英中央銀 が経済 通しを 幅に上 修正

情報提供⽤資料
経 済 環 境 レ ポ - ト
英中央銀⾏が経済⾒通しを⼤幅に上⽅修正
2017年2⽉3⽇
-⾦融政策のスタンスは危機対応モードから中⽴に-
当レポートの主な内容
① 英中央銀⾏(BOE)は、2⽉1⽇-2⽇開催の⾦融政策委員会で政策⾦利の据え置きを決定しました。
また、国債買⼊については新規買⼊額の設定がなく、実質的に⼀旦終了となりました。
② BOEは、英国経済の⾒通しを⼤幅に上⽅修正した⼀⽅、物価⾒通しを⼀部引き下げました。
③ BOEは、当⾯、経済・物価の状況を⾒極めながら、中⽴的スタンスを維持するものと思われます。
図表1 ⾦融政策委員会の政策決定事項(概要)
⾦融政策委員会では政策⾦利の据え置きを決定
政策⾦利
BOEは、2⽉1⽇-2⽇に開催された⾦融政策委員会
据え置き(0.25%)
において、政策⾦利を0.25%に据え置く決定をしま
資産買⼊プログラム
した。⼀⽅、昨年8⽉の⾦融政策委員会で決定した
社債買⼊額:最⼤100億ポンド⇒現状維持
英国債買⼊額:総額4,350億ポンド※⇒現状維持
国債買⼊再開(新規買⼊額:600億ポンド、総額:
4,350億ポンド、買⼊期間:6ヵ⽉)については、新
※今回、新規買⼊額の設定がなく実質的に⼀旦終了
たな買⼊額の設定はなく、実質的に⼀旦終了となり
融資⽀援策
ました(図表1)。今回の政策⾦利据え置きは、事
最⼤1,000億ポンド⇒現状維持
前の市場コンセンサス通りであったほか、国債買⼊
図表2 ⾦融政策委員会での経済・物価⾒通し
についてもスケジュールに沿ったものであり、市場
の反応は落ち着いたものとなっています。
BOEは経済⾒通しを⼤幅に引き上げ
同時に発表された「インフレ・レポート」では、
2017年の実質GDP成⻑率の⾒通しが⼤幅に上⽅修
2016年
2017年
2018年
2019年
2.2%
(2.2%)
2.0%
(1.4%)
1.6%
(1.5%)
1.7%
(1.6%)
2017年1Q
2018年1Q
2019年1Q
2020年1Q
消費者物価
2.0%
(1.8%)
2.7%
(2.8%)
2.6%
(2.6%)
2.4%
失業率
4.9%
(5.0%)
5.0%
(5.5%)
5.0%
(5.6%)
4.8%
実質GDP
成⻑率
正されました(図表2)。実質GDPは、昨年のEU離
脱派が勝利した国⺠投票後の8⽉の同レポートで、
⼤幅に下⽅修正されていました(2017年⾒通し:
(注)(
2.3%→0.8%成⻑)。今回は、⾜元の英国経済が堅
(出所)図表1・2:BOEの資料より岡三アセットマネジメント作成
調さを保っていることを反映し、ほぼ国⺠投票以前
の⽔準に戻したと⾔えます。⼀⽅、物価⾒通しは、
2018年が⼩幅ながら引き下げられたことが⽬を引き
ます。直近の消費者物価指数は2016年12⽉時点で
前年⽐+1.6%まで上昇していますが(図表3)、ポ
ンドは安値圏にあるものの、⾜元は落ち着いており、
現状の⽔準で推移するのであればポンド安による物
価上昇圧⼒もピークアウトすることが⾒込まれます。
今後、EUとの離脱交渉など、英国経済の先⾏きには
不透明感があるものの、BOEは⾜元の英国経済が想
定したほど下振れなかったことを受けて、国⺠投票
後の危機対応モードから中⽴に戻したと考えられま
す。当⾯、経済・物価の状況を⾒極めながら、中⽴
的スタンスを維持するものと思われます。
)内は、前回2016年11⽉時点の⾒通し。実質GDP成⻑率は暦年
ベース、消費者物価、失業率は各年の第1四半期時点
図表3 英国の物価動向と英ポンド(前年⽐)の推移
(2006/1〜2017/12)
(%)
7
消費者物価指数(前年⽐、左軸)
英ポンド(対⽶ドル 前年⽐、右軸)
6
5
(%)
-40
-30
-20
4
3
-10
2
0
1
10
0
-1
20
06/1
08/1
10/1
12/1
14/1
16/1
(年/⽉)
(注)英ポンドの2017年2⽉以降は、1⽉末値で12⽉末まで固定した場合
の試算値。消費者物価指数は2016年12⽉まで
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
以上
(作成:投資情報部)
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ません。
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商
号:岡三アセットマネジメント株式会社
事 業 内 容:投資運⽤業、投資助⾔・代理業及び第⼆種⾦融商品取引業
登
録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号
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