ニュースリリース 平 成 29 年 1 月 30 日 株式会社日本政策金融公庫 世帯年収に占める在学費用の割合は 16%と前年に比べ低下 ~平均世帯年収は 2 年連続の増加~ -「教育費負担の実態調査結果」(平成 28 年度)- <調査結果のポイント> 1 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用は、975 万円 (P7、14、15) ○ 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用は、子供 1 人当たり 975.0 万円とな っている(前年調査 899.4 万円)。 ○ 自宅外通学者(1 人)への年間仕送り額は平均 145.1 万円となり、大学 4 年間の仕 送り額は約 580 万円、さらに、自宅外通学を始めるための費用として 41.9 万円が必 要となる。 2 世帯年収に占める在学費用の割合は低下するも、「年収 200 万円以上 400 万円未満」 世帯の負担割合は高止まり (P1、10) 〇 平均世帯年収は、855.0 万円となり 2 年連続の増加、前年調査(834.4 万円)と比 べ 20.6 万円増加 ○ 世帯年収に占める在学費用(子供全員にかかる費用の合計)の割合は、平均 16.1% となり、前年調査(17.8%)と比べ 1.7 ポイント低下した。ただし、「年収 200 万円 以上 400 万円未満」世帯の負担割合 36.6%と高止まり(前年調査 36.8%)。 3 教育費の捻出方法は、「子供がアルバイトをしている」が「奨学金を受けている」よ りも上位に (P16) ○ 教育費の捻出方法(何らかの対応をしている世帯)は、「教育費以外の支出を削っ ている(節約)」が 28.2%と最も多く、以下「預貯金や保険などを取り崩している」 (22.1%)、 「子供がアルバイトをしている」 (19.6%)、 「奨学金を受けている」 (17.7%) と続く。 ○ 過年度の調査結果と比較すると、「預貯金や保険などを取り崩している」が対前年 比▲5.8%、 「奨学金を受けている」が同▲4.3%と大きく減少している。この結果、 「子 供がアルバイトをしている」が「奨学金を受けている」よりも上位となった。 <「国の教育ローン」とは> ○ 日本政策金融公庫が取り扱う「国の教育ローン」は、「家庭の経済的負担の軽減」、 「教育の機会均等」という目的のために昭和 54 年に制度が創設されて以来、35 年以 上の取り扱い実績があり、昨年度の利用件数は 12 万件に上ります。 [調査要領] 調 査 期 間 平成 28 年 8 月 9 日~8 月 23 日 調 査 対 象 25 歳以上 64 歳以下の男女、かつ、高校生以上の子供を持つ保護者 調 査 方 法 インターネットによるアンケート調査 有 効 回 答 数 4,700 人(各都道府県 100 人) ※本調査は、平成 26 年度から上記の調査対象及び調査方法に変更しております。そのため、平 成 25 年度までの調査結果との連続性はありません。 <お問い合わせ先> 日本政策金融公庫 生活衛生業務部教育貸付グループ Tel:03-3270-1492 (担当:松下) 〒100-0004 東京都千代田区大手町 1-9-4 大手町フィナンシャルシティー ノースタワー [参考]「国の教育ローン」 (教育一般貸付(直接扱) )の概要 融資限度額 お子さま 1 人につき 350 万円以内 ※外国の短大、大学、大学院に 6 ヵ月以上在籍する資金として利用する場合 は、450 万円以内 ご返済期間 15 年以内 ※交通遺児家庭、母子家庭、父子家庭または世帯年収(所得)200 万円(122 万円)以 内の方は 18 年以内 金利 (平成 29 年 1 月 30 日現在) お使いみち 年 1.81% 固定金利 ※母子家庭、父子家庭または世帯年収(所得)200 万円(122 万円)以内の方 は年 1.41% ※金利は金融情勢により変動します。 学校納付金(入学金、授業料、施設設備費など)、受験にかかった費用(受験 料、交通費など)、住居にかかる費用(敷金・家賃など)、教科書代、パソコン 代、通学費用、学生の国民年金保険料など 融資対象となる学校に入学・在学される方の保護者で、世帯年収(所得)が次に 該当する方 お子さまの人数 対象となる方 1人 2人 790 万円 (590 万円) 890 万円 (680 万円) 世帯年収(所 一定の要件に該当 す れば、 得)の上限額 990 万円(770 万円)まで緩和 されます 問い合わせ先 3人 4 人以上 990 万円 コ ー ル セ ン タ ーにお問い合 (770 万円) わせください。 教育ローンコールセンター(0570-008656(ナビダイヤル)、03-5321-8656) または最寄の支店(国民生活事業)で承っています。 平 成 29 年 1 月 30 日 日本政策金融公庫 国民生活事業本部 生活衛生業務部 00.全国 教育費負担の実態調査結果 ~アンケート結果の概要~ Ⅰ 調査要領、回答世帯の概要 Ⅱ 調査結果 1 教育費の支出状況 (1)入学費用 (2)在学費用 (3)高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用 2 在学費用の負担 3 自宅外通学にかかる費用 (1)自宅外通学者がいる世帯 (2)自宅外通学者への仕送り額 (3)自宅外通学を始めるための費用 4 教育費の捻出方法 5 世帯年収による比較 日本政策金融公庫 国民生活事業本部 生活衛生業務部 Ⅰ 調査要領、回答世帯の概要 ※調査時点の「国の教育ローン」の概要 ○ 利用対象 1 調査要領 融資の対象となる学校に入学・在学される方の保護者(主に生計を維持されている方) で、世帯年収(所得)が次表の金額以内の方 1人 2人 790万円 (590万円) 890万円 (680万円) お子さまの人数 調査期間 : 平成28年8月9日(火)~8月23日(火) 調査対象 : 25歳以上64歳以下の男女、かつ、高校生以上の 世帯年収(所 得)の上限額 子供を持つ保護者 調査方法 3人 : インターネットによるアンケート調査 990万円 (770万円) 一定の要件に該当すれば、990万円 (770万円)まで緩和されます 【特例要件】 4人以上 ホームページを ご覧いただく か、コールセン ターにお問い合 わせください。 ○ 融資額 調査機関 :楽天リサーチ株式会社 有効回答数 お子さま1人当たり350万円以内(外国の短大、大学、大学院に6ヵ月以上在籍する資金として 利用する場合は、450万円以内) : 4,700人(各都道府県100人) ○ 返済期間 ※都道府県別回収数はP3参照 15年以内(交通遺児家庭、母子家庭、父子家庭又は世帯年収(所得)200万円(122万円)以内の 方は18年以内) ○ 使途 学校納付金(入学金、授業料など)、受験にかかった費用(受験料、交通費など)、入在学のため の住居費用(敷金、家賃など)、教科書代、パソコン購入費、通学費用、修学旅行費用、学生の国 民年金保険料など 2 回答世帯の概要 (1)子供の数(単位:%、以下同じ) (2)小学校以上に在学中の子供の数 (3)子供の在学先 (調査年度) 1人 2人 3人 4人以上 平均 1人 2人 3人 4人以上 平均 高校 高専・専修・ 各種学校 短大 大学 その他 28年度 33.8 50.6 12.9 2.7 1.9人 47.8 42.4 8.4 1.4 1.6人 34.8 6.2 1.4 47.8 9.7 注:無回答を除く割合。以下同じ。 注:子供が複数いる場合、最も年齢の高い子供の在学先について、集計 子供が複数いる場合、最も年齢が高い子供の在学先につい て、集計したものである。 (4)主たる家計維持者の年齢 28年度 44歳 以下 13.3 45~ 49歳 27.4 50~ 54歳 33.8 55歳 以上 25.6 (5)世帯の年収(調査年度の前年(平成27年)の年収、税込み) 200万円 未満 平 均 50.6歳 200万円以上 400万円以上 600万円以上 400万円未満 600万円未満 800万円未満 800万円 以上 平成27年 平 均 平成26年 平 均 (参考) 平成25年 平 均 (参考) 全体 (n=4,667) 2.7 9.7 16.9 23.1 47.6 855.0万円 834.4万円 821.6万円 国の教育ローンを利用し たことがある世帯 (n=351) 3.7 13.4 22.4 31.3 29.2 668.0万円 652.6万円 631.4万円 - 1 - 3 調査設計 ○ アンケート調査により回収されたサンプルの構成比は、実際の全国人口構成比と異なることから、実際の全国人口構成比に合わせるために、サン プルに重みづけをして集計している(ウェイトバック集計)。 ○ 重みづけのために考慮した属性は、①都道府県別、②男女別の人口構成比である。 ◆ウェイトバック集計による算出方法 A B C D E 人口構成比(%) 補正後のサンプル数 補正値 都道府県 人口(人) 実際の回収数 /男女区分 A÷Aの全国値 B×Cの全国値 D÷C 全国 43,589,425 100.000 4,700 4,700 1.000 北海道/男性 1 812,965 1.865 77 88 1.138 北海道/女性 2 990,450 2.272 23 107 4.643 ・ ・ ※詳細はP3参照 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 沖縄県/男性 93 220,963 0.507 62 24 0.384 沖縄県/女性 94 263,534 0.605 38 28 0.748 A 平成27年国勢調査結果から「25~64歳、2人以上、未婚以外世帯」の人口を都道府県/男女別に抽出 B 人口構成比を算出(A÷Aの全国値) C 実際の回収数 D 人口構成比に、実際の回収数(全国値)を乗じ、補正後のサンプル数を算出。結果を四捨五入し、整数化(B×Cの全国値) E 補正後のサンプル数と実際の回収数から補正値を算出(整数化前のD÷C) ◆補正値の使い方 (平均値の算出例:P5/図1における大学の学校納付金) 1 2 3 ・ ・ 都道府県 /男女区分 最も年齢が高い 子供の在学先 熊本県/女性 佐賀県/男性 福岡県/男性 国公立大学(理系) 国公立大学(理系) 私立大学(文系) ・ ・ ・ ・ 累計 補正値 n ① ② 補正後のn 学校納付金 [回答ベース](万円) 補正後の 学校納付金(万円) 補正後の 学校納付金平均(万円) ②×①=③ ④ ④×①=⑤ ⑤÷③ 1.199 0.227 1.097 1.000 1.000 1.000 1.199 0.227 1.097 80.000 60.000 28.000 95.907 13.602 30.720 ・ ・ 1,839.126 ・ ・ 1,810.000 ・ ・ 1,839.126 ・ ・ 93,744.000 ・ ・ 99,028.920 (構成比の算出例:P10/図7(A)における世帯年収に占める在学費用の割合の構成比) 累計 補正後のnの累計 構成比(%) 4,356.11 100.00 10%未満 1,346.88 30.919 10%以上20%未満 20%以上30%未満 30%以上40%未満 1,524.91 734.37 332.09 35.006 16.858 7.624 40%以上 417.87 9.593 ※ウェイトバック集計を行っているため、計算過程で母数に小数点が生じますが、本文図表上の母数は四捨五入して整数表記しています。 - 2 - 53.8 都道府県別補正表[28年度] A 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 計 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京都 神奈川 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 計 43,589,425 1,803,415 448,776 435,564 811,704 352,116 401,062 664,470 1,038,313 718,943 692,713 2,576,848 2,173,534 4,369,885 3,213,563 802,867 371,724 399,560 280,024 290,213 724,900 728,652 1,312,157 2,670,001 645,850 518,697 839,897 2,913,812 1,917,323 477,697 331,467 195,853 229,896 643,496 976,135 461,302 254,450 331,094 463,153 227,861 1,707,499 290,874 464,247 610,684 389,843 378,847 553,947 484,497 B 人口 男性 19,915,444 812,965 199,649 197,400 370,461 158,583 183,144 303,513 475,404 330,370 318,118 1,188,656 998,968 2,021,039 1,485,676 367,105 169,247 181,813 127,750 132,700 331,538 331,951 600,657 1,227,875 294,433 237,877 380,398 1,322,865 870,636 215,603 149,367 88,805 105,160 293,607 445,015 207,873 115,346 150,514 209,148 102,415 773,319 132,461 210,062 277,131 176,906 171,035 249,923 220,963 女性 23,673,981 990,450 249,127 238,164 441,243 193,533 217,918 360,957 562,909 388,573 374,595 1,388,192 1,174,566 2,348,846 1,727,887 435,762 202,477 217,747 152,274 157,513 393,362 396,701 711,500 1,442,126 351,417 280,820 459,499 1,590,947 1,046,687 262,094 182,100 107,048 124,736 349,889 531,120 253,429 139,104 180,580 254,005 125,446 934,180 158,413 254,185 333,553 212,937 207,812 304,024 263,534 C 人口構成比(%) 男性 女性 45.689 54.311 1.865 2.272 0.458 0.572 0.453 0.546 0.850 1.012 0.364 0.444 0.420 0.500 0.696 0.828 1.091 1.291 0.758 0.891 0.730 0.859 2.727 3.185 2.292 2.695 4.637 5.389 3.408 3.964 0.842 1.000 0.388 0.465 0.417 0.500 0.293 0.349 0.304 0.361 0.761 0.902 0.762 0.910 1.378 1.632 2.817 3.308 0.675 0.806 0.546 0.644 0.873 1.054 3.035 3.650 1.997 2.401 0.495 0.601 0.343 0.418 0.204 0.246 0.241 0.286 0.674 0.803 1.021 1.218 0.477 0.581 0.265 0.319 0.345 0.414 0.480 0.583 0.235 0.288 1.774 2.143 0.304 0.363 0.482 0.583 0.636 0.765 0.406 0.489 0.392 0.477 0.573 0.697 0.507 0.605 D 計 4,700 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 実際の回収数 男性 3,404 77 82 80 77 75 80 71 75 75 67 77 77 73 66 74 77 71 76 75 72 70 76 76 75 72 74 67 69 66 67 64 66 71 77 79 72 73 70 65 76 63 82 70 78 58 69 62 女性 1,296 23 18 20 23 25 20 29 25 25 33 23 23 27 34 26 23 29 24 25 28 30 24 24 25 28 26 33 31 34 33 36 34 29 23 21 28 27 30 35 24 37 18 30 22 42 31 38 E 補正後のサンプル数 計 男性 女性 4,700 2,147 2,553 194 88 107 48 22 27 47 21 26 88 40 48 38 17 21 43 20 23 72 33 39 112 51 61 78 36 42 75 34 40 278 128 150 234 108 127 471 218 253 347 160 186 87 40 47 40 18 22 43 20 23 30 14 16 31 14 17 78 36 42 79 36 43 141 65 77 288 132 155 70 32 38 56 26 30 91 41 50 314 143 172 207 94 113 52 23 28 36 16 20 21 10 12 25 11 13 69 32 38 105 48 57 50 22 27 27 12 15 36 16 19 50 23 27 25 11 14 184 83 101 31 14 17 50 23 27 66 30 36 42 19 23 41 18 22 60 27 33 52 24 28 A 平成27年国勢調査結果から「25~64歳、2人以上、未婚以外世帯」の人口を都道府県/男女別に抽出 B 人口構成比を算出(A÷Aの全国値) C 実際の回収数 D 人口構成比に、実際の回収数(全国値)を乗じ、補正後のサンプル数を算出。結果を四捨五入し、整数化(B×Cの全国値) E 補正後のサンプル数と実際の回収数から補正値を算出(整数化前のD÷C) - 3 - 補正値 男性 女性 1.138 4.643 0.263 1.492 0.266 1.284 0.519 2.069 0.228 0.835 0.247 1.175 0.461 1.342 0.683 2.428 0.475 1.676 0.512 1.224 1.664 6.508 1.399 5.506 2.985 9.380 2.427 5.480 0.535 1.807 0.237 0.949 0.276 0.810 0.181 0.684 0.191 0.679 0.496 1.515 0.511 1.426 0.852 3.197 1.742 6.479 0.423 1.516 0.356 1.081 0.554 1.906 2.129 5.198 1.361 3.641 0.352 0.831 0.240 0.595 0.150 0.321 0.172 0.396 0.446 1.301 0.623 2.490 0.284 1.301 0.173 0.536 0.222 0.721 0.322 0.913 0.170 0.386 1.097 4.197 0.227 0.462 0.276 1.523 0.427 1.199 0.245 1.044 0.318 0.534 0.391 1.057 0.384 0.748 用語の解説 1 入学費用 平成28年4月に高校以上の学校へ入学するためにかかった費用 受験料 入学費用 受験費用 (受験したすべての学校・学部にかかるもの) 学校納付金 (入学金、寄付金、学校債など、入学時に学校に支払った費用) 受験のための交通費・宿泊費 入学しなかった学校への納付金 2 在学費用 平成28年4月から平成29年3月までの1年間に、小学校以上の学校に在学中の子供にかかる費用の見込み額 授業料 学校教育費 在学費用 通学費(通学定期代、通学用の自動車の燃料費や維持費など) その他の学校教育費(教科書・教材費、学用品の購入費、施設設備費など) 家庭教育費 補習教育費(学習塾・家庭教師の月謝、通信教育費、参考書・問題集の購入費など) おけいこごとにかかる費用 3 自宅外通学者にかかる費用 (1)年間の仕送り額(ただし、在学費用分は除く) (2)自宅外通学を始めるための費用(アパートの敷金・礼金、家財道具の購入費など) 4 ローン利用 これまでに「国の教育ローン」を利用したことがある世帯 - 4 - Ⅱ 調査結果 1 教育費の支出状況 (1)入学費用 -高校は43万円、大学は98万円- ○ 子供1人当たりの入学費用は、高校が43.3万円、高専・専修・各種学校が62.5万円、短大が80.4万円、大学が98.0万円となっている(図-1)。 ○ 私立大学の入学費用は理系で120.1万円、文系で95.9万円、国公立大学の入学費用は79.7万円となっている(図-2)。 図-1 入学先別にみた入学費用 (子供1人当たりの費用) 万円 学校納付金 受験費用 図-2 国公立・私立別にみた入学費用 (子供1人当たりの費用) 入学しなかった学校への納付金 万円 200 200 150 150 学校納付金 受験費用 入学しなかった学校への納付金 120.1 100 80.4 62.5 50 43.3 6.6 5.5 9.2 34.0 32.5 50 78.3 79.7 7.4 6.4 13.0 33.4 30.8 34.8 31.2 73.8 53.8 35.2 38.6 n=1,538 n=264 n=54 n=1,839 高校 高専・専修 ・各種学校 短大 大学 17.0 注 : 入学費用 95.9 100 10.2 21.7 19.7 0 11.5 98.0 0 受験費用 学校納付金 入学しなかった学校への納付金 - 5 - 55.1 41.0 35.4 n=36 n=573 n=748 n=289 私立短大 国公立大学 私立大学文系 私立大学理系 (2)在学費用 -高校は年間74万円、大学は152万円- ○ 子供1人当たりの1年間の在学費用は、高校が74.7万円、高専・専修・各種学校が121.1万円、短大が147.7万円、大学が152.4万円となっている (図-3)。 ○ 私立大学の1年間の在学費用は、理系で189.9万円、文系で149.8万円と、理系で国公立大学(101.3万円)のおよそ1.9倍、文系でおよそ1.5倍と なっている(図-4)。 図-3 在学先別にみた1年間の在学費用 (子供1人当たりの費用) 学校教育費 図-4 国公立・私立別にみた在学費用 (子供1人当たりの費用) 学校教育費 家庭教育費 万円 家庭教育費 万円 200 200 189.9 9.6 147.7 150 8.2 156.3 152.4 7.7 150 149.8 7.5 6.5 121.1 6.7 101.3 100 100 7.1 180.3 74.7 139.5 17.1 144.6 114.4 50 148.8 50 143.3 94.2 57.6 0 n=1,495 n=265 n=65 n=2,123 高校 高専・専修 ・各種学校 短大 大学 注 1:在学費用 0 学校教育費(授業料、通学費、教科書代など) 家庭教育費(塾の月謝、おけいこごとの費用など) 2:在学費用は、28年度における見込額である(以下、同じ)。 - 6 - n=48 n=597 n=875 n=365 私立短大 国公立大学 私立大学文系 私立大学理系 (3)高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用 -子供1人当たり975万円- ○ 入学費用と在学費用を累計すると、子供1人当たりの費用は、高校3年間で267.4万円となる。大学に入学した場合707.6万円が加わり、高校入学 から大学卒業までに必要な入在学費用の合計は、975.0万円(前年調査899.4万円)となる(図-5(A))。 ○ 高校卒業後の入学先別にみると、私立大学に入学した場合の累計金額は、文系で962.5万円、理系で1,147.1万円となっているのに対し、国公立大 学では752.3万円となっている(図-6(A))。 図-5(A)大学卒業までに必要な入在学費用 (子供1人当たりの費用(年間平均額の累計)) 前学年までの累計 図-6(A)高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な入在学費用 (子供1人当たりの費用(年間平均額の累計)) 高校の費用 各学年における1年間の費用 万円 万円 入学費用 在学費用 1,200 1,200 975.0 1,000 822.6 1,147.1 962.5 1,000 152.4 800 800 670.2 752.3 759.6 152.4 658.3 599.2 600 517.8 600 152.4 572.1 405.2 312.6 242.2 400 400 250.4 267.4 200 192.7 118.0 74.7 62.5 78.3 79.7 95.9 120.1 267.4 267.4 267.4 267.4 267.4 高専・専修 ・各種学校 私立 短大 国公立 大学 私立 大学文系 私立 大学理系 200 74.7 118.0 0 0 高校1年 高校2年 高校3年 大学1年 大学2年 大学3年 大学4年 注 :高校1年、大学1年の費用には、入学費用が含まれる。 注 1:高校の費用は、国公立・私立を合わせた全体の平均である。 2:高校の費用には、入学費用も含まれる。 3:高専・専修・各種学校、私立短大は、修業年限を2年として算出している。 - 7 - 参考 [国の教育ローン利用有無による比較] 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用 ○ 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用を、国の教育ローン利用有無で比較すると、ローン利用のない世帯で969.5万円、ローン利用のあ る世帯で1,038.2万円と、ローン利用のある世帯の方が、大きくなっている。 図-5(B)大学卒業までに必要な入在学費用 (子供1人当たりの費用(年間平均額の累計)) 前学年までの累計 万円 各学年における1年間の費用 1,200 1,038.2 969.5 1,000 879.3 817.8 800 720.4 666.1 561.5 600 514.4 400 288.1 266.6 200 213.0 191.9 137.9 117.2 0 ローン 利用 無 ローン 利用 高校1年 ローン 利用 無 ローン 利用 ローン 利用 無 高校2年 ローン 利用 高校3年 ローン 利用 無 ローン 利用 大学1年 注 1:高校1年、大学1年の費用には、入学費用が含まれる。 2:ローン利用は、これまでに「国の教育ローン」を利用したことがある世帯をいう。以下同じ。 - 8 - ローン 利用 無 ローン 利用 大学2年 ローン 利用 無 ローン 利用 大学3年 ローン 利用 無 ローン 利用 大学4年 参考 [国の教育ローン利用有無による比較] 高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な入在学費用 ○ 私立大学文系においてローン利用のある世帯の方が、入在学費用は大きくなっている。 ○ ローン利用のある世帯の私立大学文系・私立大学理系、ローン利用無の私立大学理系の入在学費用は1,000万円を超えている。 図-6(B)高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な入在学費用 (子供1人当たりの費用(年間平均額の累計)) 万円 高校の費用 1,200 入学費用 在学費用 1,162.5 1,122.6 1,055.2 1,000 947.8 800 774.1 751.2 669.2 708.4 619.7 600 650.4 588.8 561.2 292.6 775.2 667.9 391.2 406.4 327.8 231.4 235.2 400 59.4 88.5 100.2 73.5 94.8 78.2 126.1 92.4 120.7 116.7 200 266.6 288.1 266.6 288.1 266.6 288.1 266.6 288.1 266.6 288.1 ローン 利用 無 ローン 利用 ローン 利用 無 ローン 利用 ローン 利用 無 ローン 利用 ローン 利用 無 ローン 利用 ローン 利用 無 ローン 利用 0 高専・専修・各種学校 私立短大 国公立大学 注 1:高校の費用は、国公立・私立を合わせた全体の平均である。 2:高校の費用には、入学費用も含まれる。 3:高専・専修・各種学校、私立短大は、修業年限を2年として算出している。 - 9 - 私立大学文系 私立大学理系 2 在学費用の負担 在学費用の負担 -世帯年収に占める在学費用の割合は16%- ○ 世帯年収に占める在学費用(子供全員にかかる費用の合計)の割合は、平均16.1%となっている。分布状況をみると、負担割合「10%以上20%未 満」が35.0%と最も多くなっている(図-7(A))。 ○ 年収階層別にみると、年収が低い世帯ほど在学費用の負担は重くなる。特に、「200万円以上400万円未満」の層では平均負担割合が36.6%とな り、年収の1/3以上を占めている(図-8(A))。 図-7(A)世帯年収に占める在学費用の割合(単位:%) 10%未満 20%以上30%未満 40%以上 図-8(A)年収階層別にみた世帯年収に占める在学費用の割合 10%以上20%未満 30%以上40%未満 % 50 世帯年収に占める 在学費用の割合 27年度 28年度 40 27年度 (n=4,571) 26.4 32.7 20.2 8.5 36.6 12.2 平均 17.8% 36.8 30 26.2 21.7 20 19.7 17.0 14.8 12.3 28年度 (n=4,356) 30.9 35.0 16.9 7.6 10 9.6 平均 16.1% 万円 在学費用 300 175.6 200 0% 20% 40% 60% 80% 108.2 100% 114.8 126.0 120.6 133.9 124.2 158.8 100 注: 世帯年収に占める在学費用の割合=子供全員にかかる在学費用の 累計÷世帯年収の累計×100 0 200万円以上 400万円未満 400万円以上 600万円未満 27年度 在学費用 - 10 - 600万円以上 800万円未満 28年度 在学費用 800万円以上 参考 [国の教育ローン利用有無による比較] 在学費用の負担 ○ 世帯年収に占める在学費用(子供全員にかかる費用の合計)の割合を、国の教育ローン利用有無で比較すると、ローン利用のある世帯は、平均 21.9%と、ローン利用のない世帯に比べて6.2ポイント高くなっている。 ○ 27年度と比較すると、ローン利用のない世帯は1.6ポイント、ローン利用のある世帯は4.4ポイント低下している。 図-7(B)世帯年収に占める在学費用の割合(単位:%) 10%未満 20%以上30%未満 40%以上 27年度 ローン利用無 (n=4,212) 27.9 10%以上20%未満 30%以上40%未満 32.9 19.4 8.3 10%未満 20%以上30%未満 40%以上 28年度 ローン利用無 (n=4,040) 11.6 32.3 10%以上20%未満 30%以上40%未満 35.3 16.0 7.0 9.4 平均 15.7% 平均 17.3% ローン利用 (n=359) 9.5 30.3 29.5 10.8 ローン利用 (n=316) 19.9 平均 26.3% 13.7 31.1 28.4 15.1 11.6 平均 21.9% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 注: 世帯年収に占める在学費用の割合=子供全員にかかる在学費用の累計 ÷世帯年収の累計×100 - 11 - 0% 20% 40% 60% 80% 100% 参考 [国の教育ローン利用有無による比較] 在学費用の負担 ○ 年収階層別にみると、年収が低い世帯ほど世帯年収に占める在学費用の負担は重くなる。特に、ローン利用のある世帯の「200万円以上400万円 未満」の層では平均負担割合が47.7%となり、年収の5割近くを占めている。 ○ 27年度と比較すると、ローン利用のある「200万円以上400万円未満」世帯の在学費用は、159.1万円と24.2万円増加し、負担割合は、47.7%と 3.2ポイント高くなっている。 図-8(B)年収階層別にみた世帯年収に占める在学費用の割合 27年度 60 28年度 % 割合 ローン利用無(n=4,212) 60 % 割合 ローン利用 (n=359) 50 50 割合 ローン利用無(n=4,040) 割合 ローン利用 (n=316) 47.7 44.5 40 35.6 35.5 世帯年収に占める 在学費用の割合 世帯年収に占める 在学費用の割合 40 35.2 30 30 25.9 25.3 20 20.7 19.0 21.5 20 23.5 20.0 16.7 14.5 10 10 0 0 万円 万円 在学費用 300 177.7 103.8 134.9 121.8 174.4 195.0 200 129.5 159.1 109.6 100 14.7 在学費用 300 169.5 200 12.3 118.2 146.1 121.8 145.0 158.9 156.2 100 0 0 200万円以上 400万円未満 400万円以上 600万円未満 ローン利用無 600万円以上 800万円未満 200万円以上 400万円未満 800万円以上 ローン利用 400万円以上 600万円未満 ローン利用無 - 12 - 600万円以上 800万円未満 ローン利用 800万円以上 3 自宅外通学にかかる費用 (1)自宅外通学者がいる世帯 ○ 自宅外通学者のいる世帯の割合は、全体の26.5%を占めている(図-9)。 ○ 1世帯あたりの自宅外通学者数は、平均0.31人となり、地方ほど多く、都市部ほど少なくなる(図-10)。 図-9 自宅外通学者の有無 (単位:%) 図-10 都道府県別1世帯あたりの自宅外通学者数(単位:人) (n=4,700) 全体 自宅外通学者 がいる割合 1 2 3 4 28年度 (n=4,700) 73.6 22.1 4.0 0.4 26.5% 5 6 7 8 9 10 11 12 ローン利用 13 14 15 16 17 28年度 (n=384) 69.7 26.0 4.1 0.3 30.4% 18 19 20 21 22 23 自宅外通学者がいない(0人) 1人 2人 3人以上 24 25 - 13 - 宮崎県 鳥取県 長野県 青森県 愛媛県 島根県 徳島県 高知県 秋田県 大分県 群馬県 長崎県 福井県 鹿児島県 岡山県 山口県 山形県 香川県 富山県 熊本県 広島県 佐賀県 福島県 新潟県 茨城県 0.71 0.69 0.68 0.64 0.62 0.61 0.61 0.58 0.56 0.56 0.55 0.55 0.53 0.53 0.52 0.52 0.51 0.51 0.49 0.49 0.48 0.47 0.46 0.46 0.43 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 石川県 静岡県 和歌山県 栃木県 岩手県 山梨県 沖縄県 三重県 愛知県 福岡県 北海道 兵庫県 滋賀県 宮城県 千葉県 岐阜県 京都府 奈良県 大阪府 東京都 埼玉県 神奈川県 全国 0.43 0.43 0.43 0.42 0.41 0.41 0.38 0.35 0.32 0.32 0.31 0.31 0.28 0.25 0.24 0.24 0.21 0.14 0.13 0.12 0.08 0.06 0.31 (2)自宅外通学者への仕送り額 -年間平均145万円- ○ 自宅外通学者への仕送り額は、年間平均145.1万円(月額12.1万円)となっている(図-11)。 ○ ローン利用世帯の場合、年間平均114.5円(月額9.5万円)となり、全体に比べ低くなっている(図-12)。 図-11 自宅外通学者への年間仕送り額(単位:%) (自宅外通学者が1人いる世帯) 全体 (平均仕送り額) 28年度 (n=923) 13.0 9.6 26.1 30.6 9.6 11.1 145.1万円 図-12 自宅外通学者への年間仕送り額(単位:%) (自宅外通学者が1人いる世帯) ローン利用 28年度 (n=91) 15.2 0万円 17.6 0万円超 50万円未満 39.8 50万円以上 100万円未満 100万円以上 150万円未満 - 14 - 15.7 150万円以上 200万円未満 4.4 200万円以上 7.2 114.5万円 00.全国 (3)自宅外通学を始めるための費用 -入学者1人当たり41万円- ○ 自宅外通学を始めるための費用(アパートの敷金や家財道具の購入費など)は、入学者1人当たり平均41.9万円となっている(図-13)。 ○ 入学費用と自宅外通学を始めるための費用の合計は、入学者1人当たり平均134.3万円となっている(図-14)。分布をみると、「100万円未満」 (44.3%)が最も多くなっている。 図-13 自宅外通学を始めるための費用 (入学者1人当たりの費用) 全体 (平均費用) 28年度 (n=1,241) 35.6 31.8 25万円未満 25万円以上 50万円未満 19.6 50万円以上 75万円未満 75万円以上 100万円未満 6.5 6.6 41.9万円 100万円以上 注:28年4月の入学時に自宅外通学を始めるためにかかったアパートの敷金、家財道具の購入費などの合計である。 図-14 入学費用と自宅外通学を始めるための費用の合計 (入学者1人当たりの費用) 全体 28年度 (n=1,048) 44.3 100万円未満 22.0 100万円以上 150万円未満 150万円以上 200万円未満 - 15 - 11.5 200万円以上 22.1 134.3万円 4 教育費の捻出方法 -「子供がアルバイトをしている」が「奨学金を受けている」よりも上位に- ○ 教育費の捻出方法(何らかの対応をしている世帯)は、「教育費以外の支出を削っている(節約)」が28.2%と最も多く、以下「預貯金や保険な どを取り崩している」(22.1%)、「子供がアルバイトをしている」(19.6%)と続く(図-15)。 ○ 過年度と比較すると、「残業時間やパートで働く時間を増やすようにしている」(9.8%)、「共働きを始めた」(9.6%)及び「特に何もしてい ない」(33.2%)は増加した。一方、「預貯金や保険などを取り崩している」(22.1%)及び「奨学金を受けている」(17.7%)が大きく減少し ている。この結果、教育費の捻出方法の上位3番目が「子供がアルバイトをしている」(19.6%)になった(27年度の3番目は「奨学金を受けて いる」)(図-15)。 ○ 節約している支出は、「外食費」が58.1%と最も多く、以下「旅行・レジャー費」(58.0%)、「衣類の購入費」(41.5%)が続く(図-16)。 図-15 教育費の捻出方法 図-16 節約している支出 (三つまでの複数回答) (三つまでの複数回答) % % 0 10 20 30 30.5 29.9 28.2 教育費以外の支出を削っている(節約) 預貯金や保険などを取り崩している 22.1 16.1 子供(在学者本人)がアルバイトをしている 20 2.8 3.4 2.9 本業以外にアルバイトなどで副収入を得ている 2.8 2.5 2.4 教育資金贈与信託を利用している 0.0 0.0 1.0 地方自治体または勤務先から借り入れをしている 0.8 1.1 0.5 32.3 34.5 37.2 32.1 26.4 30.9 バッグ、アクセサリーなどの 身の回り品や装飾品の購入費 29.4 22.9 25.2 保護者のこづかい 11.5 10.5 10.3 保護者の習い事や趣味などにかかる 教養娯楽費 5.0 5.4 5.4 中元・歳暮などの交際費 保護者の親への仕送りや介護・看護費用 1.2 1.4 1.1 31.9 31.4 33.2 その他 70 41.2 44.9 41.5 食費(外食費を除く) 26年度 (n=4,700) 27年度 (n=4,700) 28年度 (n=4,700) 60 62.9 61.6 58.0 衣類の購入費 3.8 4.6 3.7 民間金融機関の教育ローンを借り入れしている 50 20.1 19.6 5.9 6.7 5.7 国の教育ローンを借り入れしている 40 59.1 59.3 58.1 11.4 8.9 9.6 親族から援助してもらっている 30 旅行・レジャー費 9.2 7.9 9.8 共働きを始めた 特に何もしていない 10 28.5 27.9 17.7 残業時間やパートで働く時間を増やすようにしている 0 外食費 19.9 22.0 奨学金を受けている その他 40 0.4 0.2 0.3 26年度 (n=1,434) 27年度 (n=1,404) 28年度 (n=1,325) 0.5 0.6 1.1 注:図-15で「教育費以外の支出を削っている(節約)」と回答した世帯に対する 設問である。 - 16 - 5 世帯年収による比較 子供の在学先別にみた世帯年収状況 ○ 子供の在学先別に親の年収構成比をみると、「私立高校」、「短大」、「私立大学」において「世帯年収800万円以上」の割合が過半以上となっ ている。 ○ 平均世帯年収を比べると、高校では国公立と私立で180.8万円の差が、高等教育機関では最大で238.3万円(「高専・専修・各種学校」(713.0万 円)と「短大」(951.3万円)との差)となる。 図-17 子供の在学先別世帯年収構成比 (世帯の平均年収) 国公立高校(n=1,108) 3.2 私立高校(n=522) 3.3 14.4 6.3 高専・専修 3.2 ・各種学校(n=292) 13.7 私立大学(n=1,579) 1.9 0% 27.0 8.3 10% 20% 200万円未満 200万円以上 400万円未満 951.3万円 49.7 19.8 30% 713.0万円 55.6 21.8 13.7 898.7万円 36.1 20.9 17.3 717.9万円 33.6 52.4 21.9 15.4 8.2 28.7 24.3 11.9 短大(n=66) 1.3 6.8 国公立大学(n=653) 2.9 20.2 863.0万円 923.6万円 56.3 40% 50% 400万円以上 600万円未満 - 17 - 60% 70% 600万円以上 800万円未満 80% 90% 800万円以上 100% 教育費捻出のために節約している支出 ○ 「年収200万円以上400万円未満」世帯は、「衣類の購入費」(59.0%)、「食費(外食費を除く)」(48.8%)、「保護者のこづかい」(33.7%) を節約していると回答した割合が、他の年収層と比較して最も大きくなっている。一方、「外食費」(46.6%)、「旅行・レジャー費」 (47.5%)を節約していると回答した割合は、他の年収層と比較して最も少なくなっている。 図-18 節約している支出(年収階層別、三つまでの複数回答) 食費(外食費を除く) 40.9 32.6 34.4 48.8 46.6 56.7 外食費 58.7 衣類の購入費 38.3 37.1 61.4 59.0 44.6 47.5 旅行・レジャー費 55.3 59.4 中元・歳暮などの交際費 3.9 5.9 6.4 5.7 28.1 27.9 バッグ、アクセサリーなどの 身の回り品や装飾品の購入費 38.4 29.0 保護者のこづかい 18.8 11.4 保護者の習い事や趣味などに かかる教養娯楽費 8.3 9.8 27.4 33.7 26.5 200万円以上400万円未満(n=134) 15.1 400万円以上600万円未満(n=239) 0.0 0.0 0.1 0.6 保護者の親への仕送りや 介護・看護費用 600万円以上800万円未満(n=343) 800万円以上(n=570) 0.0 1.5 2.0 0.7 その他 0 63.5 10 20 30 - 18 - 40 50 60 70 %
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