横浜市中区山下町 89-1 〒231-8528 代表取締役社長執行役員 宮島和美 TEL :045-226-1230 FAX:045-226-1202 報道関係者各位(研究情報) 2017 年(平成 29 年)1 月 18 日 7 種の有効成分を配合した飲料に 肌の透明感を改善する作用を確認 株式会社ファンケルは、体の内側から美しくなれる目的で 7 種の有効成分※を配合した飲料に、肌の透明感を 改善する作用を確認しました。この結果をいかし美容飲料製品としての販売を目指します。当社では、化粧品だ けでなく健康食品を利用して体の外と内の両側から美しい肌を目指す美容理念「内外美容」に基づき、15 年前か ら研究を進めています。今回の成果は、その研究から生まれたものです。なお研究結果は、「応用薬理」に論文と して発表しました。 ※7 種の有効成分 フィトール・セラミド含有パイン抽出物(フィトール、グルコシルセラミド)/ 糖転移ヘスペリジン/ アーティチ ョークエキス末/ ヒドロキシチロソール/ L-シスチン/ ビタミン C/ ナイアシンアミド <研究背景・目的> 加齢とともに増える肌の悩みの 1 つとして、「くすみやシミによる透明感のない肌」があります。くすみやシミは、 肌の表層部にある「メラニン」と血液中に含まれる「ヘモグロビン」の質と量に大きく左右されます。 メラニンは紫外線の刺激などによって色素細胞(メラノサイト)で作られる成分で、肌を防御する重要な役割があ ります。しかし、過剰に作られたり代謝が滞ったりすると、肌に蓄積してくすみやシミになります。 一方、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンは、体内に酸素を運搬する重要な働きがあります。酸素と結合 した酸化型ヘモグロビンが多いと血液は赤っぽく、逆に酸素を放出した還元型ヘモグロビンが多い血液は青っぽ く見えます。つまり体内の血液循環が滞ると酸素を放出した還元型ヘモグロビンが滞留し、肌色を悪く見せて透明 感がない肌の原因になります。 そこで今回、7 種の成分を含む美容飲料について肌の透明感の改善効果を検証しました。 <研究概要> 30 歳~59 歳の健康な女性 68 名(平均年齢 43 歳)を 対象に、30 日間の試験を実施しました。7 種の有効成分 を含む美容飲料(以下、被験飲料と記載)を摂取する群 (34 名)、含まない飲料(以下、プラセボと記載)を摂取す る群(34 名)がそれぞれ毎日 1 本摂取し、摂取前後で測 定を行うことで、効果を検証しました。測定指標には L*値 ※1 、肌のへモグロビン量(Hb index)※2 およびヘモグロビ ン酸素飽和度(HbSO2 index)※3 を使用しました。 ※1 L*値: 肌色の明度を示す (数値が大きいほど明るい) ※2 Hb index: 肌のヘモグロビン量の指標 (数値が大きいとヘモグロビン量が多い) ※3 HbSO2 index:酸化型ヘモグロビンの割合を示す (数値が大きいと酸素飽和度が高い) 【本件に関するお問い合わせ】 株式会社ファンケル 社長室 広報グループ 045-226-1230 L*値 64 ( 高 ) # 被験飲料 プラセボ ← 63 * 明 度 → ( 低 ) 62 # 61 摂取前 摂取後 図1 摂取前後におけるL*値の変化 <研究結果> 飲料の摂取前後で L*値は両群とも上昇しましたが、被験飲料群の方がより上昇値が高く、有意に肌が明るくな ったことが確認されました(図 1)。 また、被験飲料群では Hb Index の有意な低下が確認されました(図 2)。Hb Indexはヘモグロビン量を示してお り、被験飲料の摂取によって血流が改善し、停滞していたヘモグロビンの流れが良くなった為、数値が低下したと 考えられます。さらに、HbSO2 Index の有意な上昇が確認され(図 3)、肌色を悪くする原因である還元型ヘモグロ ビンが減少し、酸素を多く含む酸化型ヘモグロビンの割合が増加したことから、結果的に肌の明るさが増し透明感 が改善されたと推測されます。 Hb Index HbSO2 Index 2.1 57 被験飲料 ( 多 ) 2.0 ← 1.9 血 液 量 1.8 → ( 少 ) 1.7 * 被験飲料 プラセボ # 1.6 ( 高 ) ← 酸 素 飽 和 度 → ( 低 ) # プラセボ 56 55 54 53 摂取前 摂取後 図2 摂取前後におけるHb Indexの変化 摂取前 摂取後 図3 摂取前後におけるHbSO2 Indexの変化 ※図の説明 ●または▲は平均値、エラーバーは標準誤差を示す。“*”は群間比較、“#”は摂取前後の比較において有意差 (P<0.05)があることを示す。 <今後について> 今回得た結果より、美しい肌の実現と肌の透明感を体の内側から改善することに着目した美容飲料製品として 販売を目指していきます。さらに今後は、紫外線によるストレスからの防御作用やメラニンの低減作用の検証とい った内外美容おける新しい研究も進めていきます。なお、本リリースの研究結果は、「応用薬理 vol.91 No.3/4 pp.77-84」 に論文として発表しました。 本件に関する報道関係者の皆様からのお問合せ先 株式会社ファンケル 社長室 広報グループ TEL:045-226-1230 FAX:045-226-1202
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