ポーランド国内治安関連統計

ポーランド国内治安関連統計
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2016年第4四半期(10月~12月)治安統計
国家警察本部が発表した統計によると、2016年第4四半期(10月~12月)の
犯罪認知件数は18万9,556件で、対前年同期比で6.3%減となった。犯罪項目
別に見た場合、対前年比では、傷害及び強姦が増加が見られたが、強盗、窃盗、侵入盗
を始め多くの項目で減少が見られた。今期に関しては、年末年始を挟んでおり対前期比
では犯罪件数は増加しているものの、対前期比では減少しており、治安状況は安定して
いることが窺える。
殺人:
傷害:
暴行:
強姦:
強盗:
窃盗:
車両窃盗
侵入盗:
146件(対前年同期比 5.8%増, 対前期比36.4%増)
3,324件(同
10.1%増,同
14.9%増)
1,415件(同
3.2%減,同
15.4%増)
401件(同
21.1%増,同
27.3%増)
2,212件(同
13.9%減,同
10.0%増)
3万2,696件(同
18.1%減,同
3.5%減)
3,406件(同
9.4%減,同
24.5%増)
1万9,109件(同
21.6%減,同
15.2%増)
偽造:
5,975件(同
薬物犯罪: 1万2,523件(同
8.0%減,同
0.5%減,同
22.2%増)
2.9%増)
2 邦人被害事案
(1)10月、ツアーでポーランド国内を観光中の旅行者が、買い物中に財布と旅券を
盗まれる事案が発生した。
(2)11月、アウシュビッツ収容所跡を観光中の旅行者が、肩から鞄を掛けていたと
ころ、中から旅券のみが無くなる事案が発生した。
3 注意すべき事案及び外国人の被害事案
(1)10月初旬の深夜、グダンスク在住のインド人留学生が大学から寮に戻る途中、
2人組の男から暴行を受ける事件が発生した。犯人は被害者の顔にスプレーを吹き付け
て逃走した。警察による捜査が行われているが、10月11日現在、犯人は拘束されて
いない。(10月11日付民放TV局TVN24電子版)
(2)9月8日、ワルシャワ大学教授が、市内中心部の路面電車内にて、同僚とドイツ
語で会話をしていた際、この状況(ドイツ語での会話)に腹を立てた男が同教授に暴行
を加える事件が発生した。警察当局は、犯人を映した監視カメラの映像を公開し捜査を
行い、10月10日、犯人を特定し拘束した。
(10月12日付国営通信PAP)
(3)11月8日午後4時頃、ウッチ市のバス停において、男が70歳の女性に近づき
ナイフで刺した後、バッグを強奪する事件が発生した。女性が叫び周囲に助けを求めた
ため、通行人の男性2人が犯人を捕まえ、バッグを取り戻した。女性はその後病院に運
ばれたが、5カ所に刺し傷を負っており内2カ所は生命にも関わるものであった。警察
は、翌9日に犯人を特定し拘束した。
(11月14日付国家警察本部ウェブサイト)
(4)12月18日から19日に掛けての深夜、グリヴィツェ市所在のナイトクラブ前
において、外国人留学生3人(コンゴ民主共和国、タンザニア、ガンビア)が同僚の女
性らと会話していた際、男性グループから暴行を受ける事件が発生した。警察は、現時
点において、26歳と27歳の男性を拘束したが、他の男らは未だ逃走中である。
(12月19日付民放TV局TVN24電子版)
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テロ・爆弾事件発生状況
10月14日、ワルシャワ市タルグベク地区の住宅にて、爆発が発生し1人が死亡、
1人が負傷する事案が発生した。警察及び検察による捜査の結果、10月21日に44
歳の男が拘束された。事件の背景には金銭問題が存在した模様。(10月24日付国家
警察本部ウェブサイト)
5 誘拐・脅迫事件発生状況
(1)日本人の被害
確認されていない。
(2)日本人以外の被害
(ア)10月17日、ワルシャワ首都警察に対し、男性が強引に車内に引きずり込ま
れる姿を目撃したとの通報が入った。警察は数時間後、ワルシャワ市郊外の森の中で
裸で倒れている男性を発見し病院へ搬送した。捜査の結果、29歳の女と28歳の男
が、身体の自由を不法に剥奪したことや、暴行等を行ったことを理由に拘束されたが、
犯行の動機については報じられていない。警察は引き続き、犯行に関与した3人目の
人物に関する捜査を行っている。
(10月24日国家警察本部ウェブサイト)
(イ)10月、カトヴィツェ市警察は、知人と共に警察官に扮し、身代金目的で54
歳男性を誘拐した男を拘束した。男は、被害者を数日間に渡って監禁した上、釈放す
る条件として2万5,000ズロチを要求した。数日後、警察は、事件に関与した2
人目の男を拘束したほか、3人目の男も特定した。しかし、同人に関しては、現在、
以前犯した別の犯罪で刑務所にいるため、同事件に関しては、後日、処分が科される
ことになる。
(11月30日付国家警察本部ウェブサイト)
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日本企業の安全に関する諸問題
特になし。