(H29.1.23) 青森県住生活基本計画(案) <概要> ~生活創造社会につながる豊かな住生活の実現をめざして~ ■住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策についての基本的な方針 ■計画の位置づけ ◆住生活基本法に基づく都道府県計画として、全国計画に 即して策定 ◆良質な住環境において、様々な人々が支え合う暮らしを 「豊かな住生活」として定義し、「青森県基本計画 未来を 変える挑戦」が掲げる「生活創造社会」の実現に向け、県 の住宅政策がめざすべき姿として位置づけ ◆計画期間:平成28年度~平成37年度(10年間) ■住生活の現状 ◆人口はS60をピークに減少し、H27に1,308千人、 H52までには1,000千人を下回ると推計 ◆住宅施策に関する視点 ◆住生活の安定の確保及び向上の促進に関する目標 1 「住まい手」 の視点 1 子育て世帯や高齢者を地域で支え合う 住環境の形成 住生活を営む主体 である様々な立場の 「住まい手」からの 視点 ▶ 青森県の人口の推移と将来推計 ▶ 既存住宅ストックの利活用による子育て世帯や高齢者等 の交流促進 ▶ 地域コミュニティの再生による誰もが安全に安心して暮ら せる住環境の形成 2 公共と民間、それぞれの役割に応じた 住宅セーフティネットの形成 ▶ 居住の安定確保に資する公共賃貸住宅の的確な供給及 び民間賃貸住宅への円滑入居の支援 ▶ 公共と民間の役割分担を踏まえた重層的かつ柔軟なセー フティネットの形成 ■目標達成のために必要な 基本的な施策 1 若年・子育て世帯等が安心して 暮らせる環境づくり 2 増加する高齢者のための住宅 等のニーズへの対応 3 豊かで安全な地域コミュニティ の形成 1 公共・民間の役割を踏まえた重 層的な対応 2 老朽化した公営住宅ストックの 更新及び有効活用 ■戦略プロジェクト ※基本的な施策を総合的かつ計画的に推進するため、それぞ れの目標において重点的に実施をめざす取組み 1 「多世代コミュニティ」 形成支援プロジェクト ▶ 世代間の支え合いやつながりの強化による地域コミュニ ティの再生 ▶ 良好な住環境が整っている地域への住み替え支援によ る若年子育て世帯の不安解消 2 「安心住空間」 創出プロジェクト ▶ 公共、民間、それぞれの役割に応じた住宅供給による公 共賃貸住宅需要への対応 ▶ 住宅確保要配慮者が安心して住宅を確保できる環境の 形成 3 「あおもり住まいバリューアップパッケージ」 普及促進プロジェクト ◆一般世帯数はH22の511千世帯をピークにH27に 509千世帯となり、H47にピーク時の8割(423千世 帯)に減少すると推計 ▶ 青森県の一般世帯数の推移と将来推計 2 「住環境」 の視点 「住まい手」が住生 活を営む基盤である 「住環境」からの視点 3 良質な住宅を次世代につなげる社会の実現 ▶ 適切に施工・維持管理された住宅が適正に評価、流通さ れる環境の整備 ▶ 良質な住宅ストックを人と地域をつなぐ公共的な財産とし て継承していく社会の実現 1 リフォーム市場の整備促進 2 良質な既存住宅ストックの流通 促進 3 空き家の適正管理、不良な空き 家の解体・撤去の促進 4 「空き家への住みかえ」 推進プロジェクト 4 青森の風土に根ざした安全で健康な 住環境の形成 ▶ 住宅の耐震性能の確保等による安全な住環境の形成 ▶ 「健康長寿県」の達成に資する健康な住環境の形成 1 安全で健康な住宅の形成 2 住宅性能を低下させない維持管 理の促進 3 地域の災害対策の促進 4 持続可能なまちづくりへの対応 ◆ 高齢者(65歳以上)の人口比率は、H27に30.1%、 H52に41.5%と推計(国勢調査では、 H27の全国値 は26.6%) ▶ 青森県の年齢3区分別人口の推移 ◆住宅総数は586千戸であり、世帯数を上回っている ◆空き家は81千戸(住宅総数の14%)、うち賃貸や売 却等の対象とされていない空き家は37千戸 ◆持ち家取得方法のうち中古住宅購入は5%であり、 新築住宅建設または購入の56%に比較し低い ◆住宅の耐震化率は73%、全国の82%に比較し低い ◆県内の公共賃貸住宅は22.2千戸、うち2.0千戸は耐 用年限経過、このまま更新のない場合、10年後は 4.3千戸に増加すると推計 ■成果指標 計画の実現に向け、達成状況が定量的に測定で きる項目について、数値目標を設定 3 「住宅関連産業」 の視点 5 伝統と革新の合わせ技による 住宅関連産業の振興 「住環境」を形成する ために必要な「住宅関 連産業」からの視点 ▶ 木造住宅建設に係る技能を伝承し新たな技術を活用する 住宅生産技術者の確保、育成 ▶ 県産材の活用及び住宅関連産業の振興による「青森ブラ ンド」の確立 4 「住教育」の視点 豊かな住生活を実 現するために必要な 知識等を身に着ける 「住教育」からの視点 ▶ 既存住宅の価値向上及び新たな循環システムの構築に よる中古住宅の流通促進 ▶ 子育て世帯や多世代同居等に対応する良質な既存住宅 の活用による空き家の増加抑制 6 ライフスタイルに応じた住生活を実現する リビングリテラシーの醸成 ▶ 学校における住教育及び一般に対する住情報提供等によ る「リビングリテラシー(住宅や住まい方に関する基礎的な 知識や判断能力)」の向上 ▶ 個々のライフスタイルに応じた住宅を容易に選択できる社 会の実現 1 2 3 4 住宅関連技術者の確保 建築技術者等の育成 住宅関連産業の振興 県産材の活用 ▶ 空き家を安心して活用できる仕組みの構築による空き家 の所有者、利用希望者の不安解消 ▶ 住みかえ・移住プロセスの円滑化による空き家の活用促 進 5 「健康長住の家リフォーム」 促進プロジェクト ▶ 健康を増進する住宅ストックの形成でめざす健康長寿県 ▶ 既存住宅の断熱化(高気密化、高断熱化リフォーム)によ るヒートショックの抑制 6 「あおもり方式住宅マイスター認定制度」 推進プロジェクト ▶ 中小工務店、大工等住宅生産技術者のステータスやイ メージの向上 ▶ 住宅生産技術者の新たな担い手の確保 ▶ 消費者の安心確保 1 学校教育における住宅や住ま い方の学習の推進 2 若年・子育て世帯から高齢者ま で、住宅や住まい方に関する学 習機会の充実 3 生涯にわたり無理なく住まいを 選択できる環境の醸成 7 「リビングリテラシー向上プログラム」 推進プロジェクト ▶ 住教育による子どもの考える力や生きる力の向上 ▶ 住生活の向上に対する県民の意識改革 ▶ 豊かな住生活を実現しようとする環境の整備 ■公営住宅供給目標量 12千戸(うち前半5年:6千戸) ※新規建設の戸数、建替えによる建替後の戸数及び民間住宅等の借り上げの戸数並びに公営住宅の空き家募集の戸数を合計した戸数 ③高齢者生活支援施設を併設 するサービス付き高齢者向 け住宅の割合 ①子育て世帯(18歳未満が含 まれる世帯)における誘導居 住面積水準達成率 51.6%→約70% (H25) (H37) ④最低居住面積水準未満率 ②高齢者人口に対する高齢者 向け住宅の割合 3.31%→4% (H27) (H37) ⑤建替え等が行われる公的賃 貸住宅団地(100戸以上)に おける、高齢者世帯、障がい 者世帯、子育て世帯の支援 に資する施設併設率 ⑥既存住宅流通の市場規模 15.1%→25% (H25) (H37) ⑨賃貸・売却用等以外の「その 他空き家」数 36.6千戸 →46千戸 (H25) (H37) ⑫高齢者の居住する住宅の一 定のバリアフリー化率 35.3%→75% (H25) (H37) ⑮25年以上の長期修繕計画に 基づく修繕積立金額を設定 している分譲マンション管理 組合の割合 (―)→70% (H37) 2.1%→早期 (H25) 解消 ⑦既存住宅流通量に占める既 存住宅売買瑕疵保険に加入 した住宅の割合 0.6%→10% (H22) (H37) ⑩省エネ基準を充たす住宅ス トックの割合 (―)→20% (H37) ⑬リフォーム実施戸数の住宅 ストックに対する割合 4.1%→7% (H25) (H37) ⑯技能士の有資格者における あおもり方式住宅マイスター の登録割合 0%→50% (H27) (H37) 29.5%→90% (H26) (H28~ H37期間内の 建替等団地) ⑧空家等対策計画を策定した 市町村数の全市町村数に対 する割合 0% →80% (H27) (H37) ⑪耐震基準(S56年基準)が求 める耐震性を有しない比率 26.7%→5.0% (H25) (H37) ⑭新築住宅における認定長期 優良住宅の割合 8.2%→10% (H26) (H37) ⑰家庭科等における住教育副 読本の採用校の割合 0%→90% (H27) (H37) 41%→90% (H26) (H37)
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