年金時効特例法 「厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律」 (平成1 9年7月6日施行) (年金時効特例法と呼ぶ)に基づき、年金記録の訂正がなされた上で年 金が裁定された場合には、5年で時効消滅する部分について、時効特例給付として給付を 行うこととされた。 法施行前は、年金を受ける権利は5年を経過すると、その部分の年金を受ける権利は自動 的に時効消滅することとされていた。 平成 19 年 12 月 28 日付厚生労働省社会・援護局保護課保護係長事務連絡 「生活保護受給者の「年金記録問題」への対応について」 (事務連絡要旨) 「年金時効特例法(平成 19 年法律第 111 号) 」の施行(同年 7 月 6 日)により、時効によ って消滅した分を含めて全期間の年金が支給されることとなったための取り扱い方。 年金記録の訂正や判明によって年金が増額される被保護者及び新たに年金受給資格を得ら れる被保護者の対応について (1)遡及支給された年金のうち、5年以内分の年金について ⇒支給した保護費の範囲で、法第63条に基づく費用返還の対象とし て取り扱う。 保護費を超えるものについては収入認定をおこなう。 (2)遡及支給された年金のうち、5年以上前の年金について ⇒支給月において収入認定するものとして取り扱う 生活保護法 第63条 被保護者が、急迫の場合等において資力があるにもかかわらず、保護を受けたときは、 保護に要する費用を支弁した都道府県又は市町村に対して、すみやかに、その受けた保護 金品に相当する金額の範囲内において保護の実施機関の定める額を返還しなければならな い。
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