<総務委員会報告> 平成 28 年度総務委員会に付託された議案等の主

<総務委員会報告>
平成 28 年度総務委員会に付託された議案等の主な事業3点につい
て報告いたします。
1点目、防災センター整備事業について、建設は約5億 600 万円で、
3月議会の当初予算で決定しており、建物は本庁舎の裏の西側にただ
今建設中です。耐震6強に耐える構造で3階建て、面積は 1,305 平方
メートルで平成 29 年1月末に完成、運用は4月1日からの予定です。
建物の目的は、災害時の情報発信、避難施設、救助救援の活動拠点、
救援物資等の防災拠点施設ということ。
2点目が、防災行政無線デジタル化統合事業について、これも平成
28 年度の当初予算で3億 2,742 万円と事業費は決まっております。事
業の目的は、災害時における緊急情報を迅速かつ確実に市民に伝達す
るため、本庁舎から市内全域に放送できるデジタル放送無線の整備を
行うということで、3か年計画、平成 26 年度から始まっている事業で
今年が最終年度です。当加世田地区が最後になり、今工事中です。
今の進捗率が 82.8 パーセント。平成 29 年2月1日から運用開始の
予定になっております。ちなみに、3か年計画と申しましたけれども、
平成 26 年度は大浦・笠沙地区が3億 495 万円、平成 27 年度は、坊津・
金峰地区を4億 501 万円で工事を終えています。
また、前回の第4回9月議会で、総務委員会の付託議案のデジタル
無線の契約変更による金額として、3,750 万 2,000 円。この議案の内
容は、現在工事中の加世田地区の増設と終わっている笠沙地区の聞こ
えにくい難聴地域にスピーカーを増設することで、決まっている。
3点目は、危険廃屋解体補助事業について、事業費は 2,000 万円。
平成 28 年度危険廃屋と言うことで空き家が増えている中での対策と
して、補助金を交付している。目的は、市民の安心安全の確保と市内
の景観や住環境の向上を図るため、危険廃屋解体に補助金を交付して
いる。対象は、解体事業費が 10 万円以上、補助率は3分の1、補助金
の上限が 30 万円です。
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それと、第4回9月議会の議案第 86 号で補正予算 1,500 万円が補
正されています。もう 2,000 万円消化したことになります。この解体
と関連して加世田地区と言うことで報告します。
この議案は平成 27 年度第4回定例会議案第 124 号で南さつま市まち
づくり計画の変更の中で、公共施設のいらなくなったものは随時解体
して行くということで、今現在も上の城に建っている清掃センター、
これをまちづくり計画の変更という議案の中で平成 32 年度までに解
体していくことになっております。
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<文教厚生委員会報告>
文教厚生委員会は、保健関係、福祉関係、教育委員会関係に関する
議案を審査する委員会です。今回はその中の5点に絞って報告いたし
ます。
最初に健康ポイント事業について、主旨としまして楽しみながら、
健康づくりの習慣と関心を図るということを目的にこの事業でありま
す。年齢が 40 歳から 64 歳まで方が対象で、健康講座、イベントへの
参加あるいは献血、人間ドックなどに行ったときに、健康ポイントが
付き、達成すると1人上限1年間1万円の商品券がもらえる事業にな
ります。
次に、伸ばせ健康寿命よか湯だな事業について、これは 65 歳以上の
方に温泉利用券を交付するということです。本市の4つの温泉施設、
南九州市、枕崎市、日置市、全部で 18 施設の温泉を利用した場合にこ
の利用券が使え、1回当たり 200 円を助成、年間 36 回補助を受けられ
ます。現在の交付率は 25 パーセント、4人に1人が受けているという
ことです。
次に、若者が子育てしやすいまちづくりということで、保育所保育
料軽減事業について、現在まで3割の軽減負担でしたが、今年から5
割負担にし、保護者の負担の軽減の額は総額で1億 2,763 万 8,000 円。
県下でも2市、この事業を取り入れています。
次に、閉校・廃校になりました学校をリニューアル又は解体しまし
て地区公民館に整備する事業で、本年は笠沙地域赤生木地区と金峰地
域大田地区、それぞれ避難所も兼ね防災拠点としても整備をされた公
民館として閉校跡地を利用しております。
次に、教育委員会関係でコミュニティスクールの導入ということで
す。これにつきましては、保護者や地域の皆さんの様々な学校に対す
る意見を学校経営に反映させ、地域に開かれた学校づくりを実現する
ということで、他市に先駆けて全市的に導入をしています。
本年9月に文教厚生委員会へ付託されました案件をもう1件だけ紹
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介いたします。南さつま市天体観測施設の設置及び管理に関する条例
を審査しました。これは、砂丘の杜きんぽう公園内に、奈良県在住の
本市出身のアマチュア天文家宇都文昭氏から天体望遠鏡施設1棟が本
市に寄附されたことに伴い、当該施設の設置及び管理に関する条例を
制定しようというものであります。管理につきましては市の直営とし、
運営は地元のアマチュア天文家グループの加世田サイエンスクラブに
委託しております。議論の中で星空日本一に輝いた場所が本市にはあ
るが、そこに造ったらどうかとか、そういう意見も出たわけですが、
駐車場やトイレ等の設備等も考え、また寄附者とも相談しこの場所に
決定したということでした。
また、夜間施設であるので、照明について格段の配慮をお願いした
いなどいろいろ意見がありましたが、賛成多数で原案のとおり可決さ
れました。
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<産業建設委員会報告>
産業建設委員会は、農業、水産業、商工業、観光業、建設、土木、
水道を所管する委員会です。それでは、平成 28 年度の活動報告を行い
ます。6月議会では、南さつま市サイクリングターミナル条例の一部
を改正する条例を審査をしました。サイクリングの貸出自転車を平成
27 年度に地方創世交付金を活用して、レンタル自転車を 50 台購入整
備したことで、その自転車をいくらで貸すか、使用料を改正しようと
する審査で一般自転車の使用料は原則1回の使用2時間以内で 200 円、
2時間を超えた場合は2回目とカウントをされるという使用料金です。
電動アシスト自転車、ロードバイク、クロスバイクなどは長時間のサ
イクリングに適していることから、4時間以内を 1,000 円という料金
の設定をするという提案があり、委員から、電動アシスト自転車の走
行距離等についての質問があり、スポーツタイプについては、約 60
キロメートル、充電時間約3時間 30 分。街乗りタイプの一般自転車に
ついては、約 40 キロメートル、充電時間2時間 30 分という報告がさ
れました。以上が質疑の主なもので、全員異議なく原案のどおり可決
すべきものとして決定しました。
次に、所管事務調査について報告します。鹿児島県が実施している
市内の主なる国道・河川事業の進捗状況についてどうなっているのか
と、もっと詳しく知りたいと言うことで調査しました。
まず、国道 226 号笠沙道路野間池に至る野間池の手前付近、残りが
1.2 キロメートル。番所地区のオープンカットを 220 メートル、それ
から高崎山橋りょう 179 メートル、そこから笠沙トンネル 517 メート
ルが残っている主な箇所であります。平成 28 年度は、番所地区の山切
り 220 メートルを進めています。または橋脚の下部工が、本年度に着
工しそれが済んでから後にトンネル工事に着手するということで、そ
の順番で行くと 2020 年度までに完成をみたいと考えているとのこと。
何せ予算確保が重要視されており、国に要望を行っているとのことで
した。それから用地交渉ですが、橋りょう建設に必要な仮設道路、資
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材置き場等に対する土地の用地を貸してくれということが、地主の理
解が得られてないという報告がされました。残りの工事の予算がどれ
くらい掛かるかということに、35 億円ほど掛るだろうと想定している
ということでした。
万世地区では、国道 226 号慰霊塔付近で唐仁原工区になりますが、
470 メートル、平成 25 年度から平成 30 年度までの計画が設定をされ
ている。平成 28 年度は加世田側から 100 メートル。それから、唐仁塚
公園の交差点信号のところから 45 メートルを着手する計画である。残
りの分で 11 件の用地補償する対象物件があるが、その中で6筆の用地
が難航しているという報告があった。
同じ国道で、金峰町宮崎の国道 270 号宮崎バイパスについて調査し
ました。ここは 1,300 メートルが残っている。平成 28 年度は、埋蔵
文化財の調査をしているということで、建設はやっていない。委員か
ら、この計画は平成元年から始まり大方 10 年で供用開始予定であった。
大幅に工事が遅れており地域住民は不満を漏らしている。県としては
できるだけ予算を確保して目に見える工事を進めていきたいという見
解でした。
次に、大浦川の河川改修ですが、大浦側と大王川の合流点から野下
橋付近の 3.2 キロメートルの改修計画であります。大王川については、
氾濫危険対策をやって欲しいという地元の要望が出ている。改良工事
は残りが約 1.5 キロメートル、設計を平成 29 年度にし、着工を平成
30 年度に計画しているということでした。委員から早期の完成と親水
性、水に親しめるような護岸を造って欲しいという要望がだされまし
た。
それから行政調査報告では、5月 17 日から 19 日にかけて愛知県大
府市、稲沢市、岡崎市の調査し、大府市では農業の問題、担い手農家
の高齢化、労働不足に悩んでいるということで、市民と農家の交流を
促進して余った労働力を農家の手伝いとかサポーター制度を構築して
いく「健康で耕すサポーター制度」というシステムを作っている。
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次に、稲沢市は、合併に伴い観光名所がたくさんある市ですが、統
一された観光のものがなく観光協会が設立されたと同時に観光基本政
策を作ろうということで、観光基本計画策定を最近したということで、
それに邁進しているということでした。
岡崎市は、徳川で有名です。この市は中心市街地の空き店舗が目立
ってきて衰退したということで対策を打っている。中心市街地活性化
ビジョンを発表し、補助金を使わないまちづくりを目指しているとい
うことで非常に参考になると思いました。
後は、所管事務調査として金峰山展望所を調査し、それからオリー
ブ栽培の現状と将来性について調査しました。
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<予決算特別委員会報告>
予決算特別委員会の報告をいたします。議会だより第 44 号の4ペー
ジ、5ページに決算報告、7ページに補正予算の報告がありますので、
合わせて説明いたします。
平成 27 年度の南さつま市各会計決算につきまして、一般会計、特別
会計、企業会計、計 12 件の決算の議案が提出され、議長、議選監査委
員を除く全議員により審査し、全会一致で認定すべきものと決定いた
しました。一般会計、特別会計の中の9会計は、黒字決算でありまし
たが、国民健康保険と簡易水道の2事業について不足が生じ、繰上充
用金で同額を補塡しております。一般会計における歳入・歳出決算額
247 億 9,490 万 623 円では、前年度と比較すると歳入で 19 億 3,000
万円、率にして 8.1 パーセント増、歳出で 18 億 5,000 万円、率にし
て 8.1 パーセント増となったが実質収支7億 7,000 万円の黒字でした。
この 247 億 9,490 万円、9月1日の南さつま市の総人口3万 5,664 人、
1人当たり一般会計の決算額 69 万 6,000 円、大体 70 万円程度が一住
民当たりの一般会計の金額にあたるということになります。
このうち、歳入につきましては自主財源が 55 億 400 万円、構成費
21.6 パーセント、平成 26 年度は、23.2 パーセントでしたので 1.6 パ
ーセントマイナスとなっております。
内訳は、市税が 29 億 9,000 万円、前年度比 6,000 万円の減。内容
は、市民税の個人税が 2,500 万円の減。法人税が 1,100 万円の減。固
定資産税が 2,000 万円減、たばこ税が 400 万円減で 6,000 万円の減と
なっております。
また、繰越金、諸収入、寄附金等の中で特に寄附金については、平
成 26 年度は 1,300 万円の寄附金でしたが、平成 27 年度は3億 2,800
万円でした。これは、ふるさと納税で全国の皆さんから寄附金として
3億 2,800 万円、件数で1万 2,932 件がされたということです。
歳入の中で、依存財源 201 億円、構成比で 78.4 パーセント、金額
にしますと 19 億 2,000 万円昨年からすると増であります。これは特
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に政府が進める緊急対策事業等で地方交付税、国庫支出金、県支出金
が増えてきているということで、本市の財源は、依存財源に頼った構
成であるということで、特別委員会として当初予算に対し、各種の事
業、事務が計画どおりに実施されたのか、そしてその成果、効果はど
うなのかということを中心に審査いたしました。
歳出の中で特に多いのが民生費、総務費、衛生費、教育費土木費、
農林水産業費、消防費という順になっております。民生費については、
全体の 26.8 パーセント。内容は、心身障害者福祉費で、障がい者・児
に対する自立支援等が主なものです。児童措置費は、保育園の運営費、
児童手当が主なものです。学童保育等の費用に使われている。老人福
祉費は、老人ホームの入所措置、高齢者の訪問給食、生きがい対応型
デイサービスなどに使われている。
次は、総務費、48 億 2,000 万円、歳出額の 19.4 パーセント。この
中で緊急経済対策、地方創生先行型とか、また、昨年度はプレミアム
付商品券、そういう費用とふるさと納税等に使われている。
衛生費につきましては、ごみ処理、し尿処理などの負担金、それか
ら予防接種、健康診断、それから塵芥処理費、環境衛生などの費用に
使われている。
教育費は、約 23 億 9,000 万円、全体比率の 9.6 パーセント。学校
給食センターが昨年度9月から稼働しており、水道光熱費が少し上が
ったが、総体的には1つにまとめたことにより、約 2,000 万円程度の
経費削減ができたということであります。
土木費、14 億円、全体の6パーセント程度ですが、道路新設で内山
田東山線の改良工事、あるいは、加世田Ⅰ工区、Ⅱ工区の交付金事業、
それから都市計画あるいは都市下水道費として公有財産の購入、竹田
神社の調整池、平成 26 年度からの繰り越しであるが、そのような費用
に使われている。
住宅管理費は、公営・市営住宅、その管理費用等に使われている。
農林水産業費は、13 億 5,000 千万円、5.5 パーセントの比率。青年
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就農者の育成ということで、今現在 29 人の方が登録をされております。
環境にやさしい農業ということで、団体を含めて 108 人の方が登録を
されて環境にやさしい農業に取組んでいます。また、山間部では、イ
ノシシが出没しているということで、4、5年前までは大体5、6百
頭の捕獲頭数だったが、平成 27 年度は 1,002 頭、平成 28 年度は 1,600
頭捕獲をしている。
消防については、防災費ということでデジタル無線の事業費あるい
は通信指令室の負担金というようなことが出てきているようでありま
す。これらが、一般会計の中で特に大きな比率を占めております。
次に、特別会計でありますけれども、国民健康保険会計につきまし
ては、1 億 2,000 万円程度の財源不足となったところで、平成 28 年度
の歳入から繰り上げ流用金で補填しております。特に、この一般被保
険者の療養給付費の増加ということで、医療費が非常に高くなっおり、
平成 26 年度から平成 27 年度に対しては、全体の医療費が 7.5 パーセ
ントのアップ、その内の調剤費が 9.7 パーセントアップで1億 5,823
万円程度の高くなっている。我々地域は、県下でも上位の医療費の高
いとこでありますのでやはり健診、健康づくりに取組ながら医療費の
適正化に努めるということでございます。
企業会計の水道会計につきましては、昨年度は花瀬地域に、1日
3,000 トンの水源を確保できた。市の人口減により、給水人口あるい
は消費量の減少に繋がり、また送水管が古くなってある程度漏水が発
見されている。前年度と比較すると給水人口で 227 人の減少、戸数で
30 戸の減少。古い管につきましては、大体対応年数が 40 年であるが、
12.3 パーセントしかまだ敷設替えがされてないということです。
坊津病院につきましては、当年度の損失額は 170 万 396 円。患者数
から見ますと入院患者延べで 12,627 人、一日平均で 34.5 人、前年か
らしますと 238 人の増となっています。外来患者につきましては、
19,038 人一日平均 64.8 人、1,303 人の減ということでこれは地域の
人口減が元ではないかなと思っています。ホームドクターとしての地
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域の医療として坊津につきましては、93 パーセントの利用率というこ
とであります。今後は市民の掛かりつけ医療機関として利用者の要望
に適格に対応しながら安心して、安全で質の高い医療サービスを求め
ていくということで話し合いがされたところであります。
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