実施
したことから、目標は達成できませんでした。
○市町村による捕獲等の支援
○モニタリング
アライグマによる農業被害や生活被害は継続しており、また、県西
部への分布拡大が確認されているため、引き続き対応していく必要が
ありますが、市町村による捕獲への支援や、モニタリングなどの防除
事業を実施しており、その結果、2012年度は1,462頭、2013年度は
1,073頭、2014年度は1,475頭が捕獲されており、2015年度も同様に取
組を進めていることから評価は「○」としています。
○宮ヶ瀬湖におけるコクチバスの生息尾数のモニタ 2015年度は生息尾数のモニタリングを行い、標識魚の再捕状況の分
リングの実施
析結果から減少傾向と推定し、駆除体制を検討しました。
底層刺網を用いた捕獲で、コクチバス作業人数あたり捕獲尾数捕獲
効率が、2009年度には8.2尾/人であったのに対し、2012年度は4.0尾
/人、2015年度は0.41尾/人、と低い水準で推移しましたので、生息尾
数は減少しているものと考えられます。
○広域的水源林の確保・整備
目標達成にはわずかに及びませんでしたが、森林の整備は順調に進
○地域水源林の整備
み、適切に管理された森林の面積は2005年度の7,343haから2015年度の
○地下水涵養対策の推進
32,641haまで増加し、水源かん養などの公益的機能の高い森林づくり
○県外上流域対策の推進
が進みました。
○水環境モニタリングの実施
2015年度は、相模湖において全燐、津久井湖において全窒素及び全
○水源環境の理解促進
燐の環境基準(暫定目標値)を満足することができず、目標を達成でき
ませんでした。
相模湖、津久井湖における全窒素及び全燐は、自然に由来する汚濁
負荷が多く、気温等の天候の要因により、暫定目標値を満足しないこ
とがあり、環境基準が適用された当初より暫定目標値の近傍で推移し
ております。
水質汚濁防止法及び神奈川県生活環境の保全等に関する条例に基づ
き、県と市で協力して、湖及び湖に流入する河川への排出される事業
所排水について、引き続き規制指導を行い、水質保全に努めます。
3
自然環境
保全課
水産課
水源環境
保全課
大気水質課
No
プロジェクト名
2015年度
項目
林床植生の植被率が25%未満の3次メッシュ数
8
9
実績
評価
28/134
59/134
×
3,800頭
◎
丹沢山地でのニホンジカ地域個体群の安定的存 成熟個体1,000頭を
丹沢大山の自然再生の推進 続
下回らないよう維持
土壌流出対策面積
10ha
7.7ha
×
浜辺のみどりの保全面積
8.5ha
8.5ha
◎
12
9
×
構想の推進
構想の推進
○
生活系ごみ一人一日あたりの排出量
702g/人・日
2017年3月
把握予定
○
事業活動による廃棄物の県内GDP
(県内総生産)あたりの排出量
54.1t/億円
2017年12月
把握予定
×
1,000回
757回
×
大規模排出事業者から排出される二酸化炭素の
前年度比削減率
1.3%
2017年2月
把握予定
○
中小規模事業者向け省エネ診断の実施件数
100件
86件
△
相模湾の保全と再生
侵食対策実施海岸数
10
目標
三浦半島のみどりの保全と
三浦半島公園圏構想の推進
活用
廃棄物の排出量の削減等
11
循環型社会づくり
廃棄物監視パトロールの実施
12
地球温暖化対策の推進
13
か な が わ ス マ ー ト エ ネ ル 県内の太陽光発電の導入
ギー計画の推進
14
国際環境協力の推進
15
環境と共生するまちづくり
太陽光発電の導入を
導入施策の実施
促進するための施策
(参考 88.3万kW)
の実施
先進的な取組事例の発信件数
景観行政団体数
県土面積に対するみどりの量の割合
16
17
環境に配慮した事業活動の
環境マネジメントシステム認証取得事業所数
促進
環境共生型の産業の振興
エネルギー産業の高度化・統合化の推進
4
○
6事例
10事例
◎
33
24
×
再掲(プロジェクト3)
2,350
2,172
「京浜臨海部コン
ビナート高度化等
検討会議」におけ
企業間連携による取
る企業間連携に向
組支援
けた検討や、取組
の情報発信等を支
援
○
○
主な取組
評価に対する説明
○ブナ林等の調査研究
シカの管理捕獲が進み、個体数の減少に伴って、一部の地域では植
○林床植生衰退・消失地における土壌保全対策の推 生の回復もみられますが、目標を達成することはできませんでした。
進
○植生回復のためのシカの管理捕獲
保護管理区域におけるシカの個体群は減少傾向にあるものと推定さ
れますが、2015年度の生息頭数は3,800頭で安定して存続していると評
価できます。
平成27年度の実績では単年度目標を達成していませんが、これは計
画を前倒しで進めてきたためで、目標を設定した4年間を通算すると
目標40haに対し、実績60.2haで、土壌流出防止の取組は確実に進んで
います。
○養浜による砂浜の回復・保全
浜辺のみどりの保全については、2014年度の計画目標である8.5haの
○生活排水処理施設の整備促進
湘南海岸砂防林の保護・育成を図ることができました。
平成27年度は、当初計画していた12海岸のうち、三浦海岸、横須賀海
岸、湯河原海岸の3海岸について顕著な侵食が見受けられず、砂浜を整
備する必要がありませんでした。砂浜の保全の取組は順調に進んでい
ます。
○三浦半島国営公園誘致のための要望・広報活動
三浦半島国営公園の誘致に向けた国への要望活動、地元の機運醸成
○小網代の森における環境学習の場等としての活用 イベントとして「三浦半の魅力展示会」や「観光ガイドと自然体感ハ
の推進
イキング 池子の森・神武寺地区」を実施しました
2015年度の生活系ごみ一人一日あたりの排出量は、2016年度に調査
を行うことから現時点では把握できませんが、2014年度の排出量は681
g/人・日と、前年度の排出量より減少し、さらに2015年度の目標値
である702g/人・日を下回っています。排出抑制の取組が進んでいる
ことから、目標達成と推定しました。
2015年度の事業活動による廃棄物の排出量は、2016年度に調査を行
うこと、2015 年度の県内GDPについても、2017年度に調査を行うこ
とから現時点では把握できていません。2014年度の事業活動による廃
棄物の県内GDPあたりの排出量は、55.0t/億円と、2009(基準)年度
実績を上回っていますが、前年度より大きく減少しました。このよう
に近年の排出量は減少傾向にあり、事業者による自主的な排出抑制の
取組は進んでいます。
○産業廃棄物の適正処理の指導
2015年度における廃棄物監視パトロールの実施回数は757回で、委託
○不法投棄対策の推進
パトロールの減少等により目標を下回りましたが、県所管域の不法投
○PCB廃棄物の計画的処理の推進
棄量は近年概ね横ばい傾向にあります。
○温暖化計画書制度の運用による企業の排出量自主 大規模事業者から排出される二酸化炭素の前年度比削減率は、2015
管理の促進
年度の結果はまだ出ていませんが、2015年度の県内の電力使用量及び
○中小規模事業者への省エネルギー対策の支援
ガス使用量は前年度と比較して減少しており、大規模排出事業者から
○適応策の施策化に向けた調査・調整
排出される二酸化炭素の前年比削減率は目標を達成する可能性が高い
○県の事務事業からの温室効果ガス排出抑制の推進 と考えられることから目標達成と推定しました。
中小規模事業者向け省エネ診断は、2015年度は86件で目標値には及
びませんでしたが、達成率は80%を上回り、おおむね目標を達成する
ことができました。
○太陽光発電の導入加速化
太陽光発電の導入を促進するための様々な施策を実施した結果、
○小水力発電や小形風力発電などの導入促進
2010年度は13.1万kWであった県内の太陽光発電の導入量は2015年度に
○ガスコージェネレーションなどの導入拡大
は88.3万kWとなりました。固定価格買取制度の見直しなどの影響によ
り、新規導入量が鈍化しているため、導入の加速化を図る必要があり
ますが、「薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」の実施や、ネット・
ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)やビル(ZEB)の導入支援な
ど、引き続き取組を進めており、目標達成と判断しました。
所管所属
自然環境保
全課
砂防海岸課
都市公園課
○レジ袋削減に向けた取組の推進
○リユースショップの認証と普及の拡大
○多量排出事業者に対する3Rの促進
資源循環
推進課
資源循環推
進課
環境計画課
エネルギー
課
(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)と連携した取組や独立行政法人
(JICA)と九都県市首都圏首脳会議と連携した海外からの研修員の受け
環境計画課
入れ等を通して、本県が実施する環境分野での取組事例を発信するこ
とができました。
○市町村への景観施策支援事業の実施
数値目標を達成することができませんでしたが、市町村実施の景観
○県央・湘南都市圏における環境と共生する都市づ 施策に係る事業について、市町村と共に景観形成の実情を検証するこ
くりの推進
とによって、市町村の良好な景観づくりに対する機運を醸成すること 都市整備課
○環境共生モデル都市ツインシティの整備
ができました。
○国際協力の推進
・フィリピンからの研修生受入
再掲(プロジェクト3)
○事業者に対する環境マネジメントシステムに関す
前年度に続き認証数が減少となり、目標には僅かに及びませんでし
る技術支援や情報提供
た。これは、認定を受けた団体の一部が認証を返上したためと推定さ
れます。
認証返上の背景には企業の環境配慮活動の多様化があると考えられ
ます。
環境計画課
近年では、ISO14001以外にも企業規模に応じた新たなマネジメント
スシテム構築や自己適合宣言による取組などの動きも生じています。
また、売上の一部を自然環境保全活動に寄贈する仕組や、環境負荷の
低減に資する設備の導入など、環境配慮活動そのものも多様化してい
ると考えます。
○環境関連分野の産学公ネットワークの拡充
京浜臨海部コンビナートの高度化等に向けて、「京浜臨海部コンビ
○京浜臨海コンビナート高度化などの推進
ナート高度化等検討会議」において、立地企業の企業間連携に向けた
検討を行うワーキンググループの活動や、川崎国際環境技術展への出
展を通じた取組の情報発信などを支援しました。
地域政策課
5
No
プロジェクト名
2015年度
項目
環境保全型農業による作付面積の割合
家畜ふん堆肥化率
木材生産量
18
環境と農林水産業の好循環
の創出
2014年度より増大
21.4%
×
95%
95%
◎
引き続き搬出促進施
策を推進
27,441㎥
○
・ 三 浦 半 島 地 区の
採 貝 漁 業 者 が 参加
し、計画実施
・ 東 京 湾 の 小 型機
船 底 び き 網 漁 業者
が 参 加 し 、 計 画実
施
○
民間団体への
助言・指導
3団体に計9回の助
言・指導
○
環境教育の推進と基盤づく 高等学校における環境教育についての研修会や
研究協議会等に参加した教員数
り
934人
776人
△
160,000件
151,970件
パートナーシップの取組の
推進
○
(うち個人のマイアジェンダ登録・マイエコ10
宣言累計数)
調査・研究の個別課題数
(うち新規課題数)
21
評価
アマモ場の造成面積
マイアジェンダ登録・マイエコ10宣言累計数
20
実績
・アワビ資源管理計
画の実施
・小型機船底びき網
漁業資源管理計画の
実施
資源管理計画の策定と実施
19
目標
(150,000件)
調査・研究の実施
環境を保全、創造する調
査・研究の推進
施策・事業等への活用状況
施策等への活用
(うち新規課題数)
(140,505件)
調査・研究の実施
474(3)
施策等の活用
301(40)
平成27年度進捗状況の目標達成に関する概要
目標の達成状況を集計した結果を示したのが以下の表です。
平成26年度は37件の目標のうち29件が「目標を達成」「ほぼ目標を達成」との評価で、目標全体に
占める割合は79%でした。
これに「おおむね目標を達成」と評価された目標を加えると32件で、目標全体に占める割合は86%
でした。
評価
◎
○
△
×
7 (19%) 16 (43%) 2
(5%) 12 (33%)
件数 割合
23件(62%)
◎+○
25件(67%)
◎+○+△
6
◎…目標を達成
○…ほぼ目標を達成
△…おおむね目標を達成
×…目標の達成が芳しくない
「評価基準は3ページに記載」
○
主な取組
○農地の保全による多面的機能の発揮
○環境保全型農業の推進
○畜産バイオマスリサイクルの推進
○県産木材の普及促進
○水産資源の適正管理
○学校が効果的な授業を展開するための支援
○児童、生徒の環境に配慮した自主的な取組の促進
○地域における環境学習・実践活動の取組支援
○環境教育と消費者教育等の連携促進
○様々な行動主体が行う環境学習・教育・実践活動
に対する支援
○環境保全活動を実践する人災の育成・支援
○県民の暮らしの中での環境保全行動の情報提供、
促進
○マイエコ10(てん)宣言の普及
○県民・NPO・企業等との連携による環境の保
全・創造
○九都県市首脳会議等を通じた県外自治体との連携
による広域課題への対応
○大気環境保全のための調査研究
○水域環境保全に関する調査研究
○環境と農業の調和に向けた調査研究
○丹沢大山の自然再生のための調査・研究
評価に対する説明
環境保全型農業の従事者は、高齢化や構成員の減少などの理由によ
り、再認定や更新を希望しないエコファーマーや環境保全型農業推進
運動協定締結団体がある一方、市町村との連携・協力による新規認定
もあり、その年によって数値は変動します。
2015年度は21.4%と前年度(23.5%)を下回り、わずかに目標には及
びませんでした。
2015年度も堆肥化処理に向けた指導・支援等を通じて、堆肥化率の
向上を進めた結果、目標値を達成することができました。
2015年度は前年度の20,711m3から生産量が大きく増加しました。環
境基本計画が始まった2005年度の生産量6,000m3から4.5倍となってお
り、搬出促進施策の効果が着実に現れています。
資源管理計画は、休漁や保護区の設定、資源培養など積極的な方策
により減少が著しい水産資源を回復させるものであり、関係漁協と調
整を図り実施中です。アワビ資源管理計画では、引き続き、三浦半島
地区4漁協の採貝漁業者が禁漁区の設定による漁獲努力量削減措置や
種苗放流による親貝場造成の取組を実施中です。小型機船底びき網漁
業資源管理計画では、東京内湾地区2漁協の小型機船底びき網漁業者
が参加し、休漁日の設定や禁漁などの漁獲努力量削減措置を実施中で
あり、2015年度の目標は達成することができました。
所管所属
農業振興課
畜産課
森林再生課
水産課
2015年度は、横浜市内(4箇所)でアマモ場再生活動を行っている3
団体に対し、助言・指導を行いました。
当初設定した2015年度の目標は720人でしたが、目標達成の見通しが
立ったことから、934人に修正しました。
各県立高校では、学習指導要領に基づき、研修を受講した教員によ
り各教科で環境の内容を取り入れた授業が行われるようになっていま
す。また、環境教育実践校の指定、NPOと連携した環境講座の実施、公
開授業や環境シンポジウム等により実践事例を共有し、環境教育に取
り組んできました。
高校教育課
2015年度までに環境教育についての研修や環境シンポジウムに参加
した高等学校の教員数は累計で776名でした。
今後は、県立高校の教諭等から構成される、県教育委員会設置の教
育課程研究推進委員会の環境部門において、研究の成果を周知するこ
となどにより、全県立高校で環境教育に取り組むとともに、校種を横
断した環境教育を推進するための研修を続けていきます。
マイアジェンダ登録を促進するため、県民・企業・行政・団体等と
連携し、環境イベント等により幅広く普及を行いました。2015年7月
には、策定後10年が経過した「新アジェンダ21かながわ」を改訂し、
新たに「私たちの環境行動宣言 かながわエコ10トライ」としてス
タートしました。
環境計画課
2015年度の登録・宣言実績は、登録累計数の目標(160,000件)に僅
かに届きませんでしたが、引き続き、より親しみやすく、自発的に取
り組める「マイエコ10宣言」の普及等を図り、地球環境保全への主体
的な取組を促進します。
2015年度は県内におけるPM2.5の特徴、ブナ林の再生等に関する発
表成果を報告会で発表しています。これまでに取り組んできた課題は
474件、施策等に活用した課題は301件となりました。
環境計画課
※「主な取組」平成27年度に当該プロジェクトで実施した取組のうち主だったものを記載しています。目標の項目と関連する取
組を中心に記載していますが、記載されているすべての取組が目標と関連をもつわけではありません。
【参考】県民意見の募集状況
年度
人数(人)
意見提出数(件)
7
22 23 24 25 26 27
40 39 112 81 175 97
105 93 130 143 292 127
2 平成17年度から平成27年度までの環境基本計画
各プロジェクトの目標及び実績一覧
2005(平成17)年度から2015(平成27)年度までの環境基本計画では、重点的に取り組
む事業として、全体の施策体系から事業を再構成して「プロジェクト」を設定した上
で、進捗状況を測るために目標数値を置き、実績数値を把握して公表してきました。
計画期間が終了したことから、全てのプロジェクトの目標と実績を一覧にしました。
この一覧は環境基本計画のホームページにおいて「過去の環境基本計画の実績」と
(http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f1023/)
して公表しています。
なお、集計に時間がかかる実績については、未だ把握できていないものがあること
から、半年ごと(4月及び10月)に情報を更新しています。
8
平成17年度から平成27年度までの環境基本計画各プロジェクトの目標及び数値実績一覧
№
プロジェクト名
自動車からの
窒素酸化物排出量
1
大気環境保全対
策の総合的推進
平成17年度
(2005)
平成18年度
(2006)
平成19年度
(2007)
平成20年度
(2008)
平成21年度
(2009)
平成22年度
(2010)
目標
(16,300t)
(15,300t)
(14,300t)
(13,300t)
(12,200t)
(11,200t)
実績
(14,200t)
(13,700t)
(12,400t)
(11,100t)
(11,300t)
(10,300t)
目標
(980t)
(890t)
(790t)
(700t)
(600t)
(510t)
実績
(650t)
(570t)
(500t)
(440t)
(440t)
(380t)
項目
自動車からの
粒子物質排出量
※( )について。平成23年度以降の排出量は国が示す推計手法に変更が加えられているため、それ以前の排出量と比較することができません。
自主管理の推進による排出量の低減
化学物質の環境への排出量
目標
10,700t
(化管法に基づく届出排出
26,421t
23,563t
22,135t
20,400t
17,366t
18,940t
実績
量)(~H21)
(10,866t)
(9,623t)
(9,250t)
(7,927t)
(6,364t)
(7,786t)
2
化学物質による
環境影響低減対 化学物質の環境への排出量
策の推進
(化管法に基づく届出排出
量)(H22~)
前年度より排出
量削減
720t
16,200t
前年度より排出
量削減
680t
平成25年度
(2013)
前年度より排出
量削減
14,600t
前年度より排出
量削減
630t
平成26年度
(2014)
前年度より排出
量削減
平成27年度
(2015)
15,500t
2017年1月
把握予定
前年度より排出
量削減
760t
590t
2017年1月
把握予定
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
前年度より排出
量削減
前年度より排出
量削減
前年度より排出
量削減
―
―
―
―
―
実績
―
―
―
―
―
―
7,464t
6,118t
5,773t
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
5市町村
21市町
―
13市町村
17市町
―
18市町村
20市町
―
21市町
20市町
―
22市町
24市町
―
―
―
47.0%
―
―
47.8%
―
―
49.1%
2017年3月
把握予定
目標
―
―
実績
―
―
目標
実績
目標
―
―
―
―
―
―
実績
―
―
―
―
―
―
―
―
46.7%
46.7%
目標
51,157ha
47,341ha
47,500ha
47,600ha
47,700ha
47,900ha
―
―
―
―
―
実績
51,385ha
47,422ha
47,621ha
47,851ha
48,194ha
48,611ha
―
―
―
―
―
都市と里地里山
のみどりの保全 県土面積に対するみどりの量
の割合(H23~)
と活用
目標
―
―
―
―
―
―
46.4%
46.6%
47.0%
47.8%
49.1%
実績
―
―
―
―
―
―
46.5%
46.6%
46.7%
46.7%
里地里山の保全活動を行う団
体数(H23~)
目標
―
―
―
―
―
―
14
18
20
22
実績
―
―
―
―
―
―
11
14
16
19
県土面積に対するみどりの量
の割合
市街地におけるみどりのス
ペース(H17~22)
大気水質課
前年度より排出 前年度より排出
量削減
量削減
2017年4月
5,542t
把握予定
―
県・市町村ヒートアイランド
ヒートアイラン 問題連絡協議会(仮称)による
対策の促進(H19)
ド対策の推進
担当所属
14,500t
―
県・市町村ヒー
トアイランド問
題連絡協議会(仮
称)の設置
両協議会による
対策の検討
県・市町村ヒー
トアイランド問
題連絡協議会(仮
称)の設置
両協議会による
対策の検討
―
―
―
ヒートアイランド対策を実施
している市町村数(H20~24)
4
16,900t
平成24年度
(2012)
前年度より排出
量削減
目標
※平成22(2010)年度から、対象物質及び対象業種が追加されました。
ヒートアイランド問題連絡協
協議会に3市町 協議会に3市町
目標
議会への参加市町村数(H17~
村追加(計5)
村追加(計8)
18)
実績
0(計2)
0(計2)
3
平成23年度
(2011)
前年度より排出
量削減
環境計画課
2017年3月
把握予定
2014年度より増
加
20
自然環境
保全課
農地課
9
№
プロジェクト名
項目
<ニホンジカ>
2006年度までに植生劣化レベ
ルⅤの管理ユニットの解消
(箇所)(H17~18)
最大植生劣化レベルⅣ、Ⅴの
管理ユニット数(H19~23)
林床植生の植被率が25%未満
の3次メッシュ数(H24~)
5
特定鳥獣(ニホ
ンジカ・ニホン 地域個体群の維持
ザル)の保護管
<ニホンザル>
理の推進
・地域個体群の維持(~H23)
・地域個体群の安定的存続
(H24~)
新たな加害群・加害集団の発
生防止及び2012年度以後に発
生した加害群・加害集団の解
消(H24~)
目標
実績
2箇所
2箇所
目標
―
―
実績
―
―
目標
実績
―
―
―
―
平成21年度
(2009)
平成22年度
(2010)
平成23年度
(2011)
平成24年度
(2012)
平成25年度
(2013)
平成26年度
(2014)
平成27年度
(2015)
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
41/134
41/134
38/134
―
34/134
―
28/134
59/134
6800頭
3群
7200頭
3群
7200頭
3群
7100頭
3群
実績
3群
3群
3群
3群
―
―
―
―
―
―
―
―
12ユニット中
6ユニット
12ユニット中
6ユニット
―
―
12ユニット中
5ユニット
12ユニット中
6ユニット
―
―
モニタリングによる効果検証を踏まえた保護管理事業の実施
被害予防事業の
実施、有害鳥獣
捕獲の実施
実績
―
目標
―
実績
―
目標
外来魚実態把握
実績
延べ35回の捕獲
試験を実施
外来魚生息実態把握と駆除方
法の検討
10
平成20年度
(2008)
実績
目標
目標
農作物等被害の軽減・解消
(H17~22)
6
平成19年度
(2007)
12ユニット中
4ユニット
12ユニット中
6ユニット
―
―
1,500頭を下回ら
ないよう維持
6800頭
3群
目標
特定外来生物
(アライグマ、
オオクチバス、 生息分布数の縮小・個体数の
コクチバス等) 減少(H23~)
対策の検討・推
進
平成17年度
平成18年度
(2005)
(2006)
モニタリングによる効果検証を踏ま
えた保護管理事業の実施
防除計画に基づ
く防除事業の実
施
市町村による捕
獲等の支援
防除事業の実施
―
―
12ユニット中
3ユニット
12ユニット中
7ユニット
―
―
成熟個体1,000頭を下回らないよう維持
6600頭
3群
6400頭
3群
5600頭
3群
4900頭
3群
4300頭
3群
3800頭
3群
3群
3群
3群
3群
3群
3群
3群
―
―
―
―
―
―
―
―
モニタリングによる効果検証を踏まえた保護管理事業の実施
市町村による捕
獲等の支援
防除事業の実施
―
―
市町村による捕
獲等の支援
防除事業の実施
―
市町村による捕
獲等の支援
防除事業の実施
―
―
―
市町村による捕
獲等の支援
防除事業の実施
―
―
延べ50回の捕獲
試験を実施
延べ40回の捕獲
試験を実施
延べ34回の捕獲
試験を実施
市町村による捕
獲等の支援
防除事業の実施
―
―
外来魚実態把
握、駆除方法の
検討
外来魚実態把握、駆除方法の検討
延べ35回の捕獲
試験を実施
12ユニット中
3ユニット
12ユニット中
7ユニット
―
―
担当所属
延べ45回の捕獲
試験を実施
延べ47回の捕獲
試験を実施
自然環境
保全課
2012年度以降に新たな加害群、加害集団を発生させ
ないこと
新たな加害集団 新たな加害集団 新たに1群1集団
新たな加害集団2
発生なし
発生なし
発生
集団が発生うち1
2012年に発生し 2012年に発生し 2012年に発生し
集団が現存
た1集団が現存
た1集団が現存 た1集団が現存
0
―
―
―
―
―
―
―
―
モニタリングによる効果検証を踏まえた計画的防除事業の実施
市町村による捕 市町村による捕 市町村による捕 市町村による捕
獲等の支援
獲等の支援
獲等の支援
獲等の支援
防除事業の実施 防除事業の実施 防除事業の実施 防除事業の実施
駆除方法の検
駆除体制の検討、モニタリング
討、効果の検討
延べ48回の捕獲
試験を実施
モニタリングの
実施
駆除体制の検
駆除体制の検
討、モニタリン 討、モニタリン
グの実施
グの実施
水産課
№
7
プロジェクト名
適切に管理されている森林面
積(水源の森林エリア内の手
入れを必要としている私有地
面積27,000haに対する割
合)(H17~22)
適切に管理されている森林面
積(水源の森林エリア内の手
水源地域環境対
入れを必要としている私有林
策の総合的推進
40,612haに対する割合)(H23
~)
ダム湖における環境基準達成
率(相模湖、津久井湖、宮ヶ
瀬湖、丹沢湖において、全て
の環境基準項目を達成してい
る割合)
植生劣化レベルⅤの管理ユ
ニット数(H17~18)
平成20年度
(2008)
11,300ha
平成21年度
(2009)
12,700ha
平成22年度
(2010)
14,100ha
平成23年度
(2011)
28,357ha
平成24年度
(2012)
29,507ha
平成25年度
(2013)
30,615ha
平成26年度
(2014)
31,723ha
平成27年度
(2015)
32,858ha
実績
7,343ha
8,530ha
9,912ha
11,339ha
12,778ha
14,142ha
28,426ha
29,749ha
30,873ha
31.811ha
32,641ha
目標
27%
33%
37%
42%
47%
52%
―
―
―
―
―
実績
27%
32%
37%
42%
47%
52%
―
―
―
―
―
目標
―
―
―
―
―
―
69%
72%
75%
78%
81%
実績
―
―
―
―
―
―
69%
73%
76%
78%
80%
目標
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
75%
100%
50%
50%
50%
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
目標
―
―
―
―
―
―
―
実績
目標
実績
目標
実績
目標
実績
―
―
―
8.5ha
8.5ha
9
9
―
―
―
8.5ha
12
10
10
―
―
―
8.5ha
8.5ha
10
10
―
―
―
8.5ha
8.5ha
10
10
―
―
―
8.5ha
8.5ha
10
10
―
―
―
8.5ha
8.5ha
10
10
―
―
―
8.5ha
8.5ha
12
11
三浦半島のみど 三浦半島公園圏構想の策定と
りの保全と活用 推進
目標
構想の策定
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
実績
構想の策定
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
構想の推進
一般廃棄物排出量(~H23
年度)
一般廃棄物再生利用率
(~H23年度)
一般廃棄物最終処分量
(~H23年度)
産業廃棄物排出量(~H23
年度)
産業廃棄物再生利用率
(~H23年度)
産業廃棄物最終処分量
(~H23年度)
目標
実績
目標
実績
目標
実績
目標
実績
目標
実績
目標
実績
目標
―
347万t
―
23%
―
36万t
―
―
―
―
―
―
―
337万t
342万t
23%
24%
36万t
34万t
1,843万t
1,817万t
41%
38%
104万t
146万t
―
331万t
334万t
27%
25%
28万t
32万t
1,864万t
1,836万t
42%
38%
95万t
152万t
―
326万t
321万t
30%
25%
22万t
29万t
1,886万t
1,698万t
44%
41%
84万t
146万t
―
318万t
313万t
32%
25%
19万t
29万t
1,904万t
1,716万t
45%
41%
74万t
114万t
―
317万t
307万t
32%
25%
17万t
30万t
1,921万t
1,821万t
47%
44%
62万t
113万t
―
315万t
309万t
33%
25%
13万t
28万t
1,933万t
1,854万t
48%
42%
58万t
133万t
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
716g/人・日
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
711g/人・日
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
706g/人・日
実績
―
―
―
―
―
―
―
707g/人・日
695g/人・日
681g/人・日
目標
―
―
―
―
―
―
―
54.1t/億円
54.1t/億円
54.1t/億円
実績
―
―
―
―
―
―
―
59.3t/億円
58.4t/億円
55.0t/億円
目標
実績
目標
実績
目標
―
―
6,669万t
7,017万t
―
―
―
6,594万t
6,766万t
―
―
―
7,190万t
7,407万t
―
1,000回
1,010回
7,073万t
7,056万t
―
1,000回
1,238回
6,984万t
6,902万t
―
1,000回
1,109回
6,854万t
6,949万t
―
1,000回
1,038回
6,744万t
7,354万t
―
1,000回
1,064回
―
(7,525万t)
1.3%
1,000回
1,030回
―
(7,442万t)
1.3%
1,000回
912回
―
―
1.3%
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
702g/人・日
2017年3月
把握予定
54.1t/億円
2017年12月
把握予定
1,000回
757回
―
―
1.3%
丹沢大山の自然 林床植生の植被率が25%未満
再生の推進
の3次メッシュ数(H24~)
相模湾の保全と
再生
浜辺のみどりの保全面積
侵食対策実施海岸数
廃
棄
物
の
排
出
量
の
循環型社会づく 削
11
り
減
生活系ごみ一人一日あたりの
排出量(H24年度~)
事業活動による廃棄物の県内
GDPあたりの排出量(H24年
度~)
廃棄物監視パトロールの実施
(H20~)
二酸化炭素総排出量(~H23)
大規模排出事業者から排出さ
れる二酸化炭素の前年度比削
地球温暖化対策
12
減率(H24~)
の推進
基準年(1990年)対比(~
H23)
中小規模事業者向け省エネ診
断の実施件数(H24~)
担当所属
水源環境
保全課
大気水質課
実績
0箇所
2箇所
土壌流出対策面積
10
平成19年度
(2007)
9,902ha
2箇所
2箇所
丹沢山地での地域個体群の安
定的存続
9
平成18年度
(2006)
9,000ha
目標
実績
最大植生劣化レベルⅣ、Ⅴの
管理ユニット数(H20~23)
8
目標
平成17年度
(2005)
7,285ha
項目
―
―
12ユニット中
6ユニット
12ユニット中
6ユニット
―
―
―
―
12ユニット中
5ユニット
12ユニット中
6ユニット
―
―
―
―
12ユニット中
4ユニット
12ユニット中
6ユニット
―
―
―
―
12ユニット中
3ユニット
12ユニット中
7ユニット
―
―
―
―
12ユニット中
3ユニット
12ユニット中
7ユニット
―
―
自然環境
41/134
38/134
34/134
28/134
保全課
41/134
―
―
59/134
成熟個体1,000頭 成熟個体1,000頭 成熟個体1,000 成熟個体1,000頭
を下回らないよ を下回らないよ 頭を下回らない を下回らないよ
う維持
う維持
よう維持
う維持
5,600頭
4,900頭
4,300頭
3,800頭
10ha
10ha
10ha
10ha
18.5ha
23.4ha
10.6ha
7.7ha
8.5ha
8.5ha
8.5ha
8.5ha
砂防海岸課
8.5ha
8.5ha
8.5ha
8.5ha
12
12
12
12
10
11
11
9
実績
―
―
―
―
―
―
―
0.91%
2.49%
1.56%
目標
実績
目標
実績
97.3%
102.4%
―
―
96.2%
98.7%
―
―
104.9%
108.1%
―
―
103.2%
102.9%
―
―
101.9%
100.7%
―
―
100.0%
101.4%
―
―
98.4%
107.3%
―
―
―
(109.8%)
100件
91件
―
(108.6%)
100件
112件
―
―
100件
110件
2017年2月把握
予定
―
―
100件
86件
地域政策課
資源循環
推進課
環境計画課
環境計画課
11
№
プロジェクト名
項目
平成17年度
(2005)
平成18年度
(2006)
平成19年度
(2007)
平成20年度
(2008)
平成21年度
(2009)
平成22年度
(2010)
平成23年度
(2011)
平成24年度
(2012)
平成25年度
(2013)
平成26年度
(2014)
平成27年度
(2015)
―
―
―
太陽光発電の導入量
新エネルギー導 (~H23年度、H22を除く)
入の推進
↓
13
かながわスマー
トエネルギー計 住宅用太陽光発電の導入件数
(H22のみ)
画の推進
県内の太陽光発電の設備容量
(当面の間は施策の実施)
(H24年度~)
神奈川環境宣言ネットワーク
参加団体数(~H18)
神奈川宣言ネットワークを通
じたアジアの地方自治体の環
境改善に関する優良事例の収
集と発信(H19~)
国際環境協力の
14
推進
優良事例の発信等の推進(~
H23)
目標
4.33万kW
6.40万kW
9.46万kW
7.00万kW
8.00万kW
―
18.0万kW
―
実績
目標
実績
目標
4.05万kW
―
―
―
5.03万kW
―
―
―
5.80万kW
―
―
―
6.78万kW
―
―
―
8.69万kW
―
―
―
―
29,640件
34,510件
―
20.4万kW
―
―
―
―
―
―
実績
―
―
―
―
―
―
―
目標
実績
34
31
37
31
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
目標
―
―
―
―
―
―
―
―
―
実績
―
―
―
―
―
―
―
―
―
目標
―
―
―
―
―
―
実績
―
―
―
―
―
―
先進的な取組事例の発信件数
(H24~)
目標
実績
―
―
6事例
6事例
6事例
7事例
6事例
6事例
6事例
10事例
27
25
27
33
目標
景観条例の検討
・景観まちづくりの推進(H17
~H22)
環境と共生する
15
・景観行政団体数(H23~)
まちづくり
実績
ヒートアイランド対策を実施
している市町村数
・産業技術センター支援によ
るISO140001審査登録事業所
環境に配慮した
16
数(H17~H18)
事業活動の促進
・環境マネジメントシステム
認証取得事業所数(H19~)
12
景観条例の検討
―
―
景観条例の制
定、基本方針の
策定、公共施設
景観ガイドライ
ンの策定、かな
がわ景観会議の
設置
神奈川県景観条
例の制定・施
行、基本方針の
検討、公共施設
景観ガイドライ
ンの検討、推進
体制の検討
優良事例の収集と情報発信
優良事例の収集
と情報発信
―
優良事例の収集
と情報発信
―
―
―
―
―
―
―
優良事例の発信と収集・活用
イクレイの会員
イクレイの会員
情報等による優
4事例の収集・ 情報等による優
良事例の収集と
発信等
良事例の収集と
5事例の情報発
情報発信
信
―
―
―
―
―
―
神奈川景観条例施行事業の推進
「神奈川景観づ
くり基本方針」
の策定、「公共
事業における景
観づくりの手引
き」の作成、
「かながわ景観
会議」の設立
・「かながわ景
観会議・運営委
員会」の設置
・子供の目線で
自分たちのまち
を考えるシンポ
ジウムの開催
・「なぎさ軸広
域景観構想」の
策定
・「山梨・静
岡・神奈川三県
サミット」にお
ける「国際観光
地にふさわしい
屋外広告検討プ
ロジェクトチー
ム」の設置
27
・市町村への景
観施策支援事業
の実施
・屋外広告物条
例の普及啓発及
び住民参加によ
る違反の除去等
の推進
―
―
―
―
―
―
―
―
―
太陽光発電の導入を促進するための施策の実施
施策の実施
施策の実施
施策の実施
導入施策の実施
(35.6万kW)
(62.4万kW)
(77.8万kW) (参考 88.3万kW)
―
―
―
―
―
―
―
―
担当所属
エネルギー
課
環境計画課
都市整備課
24
24
24
24
24
プロジェクト3参照
目標
123
153
1,550
1,800
2,100
2,450
2,500
2,200
2,250
2,300
2,350
実績
142
185
1,491
1,899
2,005
2,106
2,147
2,210
2,238
2,229
2,172
環境計画課
№
プロジェクト名
項目
グリーン購入の取組方針を
持っているマイアジェンダ登
録事業所数(H17~H18)
環境ビジネスの
振興
17 ↓
環境共生型産業
エネルギー産業の高度化・統
の振興
合化の促進(H19~)
・化学肥料由来窒素の低減率
(H24)
農薬の低減率(~H23)
化学合成農薬の低減率(H24)
環境保全型農業による作付面
積の割合(H25~)
家畜ふん堆肥化率
環境と農林水産
18 業の好循環の創 木材生産量
出
資源管理(回復)計画の策定と
実施(H19~)
目標
実績
目標
平成17年度
(2005)
150
(1900)
414
(2,672)
平成18年度
(2006)
150
(2,050)
1,294
(3,966)
―
―
実績
―
―
目標
実績
27%
37.0%
30%
32.0%
目標
27%
30%
実績
26.0%
―
―
目標
―
―
―
平成19年度
(2007)
平成20年度
(2008)
平成21年度
(2009)
平成22年度
(2010)
平成23年度
(2011)
平成24年度
(2012)
平成25年度
(2013)
平成26年度
(2014)
平成27年度
(2015)
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
環境計画課
実現方策の検討
関係機関との調整
京浜臨海部に立
地する関連企
業、関連団体等
と「京浜臨海部
コンビナート高
度化等検討会
議」を設立し、
実現方策等を検
討
30%以上
42.0%
「京浜臨海部コ
ンビナート高度
化等検討会議」
の部会を活用し
た企業間連携に
よる検討を支援
企業間連携によ
る取組支援
「京浜臨海部コ
ンビナート高度
化等検討会議」
における新たな
部会の立ち上
げ、企業間連携
による検討を支
援
企業間連携によ
る取組支援
「京浜臨海部コ
ンビナート高度
化等検討会議」
における今後の
目標像等に関す
る検討を支援
企業間連携によ
る取組支援
「京浜臨海部コ
ンビナート高度
化等検討会議」
における企業間
連携による検討
や取組の情報発
信を支援
企業間連携によ
る取組支援
「京浜臨海部コ
ンビナート高度
化等検討会議」
における企業間
連携による検討
や取組の情報発
信を支援
企業間連携によ
る取組支援
「京浜臨海部コ
ンビナート高度
化等検討会議」
における企業間
連携による検討
や取組の情報発
信を支援
企業間連携によ
る取組支援
「京浜臨海部コ
ンビナート高度
化等検討会議」
における企業間
連携による検討
や取組の情報発
信を支援
企業間連携によ
る取組支援
「京浜臨海部コ
ンビナート高度
化等検討会議」
における企業間
連携に向けた検
討や、取組の情
報発信等を支援
30%以上
37.0%
30%以上
50.5%
30%以上
45.4%
30%以上
42.3%
30%以上
39.5%
―
―
―
―
―
―
30%以上
30%以上
30%以上
30%以上
30%以上
―
―
―
―
29.0%
31.0%
31.6%
35.6%
51.6%
35.6%
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
30%以上
36.6%
―
―
―
前年度より増大
実績
―
―
―
―
―
―
―
―
23.5%
23.5%
目標
実績
90%
85%
91%
90%
92%
90%
91%
92%
92%
92%
92%
93%
93%
94%
93%
94%
94%
94%
94%
94%
目標
29,000㎥
31,000㎥
12,000㎥
14,000㎥
16,000㎥
18,000㎥
20,000㎥
23,500㎥
26,500㎥
30,000㎥
実績
6,000㎥
11,000㎥
10,916㎥
12,813㎥
14,176㎥
15,664㎥
19,643㎥
19,230㎥
17,152㎥
20,711㎥
目標
―
―
・アワビ資源回復計画の実施
・東京湾包括的資源回復計画の実施
―
・三浦半島地区
の採貝漁業者、
東京湾の底びき
網業者が参加
し、計画実施
95%
95%
引き続き搬出促
進施策を推進
森林再生課
実績
―
・三浦半島地区
の採貝漁業者、
東京湾の底びき
網業者が参加
し、計画実施
・アワビ資源管理計画の実施
・アワビ資源回管理計画の実施
・東京湾包括的資源管理計画の実施 ・小型機船底びき網漁業資源管理計画の実施
・三浦半島地区
の採貝漁業者、
東京湾の底びき
網業者が参加
し、計画実施
・三浦半島地区
の採貝漁業者、
東京湾の底びき
網業者が参加
し、計画実施
・三浦半島地区
の採貝漁業者、
東京湾の底びき
網業者が参加
し、計画実施
・三浦半島地区
の採貝漁業者、
東京湾の底びき
網業者が参加
し、計画実施
・三浦半島地区
の採貝漁業者、
東京湾の底びき
網業者が参加
し、計画実施
・三浦半島地区
の採貝漁業者、
東京湾の底びき
網業者が参加
し、計画実施
・三浦半島地区
の採貝漁業者、
東京湾の底びき
網業者が参加
し、計画実施
2,300㎥
1,000㎥
1,000㎥
800㎥
800㎥
800㎥
400㎥
実績
1,913㎡
1,980㎡
2,213㎡
879㎡
854㎡
1,210㎡
536㎡
600㎡
451㎡
403㎡
目標
900校
1,300校
610校
840校
―
―
―
―
―
3団体に計9回の
助言・指導
―
環境教育の推進
19
高等学校における環境教育に
と基盤づくり
ついての研修会や研究協議会
等に参加した教員数(H21~)
実績
219校
399校
444校
490校
―
―
―
―
―
―
―
目標
―
―
―
―
314人
373人
432人
504人
576人
854人
934人
実績
―
―
―
―
345人
385人
500人
667人
711人
747人
776
個人のマイアジェンダ登録数
(~H18)
目標
19377件
10000件
―
―
―
―
―
―
―
―
―
実績
39090件
8106件
―
―
―
―
―
―
―
―
―
目標
―
―
67,800件
81,300件
94,800件
108,300件
118,800件
129,300件
139,800件
150,300件
160,800件
実績
―
―
61,000件
75,402件
87,502件
98,192件
108,610件
116,391件
125,861件
135,362件
151,970件
目標
(19,377件)
(10,000件)
(59,422件)
(74,000件)
(87,000件)
(100,000件)
(110,000件)
(120,000件)
(130,000件)
(140,000件)
(150,000件)
実績
(39,090件)
(8,106件)
(52,474件)
(65,849件)
(76,745件)
(86,985件)
(97,346件)
(105,059件)
(114,489件)
(123,940件)
(140,505件)
アマモ場の造成面積(~H24)
水産課
民間団体への
助言・指導
2,300㎥
(うち個人のマイアジェンダ
登録累計数)
畜産課
27,441㎥
―
パートナーシッ マイアジェンダ登録累計数
プの取組の推進 (H19~)
農業振興課
21.4%
―
20
地域政策課
―
―
―
―
前年度より増大 前年度より増大
目標
マイアジェンダ登録学校数
(H17~20)
担当所属
環境計画課
高校教育課
環境計画課
13
№
プロジェクト名
項目
調査・研究の個別課題数(う
環境を保全、創 ち新規課題数)
21 造する調査・研
究の推進
施策・事業等への活用状況
(うち新規課題数)
14
平成17年度
(2005)
平成18年度
(2006)
平成19年度
(2007)
平成20年度
(2008)
平成21年度
(2009)
平成22年度
(2010)
調査・研究の実施
412(21)
425(13)
449(24)
451(2)
413(2)
460(7)
目標
実績
平成24年度
(2012)
平成25年度
(2013)
平成26年度
(2014)
平成27年度
(2015)
調査研究の実施
462(2)
調査研究の実施
468(6)
調査研究の実施 調査研究の実施 調査研究の実施
470(2)
471(1)
474(3)
施策等への活用
181(13)
施策等への活用
206(25)
施策等への活用 施策等への活用 施策等への活用
232(26)
261(29)
301(40)
施策等への活用
目標
実績
平成23年度
(2011)
96(34)
118(22)
132(14)
142(10)
151(9)
168(17)
担当所属
環境計画課
3 環境基本計画の進捗状況に関する環境審議会の点検結果
新たな環境基本計画(新計画)が平成 28 年度からスタートした。
環境審議会は、平成 17 年度から平成 26 年まで毎年度、旧計画の進捗状況の
点検を行ってきた。新計画の策定にあたっては、その結果も踏まえて環境審議
会で審議を行った。
今回、平成 27 年度の環境基本計画の進捗状況を点検するにあたっては、同
年度が旧計画の最終年度に当たることから、改めて過去の取組を含めて点検結
果を取りまとめた。
今回の点検結果は、基本的には、新計画の策定にあたって検討した内容を再
確認したことになるが、今回の点検結果も参考にして、今後、的確に新計画を
推進してほしい。
(概 括)
旧計画では、「将来につなぐ、良好な環境の保全と創造」を基本目標として
いた。
計画期間中の進捗状況を概括すると、大気・水質、資源循環などの分野にお
いては、環境基準達成率が向上し、廃棄物の減量化が進むなど一定の改善が見
られ、自然環境の分野においては、将来にわたり保全される緑地の確保や水源
環境の保全・再生が進んだ。社会においては、企業における環境重視の傾向や、
学校教育における環境教育などが進んだ。
このように目標に近づいた分野がある一方で、地球環境の分野においては、
東日本大震災後の火力発電所の発電量増加に伴い、温室効果ガス排出量が増加
した。また、全般的には改善傾向にある生活環境の分野についても、PM2.5
など新たな課題が顕在化したり、閉鎖性水域の水質改善が進まないなどの課題
もある。
このため、新計画では、すべての主体による地球温暖化対策の積極的取組、
生物多様性の保全を視点とした自然環境保全施策の推進、PM2.5 など新たな
課題への的確な対応などに取り組むこととしたところであり、今後も重点的に
推進してほしい。
県の諸計画との関係では、旧計画は、計画期間中に策定された総合計画
(「神奈川力構想」(平成 19 年 7 月策定)、「神奈川グランドデザイン」
(平成 24 年 3 月策定))において、「エネルギー・環境」分野の軸となる個
別計画として総合計画を補完するものと位置付けられ、県の政策全体の中で重
要な役割を担った。
また、旧計画の推進にあたっては、「神奈川県里地里山の保全、再生及び活
15
用に関する条例」(平成 19 年 12 月)「神奈川県地球温暖化対策推進条例」
(平成 21 年 7 月)等の条例の制定や、「神奈川県地球温暖化対策計画」(平
成 22 年 3 月)「神奈川県循環型社会づくり計画」(平成 24 年 3 月)「かなが
わ生物多様性計画」(平成 28 年 3 月)、等の環境基本計画を補完する個別計
画の策定が進められた。新計画策定後も、計画の方向性に基づき、「神奈川県
地球温暖化対策計画」の改定(平成 28 年 10 月)「神奈川県循環型社会づくり
計画」の改訂(平成 29 年 3 月予定)など、環境をめぐる諸問題の変化への対
応が図られている。今後も総合計画や関連計画と連携し、計画を推進してほし
い。
政策分野1 恵み豊かな地域環境づくり
ア 健康で安全なくらしを支える生活環境の保全
プロジェクト 1 大気環境保全対策の総合的推進
2 化学物質による環境影響低減対策の推進
大気環境を総合的に保全するため、工場等から排出される大気汚染物質に対する
濃度規制や総量規制及びディーゼル車運行規制の実施により、総量を削減するとと
もに、低公害車の導入促進など取組が実施された。
化学物質については事業者による適正管理を徹底し、排出抑制等の自主的な取組
が促進されてきた。
この結果、窒素酸化物や浮遊粒子状物質の排出量は、順調に削減が進んでおり、
最終的には計画で掲げた目標を達成するなど、環境基準の達成状況は向上し、取組
の成果が現れている。
また、法律に基づく化学物質の届出排出量も順調に削減が進んでおり、取組の成
果として認められる。
新たな計画では、こうした施策を含めた大気環境保全対策や化学物質対策を引き
続き位置づけるとともに、課題が顕在化しているPM2.5対策を新たに重点施策に定
めているので、重点的に推進してほしい。
イ 快適でうるおいのある生活環境の保全
プロジェクト 3
ヒートアイランド対策の推進
県内におけるヒートアイランド現象の調査を実施し、対策例を取りまとめ、県内
各市町村にヒートアイランド対策を促すとともに、都市部に緑地を確保する取組等
が進められた。
県では、対策例を「ヒートアイランド対策ブック」としてとりまとめ、市町村と
の情報の共有を図り、多くの市町村で取組が実施されるようになった。緑地も概ね
維持されており、成果が認められる。
一方で、地球温暖化による影響等により、県内各地で真夏日や熱帯数が増加する
などヒートアイランド現象は拡大してきている。
16
新たな計画では、市町村と連携したヒートアイランド対策や緑地の確保に取り組
むこととしているので、引き続き推進するとともに、ヒートアイランド現象の原因
の一つである地球温暖化対策にも力を入れてほしい。
ウ 生物多様性に配慮した自然環境の保全再生と活用
プロジェクト 4
5
6
7
8
9
10
都市と里地里山のみどりの保全と活用
特定鳥獣(ニホンジカ・ニホンザルの保護管理の推進)
特定外来生物(アライグマ、オオクチバス、コクチバス等)
対策の検討・推進
水源地域環境対策の総合的推進
丹沢大山の自然再生の推進
相模湾の保全と再生
三浦半島の公園構想の推進
都市のみどりと里地里山の保全、野生鳥獣の保護と管理など、地域の特性に合わ
せた自然環境の保全と活用の取組が進められた。
みどりの保全については、目標にやや及ばなかったものの、県土の半分程度の緑
地が保全された。
里地里山の保全については、市町村と連携した協定団体による活動団体数が順調
に向上しており、成果が認められる。
特定鳥獣(シカ・サル)のうち、ニホンジカについては、丹沢山地の生物多様性
の保全と再生、農林業被害の軽減、分布拡大による被害拡大の防止などを目指して
管理捕獲等を実施し、丹沢山地におけるニホンジカの生息数は減少傾向と推定され、
一部地域で植生回復も見られた。しかし、丹沢山地全体の植生回復には至っておら
ず、農林業被害も継続しているため、丹沢山地では、質的向上も含めた植生回復や
農林業被害の軽減に向けて取組を継続するとともに、丹沢山地周辺地域で生息数が
増加傾向にあるため、丹沢山地周辺地域での対策を強化する必要がある。
ニホンザルについては、地域個体群の安定的維持、農作物被害の軽減、生活被
害・人身被害の根絶を目指して個体数調整や被害防除対策等に取り組み、地域個体
群は維持されたが、農作物被害は継続し、生活被害・人身被害は増加傾向にあるた
め、対策を強化する必要がある。
また、シカやサル以外の鳥獣についても、農林業被害をはじめとする様々な被害
をもたらしていることなどから、人と鳥獣との棲み分けが課題となっている。
特定外来生物については、宮ヶ瀬湖で外来魚の駆除方法を開発するなどの取組を
行ってきたが、引き続き外来魚の駆除に向けた取組が必要である。
また、アライグマについては、捕獲が進んだにも関わらず生息分布域は広がって
おり、計画的な捕獲を強化する必要がある。
丹沢大山の自然再生の推進については、ブナ林再生のための技術開発が進展したこ
とから、ブナハバチ防除対策など開発した技術を活用して、ブナ林の再生の対策を段
階的に進める必要がある。
新たな計画では、地域の特性に応じた生物多様性の保全、野生鳥獣との棲み分け
や外来生物の監視と防除など地域の課題に応じた野生動物の保護管理の推進に取り
組んでいくこととしているので、以上指摘した点にも配慮して、取組を推進してほ
しい。
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政策分野2 持続可能な社会づくり
ア 循環型社会づくり
プロジェクト11 循環型社会づくり
循環型社会の実現に向けて、一般廃棄物については、市町村相互の連携・協力に
よるごみ処理広域化の推進、産業廃棄物については、排出事業者における自主的な
発生抑制等の促進、処理業者等に対する適正処理の指導及び県立県営の産業廃棄物
最終処分場であるかながわ環境整備センターの運営の取組が進められるとともに、
不法投棄を許さない地域づくりをめざした監視活動及び原状回復等の取組が実施さ
れた。
一般廃棄物については、排出量は着実に減少しているものの、近年再生利用率が
横ばい傾向となっていることから、引き続き3Rの取組を促進する必要がある。
産業廃棄物については、排出量、再生利用率ともに横ばい傾向となっていること
から、排出量の多くを占める業種などへの対策が望まれる。
不法投棄については、大規模な不法投棄は発生していないことなどから事業は着
実に進んでいるが、設定した目標からその成果を把握することができなかった。
新たな計画では、不法投棄残存量という適切に成果を把握できる目標を設定して
いるので、目標の達成に向け、引き続き推進してほしい。
イ 地球市民社会の環境保全
プロジェクト
12
地球温暖化対策の推進
13
かながわスマートエネルギー計画の推進
14
国際環境協力の推進
地球温暖化を防止するため、県内における二酸化炭素の排出量の削減を目的とし
て、事業計画書制度による企業の自主的な排出抑制を促す施策等が実施された。ま
た、太陽光発電など再生可能エネルギーと併せてエネルギー効率が高く安定したガ
スコージェネレーション等の導入が進められた。
この結果、分散型電源の導入が拡大しており、企業による温室効果ガス削減の取
組も進んできている。
国際環境協力については、国際協力機構(JICA)や近隣都県市と連携した海外から
の研修生受け入れが定着してきている。
こうした取組にも関わらず、県内の二酸化炭素排出量は、東日本大震災以後、火
力発電の発電量が増えたことなどもあり、増加が続いてきた(最新の平成 25 年度速
報値では減少している)。
新たな計画では、事業者による自主的な取組、再生可能エネルギーや分散型電源
の導入などの対策を強化することとしたところであるが、平成 28 年 10 月に改定し
た「地球温暖化対策計画」で示した温室効果ガス削減目標の達成に向け、重点的に
取り組んでほしい。
ウ 環境に配慮した県土利用と環境と共生したまちづくり
プロジェクト
15
環境と共生するまちづくり
都市アメニティ(快適さ)の向上や都市における環境問題へ対応するため、良好
な景観の保全や環境負荷の少ない環境と共生するまちづくりに関する施策が実施さ
18
れた。
景観の保全に関しては、「神奈川県景観条例」が制定され、「神奈川景観会議」
が設立されるなど、市町村を中心として美しい町並みや景観を保全する仕組みが整
えられた。
また、県立公園の整備、県央・湘南地域における環境共生都市の指定、交通管制
システムの高度化など、環境に配慮しつつ、県民のくらしやすさを高める取組が進
んでいる。
まちづくりは、大気や水質の環境、地球温暖化への影響など様々な分野へ影響が
あるため、特定の目標との対比によってのみ成果を評価することは困難だが、新た
な計画では、環境に配慮した計画的な土地利用や自然を生かした施設整備等に取り
組むこととしているので、引き続き推進してほしい。
エ 環境と経済の好循環
プロジェクト
16
環境に配慮した事業活動の促進
17
環境共生型産業の振興
18 環境と農林水産業の好循環の創出
環境に配慮した事業活動が進むよう、環境マネジメントや、環境関連分野におけ
る産学公のネットワークなどの拡充、京浜臨海部における先進的な企業の連携等の
支援が実施された、
農林水産業においては、良好な農地や森林を保全し、農林水産業が環境保全に果
たす機能が発揮されるように取組が進められた。
この結果、環境マネジメントシステムが多くの企業で採用され、近年では、企業
の社会的責任への意識等から、環境重視の傾向はさらに深まり、環境に配慮した製
品の開発や、環境保全活動への利益の還元など、環境に配慮の取組は多様化してき
ている。
京浜臨海部では、地域の先進企業が連携し、水素の有効活用による企業間連携に
よるCO2排出量の削減や、製鉄高炉スラグへのセメント活用などの成果を上げて
いる。
県内の産学公連携も進んでおり、スマートハウスや、燃料電池自動車などに関す
る様々な先進的な取組が定着してきている。
また、県内木材の生産量は大雪等の影響で2013~2014年度停滞したが、最終年度
には大幅に増加し、化学肥料や農薬の使用も低減するなど農林水産業が環境保全に
機能を発揮する取組の成果が認められる。
しかし、担い手の高齢化による農地や森林の機能喪失が懸念され、地域の実情に
あわせた機能保全活動を支援していく必要がある。
パリ協定の発効により、国際的にも産業活動における環境保全の重要性はますま
す重要になってきており、新たな計画では、農林水産業を通じた環境への配慮や企
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業のもつ技術力の発揮に対する支援等に取り組むこととしているので、引き続き推
進してほしい。
3 政策分野3 協働・連携を進める人づくり
ア 実践に結びつく環境意識の形成
プロジェクト
19
環境教育の推進と基盤づくり
環境問題について「自ら考え、選択して行動する人」の育成に向けて、学校や地
域における環境教育の推進を図るとともに、それを支える情報提供や相談活動が実
施された。
この結果、高校の教育現場での環境教育の充実のための教員研修は着実に進み、
多くの生徒が環境について学ぶ機会が増えている。
新たな計画では、引き続き環境教育を重点施策と定め、NPO・企業・団体等よ
り多くの主体によって環境教育を幅広く展開することとしているので重点的に取り
組んでほしい。
イ パートナーシップの形成と定着
プロジェクト
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パートナーシップの取組の推進
プロジェクト
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環境を保全、創造する調査・研究の推進
平成15年度に採択された「新アジェンダ21かながわ」に基づき、県はもとより、
県民、企業、NPO、市町村など様々な行動主体が相互に協働・連携し、自主的に環
境配慮活動を実践する取組である「マイアジェンダ」制度の推進を通じて、着実に
環境保全活動の取組の「環」を広げてきた。
「マイアジェンダ」の登録者数は順調に増加し、平成27年度の「私たちの環境行
動宣言
かながわエコ10トライ」への改訂の際には、より参加者の主体性を重んじ
るなどの工夫も認められるが、宣言が行動に結びつくようにする必要がある。
新たな計画では、様々な主体と協働・連携し、「マイエコ10宣言」を広めること
により地球環境保全への主体的な取組を促進するとともに、かながわ環境活動支援
コーナーの充実等による更なる支援機能の強化に向けた施策を重点施策と定めてい
るので、引き続き重点的に取り組んでほしい。
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