平成 29 年 1 月度メッセージ 明けましておめでとうございます。 日頃のご精勤感謝いたします。本年が皆さんにとって良い年になりますようお祈りもうし あげます。 人生において学問や事業などで大きな成果を成し遂げ、地位や名誉を得たり、財産を築いた りすると周りの人は成功者だと評価します。しかし、成功が必ず幸福に結びつくとは限りま せん。成功を目指し努力する過程では充実感を味わうこともできますが、ともすれば人は高 慢になり、自己中心的な生き方になりやすいものです。また周囲の人間関係にゆがみが生じ たり、無理をして健康を害したりすれば、幸福な人生とはいえないように思います。 成功をした人が幸福を保つためには、成功とともに品格を高めていかなければならないよ うに思います。 「実るほど、なおうなだるる稲穂かな」という言葉がありますが、常に謙虚な心を忘れない ようにしたいものです。品格を高めてこそ幸福な人生を送れるのではないでしょうか。 「一水四見(いっすい しけん) 」という言葉があります。人間にとっては飲みものであって も、魚にとっては住処(すみか)であり餌を求める生活の場所です。天人には見下ろした時 に透き通った水晶に見え、地獄に落ちた餓鬼にとっては燃え上がる炎に見えるのです。 見る者が変われば、見る場所が変われば、対象はちがったものに見えることを意味します。 つまり、それぞれの価値が違うので、同じものを見ていても全く対象の意味の受け取り方が ちがってくるということです。 「手を打てば、鳥は飛び立ち、鯉は寄る、女中は茶を持つ猿 沢の池」という古歌にもあるように、同じ「手を打つ」行為でも見聞きする人によってその 人なりの解釈をします。 自分の見解だけにとらわれず、他の人の意見も尊重し受け入れる心を持ちたいものです。 まだまだ寒い日が続きます。体調に十分注意をしてください。 いつも、杷木商事を支えていただきありがとうございます。 いつもいつもありがとう。 杷木商事㈱ 代表 稲積 博
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