大阪星光学院 と連携 変 わ る 城星学園

城星学園 生田和敏理事長 インタビュー
は、2018年度中学入試
から星光学院中への﹁特別
選抜枠﹂を設けることが決
定し ています 。また 、行事
の共催や施設の相互利用を
通し て生徒同士、学校同士
の交流を深めたい 。連携を
機に、特に城星中高の女子
教育のレベルを引き上げた
いと考え ています 。
︱︱男子校の星光学院で
実施できない女子教育をこ
ちらで行うということです
か。
星光学院の﹁女子版﹂を
作るので はありませ ん 。星
光学院の良質の教育ノウハ
ウをとり入れた城星独自の
教育方針を確立する必要が
あると感じ ています 。
今の城星は、アッシステ
ンツァ︵共にいる︶の精神
のも とに生 徒一人一人に寄
大阪星光学院と連携 変わる城星学園
︱︱星光学院と具体的に
どのような協力体制を考え
ていますか。
城 星 小の男 子 について
携校﹂という形を取る こ と
で 、城星学園がどう変わっ
ていくのか。生田和敏理事
長に話を聞きまし た 。
中学入試で特別選抜枠設置へ
昨年 月、伝統あるカト
リック系女子校の城星学園
︵中央区︶と大阪随一の進
学校、大阪星光学院︵天王
寺区︶の連携協力が発表さ
れまし た 。両校とも聖ヨハ
ネ・ボスコが創立し た修道
会の流れをくむ学校で 、も
とも と兄妹校関係。今後﹁連
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り添った教育を行っている
と自負し ていますが、その
良さに磨きをかけ内外に発
信するきっかけに なればと
期待し ています 。
︱︱城星独自の教育方針
とはどのよ う な ものです
か。
今後の方針とし て 、3つ
の柱を考え ています 。
1つ目は進学率の向上で
す 。今 の 保 護 者 は、
﹁カ ト
リック系女子校﹂とし て の
女 子 教 育 以 上 に、
﹁進 学﹂
に対する期待を強く持って
おられます 。進学実績のあ
る星光学院に協力を仰ぎ 、
学 力において一定レベルの
水準を満たし たいという狙
いがあります 。
一方で 、城星の存在価値
とも いえ る﹁伝統ある女子
教育﹂を評価し ている保護
者 も 多 く い らっしゃい ま
す 。カトリック女子校とし
て期待され て き た格式の高
い教育を原点に返って立て
直すこ と 。これが2つ目の
柱です 。
3つ目は英語。今後、当
たり前のよ うに要求される
﹁英語力﹂をキーワードに、
これま で以上に英語教育に
力を入れ ていきます 。
︱︱ 特 に 力 を 入 れ る の
は、やはり進学面でしょう
か。
今回の連携で 、学力レベ
ルを今よ り上げる こ とは狙
いの一つです 。
しかし最も大切に し たい
のは、城星が積み重ねて き
た伝統の女子教育を守りな
がら、新し い時代にふさわ
し い要素を織り込ん でいく
こ と です 。数年前、平和学
習の一環とし て戦争で焼け
残った原爆ピア ノを演奏す
る催しを行った こ と があり
ます 。進学面も大切ですが、
このよ うな情操面、人間性
を育む独自の心の教育は こ
れからも大事に し たいです
ね。
今春ま でに具体的な協力
体制や新し い教育内容を決
め 、順次発表する予定です 。