資料5 法務支援業務委託の実施状況について 1 背景と目的 地域包括支援センターが高齢者の相談支援に当たり直面する課題は、年々多様化かつ複 雑化し、法的な判断を求められる案件が増加する傾向にある。 さらに地域包括支援センターの求められる役割や機能が大きくなることに伴い、個別援 護に対する苦情も複雑化している状況がある。 そこで訴訟等に発展しないよう、紛争の未然防止を図るだけでなく、日々向き合う地域 包括支援センターの職員が悩みを悩みとする前に、気軽に弁護士に相談できる環境を整え ることで、職員の疲弊を防ぎケースワーク力の向上をもって相談機能の強化、ひいては高 齢者福祉の向上を目的として法務支援を開始した。 2 実施概要 実施場所 : 相談のある地域包括支援センター又は区会議室等 実施回数 : 月2回程度 相談時間 : 1件当たり1~2時間程度 相談方法 : 事前に相談のある包括が高齢福祉課に電話連絡し、高齢福祉課が担当弁 護士、日時及び場所の調整を行った後、出張により弁護士が相談に応じ る。 3 委託形態について 東京都三弁護士会(東京弁護士会、第一東京弁護士会及び第二東京弁護士会)と区との 間で締結した大田区地域包括支援センター法務支援業務に関する協定に基づき、東京都三 弁護士会より派遣された弁護士に対し、法務支援業務を委託。 4 相談実績 実施回数 : 7回(うち1回は開始に当たっての情報交換会) 事例件数 : 10 件(うち2件は情報交換会での高齢福祉課からの相談事例)
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