2. 柏市と明原の人口の推移 柏市と明原の人口と世帯数は、柏市のホームページに掲載されている値と、国勢 調査の報告書のデータを併せたものです。柏市の人口は、昭和 30 年代(1955 年) 頃から急速に増加しました。一方、明原の人口は、昭和 50 年(1975 年)頃まで急 増しており、その後は微増、若しくは、4,500 人前後で横ばいとなっています。 図2-1-1 柏市の人口と世帯数の推移 450,000 柏市人口 男性 女性 世帯数 400,000 350,000 沼南町との 300,000 合併 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 図2-1-2 明原の人口と世帯数の推移 5,000 4,500 4,000 明原人口 男性 女性 世帯数 3,500 3,000 2,500 2,000 (男女データ無し) 1,500 1,000 500 0 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 後述するように、明原地区の区画整理が昭和 30 年代初めから昭和 45 年にかけて 10 実施され、宅地化が進んだことで人口が急増しました。 明原の世帯数も、人口とほぼ同様の変化をしており、2015 年の世帯数は約 2,500 です。因みに、世帯当たりの平均人数は、1965 年には 3.7 人でしたが、1985 年に は 2.5 人、2005 年には 2.0 人と低下しており、核家族化が進展していることが分か ります。最新の 2015 年の値は、2 人を下回っており、独身者向けアパートが増加 したことを反映したものと思います。 <1~4 丁目の状況> 区画整理が始まる昭和 30 年代以前は、3 丁目地区は畑や林・草原が多くを占めて おり、人口データは見つかりませんでしたが、人口が少なかったことは明らかです。 1970 年には、明原の総人口は 2,445 人で、そのうち 3 丁目が最多で、全体の 39% を占めています。2 丁目がそれに続き、1 丁目と 4 丁目はほぼ同程度の人口でした。 最新の 2015 年の明原の総人口は約 4,650 人で、1 丁目が 18%、2 丁目が 22%、3 丁目が 42%、4 丁目が 18%となっています。 図2-1-3 明原各丁目の人口の推移 5,000 4,500 4,000 3,500 四丁目 三丁目 二丁目 一丁目 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 図2-1-4 明原各丁目の世帯数の推移 3,000 四丁目 三丁目 二丁目 一丁目 2,500 2,000 世帯数 人口 3,000 1,500 1,000 500 0 1970 1975 1980 1985 1990 11 1995 2000 2005 2010 2015 一方、2015 年の明原の総世帯数は 2,489 で、そのうち 1 丁目が 20%、2 丁目が 21%、3 丁目が 41%、4 丁目が 18%で、人口比率と少しだけ違っています。これは、 1 丁目に独身者向けアパートが増加した影響と思われます。 <明原の人口ピラミッド> 明原でも高齢化の進展が気になるところです。図 2-1-5 は、柏市役所のウェブペ ージに掲載されている「大字町丁、年齢、男女別住民基本台帳人口」エクセル・デ ータを用いて作成した年齢ごとの人口分布「人口ピラミッド」です。平成 22 年と 27 年の 10 月時点に、住民基本台帳に登録されている明原 1~4 丁目の人口に基づ いています。 図 2-1-5 明原の男女別年齢-人口分布 出所:柏市住民基本台帳人口エクセルデータで作成 平成22年度 平成27年度 100 100 96 96 92 92 男性 88 平均 40.1 歳 84 年齢 女性 男性 平均 43.4 歳 平均 41.4 歳 80 76 76 72 72 68 68 64 64 60 60 56 56 52 52 48 48 44 44 40 40 36 36 年齢 28 32 28 24 24 20 20 16 16 12 12 8 8 4 4 0 -60 -50 -40 -30 -20 -10 平均 44..2 歳 84 80 32 女性 88 0 0 10 20 30 40 50 60 -60 -50 -40 -30 -20 -10 0 年齢ごとの人数 10 20 30 40 年齢ごとの人数 明原の人口ピラミッドでは、男女とも 30 歳前後が最多の人口帯になっています。 12 50 60 グラフに併記した平均年齢で、女性の方が平均年齢が高いのは、女性のほうが長寿 であるためでしょう。 平成 22 年と 27 年を比較すると、後者の平均年齢は、男性で 1.3 歳、女性で 0.8 歳高くなっており、明原でも高齢化が進んでいるためと思います。しかし、5 年の 経過に対し、平均年齢は 1 歳前後しか高くなっておらず、町内に新たに若い人が 加わっているためであると思います。 <柏市・日本全体との比較> 参考として下記に、柏市全体や日本総人口の人口ピラミッドを示しました。前者 は平成 27 年、後者は平成 25 年のデータです。それと比べ、明原の平均年齢は、男 女共に 2 歳ほど低くなっています。また、柏市全体などの人口ピラミッドと比べ、 前記の明原の人口分布は、60 歳台半ばの人口ピークが少し低くなっています。 なお、柏市史年表の昭和 52 年 9 月の事項に、国勢調査の結果の柏市民の平均年 齢は 28.2 歳とあり、その後、ずい分高齢化が進んだことが分かります。 (参考) 柏市と日本総人口の年齢分布 日本総人口の年齢分布(平成25年) 柏市人口の年齢分布 (平成27年) 100 男性 平均 43.1 歳 100 女性 95 平均 45.3 歳 男性 平均 43.7 歳 85 85 80 80 75 70 70 65 65 60 60 55 55 50 50 年齢 年齢 45 40 45 40 35 35 30 30 25 25 20 20 15 15 10 10 5 5 0 0 -4,000 -3,000 -2,000 -1,000 平均 46.9 歳 90 90 75 女性 95 0 1,000 2,000 3,000 4,000 -1200 -800 -400 0 400 800 1200 年齢ごとの人数 千人 年齢ごとの人数 明原は東京への通勤の利便性が高く、子供の世代も明原に住み続けている世帯が 多いことが、平均年齢上昇を抑えることにつながっていると考えられます。加えて、 近年、町内に単身者向アパートが建設され、学生や若い独身者が増えており、皆が 住民登録をしている訳ではないかもしれませんが、そのことも町内の高齢化の抑制 に寄与していると思われます。 13
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