パワーモジュール・アプリケーションノート 内 容 製品ラインアップが豊富な、パワーモジュールおよびオンボード電源製品の組み合わせによる電源構 パワーモジュール・ オンボード 1. 製品アプリケーション構成例 成の例を、概略図を用いて紹介しています。 2. 並列運転の構成例 一部製品では、負荷電流を均等に分担させることで、並列運転が可能です。ここでは、並列運転を行 うための注意点や、接続例について記載しています。 2 - 1 はじめに 2 - 2 並列運転を行うために 2 - 3 並列運転例 2 - 4 N+1 並列冗長運転例 3. パワーモジュールの放熱設計 アルミ基板タイプのパワーモジュールでは、コンダクションクーリング(伝導冷却)の熱設計が必要 です。使用される際の入出力条件や温度環境等をもとに、パワーモジュールのベースプレート温度が 許容温度以下となるような放熱設計(ヒートシンク選定や送風の設定)を実施して下さい。 ここでは放熱器による強制空冷時の放熱設計について記載しています。 3 - 1 放熱設計(説明および事例) 3 - 2 標準放熱器(下記の早見表もご参照下さい) 4. パワーモジュールの実装方法 アルミ基板タイプのパワーモジュールは、プリント基板へネジによる固定を行い、半田付けしてご利 用下さい。その方法について記載しています。 4 - 1 基板実装方法 4 - 4 推奨半田付け条件 4 - 3 耐振動について 4 - 6 保管条件及び期間について 4 - 2 放熱器実装方法 4 - 5 推奨洗浄条件 ●弊社 標準ヒートシンク(放熱器)早見表 モジュール製品型名 放熱器 型名 1. PH50S, PH75S HAA-041 2. PH75F, PH100S HAA-062 3. PH150S HAA-072 4. PH100F, PH150F, PH300S, PF500A HAA-083 5. PH300F, PH600S, PF1000A HAA-146 6. PAH50S, PAH75S, PAH100S, PAH150S, PAH200S, PAH300S, PAH350S, PAH450S, PAH75D, CN200A110, PH300A280 HAH-10T, HAH-10L, HAH-15L 7. PAF400F, PAF450F, PAF500F PAF600F, PAF700F, PFE300SA, PFE500SA, PFE700SA HAF-10L, HAF-15L, HAF-15T 8. PFE500F HAL-F12T 9. PFE1000F, PFE1000FA HAM-F10T 10. CN30A110, CN50A110, CN100A110, CN50A24, CN100A24 PH50A280, PH75A280, PH100A280, PH150A280 HAQ-10T ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 パワーモジュール アプリケーションノート No. d_PM-AP_1 アプリケーションノート 1. 製品アプリケーション構成例 本ページに示したDC/DCコンバータはすべて絶縁タイプです。 例1:500W, 1000W 〜 AC/DC電源 NEW! 例1:500W AC/DC電源 例1:500W AC/DC電源 本ページに示したDC/DCコンバータはすべて絶縁タイプです。 パワーモジュール・ オンボード 安定化出力 高調波抑制本ペー DC/DC ジに示したDC/DCコンバータはすべて絶縁タイプです。 12V,28V,48V 本ペー ジに示 したDC/DCコ ンバータはすべて絶縁タイプです。 安定化出力 AC INPUT AC Fuse Noise 高調波抑制 DC/DC (396W∼1008W) PFE-SA, 12V,28V,48V NEW! PFE-F OUT1 例1: 500W AC/DC電源 AC INPUT * AC Fuse Noise PFE-SA, (396W∼1008W) 例1:500W AC/DC電源 F i l NEW! ter PFE-FA * 安定化出力 高調波抑制 85∼265V PFE-FDC/DC OUT1 * 安定化出力 DC Fuse 高調波抑制 DC/DC 12V,28V,48V Filter PFE-FA * CC-E, CCG, AC INPUT 12V,28V,48V AC Fuse Noise OUT2 85∼265V PFE-SA, (396W∼1008W) AC INPUT あり) DC Fuse AC Fuse シンプル構成 PFE-SA, PV (D)CCG, etc. (高調波抑制: 385VDC (396W∼1008W) CC-E, Noise PFE-F * OUT1 OUT2 PFE-F OUT1 Filter PFE-FA 内部高圧ライ ン ** PV (D)etc. OUT2は補助出力の例です。 シンプル構成 (高調波抑制: 385VDC 85∼265V あり) Filter * PFE-FA DC Fuse 85∼265V 内部高圧ライ ンPFE-FAは、 CC-E,(kWクラス電力) CCG, DC Fuse OUT2は補助出力の例です。 *PFE-F, 並列運転による出力増強 も可能 OUT2 CC-E, CCG, OUT2 例2 :500∼1500W (高圧給電 ・多出力) PV (D)etc. シンプル構成 (高調波抑制: あり)AC/DC電源 385VDC PFE-F, PFE-FAは、 並列運転による出力増強 (kWクラス電力) も可能 * PV (D) etc. シンプル構成 (高圧給電・多出力) (高調波抑制: あり) AC/DC電源 385VDC 例2:500 〜 1500W 内部高圧ライ ン 例2:500∼1500W AC/DC電源 (高圧給電 ・多出力) DC/DCバッ クエンド AC/DCフ ロントエンド OUT2は補助出力の例です。 内部高圧ライン OUT2は補助出力の例です。 高調波抑制 DC/DCバックエンド (kWクラス電力) AC/DCフロントエンド 並列運転による出力増強 も可能 *PFE-F, PFE-FAは、 DC Fuse 高圧給電 PFE-F, PFE-FAは、 並列運転による出力増強 (kWクラス電力) も可能 *多出力) 例2AC :500∼1500W AC/DC電源 (高圧給電 ・ INPUT 高調波抑制 OUT1 PF500A/ AC Fuse 例2:500∼1500W AC/DC電源 Noise (高圧給電・多出力) DC Fuse P A F - F 2 8 0 360VDC 高圧給電 DC/DCバックエンド AC/DCフロントエンド PF1000A AC INPUT AC OUT1 PF500A/ 360VDC DC/DCバックエPンA Fuse ロNoise ドF - F 2 8 0 AC/DCフ ント F i lエ t eン rド DC Fuse -360 高調波抑制 PF1000A 85∼265V PH-A280, DC Fuse OUT2 高調波抑制 高圧給電 DC Filter Fuse PH-S280 -360 AC INPUT AC Fuse 高圧給電 OUT1 PF500A/ PPH-A280, AF-F280 85∼265V Noise OUT2 360VDC AC INPUT OUT1 PF500A/ 360VDC PAF-F280 Fuse Noise (高調波抑制:AC あり) PF1000A PH-S280 PF1000A F i l t e r DC Fuse -360 (高調波抑制: Filter 85∼265V あり) DC Fuse PH-A280, -360 OUT2 内 給電ラインの定格電力 (500W∼1.5kW) 85∼265V PH-A280, OUT2 PH-S280 においてマルチ出力構成が可能です。 PH-S280 給電ラインの定格電力 (500W∼1.5kW)内 (高調波抑制:あり) においてマルチ出力構成が可能です。 (高調波抑制:あり) NEW! 例3:700W∼AC/DC電源 (低圧給電・多出力) 例3:700W∼AC/DC電源 (低圧給電・多出力) NEW! NEW! 給電ラインの定格電力(500W∼1.5kW)内 給電ラインの定格電力 (500W∼1.5kW)内 においてマルチ出力構成が可能です。 セミ(ラフ) レギュレーション/ドループ出力 においてマルチ出力構成が可能です。 57∼51V・714W(max) (PFE1台の場合) セミ(ラフ)レギュレーション/ドループ出力 高調波抑制 DC/DC DC714W Fuse 57∼51V・ (max) (PFE1台の場合) NEW!低圧 例3:700W 〜 AC/DC電源(低圧給電・多出力) AC INPUT V系V バ系 スバ ラス V イ V ラ 系 ン 系 イ ババ ン スス ララ イイ ンン AC Fuse (低圧給電 OUT1 PAF-F48 例3:700W∼AC/DC電源 ・多出力) DC/DC NEW! 給電 DC Fuse Noise 高調波抑制 PFE700SA 低圧 例3 :700W∼AC/DC電源 セミ(ラフ)レギュレーション/ドループ出力 AC INPUT AC Fuse (低圧給電・多出力) OUT1 P A F F 4 8 セミ(ラフ) -48 給電 57∼51V・ 714W (max) (PFE1台の場合) Noise DCレギュレーション/ドループ出力 Fuse Filte r PFE700SA 48 57∼51V・ 714W (max) (PFE1台の場合) P A H 85∼265V 高調波抑制 DC Fuse OUT2 -48DC/DC DC Fuse Filte r 高調波抑制 DC/DC 低圧 -S48 AC INPUT AC Fuse 48 DC Fuse 低圧 OUT1 P A F F 4 8 P A H AC INPUT AC Fuse シンプル構成・ 85∼265V 給電 OUT2 Noise DC Fuse OUT1 PFE700SA P A- S F -4F84 8 並列運転可能 給電 Noise シンプル構成・ PFE700SA PAQ OUT3 -48 DC Fuse Filte r -48 48 DC Fuse(PAQ-S48,PAQ65D48) Filte r P A H 85∼265V AC Fuse 並列運転可能 Noise OUT2 PAQ OUT3 48 DC Fuse PFE700SA P 85∼265V - SA4H8 OUT2 AC Fuse シンプル構成・ -PAE S48 OUT4 (PAQ-S48,PAQ65D48) Noise -48 DC Fuse Filte r シンプル構成・ PFE700SA DC Fuse 並列運転可能 DC Fuse (PAE-S48) PAQ OUT3 並列運転可能 OUT4 PAE -48 Filte r PAQ OUT3 (高調波抑制:AC あり) Fuse (PAE-S48) (PAQ-S48,PAQ65D48) Noise AC Fuse DC Fuse PFE700SA Noise (高調波抑制:あり) DC Fuse(PAQ-S48,PAQ65D48) PFE700SA OUT4 給電ラインの定格出力 (PFE台数による) 内 PAE -48 Filte r OUT4 PAE -48 Filte r においてマルチ出力構成が可能です。 (PAE-S48) 給電ラインの定格出力 (PFE台数による)内 (PAE-S48) においてマルチ出力構成が可能です。 (高調波抑制:あり) (高調波抑制:あり) 給電ラインの定格出力(PFE台数による)内 給電ラインの定格出力(PFE台数による)内 例4:大電力 (kWクラス) N+1並列冗長AC/DC電源 (高圧給電・多出力) においてマルチ出力構成が可能です。 においてマルチ出力構成が可能です。 例4:大電力 (kWクラス) N+1並列冗長AC/DC電源 (高圧給電・多出力) AC/DCフロントエンド DC/DCバックエンド AC/DCフロントエンド AC 高調波抑制 360VDC DC/DCバックエンド パワーモジュール アプリケーションノート DC Fuse 例4:大電力 (kWクラス) N+N+1並列冗長 1並列冗長AC/DC電源 (高圧給電 ・多出力) 高圧給電 例4:大電力 (kWクラス) AC/DC電源 (高圧給電・多出力) Fuse 高調波抑制 例4:大電力 (kWクラス) N+1並列冗長AC/DC電源 (高圧給電 360VDC・多出力) PAF-F280 AC OUT1 DC Fuse AC AC INPUTAC/DCフロントエンド 高圧給電 DC/DCバッ クエンド Fuse PF1000A OUT1 PAF-F280 Fuse Noise AC/DCフロントエンド DC/DCバッ ンド -360 DC Fuse クエ PF1000A AC INPUT AC 高調波抑制 360VDC AC OUT2 Fuse Noise 高調波抑制 Filte r 360VDC AC PH-A 280 -360 DC Fuse Fuse 高圧給電 DC Fuse AC OUT1 高圧給電 DC Fuse PAF-F280 85∼265VAC Fuse PF1000A OUT2 Filte r OUT1 PAF-F280 PH-A 280 AC INPUT AC Fuse DC Fuse PF1000A AC AC INPUT Fuse Noise 85∼265V -360 DC Fuse OUT3 Fuse Noise (高調波抑制:あり) Fuse PF1000A PH-S280 -360 DC Fuse OUT2 Filte r PH-A 280 OUT3 OUT2 (高調波抑制: あり) Filte r PH-A 280 PH-S280 AC -360 ※印・・・故障時の逆流防止ダイオード 85∼265V AC 85∼265V Fuse PF1000A DC Fuse ※印・・・故障時の逆流防止ダイオードFuse この他にも各種の DC Fuse PF1000A 並列運転可能 OUT3 給電ラインの定格電力 (PF台数による) 内 (高調波抑制:あり) PH-S280 -360 OUT3 組み合わせが考えられます。 (高調波抑制:あり) PH-S280 -360 この他にも各種の においてマルチ出力構成が可能です。 並列運転可能 給電ラインの定格電力 (PF台数による) 内 ※印・・・故障時の逆流防止ダイオード 組み合わせが考えられます。 ※印・・・故障時の逆流防止ダイオード においてマルチ出力構成が可能です。 この他にも各種の この他にも各種の 組み合わせが考えられます。 組み合わせが考えられます。 d_PM-AP_2 並列運転可能 並列運転可能 給電ラインの定格電力(PF台数による)内 給電ラインの定格電力(PF台数による)内 においてマルチ出力構成が可能です。 においてマルチ出力構成が可能です。 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 アプリケーションノート パワーモジュール/オンボード電源 アプリケーション構成例 パワーモジュール/オンボード電源 アプリケーション構成例 例5:日本国内用 AC/DC電源 例5 :日本国内用 AC/DC電源 パワーモジュール/オンボード電源 本ページに示したDC/DCコンバータはすべて絶縁タイプです。 約120∼150VDC DC/DC 本ページに示したDC/DCコンバータはすべて絶縁タイプです。 整 流・平 滑 アプリ ケー ション構成例 DC Fuse ※ ※ 本ページに示したDC/DCコンバータはすべて絶縁タイプです。 約120∼150VDC DC/DC O U T1 CN200A110 整 流・平 滑 突入電流 200W DC Fuse ※ ※ 約120∼150VDC DC/DC 整 流・平 滑 O U T1 CN200A110 防止回路 突入電流 DC Fuse CN30A110 200W ※ ※ AC INPUT 2 CN50A110 OUT T1 AC Fuse CN200A110 Filter ∼ 突入電流 防止回路 Noise DC Fuse CN100A110 30∼100W 200W 90∼110V CN30A110 AC INPUT OUT2 CN50A110 Filter 防止回路 AC/DC ∼ DC Fuse CN100A110 90∼110V CN30A110 30∼100W ※印 … ディスクリート構成 OUT2 CN50A110 ∼ KWS-A, CN100A110 30∼100W AC/DC OUT3 KWD 5∼25W ※印 … ディ (高調波抑制 なし) →スクリート構成 力率は0.5∼0.7程度です. AC/DC KWS-A, OUT3 KWD ※印 … ディスクリート構成 5∼25W (高調波抑制 なし)→ 力率は0.5∼0.7程度です. KWS-A, OUT3 KWD 5∼25W 例6 : 通信・工業用 -48V 給電 DC/DC 電源 (高調波抑制 なし)→ 力率は0.5∼0.7程度です. 例5 :日本国内用 AC/DC電源 AC Fuse Noise 例5 :日本国内用 AC/DC電源 AC INPUT AC Fuse Filter Noise 90∼110V パワーモジュール・ DC Fuse オンボード 例6:通信・工業用 −48V 給電 DC/DC電源 例6 :通信・工業用 -48V 給電 DC/DC 電源 ディスクリート構成 並列運転可能 PAF700F48, Noise 突入電流 -48V 給電 DC/DC 電源 ディスクリート構成 PAF600F48, 並列運転可能 Filter (ー)36∼(ー)76V 防止回路 DC Fuse PAF500F48 PAF700F48, ディスクリート構成 Noise DC INPUT 突入電流 並列運転可能 OUT 1 PAF600F48, Filter DC Fuse PAF700F48, (ー)36∼(ー)76V 防止回路 PAF500F48 Noise 500W∼ DC INPUT 突入電流 DC Fuse PAF700F48, PAF600F48, Noise OUT 1 突入電流 Filter (ー)36∼(ー)76V PAF600F48, 防止回路 PAF500F48 500W∼ Filter 防止回路 DC Fuse PAF500F48 PAF700F48, Noise OUT 1 Noise 突入電流 PAF600F48, 500W∼ Filter DC Fuse PAF700F48, Filter 防止回路 PAF500F48 Noise Noise DC Fuse 突入電流 PAF600F48, 50∼450W PAH Filter OUT 2 Filter 防止回路 PAF500F48 Noise -S48 Noise DC Fuse 75W 50∼450W PAH PAH Filter OUT32 OUT DC Fuse Filter 75D48 -S48 DC Fuse Noise 50∼450W or65W PAH 75W PAH PAQ OUT4 OUT OUT 32 DC Fuse Filter 75D48 -S48 65D48 Noise DC Fuse 75W PAH or65W PAQ 4 OUT 3 DC Fuse 5 PAQ-S Filter 75D48 Noise 65D48 50∼100W DC FuseDC Fuse or65W PAQ OUT 4 Filter OUT PAQ-S OUT 5 6 PAE 65D48 Noise DC Fuse この他にも 50∼100W DC Fuse (PAE-S48) OUT 5 PAQ-S Filter DC Fuse 各種の組み合わせが考えられます。 OUT 6 PAE Noise 50∼100W DC CC-E, Fuse CCG この他にも OUT 7 50∼100W Filter (PAE-S48) PV(D) 1.5∼30W OUT 6 PAE DC Fuse 各種の組み合わせが考えられます。 CC-E, CCG この他にも 50∼100W OUT 7 (PAE-S48) PV(D) 1.5∼30W DC Fuse 各種の組み合わせが考えられます。 CC-E, CCG OUT 7 例7 :通信・工業用 24V 給電 DC/DC 電源 PV(D) 1.5∼30W DC: INPUT 例6 通信・工業用 例7 :通信・工業用 24V 給電 DC/DC 電源 DC Fuse 例7:通信・工業用 給電 DC/DC電源 Noise 例7 :通信・工業用 24V 24V 給電 DC/DC 電源 突入電流 並列運転可能 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 パワーモジュール アプリケーションノート PAF600F24, 並列運転可能 DC INPUT PAF500F24 防止回路 Filter DC Fuse 500W∼ PAF600F24, 突入電流 18∼36V Noise 並列運転可能 OUT 1 DC INPUT PAF500F24 DC Fuse 防止回路 Filter PAF600F24, 突入電流 Noise 500W∼ DC Fuse 18∼36V 突入電流 Noise PAF600F24, DC INPUT OUT 1 PAF500F24 防止回路 Filter 防止回路 500W∼ PAF500F24 Filter 18∼36V DC Fuse 突入電流 OUT 1 Noise PAF600F24, 防止回路 DC Fuse PAF500F24 Filter 突入電流 PAF600F24, DC Fuse Noise 300∼350W Noise 突入電流 PAH 防止回路 PAF500F24 Filter OUT 2 Filter 防止回路 -S24 DC Fuse 300∼350W Noise 突入電流 PAH OUT32 OUT DC Fuse PAH Filter 防止回路 DC Fuse Noise -S24 75W 300∼350W Noise 突入電流 PAH 75D24 OUT4 OUT Filter OUT 32 DC Fuse ディスクリート構成 Filter PAH 防止回路 -S24 Noise 75W 75D24 DC Fuse 4 OUT 3 ディスクリート構成 DC Fuse PAH Filter OUT5 ディスクリート構成 Noise CN-A24 75W 50∼100W 75D24 Noise OUT 4 FilterDC Fuse DC Fuse ディスクリート構成 ディスクリート構成 OUT5 Filter CN-A24 CC-E, CCG OUT 6 50∼100W Noise DCPV(D) Fuse この他にも ディスクリート構成 1.5∼30W DC Fuse OUT5 CN-A24 Filter 各種の組み合わせが考えられます。 CC-E, CCG 50∼100W OUT 6 Noise この他にも DC Fuse PV(D) 1.5∼30W Filter CC-E, CCG 各種の組み合わせが考えられます。 OUT 6 この他にも PV(D) 1.5∼30W 各種の組み合わせが考えられます。 d_PM-AP_3 アプリケーションノート パワーモジュール/オンボード電源 アプリケーション構成例 パワーモジュール/オ ンボード電源 例8:絶縁・非絶縁型電源の使い分け 例8 :絶縁・非絶縁型電源の使い分け アプリケーション構成例 例8 :絶縁・非絶縁型電源の使い分け IN 絶縁タイプ 各種電源 IN ユニット/基板型/パワー 絶縁タイプ 各種電源 モジュール/オンボード ユニット/基板型/パワー モジュール/オンボード OUT 12VDC 非絶縁DC/DC OUT 12VDC iJC 非絶縁DC/DC OUT1 OUT1 OUT2 iJB IN IN パワーモジュール・ オンボード 例9 :絶縁型DC/DCコンバータの入出力接続 iJB CE-1003 iJC CE-1004 CE-1050 CE-1003 CE-1004 CE-1050 OUT OUT2 OUT3 OUT OUT3 ここでは、絶縁型のDC/DCコンバータにおける、いろいろな使用方法の概念図を示します。 例9 :絶縁型DC/DCコ ンバータの入出力接続 例9:絶縁型DC/DCコンバータの入出力接続 製品によっては、外付け部品が必要な場合があり、また端子名が異なる場合が ここでは、絶縁型のDC/DCコンバータにおける、 いろいろな使用方法の概念図を示します。 ありますので、 詳しくは各製品のページをご参照下さい。 製品によっては、外付け部品が必要な場合があり、また端子名が異なる場合が (1) 入力ヒューズの挿入位置 ありますので、詳しくは各製品のページをご参照下さい。 ②負電源供給(通信用) ①正電源供給(一般・工業用) (1) 入力ヒューズの挿入位置 +V(in) +V(in) +V(out) +V(out) ②負電源供給(通信用) ①正電源供給(一般・工業用) DC/DC DC/DC IN IN OUT OUT +V in +V(in) +V(in) +V(out) +V(out) ーV(in) ーV(out) ーV(in) ーV(out) ーV in DC/DC DC/DC IN IN OUT OUT +V in 障害が発生した際、 ーV(in) ーVヒューズ断線後に残る接続状態の安全性より決定して下さい。 ーV ーV (out) (in) (out) ーV in なお、各製品の取扱説明では、正電源供給を基準に表記しております。 障害が発生した際、ヒューズ断線後に残る接続状態の安全性より決定して下さい。 (2) 非絶縁電源としての応用 なお、各製品の取扱説明では、正電源供給を基準に表記しております。 ①同極性の電圧変換 ②極性反転(負電圧を得る例) (2) 非絶縁電源としての応用 0V +Vo + V in + V in +V(in) +V(out) +V(in) +V(out) ①同極性の電圧変換 ②極性反転(負電圧を得る例) DC/DC DC/DC OUT OUT 0V IN IN + Vo + V in + V in +V(in) +V(out) +V(in) +V(out) ーV(in) ーV(out) ーV ーV(out) (in) 0V DC/DC DC/DC OUT OUTーVo IN IN 0V 0V ーV(in) ーV(out) ーV ーV (in) (out) 0V ③入力ラインへ出力電圧を直列にして利用 ーVo 0V 0V +V(out) +V(in) IN DC/DC +V(out) +V(in) ーV ーV (in) (out) IN DC/DC ーV ーV (in) (out) +V in ③入力ラインへ出力電圧を直列にして利用 A. 正電源への積み重ね A. 正電源への積み重ね B. 負電源への積み重ね +V in 0V 0V + (V in + Vo ) OUT OUT 0V +V(in) +V(out) B. 負電源への積み重ね DC/DC OUT IN 0V +V(in) +V(out) ーV in ーV(in) ーV(out) DC/DC OUT IN ーV in 絶縁タイプDC/DCコンバータでは、 上記の様に入出力同士を接続することで、 ーV(in) ーV(out) 非絶縁電源への応用が可能です。この他にも各種の接続が考えられます。 絶縁タイプDC/DCコンバータでは、上記の様に入出力同士を接続することで、 + (V in + Vo ) 0V 0V 0V 0V ー(V in + Vo ) ー(V in + Vo ) 非絶縁電源への応用が可能です。この他にも各種の接続が考えられます。 (3) デュアル (二) 出力の両極電圧利用 パワーモジュール アプリケーションノート d_PM-AP_4 +V(in) +V(out) (3) デュアル (二) 出力の両極電圧利用 IN +V(in) COM DC/DC+V(out) IN COM DC/DCーV(out) ーV(in) ーV(in) ーV(out) 左記対象製品 +12V +12V OUT オープン OUT ー 12V オープン ー 12V KWD, CC-Dx-E, PVD 左記対象製品 (1) (2) との組み合わせも可 ※ 上記 CC-Dx-E, PVD 24V (30V) KWD, ※一部の製品では可変機能使用 (1) (2) との組み合わせも可 ※ 上記 24V (30V) ※一部の製品では可変機能使用 注) 下記製品では、 この使い方はできません。 CE, PAH75D, PAQ65D 注) 下記製品では、 この使い方はできません。 CE, PAH75D, PAQ65D ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 アプリケーションノート 2. 並列運転の構成例 2 -1 (b)出力可変範囲内での出力電圧固定による並列接続例 はじめに +S +V 負荷電流が1台のパワーモジュールでは供給できない場合の 出力アップ又は、1台あたりの出力電力を低減して信頼性の 向上を図ることが出来ます。 並列運転を行うために 並列運転を行うための基本的な注意点は以下の通りです。 ●同一機種間(同一出力電力・電圧)にて可能です。 ●各々のパワーモジュールの入力段にコモンモードチョー クコイルを付加して下さい。 ●出力電圧を可変して使う場合は、各製品の設定精度以内と して下さい。 ●最大負荷電流については、各製品の取扱説明書の並列運転の 項をご参照ください。 ●PC端子のグランド(シグナルグランド)は−S端子や COM端子等となっております。接続の際にはパワーライ ンとの共用はお避け下さい。 ●並列接続するパワーモジュールから負荷までの出力線の 長さ、太さは同一として下さい。 ●IOG、AUXをご使用される場合は、取扱説明の該当箇所を お読み下さい。 ●パワーモジュール同士の距離が長くなる場合、ノイズによ り、電流バランスが悪くなる可能性がありますので、各々 のパワーモジュールのシグナルグランド、PC端子間にセ ラミックコンデンサ(0.01μF ~ 0.1μF程度)を接続して 下さい。 (a)出力アップ、信頼性向上のための並列接続例 + −V −S 負荷 + PC +S +V + −V −S TRM PC 図2-2 出力電圧可変時 (固定) での並列運転例 (c)出力電圧を可変する場合の並列接続例 +S +V + −V −S TRM PC 負荷 + − +S +V + −V −S TRM PC 図2-3 出力電圧可変可能な並列運転例 (d)出 力電圧を外部電圧印加によって可変する場合の並列 運転例 +S +V + −V −S TRM PC 負荷 + − +S +V + −V −S TRM PC 並列運転例 +S +V − − 図2-4 外部電圧印加による出力電圧可変が可能な並列運転例 パワーモジュール アプリケーションノート 2-3 + +S +V (2)N+1並列冗長運転 2-2 負荷 + −V −S PC 図2-1 並列接続例 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 パワーモジュール・ (1)並列運転 高い信頼性が要求される電源システムにおいて、N台分の負 荷に対し、N+1台を使用する事によりシステムの信頼性を 高めることが可能です。 N+1台での並列運転中において、1台が故障した場合でも自 動的に他の電源が負荷電流を分担し、システムの機能を保ち 続けます。 + −V −S TRM PC オンボード 一部製品では、PC端子同士を接続することで、電流が均等に 分担される並列運転が可能です。 並列運転には、以下の2種類があります。 d_PM-AP_5 アプリケーションノート 2-4 (c)出力電圧を可変する場合のN+1並列冗長接続例 N+1並列冗長運転例 (a)N+1並列冗長接続例 +S +V 負荷 パワーモジュール・ オンボード + − + −V −S PC + − + −V −S TRM PC (d)出力電圧を外部電圧印加によって可変する場合の N+1並列冗長接続例 (b)出力可変範囲内での出力電圧固定による N+1並列冗長接続例 +S +V + −V −S TRM PC +S +V +S +V 負荷 図2-7 出力電圧可変が可能なN+1並列冗長運転例 図2-5 N+1並列冗長運転例 +S +V + −V −S TRM PC + −V −S PC +S +V +S +V 負荷 + −V −S TRM PC 負荷 + + − − + −V −S TRM PC 図2-6 出力電圧可変時(固定)での N+1並列冗長運転例 +S +V + −V −S TRM PC 図2-8 外部電圧印加による出力電圧可変が可能な N+1並列冗長運転例 注)N+1並列冗長運転及び並列冗長運転を行う場合は、実機に て十分評価の上ご使用願います。 パワーモジュール アプリケーションノート d_PM-AP_6 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 アプリケーションノート 3. パワーモジュールの放熱設計 ●STEP 2 3 - 1 放熱設計 要求される信頼性よりベースプレート温度を決定します。 表3-1 (ベースプレート温度と用途) を目安として下さい。 ベースプレート温度 信頼性目安 70℃以下 最も高い 一般工業機器 生産設備機器 80℃以下 やや高い 汎用電子機器 85℃以下 一般的 パワーモジュール・ 放熱設計 用 途 公共性機器 無人制御機器 オンボード パワーモジュールは、動作させる際のベースプレート温度を 許容温度以下に保つことにより使用が可能となります。そし て、使用時のベースプレート温度を何℃にするかで、 システム の信頼性が決定します。 ここでパワーモジュールを使用した放熱設計のプロセ ス に つ い て、「PAF600F280-48」を 例 に し て 説 明 し ま す。 図3-1に放熱設計のフローチャートを示します。 表3-1 ベースプレート温度と用途 STEP1 出力電力 Pout? 周囲温度 Ta? STEP2 信頼性は? STEP3 ベースプレート温度を決定する STEP4 放熱に必要な熱抵抗を決定する STEP5 実装スペースは? STEP6 冷却方法は? ●STEP 3 ここでは、装置を一般工業機器と仮定し、ベースプレート 温度を Tp = 80℃以下に設定します。 ●STEP 4 自然冷却 STEP7 強制冷却 実装してOkか? 放熱に必要な放熱器の熱抵抗を決定します。 (1)内部消費電力を求めます。 ●STEP 1 使 用 す る パ ワ ー モ ジ ュ ー ル の 出 力 電 力Poutと 周 囲 温 度 Taを決定します。 Pd :内部消費電力 (W) Pout:出力電力 (W) η :効率 (以下、枠内では、実機における設計例を示します。) ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 ) ここで、 効率は下式で求められます。 Pout Pin η= η :効率 (%) Pout:出力電力 (W) Pin :入力電力 (W) ×100 … …………………………(式3-2) 効率は入力電圧と出力電流により変化します。また、効率は 各パワーモジュールによって異なりますので、個別の型式 データをご参照下さい。ここでは、 「PAF600F280-48」を代 表例として図3-2に示します。 また、 内部消費電力を求める際は、 効率対出力電流特性より計 算した効率値に対し、1 〜 2%の余裕を持って、決定して下 さい。 パワーモジュール アプリケーションノート 機種:PAF600F280-48 Pout=500(W) (83%負荷) Ta=50(℃) ( Pd= おわり 図3-1 放熱設計のフローチャート 1 ーη 1 ×Pout=Pout× ー 1 … ……(式3-1) η η d_PM-AP_7 アプリケーションノート Ta (周囲温度) 5.0 100 4.0 90 3.0 80 入力電流 2.0 70 1.0 0 放熱器 効率(%) パワーモジュール・ オンボード 入力電流(A) 効率 ベースプレート 20 40 Vin= 200V 60 80 出力電流(%) Vin= 280V 100 50 Vin= 400V 図3-2 PAF600F280-48 効率特性 効率は、図 3-2 より求めます。ここでは、 PAF600F280-48 を定格電圧 280VDC に て動作させるとして、効率を求めます。 図 3-2 より入力電圧 280VDC で、出力電 流 83%時の効率は 91%です。ここで、1% の余裕を考慮すると 効率η=90(%) これより、内部消費電力は ( ) (2)必要な放熱器の熱抵抗を求めます。 ●STEP 5 例において、べースプレート〜空気間の熱抵抗は θbp-a=(80−50)/ 56 =0.54(℃ /W) となります。 また、放熱器の熱抵抗は、接触熱抵抗(θbp-hs)を 0.2℃ /Wとすると θhs-a=0.54−0.2 =0.34(℃/ W) と求められます。 次に、 パワーモジュールを実装時、 物理的にどの程度のスペー スが確保できるか、 検討します。 1 −1 Pd=500× 0.9 =56(W) となります。 θbp-a=(Tp ー Ta)/ Pd 接触熱抵抗 (θbp-hs) 図3-3 接触熱抵抗 60 0 ベースプレート (式3-4) ここで、モジュールの実装スペースを、 70(W)×60(H)×125(D)mm とします。 PAF600Fの本体が 61(W)×12.7(H)×117(D)mm なので、放熱器のスペースとして 約70(W)×47(H)×125(D)mm (約4.1×105㎣) が取れます。 θbp-a:熱抵抗(℃ /W) (ベースプレート〜空気間) Pd :内部消費電力(W) Ta :周囲温度(℃) Tp :ベースプレート温度(℃) 放熱器の熱抵抗は下式で求められます。 θhs-a=θbp-a−θbp-hs (式3-5) パワーモジュール アプリケーションノート θhs-a:放熱器〜空気間の熱抵抗(℃ /W) θbp-hs:接触熱抵抗(℃ /W) (ベースプレート〜放熱器間) 接触熱抵抗とは、パワーモジュールのベースプレートと放熱 器との接合面の熱抵抗です。この接触熱抵抗を低減するには、 シリコングリース等をご使用ください。 また、別項にある通り、放熱器はパワーモジュールへネジ止 めして固定して下さい。 なお、パワーモジュールを固定するネジの推奨締め付けトル ク値は、0.54N・mです。 d_PM-AP_8 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 アプリケーションノート ●STEP 6 流出風速測定点 流入風速測定点 実装スペースに入る冷却方法を検討します。 (1)自然空冷 STEP4で求めた熱抵抗を得るために必要な放熱器の体積を、 図3-4(放熱器の包絡体積と熱抵抗の関係)より、自然空冷時 に必要な体積の概算値を求めます。この特性は材質がアルミ ニウムで、適切なフィン間隔(狭すぎると通風抵抗が大きくな り、放熱量が減少します)を有する一般的な放熱器の場合で す。包絡体積とは、放熱器の輪郭が占める体積のことで、 ここ で求めた包絡体積が、自然空冷時に必要な放熱器の概略の大 きさとなります。但し、熱抵抗は放熱器の形状にも左右され ますので、詳細は放熱器メーカーのデータをご参照の上、 決定 して下さい。 AIR パワーモジュール・ オンボード 放熱器 平均風速= 平均風速= 流入風速+流出風速 2 流入風速+流出風速 2 図3-5 風速測定点 20 10 HAQ-10T 041 3 ●□ 062 2 2.5 HAH-10L/T 5 072 ●〔HAF-15T〕用標準放熱器 HAH-15L ●□ ●● □ HAF-10L □ HAA- 083 146 HAF-15T 1 HAL-F12T 0.5 0.3 0.2 2.0 HAF-15L ● □ ● HAM-F10T 文中の 「例」 に掲載の熱抵抗 0.34℃/W 0.1 104 自然空冷で必要 となる包絡体積 2 3 5 7 105 2 3 5 7 106 包 絡 体 積[ mm3 ] 2 3 ● 5 7 107 図3-4 放熱器の包絡体積と熱抵抗(自然空冷時) また、放熱器メーカーの熱抵抗データは、大部分が垂直取付の 場合です。実装条件により、水平に取り付けた場合、 冷却効率 が大幅に低下しますので注意が必要です。選定された放熱器 が、実装スペースを満足できれば、STEP7へ進みます。 実装スペースより必要なだけの大きさの放熱器が入らない場 合は、強制空冷での冷却方法を検討します。 ここでは、筐体模型の風速を測定し、熱抵抗を推定する方法を ご紹介致します。 まず、筐体形状、ファンの個数と取付位置、放熱器への風の当 たり方、及び放熱器周辺の実装部品などの機構設計を考慮し た筐体の模型を製作します。そして、ファンを動作させ、 放熱 器の流入風速と流出風速を風速計を用いて測定します。測定 位置は、図3-5(風速測定点)のように放熱器の中央で測定し ます。流入風速と流出風速の平均風速を、放熱器の熱抵抗対 風速特性の風速値として、熱抵抗値を推定します。 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 1.5 1.0 0.5 0.0 0.34℃/ W 0.1 1.0 3.0 平均風速[m/s] 10.0 図3-6 放熱器の熱抵抗対風速特性 次に測定した風速値をもとに、放熱器の熱抵抗対風速特性よ り熱抵抗値を推定します。 この熱抵抗がSTEP4で求めた熱抵抗値以下となるか、確認し て下さい。必要な熱抵抗が得られない場合は、ファンの特性 や個数を変えるか、 筐体の機構を見直し、 必要な熱抵抗値を得 られるようにして下さい。 自然空冷にて必要な放熱器の包絡体積を求めます。 6 3 図3-4より必要な熱抵抗値の包絡体積は 5.2×10 mm 以上となります。 5 3 実装スペースより放熱器の体積は、約 4.1 ×10 mm で すので、実装スペースに入りません。従って、強制空冷 が必要となります。ここでは、実装スペースより弊社標 準放熱器(HAF-15T)を使用する事にします。 図3-6の熱抵抗対風速特性より、熱抵抗値が0.34℃ /W 以下となるには風速が約3m/s以上必要となります。筐 体模型での風速を測定し、必要な風速値を得られる事を 確認します。 パワーモジュール アプリケーションノート (2)強制空冷 強制空冷を行うと、放熱器の放熱能力は自然空冷時に比べて 数倍も向上します。 強制空冷による放熱設計は、筐体内の空気の対流が均一とな らず、簡単に計算することは出来ません。これは、筐体の形状・ 構造が複雑だったり、実装部品等によりファンによる筐体内 の対流が乱れるためです。また、多くの文献等に算出方法が 紹介されていますが、条件設定が多く実用的ではありません。 放熱器−空気間熱抵抗 θ hs-a(℃ /W) 熱抵抗 (概数) ɵ hs−a [℃/W] □ また強制空冷では、ファン故障時の保護、ファンによる騒音、 塵埃、 排熱処理に対する対策を検討する必要があります。 強制空冷で物理的に可能であれば、STEP7に進みます。も し使用不可能であれば、 水冷等の冷却方法を考えるか、再設計 が必要となります。 d_PM-AP_9 アプリケーションノート ●STEP 7 実験により設計通りの性能を示すか、確認します。ベースプ 3 - 2 標準放熱器 レートの温度は下式にて予測できます。 弊社標準放熱器として、パワーモジュールのパッケージ毎に Tp=Ta+Pd×θbp-a なお、 熱抵抗の値は、 シリコングリースを塗布した場合の値です。 ご用意致しました。 (1) [T41]用放熱器(HAA-041) サイズ:86 (W) ×41 (D) ×22.5 (H) mm 適用モジュール:PH50S・75S [外観図] 材質:アルミニウム (黒色アルマイト処理) 86 76 3-φ3.5 HAA-041 実際に使用する際は、ベースプレート温度がSTEP3で決定し た温度以下であることを確認して下さい。問題なければ設計 終了です。設計通りの性能を示さない場合は、再設計を行っ て下さい。 なお、PAF600F280-48のベースプレート温度測定は、ベー スプレートの中心にて測定して下さい。また、放熱器の構造 等で不可能な場合は、可能な限り対角線の交点に近い所で測 定して下さい。 (モデルにより測定点は異なります。) 3.9 31 41 パワーモジュール・ オンボード Tp:ベースプレート温度(℃) Ta:周囲温度(℃) Pd:内部消費電力(W) θbp-a:熱抵抗(℃ /W) (ベースプレート−空気間) θbp-hs:接触熱抵抗(℃ /W) (ベースプレート−放熱器間) θhs-a:放熱器の熱抵抗(℃ /W) (放熱器−空気間) φ8 アルマイト剥し 7.8 × 8 = 62.4 R0.75 ベースプレート 温度測定点 3.5 R0.5 22.5 =Ta+Pd(θbp-hs+θhs-a) (式3-6) 3 [冷却特性] 〈自然空冷〉 熱抵抗:約3.9(℃ /W) 実機に、 「PAF600F280-48」を取り付けて実験を行いま す。実使用条件にて(Pout = 500W、Ta = 50℃)ベー スプレート温度を測定します。測定したベースプレー ト温度が 80℃以下に保たれている事を確認します。 これで設計終了です。 〈強制空冷〉 2 パワーモジュール アプリケーションノート 放熱器−空気間熱抵抗 θhs-a(℃/W) 図3-7 ベースプレート温度測定点 1.5 1 0.5 0 0.1 0.2 0.3 0.5 1 2 3 5 10 平均風速 V( m / s ) 図3-8 [T41] 用放熱器の熱抵抗対風速特性 d_PM-AP_10 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 アプリケーションノート (2)[T62]用放熱器(HAA-062) サイズ:86(W)× 62(D)× 22.5(H)mm 適用モジュール:PH75F・100S [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) (3) [T72]用放熱器(HAA-072) サイズ:86(W)× 72(D)× 22.5(H)mm 適用モジュール:PH150S [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) 86 86 76 5-φ3.5 φ8 アルマイト剥し 7.8 × 8 = 62.4 R0.75 R0.5 3.5 3.5 R0.5 3 3 [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:約 3.2(℃ /W) [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:3.0(℃ /W) 〈強制空冷〉 〈強制空冷〉 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 図 3-10[T72]用放熱器の熱抵抗対風速特性 パワーモジュール アプリケーションノート 図 3-9[T62]用放熱器の熱抵抗対風速特性 22.5 R0.75 φ8 アルマイト剥し 22.5 7.8 × 8 = 62.4 62 72 52 62 HAA-062 HAA-072 3.9 パワーモジュール・ 3.9 オンボード 3-φ3.5 76 d_PM-AP_11 アプリケーションノート (4) [T83]用放熱器(HAA-083) サイズ:86(W)× 83(D)× 22.5(H)mm 適用モジュール:PH150F・PH100F・PF500A・ PH300S [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) (5)[T146]用放熱器(HAA-146) サイズ:86(W)× 146(D)× 22.5(H)mm 適用モジュール:PH300F・PF1000A・ PH600S [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) 86 86 76 76 5-φ3.5 5-φ3.5 3.9 136 146 HAA-146 73 83 HAA-083 パワーモジュール・ オンボード 3.9 φ8 アルマイト剥し R0.75 3.5 R0.5 22.5 7.8 × 8 = 62.4 φ8 アルマイト剥し R0.75 R0.5 3.5 [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:2.7(℃ /W) 22.5 7.8 × 8 = 62.4 3 〈強制空冷〉 [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:約 1.7(℃ /W) 〈強制空冷〉 パワーモジュール アプリケーションノート 図 3-11[T83]用放熱器の熱抵抗対風速特性 図 3-12[T146]用放熱器の熱抵抗対風速特性 d_PM-AP_12 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 アプリケーションノート (6)ハーフブリック用放熱器①(HAH-10L) サイズ:57.9(W)× 61(D)× 25.4(H)mm 適用モジュール:PAH・PAH75D シリーズ CN200A110・PH300A280 [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) (7)ハーフブリック用放熱器②(HAH-10T) サイズ:57.9(W)× 61(D)× 25.4(H)mm 適用モジュール:PAH・PAH75D シリーズ CN200A110・PH300A280 [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) 〈強制空冷〉 〈強制空冷〉 2.0 2.0 放熱器−空気間熱抵抗 θ hs-a(℃ /W) 2.5 放熱器−空気間熱抵抗 θ hs-a(℃ /W) 2.5 1.5 1.5 1.0 0.5 0.5 1.0 平均風速[m/s] 10.0 図 3-13 HAH-10L 放熱器の熱抵抗対風速特性 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 0.0 0.1 1.0 平均風速[m/s] 10.0 パワーモジュール アプリケーションノート 1.0 0.0 0.1 パワーモジュール・ オンボード [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:約 4.5(℃ /W) [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:4.6(℃ /W) 図 3-14 HAH-10T 放熱器の熱抵抗対風速特性 d_PM-AP_13 アプリケーションノート (8)ハーフブリック用放熱器③(HAH-15L) サイズ:57.9(W)× 61(D)× 38.1(H)mm 適用モジュール:PAH・PAH75D シリーズ CN200A110・PH300A280 [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) (9)フルブリック用放熱器①(HAF-10L) サイズ:116.8(W)× 61(D)× 25.4(H)mm 適用モジュール:PAF シリーズ・PFE-SA シリーズ [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) パワーモジュール・ オンボード [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:2.2(℃ /W) [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:3.4(℃ /W) 〈強制空冷〉 〈強制空冷〉 2.5 2.0 2.0 放熱器−空気間熱抵抗 θ hs-a(℃ /W) 放熱器−空気間熱抵抗 θ hs-a(℃ /W) 2.5 1.5 パワーモジュール アプリケーションノート 1.0 1.5 1.0 0.5 0.5 0.0 0.1 1.0 平均風速[m/s] 10.0 図 3-15 HAH-15L 放熱器の熱抵抗対風速特性 d_PM-AP_14 0.0 0.1 1.0 平均風速[m/s] 10.0 図 3-16 HAF-10L 放熱器の熱抵抗対風速特性 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 アプリケーションノート (10)フルブリック用放熱器②(HAF-15L) サイズ:116.8(W)× 61(D)× 38.1(H)mm 適用モジュール:PAF シリーズ・PFE-SA シリーズ [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) (11)フルブリック用放熱器③(HAF-15T) サイズ:116.8(W)× 61(D)× 38.1(H)mm 適用モジュール:PAF シリーズ・PFE-SA シリーズ [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:1.5(℃ /W) 〈強制空冷〉 2.0 2.0 放熱器−空気間熱抵抗 θ hs-a(℃ /W) 2.5 1.5 1.5 1.0 1.0 0.5 0.5 1.0 平均風速[m/s] 10.0 図 3-17 HAF-15L 放熱器の熱抵抗対風速特性 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 0.0 0.1 1.0 平均風速[m/s] 10.0 パワーモジュール アプリケーションノート 放熱器−空気間熱抵抗 θ hs-a(℃ /W) 〈強制空冷〉 2.5 0.0 0.1 パワーモジュール・ オンボード [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:1.9(℃ /W) 図 3-18 HAF-15T 放熱器の熱抵抗対風速特性 d_PM-AP_15 アプリケーションノート (12)PFE500F 専用放熱器(HAL-F12T) サイズ:122(W)× 35(H)× 69.9(D)mm 適用モジュール:PFE500F (13)PFE1000F (A) 専用放熱器(HAM-F10T) サイズ:160(W)× 33.4(H)× 100(D)mm 適用モジュール:PFE1000F, PFE1000FA [外観図]材質:アルミニウム(表面処理なし) [外観図]材質:アルミニウム(表面処理なし) CL 160.0 4- パワーモジュール・ 148.5 Ø 122.0 5 3. 4Ø 111.8 59.7 100.0 88.5 5 3. 69.9 オンボード CL R0 .5 P3.5x28= 98.0 P4x34= 136.0 R0 .5 8.0 33.4 R0 .5 4.5 5 0. 35.0 R 1.2 1.8 [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:0.78(℃ /W) 〈強制空冷〉下図をご参照ください。 〈強制空冷〉下図をご参照ください。 パワーモジュール アプリケーションノート d_PM-AP_16 熱抵抗 Thermal Resistance θhs-a (℃/W) [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:0.97(℃ /W) 1.2 1.0 0.8 HAL-F12T 0.6 0.4 HAM-F10T 0.2 0.0 0.1 0.2 0.3 0.5 0.7 1 2 3 5 7 10 風速 Air Velocity( m / s ) 注) ご使用の際は、ヒートシンクの中央に穴を開けて熱電対を 用いベースプレート温度をご確認下さい。 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 アプリケーションノート (14)1/4 ブリック用放熱器(HAQ-10T) サイズ:57.9(W)× 25.4(H)× 36.8(D)mm 適用モジュール: CN30A110, CN50A110, CN100A110, CN50A24, CN100A24, PH50A280, PH75A280, PH100A280, PH150A280 パワーモジュール・ 57.9 ±1.0 オンボード [外観図]材質:アルミニウム(黒色アルマイト処理) 49.7 ±0.2 36.8±0.3 28.0±0.2 8 アルマイト剥がし 33. 5 6-R0.75 (3.5) 12-R0.5 25.4 ±1.0 P6.9×5=34.5 6.9 1.5 2.0 0.1 CL [冷却特性] 〈自然空冷〉熱抵抗:7.5(℃ /W) 〈強制空冷〉 7 6 4 パワーモジュール アプリケーションノート 放熱器−空気間熱抵抗 θhs-a (℃/W) 5 3 2 1 0 0.1 1.0 平均風速 V (m/s) 10.0 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 d_PM-AP_17 アプリケーションノート 4. パワーモジュールの実装方法 4 - 1 基板実装方法 パワーモジュールをプリント基板に実装する場合は、図 4-1 に示す方法で実装して下さい。 M3ネジ パワーモジュール・ オンボード スプリングワッシャー 平ワッシャー 放熱器 M3取付用タップ 放熱グリース M3取付用タップ 取付用穴φ3.3 (タップ無) 電源 プリント基板 平ワッシャー スプリングワッシャー M3ネジ 標準タイプ実装方法 /Tタイプ実装方法 図 4-1 基板・放熱器取付方法 (1)固定方法 プリント基板への固定は、M3 取付用タップ(2 ヶ所または 4 ヶ所で、パッケージサイズにより異なります)を使用します。 推奨締め付けトルクは、0.54N・m です。 (2)M3 取付用タップ(/T タイプはφ3.3 タップ無し貫通穴) パワーモジュールの M3 取付用タップは、ベースプレートと接続されています。この M3 取付用タップにて FG(フレームグ ランド)に接続して下さい。 (3)基板取付穴 プリント基板の穴・ランド径は、下記サイズを参考に決定して下さい。 タイプ パワーモジュール アプリケーションノート PH50 〜 PH300F PH300S PH600S PAH・PAF・PFE PAH75D CN30 ~ CN100A CN200A 入力端子ピン φ 2.0mm ← ← φ 1.0mm ← φ 1.0mm ← 穴径 φ 2.5mm ← ← φ 1.5mm ← φ 1.5mm ← ランド径 φ 5.0mm ← ← φ 3.5mm ← φ 2.5mm ← 出力端子ピン φ 2.0mm ← □ 2.0mm φ 2.0mm φ 1.0mm φ 1.5mm φ 2.0mm 穴径 φ 2.5mm ← □ 2.8mm φ 2.5mm φ 1.5mm φ 2.0mm φ 2.5mm ランド径 φ 5.0mm ← □ 5.0mm φ 5.0mm φ 3.5mm φ 3.5mm φ 5.0mm 信号端子ピン φ 0.6mm φ 0.8mm ← φ 1.0mm ← φ 1.0mm ← 穴径 φ 1.0mm φ 1.2mm ← φ 1.5mm ← φ 1.5mm ← ランド径 φ 2.0mm φ 2.4mm ← φ 3.5mm ← φ 2.5mm ← M3 ← ← ← ← ← ← 穴径 φ 3.5mm ← ← ← ← ← ← ランド径 φ 7.0mm ← ← ← ← ← ← 取付用タップ(FG) また、穴位置については、各パワーモジュールの外観図をご参照下さい。 (4)推奨基板材質 推奨基板材質は、両面スルーホールガラスエポキシ基板です。(厚さ t = 1.6mm,銅箔厚 35 μ m 以上) d_PM-AP_18 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 アプリケーションノート 14 60℃ 電 流 12 40℃ 10 (A) 8 20℃ 10℃ 4 パワーモジュール・ 6 オンボード (5)出力パターン幅 出力パターンは、数 A 〜数十 A の電流が流れるので、基板パターン幅 が細すぎると電圧降下を生じ基板の発熱が大きくなります。電流とパタ ーン幅の関係は、基板の材質、導体の厚さ、パターンの許容温度上昇等 によって変わりますが、ガラスエポキシ基板で銅箔 35 μ m の場合の 一例を図 4-2 に示します。 例えば電流を 5A 流し、温度上昇を 10℃以下にしたい場合は、銅箔 35 μ m ではパターン幅を 4.2mm 以上にする必要があります。(一般 には、1mm/A を目安として下さい。) 尚、図 4-2 の特性は基板メーカーによって異なりますので、設計する際 は必ずご確認下さい。 2 0 1 2 3 4 5 導 体 幅 (mm) 4 - 2 放熱器実装方法 図 4-2 銅箔 35 μ m に於ける容量電流対導体幅特性 (1)固定方法 放熱器の固定について、標準タイプは、ベースプレート側にある M3 取付用タップ(2 ヶ所または 4 ヶ所で、パッケージサイ ズにより異なります)を使用します。 /T タイプは、パワーモジュールのプリント基板への固定とともに行います。 推奨締め付けトルクは、0.54N・m です。 放熱器取付の際は、接触熱抵抗を減らし、放熱効果を上げる為に、放熱器とベースプレート間に放熱用グリースあるいは放熱用 シートを必ず使用して下さい。また、放熱器は反りのないものを使用し、ベースプレートと放熱器が密着する様にして下さい。 (2)放熱器取付穴 放熱器の取付用穴径は、下記サイズを参考に決定して下さい。 穴径:φ 3.5mm 4 - 3 耐振動について パワーモジュールの振動規格値は、プリント基板にパワーモジュールのみを実装した状態での値です。 従って、大型の放熱器を使用する場合は、パワーモジュールとの固定とは別に、装置の筺体に固定し、パワーモジュール、及び プリント基板に無理な力がかからないようにして下さい。 4 - 4 推奨半田付け条件 半田付け条件は、下記条件内で行って下さい。 (1)半田ディップ槽を使用する場合 …………………260℃、10 秒以内 プリヒート条件 …………………110℃、30 〜 40 秒以下 (2)半田ゴテを使用する場合 …………………350℃、3 秒以下 注)ご使用になる半田ゴテの容量、基板パターン等により、半田付け時間は変わりますので、実機にてご確認ください。 4 - 5 推奨洗浄条件 (1)推奨洗浄液 ・IPA(イソ・プロピル・アルコール) (2)洗浄方法 洗浄液がパワーモジュール内部に浸透しない様に、ブラシ洗浄で行って下さい。尚、洗浄液が十分に乾燥する様にして下さい。 4 - 6 保管条件及び期間について パワーモジュール アプリケーションノート 半田付け後の推奨洗浄条件は、以下の通りです。また、下記以外の条件での洗浄方法につきましては、別途弊社まで御相談下さい。 パワーモジュールの保管につきましては、以下を推奨致します。 (1)保管条件 温度:5 ~ 30℃ 湿度:40 ~ 60%RH (2)保管期間 納入後 1 年以内 1 年を経過した場合は、半田付け性、リードの錆について確認の上、ご使用願います。 ・製品をより正しく、安全にご使用いただくために、最新の納入仕様書をぜひご請求ください。 ・記載内容は、改良その他により予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。 d_PM-AP_19 d_PM-AP_20
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