アメニティ便り正月号 2017 年 1 月 認定特定非営利活動法人アメニティ 2000 協会 662-0833 西宮市北昭和町 3-20 TEL&FAX 0798-65-4303 携帯 080-3138-4164 E メール [email protected] ホームページ http://amenity2000.la.coocan.jp/ あけましておめでとうございます! 昨年は激動の年、今年は躍動の年になりますよう、力をあわせていきましょう。 お知らせ #新年会(関西) 1 月 9 日(月・祝) 草志舎 #新年会(関東) 1 月 14 日(土) 六義園 #アンサンブル・アメニティ結成 10 周年記念コンサート 1 月 29 日(日) カトリック芦屋教会 #タイ交流旅行 2 月 6 日(月)~12 日(日) #下期セミナー 3 月 18 日(土) 古曳邸 新しい革袋 〖コラム〗 清水 彬久 多くの諸先輩のいる中でまだまだ若いと思っていた私も、昨年で古稀を迎えた。年相応に白内障の手術もし、加齢には 勝てない年令になってきたようである。わが身のみならず冷蔵庫・電子レンジという家庭電器類の故障も続き、こんどは 長年愛用のパソコンが突如動かなくなり、相棒の物をお借りしてこの文章を草稿している始末。寿命は短かしという観を 抱くときに、先日107歳になる母に、 「何歳になったのかね」と不意に聞かれた。 「70になってしもた」というと 「なんだ、まだ若いね」と平然と一蹴されてしまった。その一言が、諸般のなんと末梢的なことであるかという心境に してくれたのであります。ここに昨年、示唆をうけ皆さんと共有したい事柄を紹介して年頭の言葉とします。 ヴォーリズ六甲山荘は、1934年築の83歳になります。この年を重ねても新鮮さを失うことなく輝いています。 昨年8月には、ここを会場に初の企画として「ナショナル・トラストの可能性」というテーマで、2泊3日のシンポジウ ムを開催しました。これは、第1号のプロパティにおいて、私たちの活動の原点を見つめ直そうというものです。そして 日本において、どうすればナショナル・トラスト運動が定着できるのかを問題提議するものでした。冒険的な企画にも関 わらず、御蔭さまで、セミナーとワークを交えながらの共同生活の時間は参加者にとって有意義だったようです。京都大 学・千葉大学の大学院生5名の参加を得るなど、これからの展望に期待をもたしてくれるものになりました。 6月には、イギリスのナショナル・トラストの旅の続編として、ヨーロッパ編としてイタリアの旅を企画しました。 生きた中世都市、ダヴィンチの「最後の晩餐」をはじめとするルネサンス芸術の精髄に浸ることができました。その中で ナショナル・トラスト(FAI)のミラノ近くのコモ湖にある大邸宅をはじめとするプロパティにはイギリスとひけを とらない質の高い内容に強い印象を刻んだのです。そしてそれぞれの資産が遺贈によって託されたもので、国民の公益に 対する意識の高さとFAIの役割の大きさを確認する機会となりました。 また、私の勤めていた企業の大先輩の方が、ヴォーリズ六甲山荘の見学に来られ、私どもの活動を高く評価していただ き、多額の寄付をいただきました。その時、 「残りは、遺言に書いておくから」と付け加えられました。3年前に認定 NPOとなりましたが、その本意はこのような善意の行為という「新しいぶどう酒」を促すことができるような「新しい 革袋」になれればというところにあります。ですから、この高貴に聞こえる話しが驚きの喝采ではなく、欧米のように 一般的な行為として受け取れるような社会になることを夢みています。 最後に、ヴォーリズ六甲山荘のような優れた文化財でも健全な状態を維持するためには、常に補修等の保全をしていく 必要があります。そのために、今検討を始めているのが、耐用年数を迎えています屋根の葺き替えです。これは購入後 最大規模の工事になります。これも皆さんと力を合わせ実現させていきたいと願っています。 2017年1月 下期セミナーのご案内~~<特別公開>古曳邸(3 月) 会員の古曳喜代子さんのお宅の見学会を開催します。古曳邸は1937年(昭和12年)に建てられたスパニッ シュ様式の個人住宅。随所に工夫がこらされた住み心地のいい家。保存状態もよく、 文化財として価値のある建築です。今回古曳さんのご厚意で特別に公開されます。 月日 2017 年 3 月 18 日(土) 集合 参加費 定員 申込締切 阪急電車川西能勢口駅西改札口 午後 1 時、午後 2 時半の 2 班 会員 1000 円 一般 1500 円 (前期セミナー全納者 500 円) 30名(15 名ずつの 2 班) (簡単なお茶代こみ) 3 月 10 日(ただし定員に達ししだい締め切ります) 詳細は同封の案内チラシをごらんください。 訪問先 古曳邸 みんなで成功させましょう! アンサンブル・アメニティ結成 10 周年記念コンサート いつも美しいハーモニーを聴かせてくれるアンサンブル・アメニティが結成されて 10 年になります。その記念コンサー トを次のようにひらきます。今回は尺八と筝という和楽器の奏者お二人をゲストにむかえて、どんなプログラムになるか楽 しみです。お席はまだ余裕があります。お申込みお待ちしております。 月日 2017 年 1 月 29 日(日)午後 2 時 会場 出演 カトリック芦屋教会 アンサンブル・アメニティ (畑儀文・テノール、高本一郎・リュート、赤松由夏・ヴァイオリン、春木浩子・ハープ) ゲスト:井本蝶山(尺八) 、勝井粧子(筝) 参加費 前売 2,000 円 当日 2,500 円 定員 200 名のカトリック芦屋教会を満員にできるよう、お知り合いを大勢お誘いください。 チラシをこの封筒に同封しています。どうぞご活用のうえたくさんのお客さまをお連れ下さい。 新年会 今年も新年会を関西と関東の 2 か所でひらきます。日頃ゆっくり話ができない会員どうし、楽しいおしゃべりをして すごしましょう。 ・関西 1 月 9 日(月・祝) 12 時~ 草志舎にて ・関東 1 月 14 日(土) 12 時半~ 六義園心泉亭 詳細については同封の案内チラシをごらんください。 大勢のご参加お待ちしています! ご報告 六甲山荘大掃除 11 月 23 日(水・祝) 秋晴れの一日大勢の参加者で山荘の内外を大掃除しました。会員が 17 名、三井住友信託 銀行のボランティアが 20 名と、これまでで最高の人数でした。感想文を呼んでいただける と当日の様子がよくわかります。もじどおり山のような落葉を掃き集め、敷石の修理をし、 屋内では拭き掃除に床のワックスかけと皆さん大活躍でした。 六甲山荘 体験記 松原 聖(三井住友信託銀行ボランティア) 先日、私はヴォーリズ六甲山荘の清掃活動に参加させていただきました。朝一番で六甲山荘へと向かい、 「清掃活動開始以来、 ここまで寒い日は初めてだ」との声の中、落葉拾い班、石畳補修班、室内清掃班に分かれ、活動を開始しました。 私は落葉拾い班となり、箒を握りました。息を吸う度にその冷たさが体に染み渡った先程までとは異なり、箒を掃き回し、集 めた落葉を拾うため屈伸運動を繰り返す中で、どんどんと体が温まるのを感じました。次第に暑くなりコートを脱ぐため室内へ 入ると、女性陣がワックスを掛けているところでした。落葉拾いもワックス掛けも地味に見える作業ですが、どちらもオフシー ズンを迎えるには欠かせない、冬眠への備えなんだと感じました。 落葉拾いを終えると、次の私の仕事は階段の補修でした。その階段は大きな石を土の坂に 埋め込むことで出来ていました。不要な石を取り除き、石の角度を整え、崩れにくくするこ と。これもまた単純なように見えて、やりがいのある、汗滲む作業でした。 各作業をこなし続け、疲労と充実感の混ざり合った頃、作業終了と昼食のアナウンスがあ りました。協会員の方々が美味しい昼食を準備してくださっていたのです。清掃活動の疲れ が吹き飛んでしまうような、温かい料理の数々に、感謝の気持ちで一杯になりました。満腹 感と満足感に包まれる中、バスの時間が訪れ、私達は冬眠しゆく六甲山荘にまた会えること を楽しみに、その場を後にしました。 報告 畑儀文の合唱教室 11 月 21 日(月) 、12 月 19 日(月) 草志舎 この合唱教室で歌われるのは歌曲、ミサ曲、かと思えば童謡と、ジャンルはいろいろですが、いずれもハーモニーのうつくし い曲ばかり。そばで聞いているだけで楽しいです。締めくくりにはヴォーリズの讃美歌というのが定番になりました。 トラストユース・センター第Ⅴ期生募集 次の世代をになう若い人材を育てようというトラストユース・センターの第Ⅴ期生を募集します。2016 年度は 2015 年 度につづきハナ・イスタムさん、山本真紗子さんが在籍しています。山本さんは 8 月のシンポジウムで講師をつとめ、ハ ナさんは六甲山荘やイベントのスタッフとして活躍してくれました。また 11 月の六甲山荘大掃除に参加したカルロス・ ショネンベルグさん(エルサルバドル出身)とワリヤ・クナパスットさん(タイ出身)が、そして暮れには関西学院大学 法学部の吉田大軌さんも学生会員として入会してくれました。 彼らに続く学生を求めています。このアメニティ便りに募集要項を同封しておりますので、お知り合いの若人に声をか けていただけませんか。もっと枚数が必要でしたらお送りいたします。 若い人たちのエネルギーをぜひ当協会に!! ヴォーリズ六甲山荘 2016 年の実績 今年の六甲山荘の一般公開はおわりました。実績は枠内のとおりです。今年は特別公開をしなかったので、来場者数は昨 年よりもやや少なめになりました。それでも 1 日平均 13 名ですし、会期中いつもコンスタントにお客様が来られました。 リピーターも目立ちます。季節を変えて写真を撮りにきました、とか、下界から雲の様子 公開日数 80 日 をみはからって霧の山荘を見にきました、とか、楽しんで来られるお話しをうかがうと 来場者数 1,081 人 こちらも嬉しくなります。 一日平均 13 人 ただスタッフの人手不足はかわりません。山荘スタッフは未経験という方もぜひ一度 スタッフ のべ 206 人 受付やガイドをしてみませんか。マニュアルを見ながらでも大丈夫!お客様とのふれあい スタッフ参加者 40 人 も楽しいものですよ。 六甲山荘便り 10 月、11 月の六甲山荘 10 月のトピックスはウェディングでしょう。館内、テーブルもミニカボチャで飾り、人が くぐれるほどの大きなリースを用意し、イス・テーブルも持ち込んで、コース料理をふるま い・・少し気温は低い日でしたが、幸せな気分につつまれた一日でした。 11 月にはいってから団体の見学が何件かはいり、最後まで客足の途絶えない月でした。 ヴォーリズ六甲山荘の作業 今年の秋の作業は 10 月 17 日、11 月 21 日、23 日、12 月 9 日に行いました。作業の内容は ・玄関とベランダの敷石の補修・・敷石のはがれているのを補修するのですが、玄関前は半日できれいに修復できました。 ところがベランダははがれが次々とみつかって大修理になりました。はがれた石の周囲につい ている古いセメントを金槌で叩き落とすのは手首の腱鞘炎になりそう。石をベランダにならべ るのはジグアソーパズル。なかなかの難事業です。冬はセメントが固まらないので、残りの 作業は春に持ち越しです。 ・防犯カメラの設置・・米津寛司さんが防犯カメラ一式を寄付くださって、門前、玄関前、 勝手口などに設置し、管理人室のモニターで見ることができます。 ・9 日には温水器と館内の水道管の水抜きをしました。これでいよいよ山荘は冬休みです。 敷石を貼るセメントをこねる 募金のご報告~10 月 11 月 10 月、11 月に次の方々から募金をいただきました。 ありがとうございました。 (敬称略) *文化遺産継承基金 《10 月 11 月合計 62,860 円 2016 年度累計 815,680 円》 アメニティ・レポートの原稿募集 5 月の総会にあわせて「アメニティ・レポート2016」を発行します。そのなかの皆さんの 投稿欄「会員の声」への原稿を募集します。ふだん思っていること、最近読んだ本、見た映画、 腹のたつこと、笑ったこと・・なんでも結構です。友だちにおしゃべりするような気軽な気持ち で文章にしてお寄せください。 字数 400 字前後 締め切り 3 月末日 FAX でもメールでも郵送でも、事務局までお送りください。皆さんの原稿お待ちしています。 リーフレットを同封しました ガラス瓶をご寄付ください 3 月になると甘夏のマーマレードをつくります。それにそなえて ガラスの空き瓶を求めています。マーマレードをいれる小ぶりな瓶 がありましたら、ご寄付いただけませんか。手許にあるという方は ご連絡ください。受け渡しについてご相談させていただきます。 このアメニティ便りと一緒にリーフレットを お送りしています。これはお知り合いに協会のこ とを宣伝していただく時にお使いください。リー フレットは一番手近な協会の案内書です。どうぞ ご活用ください。 もっとお入用の場合は、ご連絡くださればお送 りいたします。 アメニティ・レポートの原稿募集 5 月の総会にあわせて「アメニティ・レポート20 15」を発行します。そのなかの皆さんの投稿欄「会 員の声」への原稿を募集します。ふだん思っている こと、最近読んだ本、見た映画、腹のたつこと、笑 ったこと・・なんでも結構です。友だちにおしゃべ りするような気軽な気持ちで文章にしてお寄せくだ さい。 字数 400 字前後 締め切り 3 月末日 FAX でもメールでも郵送でも、事務局までお送りく ださい。 皆さんの原稿お待ちしています。 タイ・チェンマイ YMCA からのグリーティングカード 六甲山荘大掃除の風景 見事に色づいたドウダンツツジ 落葉掃きはエンドレス 敷石貼りはジグソーパズル
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