平成29年度農林水産研究指導センター試験研究課題一覧 (予定) 機研 関究 平成29年度試験研究課題名 研究内容等 研究期間 新継別 H27 ~ H29 継続 製鋼スラグ施用による土壌病害の発生抑制効果や野菜の品質向上効果の確認とと 製鋼スラグを利用した野菜類栽培における もに、土壌および地下水等環境負荷に対する中・長期的な影響、施用上限量等につ H28 ~ H30 多面的効果の検証 いて検証する。 継続 夏秋ピーマン栽培において新資材「亜リン酸」の肥料効果の検証を行うとともに、適 亜リン酸肥料を用いた夏秋ピーマン安定生 切な施用量や施用時期、生育、収量、品質等への影響について検討を行い、施肥 産技術の確立 技術を確立する。 H28 ~ H30 継続 大分県産夏秋野菜の栄養・機能性評価 夏秋野菜のトマトとピーマンの単価向上や販売量増加を図るため、栄養・機能性成 分の数値化および成分値の変動の実態解明を行う。 H29 ~ H31 新規 農地土壌炭素貯留等基礎調査事業 温室効果ガスの吸収源として位置づける「農地管理」や水田由来のメタン等農地土 壌から排出される温室効果ガスについてデータを収集する必要がある。このため、 農地における土壌の炭素量や農地管理実態の調査を行う。 H25 ~ H32 継続 大麦焼酎粕濃縮液の特性把握や肥料効果についての検証を行うとともに、土壌及 地域資源「大麦焼酎粕」活用技術の確立~ び地下水などの環境負荷に対する影響調査を行う。さらに、県北部地域を中心とし 普通作物・野菜における焼酎粕濃縮液の肥 た野菜及び普通作(稲・麦等)への適応性を明らかにし、地域資源循環型農業のモ 料成分利用技術の開発~ デルを構築する。 降雨と高温による夏期の白ねぎ栽培の不安定生産に対し、病害面と栽培面から解 決を図る。萎凋病、白絹病の発生実態の解明と有効な防除技術の確立及び在圃期 H27 ~ H29 間を大幅に短縮する「スーパー大苗」の育苗技術と省力的栽培管理技術を開発す る。 近年多発傾向にある稲こうじ病の被害を軽減するため、負担の少ない防除方法を研 稲こうじ病、いもち病に対する新たな防除体 究する。 H29 ~ H31 系の構築 また、いもち病被害を防止するため、いもち病菌のレース検定を行い発生実態を把 握する。 根深ネギの夏秋期出荷量不足打開に向け た安定生産技術の確立 ゲノム情報等を活用した薬剤抵抗性管理技 ネオニコチノイド剤抵抗性ワタアブラムシの発生実態を解明し、抵抗性害虫の簡易 術の開発委託事業 検定法を確立することで、生物的防除を核とした薬剤抵抗性管理技術を開発する。 継続 新規 H26 ~ H30 継続 平成25年にシソモザイク病が初めて確認され、被害が拡大している。そこで、本県に シソサビダニが引き起こすオオバモザイク病 おけるシソモザイク病及び本病を媒介するシソサビダニの発生実態を明らかにし、シ H27 ~ H29 およびさび症の防除体系確立 ソサビダニの生態や増殖特性を基に有効薬剤を選定し、防除体系を確立する。 継続 施設園芸害虫アブラムシに対する基盤的防 従来の農薬に抵抗性のある害虫が出現してきたため、新たな防除法として開発中の H28 ~ H30 除のための次世代型バンカー資材キットの 天敵を用いた害虫の駆除による効果を確認する。 開発 継続 農 業 ホオズキの生産性向上を図るため、産地で増加している奇形株の発生メカニズムを 研 日本一のホオズキ産地を支える優良系統育 解明して発生割合を減らすとともに、優良系統作出のための培養技術の開発を行 H29 ~ H31 種技術の開発 う。 究 部 新規 県間連携によるイチゴ新品種の育成 第2期 他県との連携により交配、選抜、評価の改善等、育種の効率化を図りながら新品種 目的とする特徴を持つ有望系統の選抜 を育成する。第2期では、目的とする特徴を持つ有望系統の選抜を行う。 H28 ~ H30 継続 イチゴ大規模経営体を支援・育成する生産 システムの確立 イチゴ大規模経営体における安定出荷のための作型開発と収穫ピークを分散させ るための栽培管理技術及び省力化・低コスト化技術を開発する。 H28 ~ H30 継続 夏秋ピーマン産地の次代を担う省力・安定 生産技術の確立 近年の高温基調の気象条件下において夏秋ピーマンの生産規模拡大を図るため、 連作対応技術を基本に高温期の障害果低減及び夏期の省力化技術の確立と新品 種の選定を行い、省力的で安定した大規模ピーマン専業型モデルの構築を図る。 H27 ~ H29 継続 「赤採りトマト」の周年供給体制の確立 「赤採りトマト」の品質のバラツキを押さえて周年安定出荷を行うため、品質変動要 因の解明と良食味栽培技術の開発を行い夏秋産地にも導入可能な周年多収穫技 術の確立を図る。 H29 ~ H31 新規 ICTを活用した統合環境制御技術の確立に トマト・パプリカ等の大規模施設園芸を対象とした効率的な統合環境制御技術による H28 ~ H30 よる大規模園芸施設による周年・省力生産 周年安定生産技術の開発を行う。 技術の確立 継続 高単収を実現する環境計測技術の確立、イ 生産現場(環境・生体・作業記録)データによる収量予測技術を活用した契約取引を チゴ大規模経営体を支援・育成する生産シ 促進するための技術体系、収量予測技術に基づいた統合環境制御技術による高品 H28 ~ H30 ステムの確立 質・安定供給可能な生産技術体系等を確立する。 継続 近年需要が拡大している業務加工用野菜の安定供給のための4、5月どりキャベツ の品種の選定と需要期に適した作型を開発する。また輸出が拡大している焼き芋用 H28 ~ H30 カンショの効率的な栽培技術を開発する。 継続 葉菜類の栽培施設における栽培環境データの収集と解析を行い周年生産のための 新技術を核とした施設葉菜類の生産安定技 栽培技術を開発する。また、新たに開発した「ベルトプランター」を使用した省力低コ H28 ~ H30 術の確立 スト栽培技術を開発する。 継続 ドリンク茶栽培における収量・品質向上のた ドリンク茶栽培における大規模・多収栽培で安定した品質を確保するために必要な めの総合的管理技術の確立 摘採時期の判断技術や整枝などの管理技術及び省力施肥技術を確立する。 H28 ~ H30 継続 H28 ~ H30 継続 市場動向を見据えた露地野菜生産安定技 術の確立 安全生産技術に関する研究 普通作、野菜類の病害虫について単年度の防除試験を実施し、新発生病害虫や顕 在化してきた病害虫に対する薬剤の防除効果を検討する。 機研 関究 平成29年度試験研究課題名 研究内容等 研究期間 新継別 病害虫発生予察事業実施要領に基づき、病害虫、環境条件、農作物の体質等に関 する各種の情報により、発生予察情報を発表する。 H28 ~ H30 継続 生産量の少ない作物には防除に利用できる登録農薬が少なく栽培に支障が生じる 可能性が高いため、農薬の薬効・薬害試験や作物残留試験を実施し、農薬登録に 必要なデータ整備を行う。 H28 ~ H30 継続 地場醸造企業への安定供給に向けた高品 質麦類の生産技術の確立 新規 本県と県酒造組合が共同開発した焼酎用大麦新品種の栽培技術の確立と醸造特 性の把握、現地実証を行う。また、醤油用小麦として栽培性に優れた品種の選定を 行うとともに、当該品種の栽培法の確立と醸造特性の把握、現地実証を行う。 H27 ~ H29 継続 水稲・麦・大豆の品種選定 新品種候補の生育調査、収量調査、品質調査、特性検定等を実施し、大分県に適 する優良品種を選定し、奨励品種、認定品種へ採用を諮る。 H28 ~ H30 継続 農 病害虫発生予察事業 業 研 究 農薬残留特殊調査(マイナー作物への登録 部 拡大) ー 水 田 生育制御と雑草防除による大豆の高位安定 県産大豆の収量水準の向上を図るため、早播における省力摘芯技術の適応性を検 討する。また、難防除雑草の発生実態を明らかにし、除草剤処理と耕種的防除等を H27 ~ H29 農 生産技術の確立 組み合わせた効率的防除体系を構築して大豆の安定多収栽培法を確立する。 業 グ 大分県産米の利用拡大と酒造好適品種を導入することを目的に、大分県の気象条 ル 県産米利用拡大に向けた酒米生産技術の 件に適応し、収量性や耐倒伏性などの栽培特性、醸造適性に優れ、高単価の期待 H28 ~ H30 確立 継続 継続 できる酒米品種を選定し栽培指標を策定する。 プ 大麦焼酎粕濃縮液の特性把握や肥料効果についての検証を行うとともに、土壌及 地域資源「大麦焼酎粕」活用技術の確立~ び地下水などの環境負荷に対する影響調査を行う。さらに、県北部地域を中心とし 普通作物・野菜における焼酎粕濃縮液の肥 た野菜及び普通作(稲・麦等)への適応性を明らかにし、地域資源循環型農業のモ 料成分利用技術の開発~ デルを構築する。 経営規模拡大と低コスト化をめざした水稲 乾田直播栽培の体系化実証 H27 ~ H29 継続 米価低迷への対応や労力軽減を図るため水稲乾田直播栽培の現地実証を行うとと H29 ~ H31 もに、多収米品種の栽培技術を確立して低コスト化を実証する。 新規 本県がハウスミカン栽培の省力化と収量増加の両立を目指し開発した「大分方式垣 2020年代のハウスミカンをリードする高収 根仕立て法」を活用し、改植に伴う未収益期間の更なる短縮を図るための栽培法を H27 ~ H29 益栽培技術の確立 確立する。さらに夜温と果実生育の関連を明らかにし省エネルギー管理方法を検討 する。 遊休ハウスを有効活用した無加温ハウス栽培を進めるため、無加温ハウスに適す 無加温ハウスに適したカンキツの品種選定 る品質良好な新たな品種選定と品質向上や凍害防止等の栽培技術の確立を図る。 H28 ~ H30 及び栽培技術の確立 また、大規模経営を可能にする省力ハウスを開発し、力強いハウスみかん経営体系 の構築を図る。 継続 継続 温暖化によるカンキツの品質低下対策として、温暖化対応候補品種の本県での特 温暖化に対応したカンキツの品種選定及び 性を把握し、導入品種を選定する。また、導入品種の高品質果実生産のための栽培 H26 ~ H30 栽培技術の確立 技術を確立し、併せて既存品種での温暖化対策栽培技術の確立を図る。 継続 カンキツの病害虫防除について、IPMを利用した防除法など、減農薬栽培技術の確 カンキツ病害虫防除並びに植物成長調整剤 立を図るとともに、適正な農薬並びに植物調節剤の使用方法の技術確立をはかる。 H28 ~ H30 に関する試験(国東・津久見) また、カンキツ生果輸出に対応するため、害虫寄生果実の流通防止技術を検討す る。 継続 カンキツの系統適応性試験(国東・津久見) 系統適応性検定試験において農研機構果樹茶業研究部門で育成された品種につ いて、栽培適応性を検討し、本県に適した品種を選定する。 H28 ~ H30 継続 県南地域を支える地域特産中晩柑の高品 質・安定生産技術の確立 県南地域で取り組んでいる「大分果研4号」(商標名:「ゼリーオレンジ・サンセレ ブ」)、完熟「不知火」(商品名:「デコ330」)、「セミノール」(商品名:「サンクイーン」) H29 ~ H31 のさらなる品質向上や樹勢回復を目指して栽培技術等の確立を図る。 新規 ー 果 樹 販売単価の高い、年明け出荷量を増加させるため、グリーンの濃いカボス長期貯蔵 グ グリーンカボス安定出荷に対応した技術開 技術の確立及び長期貯蔵に適した品種の探索を行う。また、大型貯蔵庫を活用した 発 H28 ~ H30 貯蔵技術の確立と、店頭で販売されるまでの流通過程における鮮度保持技術の確 ル ~産地から店頭まで~ 継続 立を図る。 プ 農研機構果樹茶業研究部門が育成したナシ・ブドウ新品種候補の生育調査、収量 調査、品質調査、特性検定等を実施し、大分県における品種適応性を検討する。 H28 ~ H30 継続 落葉果樹の病害虫防除について、IPMを利用した防除法など、減農薬栽培技術の 落葉果樹の病害虫防除並びに植物成長調 確立を図るとともに、適正な農薬並びに植物調節剤の使用方法の技術確立をはか 節剤に関する試験(宇佐) る。 H28 ~ H30 継続 いつも美味しい「おおいたシャインマスカッ ト」生産技術の確立 H29 ~ H31 新規 若者に魅力ある所得2倍の高収益、早期成 植付け3年で成園化するナシ栽培技術における苗作りや仕立て等の技術的問題を 園化技術「ナシ流線型仕立」の確立 改善して、県下のナシ産地への普及を図るための技術を確立する。 H29 ~ H31 新規 ブドウ産地再興をかけた特色あるワイン専 用品種の開発 地域の酒造メーカーとの連携を図りながら、地元に自生する野生種のブドウを活用 して収量性、栽培性(耐病性)、果実品質に優れたオリジナリティのあるワイン用新 品種を開発する。 H27 ~ H29 継続 「豊里」につづけ!うまくて高収量な大分県 産オリジナル極早生ナシの開発(第1期) 生産現場からのニーズの高いナシの極早生品種をDNAマーカーを利用し、早期に 育成を行う。大分県オリジナルの極早生品種育成により、大分県の梨産地活性化を H28 ~ H30 図る。 継続 落葉果樹の系統適応性検定試験(宇佐) 美味しい「シャインマスカット」を安定的に供給するため、糖度センサーの実用性検 討、品質安定化技術の開発、出荷期間延長技術の確立について試験を行う。 機研 関究 平成29年度試験研究課題名 研究期間 新継別 施設を利用して生産される輪ギク等において、近年注目されている環境制御技術を キクの環境制御技術による品質向上と安定 活用し奇形花防止技術の確立、上位等階級の発生率の向上、燃油コストの低減を 生産 目指す。併せて、環境制御技術マニュアルを作成する。 H28 ~ H30 継続 鉢物として揃いが良く強健で生産性の高いわい性トルコギキョウの品種を作出して 遺伝資源を活用したオリジナル花きの育種 産地の確立につなげる。また、切り花では県内産地に向くオリジナル品種の育成と と栽培技術の確立 産地ごとの作型に適した品種の選定を行う。 H29 ~ H.31 新規 圃場で発生しているウイルス株を採取し、遺伝子解析によりウイルス種を特定する。 数種弱毒ウイルスを用いたホオズキのウイ また、(国)中央農業総合研究センターが開発した数種の弱毒ウイルス株の評価、選 H27 ~ H29 ルス病総合防除技術の構築 抜を行う。さらに、防除マニュアルの適用性を実証ほ(花きグループ、現地圃場)にお いて評価する。 継続 スイートピーの低コスト安定生産技術を確立し、栽培マニュアルを作成する。また、 スイートピー主要品種系統選抜の実施、オリジナル品種の育成を図り付加価値の向 H28 ~ H30 上を目指す。 継続 ー 花 き グ スイートピーの安定生産技術の確立とオリ ル ジナル品種の育成 プ 研究内容等 他産地の追随を許さない!ホオズキ栽培技 栽培面積の拡大と高品質生産の維持・向上を図るため、出荷期間に集中する多大 術の確立 な労力を分散する技術や省力的栽培技術の確立とマニュアル化に取り組む。 H29 ~ H31 新規 スイートピー、アルストロメリアの低コスト安定生産技術の確立を図るため、麦焼酎 県内資源を活用した施設花きの生産性向上 粕の肥料成分に着目し、適正な施用量と土壌病害虫抑制効果を解明する。また、日 H27 ~ H29 技術 田産杉バークを利用した、切り花の少量培地栽培技術を確立する。 継続 研究を支える基礎調査と優良種苗等供給体 ヤマジノギクの新規系統の育成や電照方法の検討を行い草姿の改善を図ることに 制の確立 より、安定的な出荷体制を確立する。 継続 - ~ - 液状精液を活用した牛の受胎率向上技術 の開発(牛の液状精液用精液稀釈液) 酪農における雌牛の受胎率を向上のため、豚精液希釈液を応用し、精子の運動 能、受精能を長期間保持する牛の人工授精用液状精液希釈液を開発することによ り、不受胎期(夏期)の人工授精技術の選択肢の幅を広げるとともに受胎率の向上 を図る。 H28 ~ H30 継続 黒毛和種における短期肥育技術の確立 一般的な270日齢290kgの市場導入牛をイネWCS麦焼酎粕混合飼料併用の高タン パク飼料により、肥育期間を3か月短縮して26か月齢出荷するための肥育技術を明 確にする。 H29 ~ H30 新規 先導プロ 和牛肥育期間の大幅な短縮技術の開発 生産コスト低減のため、肥育期間を約3ヶ月短縮して26か月齢で出荷できるための 飼育プログラムを開発して、飼養管理マニュアルを作成し、普及を図る。 H28 ~ H32 継続 酪農における購入飼料費の低減を図るため、県酪TMRセンターと連携し、輸入飼料 乳用牛に向けた新TMRの開発及び給与試 主体であった従来のTMR(混合飼料)に、自給飼料(イネWCS、飼料用米)や県内 H27 ~ H29 験 で利用可能な製造粕類を混合した新たな低コストTMRを開発する。 継続 乳用種未経産牛から採取した雌判別体内 受精卵による効率的後継牛確保 酪農の後継牛確保対策のため、未経産牛より受卵子回収と雌選別精液による人工 授精等の技術を組み合わせて雌性受精卵を経産牛に移植し、効率的に後継雌牛を H28 ~ H30 確保する。 継続 酪農生産基盤強化に向けた黒毛和種体外 県内酪農家の経営基盤強化と競争力強化に寄与するため、黒毛和種体外凍結受 畜 受精卵生産技術の確立および乳牛の受胎 精卵の耐凍性の向上と受卵牛の受胎環境の改善を図り、乳牛による黒毛和種子牛 H27 ~ H29 産 環境改善方法の検討 生産技術を確立する。 研 久住高原周辺では強酸性化しやすい非アロフェン質黒ボク土が分布しており、草地 究 の牧草の根が伸長せず冬期に枯死し、裸地化する被害が多発している。このため、 H27 ~ H29 部 強酸性化草地の生産性回復技術の確立 継続 継続 土壌の理化学性に適応した新たな草地更新・維持管理技術の確立を図る。 コントラクターを軸とした籾米サイレージ コントラクターと大規模な籾米サイレージ調製を行い、長期保存可能な技術及び給 の広域流通体制の構築と利用技術の開 与技術を開発することと、飼料イネの収穫作業等と同時期に籾米サイレージ調製を 行うコントラクターが大規模に籾米サイレージを調製できる体制を構築する。 発 H28 ~ H30 継続 省力・低コストの繁殖経営を行うため、ICT等を活用した周年親子放牧による子牛育 H28 ~ H30 成管理技術を開発して、高収益な肉用牛繁殖経営モデルを構築する。 継続 食肉脂質測定装置を用いた豚肉脂質測定 差別化とブランド化による安定的な養豚経営を確立するため、食肉脂質測定装置を システムの開発と豚肉脂肪中のオレイン酸 用いた簡易測定システムの開発と、飼料用米等の給与によるオレイン酸含有量を高 H29 ~ H31 含有率向上技術の確立 める飼養技術の確立を目指す。 新規 フランスの高級食材として知られる去勢鶏シャポンの生産技術を活用して新たに「お おいた冠地どりシャポン」の生産技術を確立することで、「おおいた冠地どり」の高付 H27 ~ H29 加価値化と知名度向上を図り、産地間競争での優位性を確保する。 継続 鳥インフルエンザなどの不測の事態が発生した場合においても「おおいた冠地どり」 「おおいた冠地どり」の安定生産技術の確立 の安定的な生産・供給体制を確保するとともに、遺伝資源の半永久的な保存を図る H27 ~ H29 ため、人工授精用精液の凍結技術とその保管管理技術を確立する。 継続 資源の充実に伴い主伐が増加するなかで伐採跡地への造林用苗木の不足が深刻 スギ推奨品種さし木苗の増産に関する研究 化している。そこで採穂園で効率的に穂木を確保しうる採穂技術を確立するととも に、山採り穂木の品種同定を支援して、品種管理された苗木の増産を図る。 H27 ~ H29 継続 成長特性や増殖特性、材質・材色に優れ、地球温暖化対策や花粉症対策に有 効な次世代ヒノキ候補木の選抜を行うとともに、選抜した品種の県内環境で の成長特性を明らかにする。 H29 ~ H31 新規 ニホンジカの農林業被害を抑制するため、県では捕獲による個体数削減に力を入れ ている。本研究では、ワナ等により多頭捕獲するための誘引技術を開発するととも H28 ~ H29 に、個体数削減に効果的なメスジカ重点捕獲の検証を行う。 継続 ICTを活用した周年親子放牧による肉 用子牛生産の省力化・低コスト化技術 の開発 「おおいた冠地どりシャポン」の開発 林 業 研 次世代の森林づくりに向けたヒノキ優良品 種の選抜 究 部 ニホンジカの誘引技術等に関する研究 機研 関究 平成29年度試験研究課題名 研究内容等 研究期間 新継別 H29 ~ H30 新規 森林資源の高樹齢化に伴い生産割合が増大すると推測される大径材の有効な利用 法として心去構造材を提案し、これを生産するための効率的な木取法の検討や割 H27 ~ H29 れ・曲りを抑制する乾燥技術の開発、さらに心去構造材の強度特性を評価する。 継続 内装や家具として使用される板材の人工乾燥過程で発生する「桟木痕」は品 内装・家具に最適な県産材乾燥技術の開発 質を著しく低下させるばかりでなくクレームの対象となるため、「桟木痕」 の発生しない乾燥技術を確立する。 林 業 研 究 部 県産スギ大径材の有効利用技術に関する 研究-心去構造材- 直交集成板(CLT)は板状に加工した材を繊維方向が直交するように3層以上積層 県産材を用いた直交集成板(CLT)の開発に 接着して製造する木質面材である。公共建築物等の部材として利用拡大が見込ま 関する研究 れるCLTへの県産材利用に向け、材料条件や性能等のデータを整備する。 H27 ~ H29 継続 中規模木造建築の耐火要件が緩和され、「合わせ柱」が使用可能になる見込 みである。そこで、県内の木材関係者が製造可能な一般流通製材を組み合わ せた「合わせ柱」で、耐火要件に適応した大断面柱材を開発する。 H29 ~ H31 新規 乾シイタケ栽培における効率的発生操作技 温度条件の影響を受けやすく、春期の発生が不安定になりやすい低温性品種につ 術の開発 いて、ほだ木の抑制・散水管理が子実体発生に及ぼす影響を解明することにより、 -低温性品種の単収向上に関する研究- 発生の早期化、単収の向上を可能にする発生操作技術を開発する。 H26 ~ H30 継続 乾シイタケの旨味、香り、機能性成分を明らかにするために、品種、栽培地等栽培 条件の異なるサンプルで、官能検査と成分分析を行い、分析値を総合的に検討し、 乾シイタケの機能的な特徴を明らかにする。 H28 ~ H30 継続 原木シイタケの単収向上を目指した2年目発 原木シイタケの2年目の発生量が減少していることから、ほだ木1代当たりの収量を H29 ~ H32 生操作技術の確立 増加させるために、夏期の高温の影響を明らかにして発生操作技術の確立を図る。 新規 一般流通製材を用いた大断面柱材の開発 乾シイタケの味覚と機能性に関する研究 ー き 菌床シイタケ栽培の省エネルギー制御技術 近年の高温基調の気象条件下では、菌床シイタケ栽培にとって夏期の冷房コストの の の開発 増大が経営を圧迫する要因となっている。このため菌床シイタケの発生温度と発生 H27 ~ H29 こ -夏期の発生温度管理の検討- 量及び品質に関する研究を行い、夏期の省エネ栽培技術を開発・実証する。 グ シイタケについては、本県の代表的原木樹種であるクヌギを用いた品種選抜を行 ル (H30 有用きのこ類の品種開発 い、本県の気候・栽培方法に適合した品種を育成する。品種の遺伝的変異が生じや H26 ~ すいナメコについては、早生系・多収・安定性に優れた品種の育成を図る。 プ 水 産 研 究 部 ー プ 継続 地域資源を活用したきのこ栽培に関する研 クヌギチップや食品加工副産物等の地域資源を活用し、菌床アラゲキクラゲの現地 究 実証試験及び薬用成分を含有するセミタケの栽培技術確立を行う。 H28 ~ H30 継続 高品質シイタケ生産に向けた天敵利用によ シイタケ生産において、農薬等を使わない安全な生産による安定供給を図るため、 るケミカルレスな害虫激減技術の開発 天敵を活用した駆除方法を開発して高品質化を目指す。 H27 ~ H29 継続 マーカー利用選抜による気候変動に適応し 地球環境の変化によるコスト増に対応するため、シイタケのゲノム解析により、効率 た菌床栽培用シイタケ品種の開発 的に新品種を開発してシイタケの安定生産を実現する。 H27 ~ H31 継続 ヒラメの高水温耐性品種の作出(Ⅲ期) (H27~29) 県内で2番目に多く養殖されているヒラメについては、近年の高温基調の気象条件 下で飼育水温の上昇に起因する生産性の低下が懸念される。そこで高水温耐性系 統を選抜し、近年の養殖環境変化に対応した高水温耐性品種を作出する。 H27 ~ H29 継続 カボスがつなぐブランド魚創出事業 (H27~29) かぼすブリの研究技術力とブランド効果を活用し、かぼすの給餌による新たなブラン ド養殖魚(カワハギ、カンパチ等)を開発する。また、かぼすヒラメのブランド力向上 H27 ~ H29 のため、香り成分等の強化が期待される果皮給餌の効果を検証する。 継続 魚病リスク回避型養殖技術開発事業研究 (H29~31) 養殖魚の疾病発生要因である病原体の分布と魚の生理状態を悪化させる飼育条件 との関係を明らかにし、ワクチン等の対策のない魚病の予防・治療方法の提示をめ H29 ~ H31 ざす。 新規 赤潮早期予測・早期対策実証事業 (H27~29) 本県では、これまでの研究成果で短期的赤潮発生予測が可能となったが、近年の 環境変化により発生件数、出現密度とも増加傾向にある。本課題ではこれまで検 討・開発された技術を活かし、赤潮中長期予測及び赤潮抑制を現場で実施する。 H27 ~ H29 継続 豊予海峡周辺におけるマアジ・マサバの資 源生態に関する研究(H24~) ※水産振興課予算 近年、佐賀関沖合の豊予海峡周辺ではマアジ、マサバの漁獲量が大きく減少してい る。このため、豊予海峡における資源生態を解明し、合理的な資源管理方策の提言 H27 ~ H29 に向け、資源評価や休漁効果を試算し、資源管理に資する知見を集積する。 継続 タチウオ資源回復推進に関する研究(H26~ タチウオの資源回復と持続的利用方法の開発に資するため、タチウオの生物特性 30) や漁業実態調査(漁獲量、漁獲サイズ等)を実施し、資源解析、資源管理シミュレー ※水産振興課予算 ション、休漁効果の把握と資源管理手法に関する検討を行う。 浅 海 ・ 内 水 面 グ ル ) 継続 H26 ~ H30 継続 生態系ネットワークによるアサリ資源回復・ アサリ資源の回復を目的として、①天然稚貝を保護するための防護網等の設置、② 生態系修復技術の開発(H25~29) アサリ浮遊幼生調査・豊前海全体資源量調査等の資源モニタリング調査、③アサリ H25 ~ H29 の害敵であるナルトビエイの駆除効果調査を実施する。 継続 カレイ類稚魚期の好適な生育場所となるアマモ場やその周辺の浅海砂泥域を対象 瀬戸内海におけるカレイ類の生活史循環と にカレイ類稚魚の出現・分布パターンと浅海砂泥域の景観構造との関係を解明す その阻害要因の解明 る。 H25 ~ H29 継続 ヒジキ資源を増加させるため、天然のヒジキから放出される卵を建材ブロックに着生 させ、ブロックのまま移植する水深帯や植生と流動等の関係を調査して、生息に好 H29 ~ H31 適な条件を明らかにする。 新規 養殖ヒジキの品質向上と拡大を目的に①受精卵からの人工種苗量産技術の確立、 養殖ヒジキの品質向上と養殖用種苗供給技 ②ヒジキ養殖ロープの多年利用、越夏管理方法の確立、③人工種苗ロープによるヒ H27 ~ H29 術の確立(Ⅱ期)(H27~29) ジキ養殖の採算性検討と「寒ヒジキ」、「春ヒジキ」の収益比較を行う。 継続 ヒジキ資源増殖技術の開発 (H29~31) 機研 関究 平成29年度試験研究課題名 研究内容等 研究期間 新継別 H29 ~ H31 新規 地元のアサリ母貝と現地の大型水槽を用いて養殖用稚貝を安定生産できる体制を 構築するとともに、クルマエビ養殖池に発生する植物プランクトンを活用したクルマエ H28 ~ H30 ビとアサリの複合養殖システムを構築して、販売方法についても検討する。 継続 県北海域においてかつて豊富に漁獲されていた高級二枚貝のタイラギに関して、資 高級二枚貝タイラギの先端的養殖技術の開 源の復活・維持と同海域での新たな二枚貝養殖業としての普及を図るため、資源調 H28 ~ H30 発 査、増養殖試験及び種苗生産技術の開発を行う。 継続 下水処理管理運転が二枚貝生産に及ぼす 海域の貧栄養化による水産資源への影響を把握し、栄養塩管理による水質環境の 影響調査 変化により二枚貝の生産に及ぼす影響を調査解析する。 H28 ~ H29 継続 九州北部豪雨の影響を調べるために、三隈川水系におけるアユの生息環境を把握 する。また、経費を抑えた種苗放流を行うために、ダム湖に生息する未利用アユの 有効利用手法を開発する。 H28 ~ H30 継続 おおいた農産品を利用した高品質で抗病性 全国上位の養殖生産量を誇るドジョウ、スッポンの肉質改善と大分ブランドの確立を を高める飼料開発 図るため、かぼすブリ創出技術を参考としてカボスを添加した飼料を開発する。また H27 ~ H29 (H27~29) 椎茸を添加した飼料をドジョウに給餌し抗病性改善の有無を確認する。 継続 ナマコの放流技術の向上と境浄化機能の現 減少している県産ナマコを使った種苗量産と放流の技術向上を検討する。 場検証 また、養殖筏の下の富栄養化が進んだ場所でのナマコの環境浄化機能を検証す (H29~31) る。 ー 浅 海 ・ 内 水 面 グ ル プ 二枚貝養殖の安定化と生産拡大の技術開 発(クルマエビ養殖池でのアサリ生産) 三隈川水系におけるアユの生息環境の把 握と陸風アユ有効利用手法の開発 本 地元ゆかりの動植物保護のための実態調 部 査と種苗収集、保存 地元ゆかりの動植物の実態調査、種苗収集、保存 - 継続
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