河内長野市介護予防事業等安全衛生管理マニュアル(資料1) このマニュアルは、介護予防事業の実施にあたり、事業実施場所及び送迎時等における、安全衛生管理につ いて定めるものとする。 Ⅰ 予防対策 1.安全衛生管理体制の整備 介護予防事業を安全に実施するため、受託事業者において、安全管理責任者を決定し、安全管理マニ ュアルを整備すること。また、事業内容が適切であるか、実施上の注意点など、スタッフ会議で情報を 共有し対応する。会議には必要時施設の管理者の参加も求める。 2.施設・設備等の安全点検・衛生管理 1) 安全点検は定期的に実施。不具合があった場合は速やかに対処する。 2) トレーニング機器等は必ず使用前に安全確認を行う。また、指導者は利用者の身体能力に応じて、 適切な機器を選択する。また、トレーニング機器の使用方法に熟知すること。 3) 傷害等が発生した場合、必要最低限な応急手当を実施する。応急手当てに必要な用品を救急箱に用 意する。 4) AED(自動体外式除細動器)を設置しておく。 5) 施設内の環境を清潔に保つため、整理整頓を心がけ清掃をしっかりと行う。 6) 感染経路を遮断するため、手洗い・うがいの励行を心がける。 7) 利用者の排泄物・嘔吐物を処理する際には、手袋やマスクを着用し、汚染場所その周囲を 0.5%の 次亜塩素酸ナトリウムで清拭し消毒する。処理後は十分な手指の消毒を行う。 3.職員の健康管理 定期的な健康診断を受診し、健康管理に努める。職員に感染症等が疑われる症状を呈した場合には、 医療機関を受診し医師の指示に従う。 4.利用者の安全管理 1) アセスメント・問診等により、利用者の健康様態を把握し、教室では状態を十分に観察する。 2) 事業利用にあたっては、必要時事業利用の可否について、主治医に確認を求める。 3) 利用者やその家族には、オリエンテーションを十分に行い、リスクや緊急時の対応等について理解 を得た上で参加してもらう。必ず参加同意書を記入してもらう。 4) 利用者の傷害保険への加入手続きを必ず行う。 5) トレーニング機器の取り扱い、運動時の服装等、事故予防の観点からも適宜指導する。 6) 主治医及びかかりつけ歯科医の連絡先等を確認する。かかりつけがない場合は、受傷時の受診病院 を事前に確認する。 7) 緊急時の連絡先を事前に把握し、変更があった場合は随時更新し、いつでも連絡がとれるようにす る。これら情報についての個人情報への十分な配慮を行う。 Ⅱ 事故発生時の対処 病気・事故発生 意識・呼吸・脈・けがの部位・状況などを確認 (意識・呼吸・脈がおかしい、強い胸痛または強い頭痛と冷や汗があ る場合はすぐに119番通報を行う) 【意識・脈・呼吸あり】 身体状況(痛みなど)、事故原因を聴取しメモをとる 【意識・脈・呼吸なし】 AEDの使用、心臓マッサージ 応援要請する 動かせる状況であれば安全な場所へ動かす 119番 119番 通報しない場合 通報した場合 けががあれば応急手当 休息をとり、状態観察 緊急連絡先に連絡 必要時タクシー等で医療機関受診 主治医または消防署(53-0119)に 状況「救急です。救急車をお願いします。」 「○○町○○(施設名)の○階です。」 症状「○○が原因で、○○の状態です。」 受診病院を確認する (スタッフ1名同伴) 119番通報 救急車が到着するまでは、状態に応じて応 急処置(救急隊の指示に従う) 緊急連絡先に連絡し、救急搬送を依頼した ことを報告する。 救急隊員との連携 救急隊員の誘導・経過報告 救急車にスタッフが1名同乗する (家族が同乗する場合は、別の車で病院に向 かう) いきいき高齢・福祉課に報告 緊急連絡先に搬送先を報告 河内長野市役所(53-1111) Ⅲ 事故発生後の対応 1.報告 事故発生の状況、経過、原因、今後の対応等について記載した、「事故報告書」をいきいき高齢・福 祉課に提出する。 2.利用者への対応 1) 病院を受診しない場合:帰宅後、電話連絡し、状況を把握する。状態によっては病院受診をすすめる。 次回教室参加前に、教室参加が可能であるか主治医に確認するよう勧める。また、緊急連絡者にも報 告をおこない、今後発生するかもしれない異常について説明し観察を依頼する。なお、緊急連絡者へ の連絡を行う際は、本人にその必要性を説明し、了解を得ること。 2) 救急搬送・または病院を受診した場合:家族が救急車に同乗しなかった場合、または病院受診に家族 の同行がなかった場合は、受診先の病院名・担当科・担当医・病状・薬の服用有無・次回受診の必要 性等を緊急連絡者に報告する。搬送翌日は家族に連絡をし、病状を把握する。安全に配慮していたが 事故を発生することになったことについてお詫びする。 3) 状態によっては速やかに傷害保険の手続きを行う。 3.事故原因への対応 事故発生の原因(設備やトレーニング機器、資材等の構造上の問題、使用方法における問題等)を分 析し、原因が改善されるまでは、その使用を中止する。 Ⅳ 感染症発生時の対処 1.発生状況の把握 感染症が発生した場合やそれを強く疑われる状況が生じたときは、利用者と職員の健康状態を把握す る。 2.感染拡大の防止 感染症が発生した場合やそれを強く疑われる状況が生じたときは、感染拡大防止に努める。 1)発生時は、手洗いや排泄物・嘔吐物の適切な処理を徹底する。職員を媒介して感染を拡大させること のないよう特に注意を払う。 2)必要に応じて、感染症の病原体で汚染された機械・器具・環境の消毒は、適切かつ迅速に行い、汚染 拡散を防止する。 3.利用者への対応 Ⅱ「事故発生時の対応」Ⅲ「事故発生後の対応」に準ずる。 4.報告、関係機関との連携 状況に応じて、市や保健所に対応策を相談し指示を仰ぐなど緊密に連絡をとり、施設内での感染拡大 を防止するとともに、利用者・家族・地域包括支援センター等に情報提供を行う。
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