航空法関係手数料令の一部を改正する政令案について 平 成 2 9 年 2

航空法関係手数料令の一部を改正する政令案について
平成29年2月
国土交通省航空局
1.背景
航空法(昭和27年法律第231号。以下「法」という。)第20条に規定する事業場
の認定を申請する者は、法第135条第6号に基づき、航空法関係手数料令(平成
9年政令第284号。以下「手数料令」という。)第2条及び別表第1に定める額の
手数料を納付することとしている。特に本邦外の事業場について認定を申請する
場合には、国土交通省の職員がその他に出張して実地検査を行う必要があること
から、手数料令第8条に基づき、国土交通省の職員がその地に出張するとした場
合に支給することとなる旅費の額に相当する額を加算して納付することとしてい
る。
また、法第38条第1項に基づき、国土交通大臣以外の者が設置した航空保安施
設について、法第42条第1項、法第43条第2項において準用する法第42条第1項、
法第45条第2項において準用する法第44条第4項及び法第47条第2項に基づく検
査(以下「完成検査等」という。)を受けようとする者は、法第135条第15号、第
17号、第19号及び第21号に基づき、手数料令第6条及び別表第5に規定する手数
料を納付することとされている。
近年、事業場の認定に際して、各国当局から重複した検査を受ける事業者の負
担を軽減するため、可能な範囲で両国が協力して認定に係る検査を行うことが世
界的な指向となっており、今後我が国においても、当該認定に係る同等な基準を
有する二国間の協力により、認定に際して実地検査を必要としないケースが想定
されるところ、そのような場合においても旅費相当額を加算した手数料の納付を
求めることは妥当でないため、海外における実地検査の有無に基づいて旅費相当
額の加算の要否を規定する旨の改正を行う。
また、完成検査等では、航空機を使用して実施する場合があり、航空機を使用
して検査を行う場合であって、国土交通省の航空機(以下「飛行検査機」という。)
を使用するときの手数料が定められているところ、当該手数料の額は、飛行検査
機の運航に必要な人件費、旅費及び運航費(燃料費及び整備費)等に基づき算出
されており、平成27年度末に新たに導入された飛行検査機により、運航に必要な
経費が従前より少なくなることから、飛行検査機の運航に必要な経費を見直し、
手数料の額を減額する改正を行う。
2.改正概要
① 第8条中、本邦外の事業場について行う認定を受けようとするものについて、
実地検査のために国土交通省の職員がその地に出張をしないものについては、
旅費相当額の加算を求めないこととする旨を規定する。
② 別表第5中、航空機を使用して検査を行う場合であって国土交通省の航空機
を使用するときの手数料の額を減額する。
3.今後のスケジュール(予定)
公 布:平成29年3月下旬
施 行:平成29年4月1日