前回の意見に対する市の考え方(PDF形式 364キロバイト)

第3回策定委員会において出された意見等に対する市の考え方について
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意見の内容
○特別な支援を要する園児に対する支援体制の整備について
特別な支援を要する園児が幼稚園でも保育所でも増えてきてい
る。その支援体制の整備が載っていないところが最も気になった
部分。
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私立幼稚園の園児で支援を要する子は、公立幼稚園の特別支援
学級に通級することができない。
○(仮称)はなやま認定こども園の建設事業について
はなやま幼稚園が認定こども園になると掲載されているが、個
人的に市民という立場からは、大反対。
子どもが減ったとき、認定こども園という冠は外せないと思
う。市は、「民間でできることは民間に任せる」姿勢を明確に出
す必要がある。公立幼稚園は必要だと思うので、適正配置を進め
た上で、余剰教員、空き教室を利用して、北部・中央・多賀・南
部4つそれぞれのエリアに支援を要する子が通えるような施設を
用意するべき。
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○歴史・文化の振興策における人的支援について
歴史・文化の振興策は歓迎する。できれば人的な支援、学芸員
などに働きかけるなどしてはどうか。興味を持つ人が一部に集ま
るというところで止まってしまっては、継続的な支援とは言えな
3 い。内情をわかって支援していかないと、一人の人が亡くなるこ
とである日突然消えてしまうものもあると思うので、そういうと
ころに光を当てて欲しい。
資料1-1 (追加資料)
市の考え方
特別な支援を要する園児の支援体制の整備に関連する取組としては、素案61、62頁の各
論部分の取組1「安心して子どもを産み育てられる環境づくり」において、「知的障害
児・情緒障害児学級」及び「ことばの教室」の2事業を引き続き積極的に取り組んでいく
こととしており、その姿勢を明確にするため、【拡充事業】に位置付けました。
公立幼児施設の適正配置の基本的な考え方については、平成24年度に私立幼稚園・保育
園代表者、保護者代表者にも参加いただき設置した「日立市幼児施設のあり方検討会議」
からの提言内容に基づき、私立幼児施設の安定した運営を長期的に確保していくために
も、公立幼児施設が受入枠を調整するという基本的な考え方のもと、地域や保護者のニー
ズを踏まえ、定数の見直しや統廃合、認定こども園化等による適正配置を進めることとし
ています。
この基本的な考え方を踏まえ、市全体の「公共施設マネジメント基本方針」(平成27年
3月)においても、子ども・子育て支援計画との整合性を図り、「公から民への移行を前
提とした公立幼児施設での児童受入枠の調整」などを定め、少子化が進行する中で、園児
数の状況に合わせて、適正配置を進めているところです。
また、公立幼児施設の適正配置を進めるに当たっては、公立園では特別な支援を要する
児童の積極的な受入れを担うこととしており、今回のはなやま認定こども園についても、
河原子幼稚園、根道丘幼稚園を閉園とする一方で、特別な支援を要する児童が他の児童と
ともに園生活を送る中での相乗効果に配慮するとともに、多賀地区における受入園として
の機能を持たせるため、子ども・子育て会議の審議を経て、かねさわ保育園との統合によ
る認定こども園化を選択しています。
今後も地域や保護者のニーズを把握し、関係者の皆様と丁寧に意見交換を重ねながら、
公立幼児施設の適正配置を進めます。
歴史・文化の人的支援等については、各論部分の素案97頁に記載したとおり、歴史、文
化・芸術活動団体の指導者や後継者不足を課題として認識しています。
そのため、素案99頁の(取組1)において、活動の継承を支援するための新たな指導者
育成や会員募集など、人的な支援の取組を積極的に進めることを表記しています。
なお、(取組1)の主な事業「文化財保護事業(郷土博物館)」の内容には、無形民俗
文化財後継者育成事業が含まれています。
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意見の内容
市の考え方
○生活支援体制整備事業の「協議体」について
資料1の9頁に「生活支援体制整備事業(コーディネーター及 素案44頁の総論部分において、「協議体」の文言の後に「情報共有や連携強化の場とな
び協議体の増員・増設)」とあるが、「協議体」とは具体的に何 るネットワーク会議など」の補足説明を追加するとともに、68頁の各論部分においては、
か。行政用語か。(分かりづらいのではないか。)
取組2の本文中の中で「高齢者福祉サービスを提供する多様な主体間の連携・体制づくり
を担い、地域のつながりや支え合いを推進するコーディネーターの増員のほか、情報共有
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や連携強化の場となるネットワーク会議等の協議体を増設するなど」の説明を追加し、取
組の内容が分かりやすくなるよう文章を修正しました。
○重点プロジェクトと各論部分の施策のつながりについて
総論部分の重点プロジェクトに書いてあることと、各論部分の
主な施策に書いてあることとの関係を知りたい。6つの大綱のど
こに入っているのか分からない。重点事業が大綱の中でどのよう
5 に活かされているか疑問。
○若者の意見の反映について
「若者・子育て世代応援」について、資料2の41頁に、新規で
「放課後子ども教室推進事業」とあるが、若者、特に大学生の意
見を聞いてみた方がよいのではないか。ものづくりの分野になる
が、ある企業が学生からアイデアを募集したところ、その中には
6 斬新なアイデアもあった。
○地元大学との連携について
今は大学の時代。茨城でも、大学に入って、地元で教員を目指
す。若者を待っていたのではなかなか難しい。企業プロジェクト
もいいが、それでは間に合わない。今後の産学官連携については
7 そういう視点を持った改革が必要なのではないか。
総論部分の5つの重点プロジェクトは、今後5年間で特に重点的に実施していく取組を
まとめたものであり、各論部分の各施策に掲載している「主な事業」から抜粋していま
す。
重点プロジェクトに掲載した事業が、各論部分のどこに掲載されているのか分かるよ
う、総論部分(素案40~58頁)の事業名の後に、各論部分のページ番号を記載し、表現の
工夫を行いました。
少子化が進む中で、学生などの若い世代の意見、アイデアを取り入れることは特に重要
であると認識しており、後期基本計画の策定に当たっても、素案8頁に記載させていただ
いたように、市内の高校、大学に通う学生と市長が意見交換を行う「学生と市長とのまち
づくりトーク」を開催するなど、若い世代からの意見募集に努めました。
また、今年度から、本市の魅力を再発見し、全国に発信していくための取組として、茨
城キリスト教大学、茨城大学工学部、筑波大学の学生と市の若手職員が参加して、「ひた
ちらしさ活用・発信事業」を開始するなど、若い世代の意見、アイデアを取り入れること
に努めています。
茨城大学では、平成27年度から、文部科学省の補助事業である、大学と地方公共団体、
企業等との協働による魅力ある就職先の創出や教育カリキュラムの改革を支援する「地
(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COCプラス)」に、県内13の大学と連携して取
り組んでいます。
本市としても、卒業生の県内への就職と地元定着率の向上を図る本取組に対し、連携協
定等を基に引き続き協力していきます。
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意見の内容
○中学校の文化活動への支援について
中学生の吹奏楽部だが、文化はお金がかかる。今子どもたちが
使っている楽器は30~40年前のものであり、他の市町村では考え
られないこと。そのメンテナンスに、多額の費用がかかる。保護
8 者の負担も大きいので、吹奏楽部に入ることを躊躇する子どもも
出てくる。定期的な楽器の更新が必要だと思う。
○市営アパートの建て替えについて
民間活力という意味では、資料1の11頁に「市営滑川団地建替
事業」とあるが、現在でも次々に新しくアパートができ、古いと
ころがどんどん空いていくという状況。市の持ち物を増やすので
9 はなく、空いているアパートの活用はできないか。
○若者の地元に対する愛着の醸成について
地元の小中高生、大学生、若者が地元を好きになり、地元に泊
まる、地元の良いものをみればよいのだと感じた。立派なプロ
ジェクトがせっかくあるが、日立を好きになる前提が必要だと思
う。私たちも含め、全員が日立市を好きになってPRすれば、自
然と交流人口が増えてくると思う。
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市の考え方
部活動は、生徒の自主的な参加によるものではありますが、スポーツ・文化活動を通じ
て心身ともに健全な青少年を育成する見地から関係費用の一部を予算措置しています。
吹奏楽部用楽器については、小・中学校合わせて年間370万円余の予算の範囲内で対応し
ています。(運動部の予算は、全体で年間360万円余)
中学校においては、5年に一度は、各学校が希望する楽器を購入できるよう、優先順位を
定め、楽器の購入を行っています。
市営住宅の老朽化に伴い、全体的に用途廃止を進めており、エリア毎に集約して整備す
ることとしていますが、用途廃止の対象となる住宅にお住まいの方の移転先が必要となる
ため、滑川団地はその受入れ先として想定しています。
また、若者や子育て世代の定住促進を図る目的や、一人暮らしの高齢者の方が、民間賃
貸住宅からは受け入れてもらえない場合が少なくないことから、福祉的な観点からも、一
定のニーズがある以上は少しずつ市営住宅の整備を進めたいと考えています。
現在、広聴広報課シティプロモーション推進室において、茨城大学、茨城キリスト教大
学、筑波大学の学生及び市の若手職員で構成するワーキンググループを設置し、市内の
フィールド調査などを通して、地域資源の再発見を行う、「ひたちらしさ活用・発信事
業」に取り組んでいます。
本取組では、日立市の「いいもの」、「いいところ」について検討し、平成28年度中
に、本市のブランドコンセプトやキャッチコピー、イメージマークなどを盛り込んだ
「(仮称)ひたちらしさ活用・発信戦略」を策定する予定です。
各論部分、素案187頁の「取組1」に記載のとおり、今後も、本市に対する認知度の向上
と愛着・誇りの醸成を促すとともに、本市の魅力を市内外に広く発信することで、まちの
イメージアップを図り、交流人口の拡大と定住促進につなげていくため、誰もが共感でき
る「ひたちらしさ」を確立した上で、新たな発想や手段による各種PR事業を推進し、全
庁的な取組として、シティプロモーションの事業の推進・強化を図ります。
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