市営住宅の建替事業におけるＰＦＩ手法について（平成２８年度実施の市営住宅建替ＰＦＩ導入可能性予備調査結果より抜粋）市営住宅の建替えについては、耐震性が低く浴室のない住宅から順に建替えを進めており、現在計画している建替計画を推進するにあたり、それぞれの計画において、ＰＦＩ手法導入の可能性について予備調査を実施しました。ＰＦＩ手法での事業は、必ず発注者にメリットがあるとは限りません。事業の内容や規模によってはメリットが小さくなり、ＰＦＩ事業の意義がなくなる可能性があるため、予備調査が必要となります。今回の予備調査結果を基に、ＰＦＩ手法の導入を進めていきます。 1 ☆調査対象団地管理団地名称棟建設耐震種別住戸専用浴室の床面積有無階数戸数年度基準３公営３２Ｓ 42 旧法４ 37.55 無５公営２８Ｓ 43 旧法４ 37.55 無６公営１６Ｓ 46 旧法４ 49.12 無７公営１６Ｓ 46 旧法４ 49.12 無８公営１６Ｓ 49 旧法４ 56.94 無 10 公営１６Ｓ 49 旧法４ 56.94 無 11 公営５Ｓ 49 旧法１ 36.10 無 12 公営５Ｓ 49 旧法１ 36.10 無 13 公営５Ｓ 49 旧法１ 36.10 無 15 公営５Ｓ 49 旧法１ 36.10 無 3Ａ公営１２Ｓ 46 旧法４ 49.70 無 3Ｂ公営８Ｓ 47 旧法４ 49.70 無 3Ｃ公営８Ｓ 53 旧法４ 56.94 無２改良３２Ｓ 40 旧法４ 34.71 無 10 公営３２Ｓ 46 旧法４ 49.12 無 11 公営３２Ｓ 47 旧法４ 49.69 無 13 公営５Ｓ 47 旧法１ 36.10 無 15 公営５Ｓ 47 旧法１ 36.10 無 16 公営５Ｓ 47 旧法１ 36.10 無 17 公営５Ｓ 47 旧法１ 36.10 無鶴原団地住宅下瓦屋団地住宅上田ヶ丘団地住宅 ☆調査結果 ①鶴原団地住宅１～５棟 Ⅰ期～Ⅲ期での建替え整備計画を進めているなか、既にⅠ期工事は完了しており、Ⅱ 期・Ⅲ 期工事の残りの部分が対象となるため、設計に係る提案の余地が多くない、また事業期間の短縮度合が小さくなるなどにより、現段階からのＰＦＩを導入する効果は期待できない。 ②鶴原団地住宅８～１５棟現在、基本計画の策定段階で、基本設計を含めた施設整備全体が事業範囲となることから事業規模並びに余剰地の活用ニーズなどにより事業者の参加が見込まれる。また、設計から整備までを一括で発注することにより、従来型に比べて事業完了までの期間を短縮できる場合があり、基本設計、実施設計、施設整備、入居者移転支援、余剰地活用をそれぞれ個別に発注するよりも、事務手続きの効率化が図られる可能性もあるため、ＰＦＩを導入する効果が発揮される可能性がある。 2 鶴原団地住宅 8～ 20 棟 ③上田ヶ丘団地住宅現況配置図２・１０～１７棟現在、基本計画の策定段階で、複数のプランが想定される。一定の事業規模が見込まれ、余剰地についても、吉見ノ里駅（南海線）まで徒歩１３分、国道２６号に隣接している立地であるため、民間利用の余剰地として活用が見込まれる。また、設計から整備までを一括で発注することにより、従来型に比べて事業完了までの期間を短縮できる場合があり、基本設計、実施設計、施設整備、入居者移転支援、余剰地活用をそれぞれ個別に発注するよりも、事務手続きの効率化が図られる可能性もあるため、ＰＦＩを導入する効果が発揮される可能性がある。上田ヶ丘団地住宅現況配置図 3 ④下瓦屋団地住宅３棟事業規模が小さいこと、活用用地の創出が困難であることから、ＰＦＩの導入可能性は比較的厳しい状況であるため、ＰＦＩを導入する効果が発揮される可能性は、他の団地に比べると限定的となる可能性がある。以上のＰＦＩ導入可能性予備調査結果を基に、対象地域及び周辺地域のまちづくりを考慮し、ＰＦＩによる市営住宅の建替事業を進めていきます。 4