金融市場ウィークリー 2017 年 1 月 20 日号 [経済・金融市場動向] ◆ 金融市場見通し・内外経済指標 トランプ新大統領の就任演説や大統領令の内容など に神経質な展開。保護主義が意識されれば、トラン プラリーの巻き戻しが加速するリスクも [トピックス] ◆ 英国はハード・ブレグジットへ メイ首相は移民制限をEU域内市場への参加に優先 させる方針を表明した。EUとのFTA交渉は簡単 ではなく、時間を要する可能性もある ◆ 第45代米国大統領は何を語るか 団結を訴えてもトランプ砲は止まない。通商摩擦の 号砲に警戒。世界の警官たる役割や同盟関係に対す る外交・安全保障ビジョンが最大の注目 ✣[目次]✣ 今週の注目チャート ···················································· 1 Ⅰ.経済・金融市場動向 ················································ 3 金融市場見通し·································································· 3 金融市場レビュー ································································ 4 内外経済指標の解説と予測 ························································ 5 Ⅱ.トピックス ························································ 8 英国はハード・ブレグジットへ ···················································· 8 第45代大統領は何を語るか ······················································· 10 Ⅲ.参考資料 ························································· 11 今週・来週の主要経済指標 ······················································· 11 月次・四半期のスケジュール ····················································· 13 今週の金融市場の動き ··························································· 16 最新リポート一覧 ······························································· 17 〰〰 マーケット時流潮流 〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰 米中貿易戦争 調査本部本部長代理 長谷川克之 原題「Death by China」 。邦題「米中もし戦わば」 。本日発足するトランプ新政権の対中政策の要で もあるナバロ・カリフォルニア大教授の著書である。教授は新設される国家通商会議の議長であり、 外交・安全保障・通商政策を一体的に捉えていくものと見られる。トランプ氏の対中「口撃」も増し ており、新政権の政策に対して中国が如何に対応するかが注目される。三つの選択肢が考えられる。 第一には静観。米国の挑発に乗らずに冷静に対応することである。ダボス会議に国家主席として初 参加した習氏は保護主義を戒め、通貨切り下げ競争を否定した。国際社会の理解を求める国家主席の 発言は正論と言えるが、ロス新商務長官は元凶はむしろ中国と批判している。 第二には協調。世界第一の大国と事を構えることは賢明ではなく、中国として規制緩和や自由化を 進め、市場開放を行う。対内投資や輸入を促進するために組織的な対応を採る。米国向けの輸出の自 主規制も検討する。何れも日米貿易摩擦盛りし頃の日本の対応だ。米国の元安批判をかわすために人 民元の安定、若しくは多少の元高を演出することも考えられる。しかし、協調策は国内で弱腰外交と の批判や反発を招く恐れもあり、今秋に共産党大会を控えている中では限界もある。 第三には報復。米国企業の中国ビジネスに対して有形無形の圧力をかける。日本では 1997 年に橋 本龍太郎首相(当時)が「大量の米国債を売却したい気持ちに駆られたことが何度かある」と発言、 市場が動揺した。日本ができなかった米国債売却も、中国にとっては現実的なオプションだろう。人 民元の変動相場制移行と大幅切り下げによる通貨安競争シナリオもあり得る。「一つの中国」が揺る がされる場合には、中国が軍事面でも断固とした示威活動を採る可能性がある。 米中貿易戦争が「今そこにある危機」に発展するリスクは小さくないと覚悟するべきだろう。 〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) ~今週の注目チャート~ 【 イタリア・スペイン 10 年国債利回りの対独スプレッド 】 夏場にイタリアがスペインを逆転し、その差は拡大 (%pt) 2.5 イタリア 2.0 1.5 1.0 0.5 スペイン 0.0 14/1 14/4 14/7 14/10 15/1 15/4 15/7 15/10 16/1 16/4 16/7 16/10 17/1 (年/月) (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】イタリアとスペインの対独スプレッドが逆転している。10 年国債利回りの対独スプレッドをみると、 夏場以降スペインが小幅に低下する一方、イタリアは上昇傾向にあり、両国の差は拡大している。スペイン に比べイタリアは経済の回復力が弱く、不良債権問題の進展度合いや政治情勢についても劣後する。イタリ ア情勢の好転には時間がかかるとみられ、当面イタリアがスペインの金利を下回る状態にはならないだろう。 【 日経平均株価とドル円のボラティリティの推移 】 日経平均の予想変動率は低位で推移 55 (%) (Index) 50 20 18 ドル円インプライド・ボラティリティ(右目盛) 45 16 40 14 35 12 30 10 25 8 20 日経平均ボラティリティ―・インデックス 15 10 16/1 16/3 16/5 16/7 (資料)日本経済新聞社、Bloombergより、みずほ総合研究所作成 6 16/9 16/11 4 17/1 (年/月) 【解説】ドル円の予想変動率が比較的高い水準で推移しているのに対し、日経平均の予想変動率は低位で推 移している。日銀がETFの買入れペースを倍増させた 7 月末以降、日本株のボラティリティは低下傾向が 顕著である。今週は日本株に対する下落圧力が強かったが、3 営業日連続で日銀が約 700 億円の買入れを行 っている。米大統領就任を挟み円高が急速に進む可能性はあるも、日本株の下値は限定されそうだ。 1 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) 【 選挙前後のドル円相場 】 過去の政権では政策が具体化する頃からドル安に戻す動き (選挙日からのかい離率、%) (選挙日からのかい離率、%) 20 トランプ勝利前後 過去選挙平均(右目盛) 8 15 6 10 4 5 2 0 0 ▲5 ▲2 円安 ドル高 円高 ドル安 (注)1.過去選挙平均は変動相場制移行後の大統領選挙前後 1 年の選挙日からのドル円相場の乖離率の平均。 2.過去選挙平均とトランプ勝利前後で軸が異なる点に留意。 (資料)Bloomberg より、みずほ総合研究所作成 【解説】過去の選挙と比べ、トランプ勝利後の円安ドル高の進展は急激で、足元で一旦調整の動きが起きて いるのはほぼ予想された展開だった。問題は今後のドルの動きである。過去の選挙後のドル円相場の動向を みると、政策が具体化する春頃からドル安に戻す展開となっている。トランプ氏の掲げる拡張的財政政策が 公約通りに実現しなければ、もう一段のドル安が進む可能性もあり、注視が必要だ。 【 中国の実質GDP成長率 】 統計からは持ち直しの兆しが見られる中国経済 (%pt) (前年比、%) 製造業PMI 65 非製造業PMI 16 実質GDP成長率 (右目盛) 14 60 12 10 55 8 50 6 4 45 2 0 40 35 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年) (資料)中国国家統計局より、みずほ総合研究所作成 【解説】本日(1/20)公表された中国のGDP統計によると、2016 年 10~12 月期の実質GDP成長率は前 年比+6.8%となり、7~9 月期の同+6.7%から僅かではあるが成長ペースが加速した。中国政府が公表する PMIと合わせ、景気の減速圧力が足元で和らいでいることを示すものである。しかし、トランプ政権が保 護主義を強めれば、前年割れの続く輸出がさらに落ち込む懸念があるなど、先行きは依然不透明だ。 2 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) Ⅰ.経済・金融市場動向 ~金融市場見通し~ トランプ新大統領の就任 来週にかけての金融市場は、米トランプ新大統領の言動に一喜一憂する 演説や大統領令の内容な 神経質な展開が予想される。日本時間の午前2時に予定されている大統領就 どに神経質な展開 任演説(1/20)に加え、就任初日もしくは、来週以降に出される予定であ る複数の大統領令の内容も市場に影響を与える材料となろう。予算にかか わる事項は議会の承認が必要となるため、大統領令では、通商関連や規制 にかかわるものが中心となる。就任演説、大統領令、来週以降の新大統領 や閣僚の発言などによって、トランプラリーの更なる巻き戻し、トランプ ラリー第2弾のスタートと双方の可能性を意識しておく必要があろう。現段 階では、議会との調整が必要な財政拡張政策の具体化に時間がかかること を踏まえれば、保護主義政策が先行し、リスク回避的な相場地合いとなる 蓋然性が高いように思われる。 ある程度の保護主義姿勢 ただし、先週来のトランプ氏の発言などを受けて、ある程度の保護主義 は既に想定されており、大 姿勢が示されることは既に想定されていること、株式市場などに見られて 幅な相場調整は回避され いた相場過熱感が概ね解消していることなどを踏まえれば、大幅な調整に る見込み は至らないとみている。グローバルな企業の景況感の改善など、世界的に 景気循環が上向きになっていることも相場の下支え材料である。来週は目 立った経済指標は乏しいが、1月のユーロ圏合成PMI(1/24)はさらなる 改善が見込まれている。 米長期金利は低下地合い、 各市場の動きは、米新大統領の発するメッセージ如何だが、保護主義姿 為替は円高ドル安、日米株 勢が強く意識されれば、米長期金利は低下地合い、為替は円高ドル安方向 は上値の重い展開を予想 に振れやすいであろう。株価も上値が重い展開が想定されるが、米株につ いては、本格化する企業決算における業績の改善傾向が下支え要因となろ う。アルコア(1/24) 、キャタピラー、インテル、マイクロソフト(1/26) など多くの主要企業決算が予定されている。日本株も円高が嫌気されて下 値を試す展開が想定されるが、下落局面では日銀によるETFの買いも予 想され、相場の底堅さは維持されよう。 (武内浩二) 【 来週の予想 】 項目 内外金利 内外株式 為 替 予想レンジ USD LIBOR 3カ月(%) 米10年国債(%) 円 TIBOR 3カ月(%) 10年国債(%) ダウ平均(ドル) NASDAQ総合指数(ポイント) 日経平均(円) TOPIX(ポイント) 円/ドル ドル/ユーロ 円/ユーロ 3 1.020 2.20 0.03 0.00 19,300 5,430 18,400 1,460 111.5 1.050 119.5 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 1.060 2.60 0.07 0.10 20,100 5,630 19,600 1,570 116.0 1.095 125.5 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) ~金融市場レビュー~ <内外金利動向> 米 10 年国債利回りは小幅に上昇した。トランプ氏がインタビューの中で 米 10 年国債利回りは小幅 ドルが強すぎると指摘したとの報道(1/17)を受けて、週初に利回りが 2.3% に上昇。1 月ECB政策理 台まで低下した。その後、12 月米消費者物価指数(1/18)の上昇ペース加 事会では金融政策の据え 速や同米住宅着工件数(1/19)の市場予想を上回る増加など、経済指標の 置きを決定 底堅い結果を受けて、利回りは 2.4%台後半まで上昇している。ECB政策 理事会(1/19)では金融政策の据え置きが決定された。資産買い入れにつ いて、預金ファシリティ金利を下回る債券について公債のみ対象であるこ と、公債買い入れは同金利を上回るものを優先することが示された。日本 の 10 年国債利回りは米金利上昇などから小幅に上昇した。 <内外株式動向> (坂中弥生) 先週末以降の米株式相場は下落した。金融業種の予想を上回る決算は好 米株は大統領就任を控え 材料となったものの、トランプ次期大統領の就任を控え、政策の不透明感 軟調な推移、日本株は円 も意識され下落した。また英国のハード・ブレグジットに言及したメイ首 高の影響で一時 19,000 円 相の発言や原油安も押し下げ材料となった。日本株は下落した。週前半は 割れ トランプ次期大統領がドル高への警戒感を示したことや、メイ首相の発言 を受けて円高が進んだことが悪材料となり、約 1 カ月ぶりに 19,000 円割れ となった。週後半はイエレンFRB議長が今後の利上げに前向きな姿勢を 示し、円高が一服したことで一部下げ幅を取り戻したが、米大統領就任を (小池睦子) 控え上値は重かった。 <為替動向> 先週末以降のドル円相場はもみ合う展開。先週末の 12 月米小売売上高 ドル円、ユーロドル共に (1/13)が市場予想をやや下回り、週明けにかけドル円相場は円高ドル安 もみ合う展開 地合いになった。その後トランプ氏のドル高へのけん制を示唆する報道を 受け、ドル円相場は一時 1 ドル=112 円半ばまで円高が進んだ。しかし、米 ベージュブックで好調な労働市場を示唆する記載があったこと、また FRBイエレン議長の好調な米景況感を示唆する発言などを材料に、ドル 高に戻した。ユーロドル相場はもみ合い。英メイ首相のEU離脱案に関す る発言後、ハード・ブレクジットへの警戒感がやや和らぎユーロ高が進む も、その後の米長期金利上昇に伴いドル高ユーロ安に戻した。(有田賢太 郎) <新興・資源国動向> 新興国市場では、年初から続いていた新興国通貨の持ち直しが一服して トランプ政権の誕生を前 いる。中国人民元を念頭においたトランプ氏のドル高けん制発言は新興国 に株・通貨の反発は一服 通貨の買い材料となったが、イエレンFRB議長が 2019 年末にかけて年数 回の利上げが必要であると発言(1/18)したことから、ドル高期待が高ま り新興国通貨は売られた。政情不安の続くトルコのリラ安を筆頭に新興国 通貨は総じてさえない展開となっており、メキシコペソについては NAFTA の再交渉に言及したロス次期米商務長官の発言(1/18)も影響している。 今週は新興国株についても上昇が一服しており、原油相場の反落などから 資源国株も上値を抑えられる展開となっている。 4 (井上淳) 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) ~内外経済指標の解説と予測~ <国 内> 機械受注は前月から減少 今週発表された指標からは、製造業の設備投資に回復の兆しがあること も、製造業には持ち直しの や、サービス活動が底堅いことが確認できた。11月の機械受注(船舶・電 動き 力除く民需)(1/16)は、前月比▲5.1%(10月同+4.1%)と減少した。 非製造業の受注減少が全体を押し下げた格好だが、製造業は4カ月ぶりに増 加し、持ち直しの兆しがみられた。 サービス活動は底堅く推 移 11月の第3次産業活動指数(1/16)は、前月比+0.2%(10月同0.0%)と 4カ月ぶりに上昇した。情報通信業や卸売業などが押し上げ要因となり、対 事業所サービスが2カ月連続で上昇した。今後は、個人消費が底堅く推移す ることで緩やかに回復するとみている。 国内企業物価は前年比マ イナス幅縮小 12月の国内企業物価指数(1/16)は、前年比▲1.2%(11月同▲2.2%) と7カ月連続でマイナス幅が縮小した。原油価格の持ち直しから、石油・石 炭製品が約2年ぶりに前年比プラスに転換したことが影響した。今後も、原 油価格の持ち直しに伴い、企業物価指数のマイナス幅縮小は続く見込みだ。 来週は、全産業活動指数や貿易統計などが発表される。 全産業活動指数は横ばい 11月の全産業活動指数(1/23)は、前月比+0.1%と予測する。建設業活 動指数が前月からやや低下したとみられるが、鉱工業生産指数や第3次産業 活動指数が上昇したことで、全体ではほぼ横ばいで推移した模様である。 貿易収支は前年から改善 12月の貿易統計(1/25)は、輸出金額が前年比+1.3%、輸入金額が同 ▲0.3%、貿易収支が2,399億円の黒字と予測する。原油価格の持ち直しを 受けて、輸入価格の前年比マイナス幅が縮小したものの、自動車や電子部 品の輸出が好調だったことから、貿易収支は前年から改善する見込みだ。 全国コアCPI上昇率は 前月から変わらず 12月の全国コアCPI(1/27)は、前年比▲0.4%(11月同▲0.4%)と 予測する。エネルギー価格の前年比下落幅が縮小する一方で、宿泊料や外 (上里啓) 国パック旅行費が押し下げ要因となるだろう。 【 輸出入金額の推移 】 【 全国コアCPIの推移 】 (前年比、%) (前年比、%) 2.0 30 1.5 20 輸出 予測値 予測値 1.0 10 0.5 0 0.0 ▲ 10 ▲ 0.5 輸入 ▲ 20 ▲ 1.0 ▲ 30 2013 2014 2015 2016 13/01 (年) 13/07 14/01 14/07 15/01 15/07 16/01 (注)1. 消費税率引き上げの影響を除くベース。 2. 2016年12月は、みずほ総合研究所による予測値。 (資料)総務省「消費者物価指数」より、みずほ総合研究所作成 (注)2016年12月の値は、みずほ総合研究所による予測値。 (資料)財務省「貿易統計」より、みずほ総合研究所作成 5 16/07 (年/月) 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) <海 外(米国)> 自動車やオンライン等の 12 月の小売売上高(1/13)は前月比+0.6%と、4 カ月連続で増加した。 販売増加が小売売上高を 総合小売業や雑貨店等の売上が減少する一方、年末商戦期のオンライン支 押し上げ 出拡大を背景に無店舗販売の勢いが強まった。自動車ディーラーやガソリ ンスタンドの売上増加も全体の押し上げに寄与した。 天候要因を除いても、生 産は緩やかに回復 12 月の鉱工業生産指数(1/18)は、暖房需要の増加による電力・ガスの 生産増加を主因に、前月比+0.8%の高い伸びとなった。主力の製造業に関 しては緩やかな増産となった。IT関連や自動車関連の増産傾向が続いた ほか、設備機器が反発した。 コアCPIは安定的なペ ースで上昇 12 月のコアCPI上昇率(1/18)は前月比+0.2%と、安定的な伸びが続 いた。前年比では+2.2%に加速したが、2016 年以降のレンジ内(+2.1~ +2.3%)の動きである。一方、エネルギー物価の上昇ペースが加速し、ヘ ッドラインの前年比上昇率は+2.1%と、 2014 年 7 月以来の 2%台となった。 なお、1 月の地区連銀経済報告(1/18 公表)では、仕入コストの上昇が幅 広い分野に広がり、燃料のほか、建築用資材や製造用資材の価格が上昇し たことが示された。川上の物価上昇圧力が徐々に高まっている模様である。 10 ~ 12 月期 の GD Pは 来週発表予定の 12 月の住宅販売は新築(1/26)・中古(1/24)ともに前 7~9 月期から減速する見 月比減少すると予想する。12 月のコア資本財受注(1/27)は 3 カ月連続で 通し 増加し、機械関連投資の緩やかな持ち直し傾向を示すだろう。10~12 月期 のGDP成長率(1/27)については、前期比年率+2.2%と、7~9 月期から 減速する見通しである。成長率押し下げの主因は、外需寄与度のマイナス である。7~9 月期に急増した大豆輸出の正常化等を背景に輸出の落ち込み が予想されるほか、堅調な内需を映じ、輸入が増加するとみられる。 トランプ大統領の就任演 トランプ大統領は、1 月 20 日の正午(日本時間 21 日の午前 2 時頃)に職 説は日本時間午前 2 時頃 務遂行の宣誓を行った後、就任演説を行う予定であり、その内容が注目さ に行われる予定 れる。 (風間春香) 【 CPI上昇率 】 【 GDP成長率 】 (前期比年率、%) (%) 8 6 5 在庫投資 住宅投資 個人消費 5.0 4.0 2.3 2.0 4 4 純輸出 GDP 6 ヘッドライン 政府支出 設備投資 コア 3 3.5 2.6 1.4 2.0 0.9 2 0.8 2 2.2 0 1 0 ▲2 ▲1 ▲2 ▲3 2005 ▲4 10 ▲1.2 1 2 3 2014 15 4 1 2 3 4 1 2 2015 3 4 2016 (年/四半期) (年) (注)10~12 月期はみずほ総合研究所予測値。 (資料)米国商務省より、みずほ総合研究所作成 (資料)米国労働省より、みずほ総合研究所作成 6 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) <海 外(欧州)> 11 月の ユー ロ 圏輸 出金 11 月のユーロ圏域外向け輸出金額(1/16)は前月比+3.3%と増加した。 額、12 月のユーロ圏新車 仕向地別にみると、米国向けや中国向けを中心に、総じて輸出が持ち直し 登録台数は増加 た。増加幅が大きいため 12 月に反動が生じる可能性はあるが、輸出受注の 改善を踏まえると、輸出の回復傾向は維持されると思われる。また、12 月 のユーロ圏新車登録台数(1/17)は前月比+2.5%と増加を続けた。新車販 売が年末にかけて消費底上げに寄与したことが示されている。 ECBの貸出サーベイで 欧州中央銀行(ECB)の銀行貸出サーベイ(1/17)では、企業向け貸 は固定投資向け資金需要 出態度がやや厳格化した。企業の銀行借り入れ需要に関しては、前回調査 の弱さが続く 時点と比べて小幅に強まった。もっとも、資金用途別にみると需要の強弱 はまちまちであり、運転資金や債務償還向け資金の需要が増加する一方、 固定投資向け資金の需要は低調だった。 ECBは金融政策の現状 ECB政策理事会(1/19)は、金融政策の現状維持を決定した。記者会 維持を決定 見においてドラギ総裁は、ユーロ圏景気の回復ペースが年末にかけて加速 したとみられる点に言及した一方、基調的なインフレ率に上向きの兆候が うかがわれないと慎重な見方を示した。なお、格付け機関 DBRS 社は、イタ リア国債の格付けを A(low)から BBB(high)に引き下げた(1/13)。構造改 革の実施や銀行システムに対する不確実性が理由である。ECBがイタリ ア国債に適用するヘアカット率が引き上げられるため、同国債を担保に資 金供給を受ける銀行(多くがイタリアの銀行とみられる)には逆風となる。 英国・メイ首相はハー 英国では、メイ首相が、EU離脱に関する演説において交渉の基本方針 ド・ブレグジットを目指 を表明した(1/17)。その中では、EU域内市場への自由なアクセスが失 す方針を明らかに われてもEU移民の制限を最優先事項とするという、いわゆる「ハード・ ブレグジット」を目指す姿勢が明らかとなった。 今週末以降はユーロ圏の 今週末以降は、ECBの専門家調査(1/20、エコノミストなどが対象の 景気・物価予測)や 1 月のユーロ圏PMI(1/24)、10~12 月期の英 PMIなどが発表に GDP(1/26)などが発表される。 【 ユーロ圏輸出金額 】 (2015/1=100) 輸出全体 南米・アフリカ向け NIEs・ASEAN向け 115 (松本惇) 【 ユーロ圏企業の銀行借り入れ需要 】 米国向け 中国向け ← 増 加 30 110 20 105 借 10 入 需 0 要 ▲ 10 固定投資向け資金需要 → 100 企業の銀行借入需要 (DI、% Pt) 減▲ 20 少 ▲ 30 95 ▲ 40 90 ▲ 50 85 2015/5 15/8 15/11 16/2 16/5 16/8 2010 16/11 11 12 13 14 15 16 (年/四半期) (年/月) (資料) Eurostat より、みずほ総合研究所作成 (資料)ECBより、みずほ総合研究所作成 7 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) Ⅱ.トピックス ~英国はハード・ブレグジットへ~ メイ首相は移民制限を テリーザ・メイ英首相は、1 月 17 日に行われた英国のEU(欧州連合) EU域内市場への参加に 離脱(ブレグジット)に関する演説において、対EU交渉の基本方針を表 優先させる方針を表明 明した。首相演説の骨子は下図の通りであり、首相は 12 の交渉方針を示し た。この中で最も重要な点は、EU域内市場への参加が失われようとも、 国民投票の意思の一部であるEU移民の制限を最優先事項とする、いわゆ る「ハード・ブレグジット」を目指す姿勢が明らかになった点である。メ イ首相は、英国がEUと新たに「自由貿易協定(FTA)」の締結を目指 す旨を同時に宣言した。 「ハード・ブレグジット」により、EU域内市場への自由なアクセスが 失われることから、在英企業の対EUビジネスへの影響が懸念される。一 方で、英国はEU域内市場への参加の見返りとして求められるEU法の順 守義務が無くなる。このため、自国の判断でEUからの移民流入を管理す ることが出来るようになったり、EUへの予算拠出の必要が無くなったり する。 今回の演説内容については、概ね事前のリーク情報に沿った内容であっ 演説は概ね事前の予想通 りの内容 た。事前リークに含まれていなかった情報としては、英国とEUの間の最 終合意については英議会での採決を行うことを首相が表明した点が挙げら れる。金融市場では、メイ首相がこの点に言及したタイミングをとらえて、 英ポンドの急速な買い戻しが起きた。最終合意が議会で承認が得られない ことを避けるために、EU離脱合意がよりソフトなものになるのではない かとの思惑などが背景にあったと推察される。 【 図表:メイ首相が示した 12 の交渉方針 】 1.確実性 7.労働者の権利保護 ・ 可能な限り確実な情報を提供 ・ 欧州法上の権利を保証するとともに、権利保護をさらに強化 ・ EUとの最終合意については、上下院で議決 8.欧州との自由貿易 2.EU法の排除 ・ EU単一市場からは離脱 ・ 自国法の立法権のEUからの奪回 ・ EUとの間で、強力かつ野心的な貿易協定締結を目指す ・ 欧州司法裁判所の管轄から離脱 ・ 巨額なEU予算の負担はしない 3.連合王国の強化 (ただし、交渉の結果としての一部負担の可能性は排除せず) ・ イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの協調 9.EU域外国との貿易協定 4.アイルランドとの共通旅行区域(CTA)の維持 ・ 英国はEU域外国と独自に貿易交渉を行う 5.移民の制限 (EUの共通関税の制約は受けない) ・ 欧州からの移民数を制御 10.科学とイノベーション 6.英国内のEU市民、EU内の英国民の権利 ・ 科学・技術・研究分野での欧州パートナーとの協働を歓迎 ・ 既存の居住者の権利は、できるだけ早期に保証 11.犯罪・テロリズムとの戦いにおける協力 ・ 欧州同盟国と外交・防衛面での協力を継続 12.円滑で秩序ある離脱 ・ 制度急変の悪影響を避けるため、段階的な制度移行を模索 (資料)英政府より、みずほ総合研究所作成 8 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) 脱退交渉開始のトリガー 今後の英国とEUの間の交渉における主な注目は 2 点ある。第 1 は、英 となる「50 条通告」は 3 国とEUの間の交渉開始のトリガーとなる、EU条約第 50 条に基づくEU 月中に行われる公算大 理事会への脱退通告(「50 条通告」)がいつ行われるかである。第 2 は、 英国とEUのFTA交渉の内容と締結に要する時間である。 第 1 の 50 条通告を英政府が実施するタイミングは、3 月中となる公算が 大きい。この点で、まず注目されるのは、1 月中にも下される予定の最高裁 判所で審理中の裁判の判決である。現在、最高裁判所においては、「英政 府が議会の承認を経ずに独断で 50 条通告を実施することが出来るかどう か」という点について法廷闘争がなされている。11 月初に高等裁判所は、 政府による独断の 50 条通告実施は「違憲」との判決を下しており、各種報 道によれば、最高裁判所でも同様の違憲判決が下される公算が大きい。 英政府は、まずこの判決の結果を待ち、そのうえで敗訴、すなわち「違 憲」となった場合は、「2017 年EU離脱(50 条通告)法」を制定し、上下 院で議論の上、決議を行うと予想される。この法案自体は、非常に短い法 案となる可能性が高い。例えば「政府はEU理事会に対して 3 月 31 日まで に英国のEU離脱の意思を通知する義務を負う。通知は、EU条約第 50 条 の要件に沿ったものでなければならない」といった文言のみが法案化され、 審議される形が予想される。英BBC報道によれば、短い法案にすること で、野党から法案修正される可能性を低下させる狙いが政権にはあり、政 府は下院で 2 週間以内の可決を狙っているとされる。政府のもくろみ通り となれば、 最高裁の判決が違憲であっても 3 月中の 50 条通告は可能である。 FTA交渉は簡単ではな 第 2 の注目点である、英・EU間のFTA交渉の内容や締結に要する時 く、時間を要する可能性も 間については、メイ首相が今回の演説の中で示したよりも交渉は難航し、 締結には時間を要する可能性がある。 EUとのFTA交渉の中で英国にとって重要な点の一つは、金融サービ スの自由なEU域内市場への参加であるが、これは昨年EU・カナダとの 間で調印された包括的経済貿易協定(CETA)においても認められていない。 また、フランスなど一部の国はEUにおける国際金融センターとしての地 位をロンドンから奪うために、国を挙げたキャンペーン活動を既に開始し ており、金融サービスの自由化を含むFTA交渉は難航が予想される。 交渉に要する時間について、メイ首相は 2 年間での大筋合意を目指す旨 を表明したが、これまでEUが他国と行ったFTA交渉は 4~8 年程度の時 間がかかっており、上記のカナダとの CETA のケースでは、交渉開始から調 印までに 7 年を費やしている。メイ首相が目指す 2 年間での合意形成は、 英国とEUの間の利害対立や欧州主要国の選挙日程等を踏まえれば、非常 にタイトなスケジュールである。 (吉田健一郎) ※詳細は 2017 年 1 月 18 日付みずほインサイト「英国はハード・ブレグジット へ~メイ首相はEU域内市場参加よりも移民制限を優先~」をご覧ください。 http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/eu17 0118.pdf 9 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) ~第 45 代米国大統領は何を語るか~ トランプ大統領誕生 1 月 20 日正午(日本時間では 21 日午前 2 時)、第 45 代米国大統領が就 任する。ドナルド・トランプ大統領は就任演説で何を語るか。 スローガンは「米国を再 び偉大に」 就任演説のスローガンが「米国を再び偉大に」 (Make America Great Again) であることは想像に難くない。米国民の団結を求めながら、米国の再生に 向け、国内政治面では腐敗の根絶、経済面では雇用創出を訴えるだろう。 慣例では、演説の冒頭で前大統領に敬意を払い、業績を称え、感謝の気 持ちを述べることになっている。オバマ・ケアを葬り去り、包括的環境規 制を廃止するトランプ大統領にとって社交辞令以外の何物でもない。 トランプ大統領は米国民に対し、「亀裂を埋める時が来た。さあ共に、 国家を立て直し、アメリカン・ドリームを再生するという喫緊の課題に取 り組み始めよう」(11 月 9 日勝利演説)とのメッセージを発するだろう。 しかし、たとえ大統領が団結を訴えても、トランプ砲と言われるツイート 攻撃の終焉だと期待するのは早計である。 雇用第一主義を強調 経済再生では米国内に雇用を取り戻す方針(雇用第一主義)を掲げ、減 税、規制緩和、インフラ投資の 3 本柱に言及しよう。「米製品を買え、米 労働者を雇え」(Buy American、Hire American)というスローガンや、「国 境税」(Border Tax)に触れれば、通商摩擦の号砲となる。 最大の注目点は外交・安 全保障 就任演説で最も注目すべきは外交・安全保障である。レーガン、クリン トン、ブッシュ(子)、オバマ各大統領の最初の就任演説を振り返ると、 強固な同盟関係に触れ、「世界の警官」としての役割を自認してきた。 ただオバマ前大統領は、その就任演説(2009)で「力というものは慎重 に行使することで増大する」と軍事力の行使に慎重な姿勢を示し、2013 年 9 月のテレビ演説では「米国は世界の警察官ではない」と述べた。その後、 シリア情勢が泥沼化したのは周知の事実である。 トランプ大統領も、ヒラリー・クリントン氏とのテレビ討論会で「私た ちは世界の警察官にはなれないし、世界中のすべての国を守ることはでき ない。彼ら(同盟国)は私たちにとって必要なものを支払っていない」 (2016 年 9 月)と発言した。トランプ大統領は、就任演説でどんな外交・安全保 障ビジョンを打ち出すのか。グローバルな経済活動が、確固たる安全保障 という空気を吸って生きていることを再認識する瞬間である。 トランプ大統領が目指す 理想像 就任演説では、建国の父やその後の大統領、海外の著名な政治家、ある いは市井の人々(いわゆる「忘れられた人々」)などが引用される。 今回の就任演説で筆者が注目したいのはポピュリストである。アンドリ ュー・ジャクソン大統領(任期は 1829-1837)や、ウィリアム・ジェニング ス・ブライアン(1896 年大統領選の民主党候補者。「金の十字架」演説が 有名)だ。トランプ大統領の真骨頂は、「ダボス会議に参加している人々 (裕福な人々)の多くがおそらく感じることはない、もがき苦しみを持つ 大勢の人たちに対して、効果的にメッセージを送ること」(1 月 17 日、ア ンソニー・スカラムッチ上級顧問)にあるためである。 10 (小野亮) 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) Ⅲ.参考資料 今週の主要経済指標 経 済 指 標 等 日 付 1/13(金) 米 ミシガン大消費者信頼感指数(1月速報) 今回実績 前回実績 予想 98.1 98.5 98.2 小売売上高(12月) 前月比 +0.6% +0.7% R +0.2% 生産者物価指数(12月) [食品・エネルギーを除く] 前月比 前月比 +0.3% +0.2% +0.3% +0.1% +0.4% +0.4% 前月比 +0.2% +0.2% R 国内企業物価指数(12月) 前月比 前年比 +0.6% ▲1.2% +0.4% ▲1.4% +0.4% ▲2.2% 機械受注(11月) [船舶・電力を除く民需] 前月比 前年比 ▲5.1% +10.4% ▲1.7% +8.1% +4.1% ▲5.6% 101.0 N.A. 98.1 韓 金融政策決定会合 1/16(月) 日 第3次産業活動指数(11月) 米 キング牧師誕生日(米国休場) 1/17(火) 日 設備稼働率(11月) 20年利付国債入札:最高利回り 0.594%、 平均利回り 0.589%、 米 ニューヨーク連銀製造業業況指数(1月) 1/18(水) 米 鉱工業生産指数(12月) 前月比 設備稼働率(12月) 0.0% 入札倍率 3.54倍 +6.5 +8.5 R +7.6 +0.8% 75.5% +0.6% R 75.4% R ▲0.7% 74.9% +0.3% +0.2% +0.3% +0.2% +0.2% +0.2% ベージュブック(地区連銀経済報告) 消費者物価指数(12月) [食品・エネルギーを除く] 前月比 前月比 イエレンFRB議長講演(サンフランシスコ) 1/19(木) 日 5年利付国債入札:最高利回り ▲0.057%、 平均利回り ▲0.063%、 入札倍率 4.48倍 米 住宅着工件数(12月) 年率 122.6万件 118.8万件 R 110.2万件 住宅着工許可件数(12月) 年率 121.0万件 122.5万件 R 121.2万件 フィラデルフィア連銀製造業業況指数(1月) 失業保険新規申請件数(~1/14) +23.6 +15.3 R +19.7 234千人 252千人 R 249千人 +6.0% +6.1% +6.2% +6.8% +6.7% 7~9月期 +6.7% イエレンFRB議長講演(サンフランシスコ) 欧 ECB政策理事会 尼 金融政策決定会合(18・19日) 馬 金融政策決定会合(18・19日) 1/20(金) 日 中曽日銀副総裁講演(国際銀行協会) 中 鉱工業生産(12月) 前年比 実質GDP(10~12月期) 前年比 予想:情報ベンダー(Bloomberg、Reuters 等)の取りまとめた予想コンセンサス。 米国の経済指標は特に断りのない限り季調値。 R は改定値。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、 泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 11 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) 来週の主要経済指標 経 済 指 標 等 日 付 1/20(金) 米 新大統領就任式 1/23(月) 日 全産業活動指数(11月) 予 貿易統計(12月) 輸出 輸入 前 回 前々回 前月比 [+0.1%] +0.2% 0.0% 年率 [550万件] 561万件 557万件 54.5 54.4 53.9 原数値 [+2,399億円] 前年比 [+72.6%] [+1.3%] 前年比 [▲0.3%] 前年比 +1,508億円 ▲0.4% ▲8.8% +4,916億円 +369.1% ▲10.3% ▲16.4% 111.3 111.0 110.4 [58.0万件] 59.2万件 56.3万件 [250千人] 234千人 249千人 前年比 前年比 前年比 前年比 [+0.2%] [▲0.4%] [+0.3%] [+0.1%] +0.5% ▲0.4% 0.0% ▲0.6% +0.1% ▲0.4% +0.5% ▲0.4% 前月比 [+1.5%] ▲4.5% +5.0% [98.0] 1月速報 98.1 12月確報 98.2 [+2.2%] 7~9月期 +3.5% 4~6月期 +1.4% 内閣府月例経済報告(1月) 1/24(火) 日 40年利付国債入札 米 中古住宅販売件数(12月) 2年国債入札 欧 ユーロ圏合成PMI(1月速報) 1/25(水) 日 通関収支 想 米 5年国債入札 独 ifo景況感指数(1月) 1/26(木) 米 新築住宅販売件数(12月) 年率 失業保険新規申請件数(~1/21) 7年国債入札 1/27(金) 日 消費者物価(12月全国) [除・生鮮食品] 消費者物価(1月東京都区部) [除・生鮮食品] 米 耐久財受注(12月) ミシガン大消費者信頼感指数(1月確報) GDP(10~12月期速報) 前期比年率 予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、 泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア 12 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) 1 月のスケジュール 国 1 2 内 元日(日本休場) 国民の休日(日本休場) 3 米 国 他 1 2 米 ニューイヤーズデー(米国休場) 3 米 製造業ISM指数(12 月) 4 2017 年大発会 4 米 FOMC 議事録(12/13・14) 5 新車販売台数(12 月),10 年利付国債入札 5 米 非製造業ISM指数(12 月) 6 毎月勤労統計(11 月速報) 6 米 雇用統計(12 月) 貿易収支(11 月) 製造業新規受注(11 月) 7 8 9 7 成人の日(日本休場) 8 9 10 消費動向調査(12 月) 10 米 3 年国債入札 11 景気動向指数(11 月速報),30 年利付国債入札 11 米 10 年国債入札 12 国際収支(11 月速報) 景気ウォッチャー調査(12 月) 13 マネーストック(12 月速報) 14 12 米 イエレンFRB議長講演(ワシントン D.C.) 連邦財政収支(12 月),30 年国債入札 13 米 小売売上高(12 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月速報) PPI(12 月) 14 15 15 16 機械受注統計(11 月), 第 3 次産業活動指数(11 月) 企業物価指数(12 月) 17 設備稼働率(11 月),20 年利付国債入札 16 米 キング牧師誕生日(米国休場) 18 20 中曽日銀副総裁講演(国際銀行協会) 18 米 鉱工業生産・設備稼働率(12 月),CPI(12 月) ネット対米証券投資(11 月) ベージュブック(地区連銀経済報告) イエレンFRB議長講演(サンフランシスコ) 19 欧 ECB政策理事会 米 住宅着工・許可件数(12 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(1 月) イエレンFRB議長講演(サンフランシスコ) 20 米 新大統領就任式 21 21 22 22 23 内閣府月例経済報告(1 月),全産業活動指数(11 月) 23 24 40 年利付国債入札 24 米 中古住宅販売件数(12 月),2 年国債入札 25 貿易統計(12 月) 25 独 ifo景況感指数(1 月) 米 5 年国債入札 26 米 新築住宅販売件数(12 月),7 年国債入札 19 5 年利付国債入札 26 27 消費者物価(12 月全国・1 月都区部) 17 米 ニューヨーク連銀製造業業況指数(1 月) 28 27 米 GDP(10~12 月期速報) 耐久財受注(12 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月確報) 28 29 29 30 商業動態統計(12 月速報),2 年利付国債入札 30 米 個人所得・消費支出(12 月) 31 日銀金融政策決定会合(30・31 日) 日銀総裁定例記者会見 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 鉱工業生産(12 月速報),住宅着工統計(12 月) 労働力調査(12 月),家計調査(12 月) 31 米 シカゴPMI指数(1 月) S&P/コアロジックCS住宅価格指数(20 都市・11 月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(1 月) 雇用コスト指数(10~12 月期) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、伊:イタリア、墺:オーストリア 13 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) 2 月のスケジュール 国 内 1 2 3 米 1 消費動向調査(1 月) 10 年利付国債入札 日銀金融政策決定会合議事要旨(12/19・20 分) 2 3 4 4 5 5 6 毎月勤労統計(12 月速報) 7 国 他 米 FOMC(31・1 日) 製造業ISM指数(1 月) 英 英中銀金融政策委員会(1・2 日) 米 労働生産性(10~12 月期暫定) 米 非製造業ISM指数(1 月) 雇用統計(1 月) 製造業新規受注(12 月) 6 景気動向指数(12 月速報) 10 年物価連動国債入札 8 日銀金融政策決定会合における主な意見(1/30・31 分) 国際収支(12 月速報) 景気ウォッチャー調査(1 月) 9 中曽日銀副総裁挨拶(高知県金融経済懇談会) 機械受注統計(12 月),マネーストック(1 月速報) 30 年利付国債入札 10 第 3 次産業活動指数(12 月) 企業物価指数(1 月) 11 建国記念の日(日本休場) 7 8 米 貿易収支(12 月) 3 年国債入札 米 10 年国債入札 9 米 30 年国債入札 12 12 13 GDP(10~12 月期 1 次速報) 13 14 設備稼働率(12 月) 5 年利付国債入札 15 14 米 PPI(1 月) 10 米 連邦財政収支(1 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月速報) 11 17 15 米 鉱工業生産・設備稼働率(1 月) 小売売上高(1 月) CPI(1 月) ネット対米証券投資(12 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(2 月) 16 米 住宅着工・許可件数(1 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(2 月) 17 米 景気先行指数(1 月) 18 18 19 19 20 貿易統計(1 月) 20 米 ワシントン誕生日(米国休場) 21 全産業活動指数(12 月) 21 米 2 年国債入札 22 22 米 FOMC 議事録(1/31・2/1) 中古住宅販売件数(1 月) 5 年国債入札 独 ifo景況感指数(2 月) 23 米 7 年国債入札 16 23 20 年利付国債入札 24 25 24 米 新築住宅販売件数(1 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月確報) 25 26 26 27 27 米 耐久財受注(1 月) 28 鉱工業生産(1 月速報) 商業動態統計(1 月速報) 住宅着工統計(1 月) 2 年利付国債入札 28 米 GDP(10~12 月期暫定) シカゴPMI指数(2 月) S&P/コアロジックCS住宅価格指数(20 都市・12 月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(2 月) *印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕 日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ 14 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) 四半期スケジュール 3月 日 本 1 2 3 7 8 9 10 13 14 15 16 17 22 29 30 31 米 国 1 3 7 8 9 10 14 15 16 17 21 22 23 24 27 28 29 30 31 欧 州 9 4月 法人企業統計調査(10~12 月期) 10 年利付国債入札 消費者物価(1 月全国・2 月都区部) 消費動向調査(2 月) 家計調査(1 月) 労働力調査(1 月) 30 年利付国債入札 GDP(10~12 月期 2 次速報) 景気ウォッチャー調査(2 月) 国際収支(1 月速報) 景気動向指数(1 月速報) マネーストック(2 月速報) 毎月勤労統計(1 月速報) 5 年利付国債入札 法人企業景気予測調査(1~3 月期) 企業物価指数(2 月) 第 3 次産業活動指数(1 月) 機械受注統計(1 月) 20 年利付国債入札 設備稼働率(1 月) 日銀金融政策決定会合(15・16 日) 日銀総裁定例記者会見 資金循環統計(10~12 月期速報) 全産業活動指数(1 月) 貿易統計(2 月) 40 年利付国債入札 商業動態統計(2 月速報) 2 年利付国債入札 消費者物価(2 月全国・3 月都区部) 鉱工業生産(2 月速報) 労働力調査(2 月) 家計調査(2 月) 3 6 7 製造業ISM指数(2 月) 個人所得・消費支出(1 月) ベージュブック(地区連銀経済報告) 非製造業ISM指数(2 月) 貿易収支(1 月) 3 年国債入札 10 年国債入札 労働生産性(10~12 月期改訂) 30 年国債入札 連邦財政収支(2 月) 雇用統計(2 月) PPI(2 月) FOMC(14・15 日) ニューヨーク連銀製造業業況指数(3 月) 小売売上高(2 月) CPI(2 月) 住宅着工・許可件数(2 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(3 月) 鉱工業生産・設備稼働率(2 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(3 月速報) 景気先行指数(2 月) 経常収支(10~12 月期) 中古住宅販売件数(2 月) 新築住宅販売件数(2 月) 耐久財受注(2 月) 2 年国債入札 5 年国債入札 S&P/コアロジック CS 住宅価格指数(20 都市 ・1 月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(3 月) 7 年国債入札 GDP(10~12 月期確定) 企業収益(10~12 月期) 個人所得・消費支出(2 月) シカゴPMI指数(3 月) 3 4 5 ECB政策理事会 16 英中銀金融政策委員会(15・16 日) 10 12 13 20 27 28 7 10 11 12 13 14 17 18 19 20 21 25 26 27 28 5月 日銀短観(3 月調査) 消費動向調査(3 月) 毎月勤労統計(2 月速報) 景気動向指数(2 月速報) 景気ウォッチャー調査(3 月) 国際収支(2 月速報) 機械受注統計(2 月) マネーストック(3 月速報) 企業物価指数(3 月) 貿易統計(3 月) 日銀金融政策決定会合(26・27 日) 日銀総裁定例記者会見 日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解) 商業動態統計(3 月速報) 鉱工業生産(3 月速報) 8 消費動向調査(4 月) 11 景気ウォッチャー調査(4 月) 国際収支(3 月速報) 12 マネーストック(4 月速報) 15 企業物価指数(4 月) 30 商業動態統計(4 月速報) 31 鉱工業生産(4 月速報) 製造業ISM指数(3 月) 貿易収支(2 月) 非製造業ISM指数(3 月) FOMC 議事録(3/14・15) 雇用統計(3 月) 3 年国債入札 10 年国債入札 連邦財政収支(3 月) 30 年国債入札 PPI(3 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(4 月速報) 小売売上高(3 月) CPI(3 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(4 月) 鉱工業生産・設備稼働率(3 月) 住宅着工・許可件数(3 月) ベージュブック(地区連銀経済報告) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(4 月) 景気先行指数(3 月) 中古住宅販売件数(3 月) 新築住宅販売件数(3 月) 2 年国債入札 S&P/コアロジック CS 住宅価格指数(20 都市 ・2 月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(4 月) 5 年国債入札 7 年国債入札 耐久財受注(3 月) GDP(1~3 月期速報) シカゴPMI指数(4 月) 雇用コスト指数(1~3 月期) 1 27 ECB政策理事会 3 4 5 10 11 12 15 16 18 23 24 26 30 31 製造業ISM指数(4 月) 個人所得・消費支出(3 月) FOMC(2・3 日) 非製造業ISM指数(4 月) 貿易収支(3 月) 労働生産性(1~3 月期暫定) 雇用統計(4 月) 連邦財政収支(4 月) PPI(4 月) ミシガン大学消費者信頼感指数(5 月速報) 小売売上高(4 月) CPI(4 月) ニューヨーク連銀製造業業況指数(5 月) 鉱工業生産・設備稼働率(4 月) 住宅着工・許可件数(4 月) フィラデルフィア連銀製造業業況指数(5 月) 景気先行指数(4 月) 新築住宅販売件数(4 月) FOMC 議事録(5/2・3) 中古住宅販売件数(4 月) GDP(1~3 月期暫定) 企業収益(1~3 月期暫定) 耐久財受注(4 月) 個人所得・消費支出(4 月) S&P/コアロジック CS 住宅価格指数(20 都市 ・3 月) カンファレンスボード消費者信頼感指数(5 月) ベージュブック(地区連銀経済報告) シカゴPMI指数(5 月) 11 英中銀金融政策委員会(10・11 日) *印は期日未定を示す〔予定は変更の可能性があります〕 15 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) 今週の金融市場の動き [海外金利] 1/12 ドルLIBOR 3M(%) 1/13 1/16 1/17 1/18 1/19 1/20 前週末比 1.02178 1.02317 1.02483 1.03011 1.04122 0.01805 98.495 98.480 98.515 98.485 98.435 ▲ 0.045 米国債(10年、%) 2.363 2.396 スワップ金利(10年、%) 2.242 2.280 独国債(10年、%) 0.316 0.338 英国債(10年、%) 1.299 1.364 ユーロドル金先(Dec17) 休場 2.325 2.430 2.474 0.078 2.208 2.314 2.371 0.092 0.323 0.321 0.355 0.379 0.041 1.312 1.309 1.336 1.408 0.044 [内外株式] 1/12 ダウ平均(㌦) S&P500指数 NASDAQ総合指数 日経平均(円) TOPIX(Pt.) 1/13 19,891.00 19,885.73 2,270.44 2,274.64 1/16 1/17 休場 1/18 1/19 1/20 前週末比 19,826.77 19,804.72 19,732.40 ▲ 153.33 2,267.89 2,271.89 2,263.69 ▲ 10.95 5,547.49 5,574.12 5,538.73 5,555.65 5,540.08 19,134.70 19,287.28 19,095.24 18,813.53 18,894.37 19,072.25 19,137.91 ▲ 149.37 ▲ 34.03 1,535.41 1,544.89 1,530.64 1,509.10 1,513.86 1,528.15 1,535.71 ▲ 9.18 出来高(百万株) 2,007.01 1,600.21 1,469.56 1,710.56 1,818.26 2,254.45 1,791.40 191.19 売買代金(億円) 23,761.95 22,566.06 18,872.60 20,942.76 22,282.23 22,666.71 20,649.69 ▲ 1,916.37 2,799.59 2,803.30 2,797.16 2,783.22 2,786.32 2,787.80 2,791.34 ▲ 11.96 1/12 1/13 1/16 1/17 1/18 1/19 1/20 日経JASDAQ平均(円) [円金利] TIBOR 3カ月(%) 0.05600 0.05600 0.05600 0.05600 0.05600 0.05600 0.05600 前週末比 0.00000 ユーロ円金先(Mar17) 99.940 99.945 99.940 99.945 99.945 99.945 99.945 0.000 新発国債(10年、%) 0.040 0.050 0.050 0.050 0.055 0.070 0.060 0.010 長国先物(Mar17) 150.33 150.27 150.28 150.38 150.32 150.09 150.18 ▲ 0.090 スワップ金利(5年、%) 0.061 0.066 0.068 0.063 0.068 0.088 0.079 0.013 [為替] 1/12 1/13 1/16 1/17 1/18 1/19 1/20 前週末比 円/$ 114.72 114.49 114.20 112.62 114.65 114.86 114.78 0.29 $/EUR 1.0613 1.0643 1.0601 1.0713 1.0630 1.0664 1.0675 0.0032 円/EUR 121.74 121.87 121.06 120.65 121.86 122.49 122.53 0.66 (注)前週末比は、海外などについては現時点での直近値と前週末値との比較。 東京市場の発行日表示値は終値もしくは 15:00 時点値。 米国 10 年債、米金利スワップ 10 年物は Bloomberg の終値。 日本株出来高・売買代金はそれぞれ東京証券取引所第一部出来高・売買代金。 TIBOR は全銀協発表のユーロ円 TIBOR 平均値。 新発 10 年国債は日本相互証券発表の気配値。 金利先物は東京金融取引所(TFX)のユーロ円 3 ヵ月金利先物。 独・英 10 年国債は Bloomberg の提示する終値。 為替は NY 時間終値(発行日のみ東京時間 15:00 時点、出所:Bloomberg) 。 16 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号) 最新リポート一覧 <みずほインサイト> 2017 年 1 月 20 日 インバウンドの展望と中期的なホテル不足の試算 http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp170120.pdf 2017 年 1 月 18 日 2017 年度予算案と今後の財政運営~大幅な税収増を背景とした予算編成が曲がり角に~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/pl170118.pdf 2017 年 1 月 18 日 英国はハード・ブレグジットへ~メイ首相は EU 域内市場参加よりも移民制限を優先~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/eu170118.pdf 2017 年 1 月 18 日 中国の外貨準備減少をどうみるか~適正外貨準備高の推計と今後の為替政策の見通し~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as170118.pdf <内外経済見通し> 2016 年 12 月 8 日 2016・17 年度 内外経済見通し(2016 年 7~9 月期 GDP2 次速報後改訂) ~トランプ次期政権の政策を織り込み、米国中心に見通しを上方修正~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_161208.pdf 2016 年 11 月 15 日 2016・17 年度 内外経済見通し ~世界経済は緩やかに持ち直し、トランプは世界を変えるか~ http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_161115.pdf 2016 年 5 月 10 日 MIZUHO Research & Analysis no.1 特集 グローバル経済の中長期展望と日本産業の将来像~パラダイムシフトと日本の針路~ http://www.mizuho-fg.co.jp/company/activity/onethinktank/vol001/pdf/all.pdf 執筆担当者 ・市場調査部 武内浩二 野口雄裕 井上 淳 大塚理恵子 坂中弥生 03-3591-1244 03-3591-1249 03-3591-1197 03-3591-1420 03-3591-1242 [email protected] [email protected] [email protected] [email protected] [email protected] ・欧米調査部 小野 亮 吉田健一郎 松本 惇 風間春香 03-3591-1219 03-3591-1265 03-3591-1199 03-3591-1418 [email protected] [email protected] [email protected] [email protected] ・経済調査部 有田賢太郎 大野晴香 上里 啓 高瀬美帆 03-3591-1419 03-3591-1243 03-3591-1284 03-3591-1416 [email protected] [email protected] [email protected] [email protected] 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり、商品の勧誘を目的としたものではありません。 本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保証 するものではありません。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。 発行・編集/みずほ総合研究所 調査本部 〒100-0011 東京都千代田区内幸町 1-2-1 TEL.03-3591-1296 17 金融市場ウィークリー(2017 年 1 月 20 日号)
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