環境学習遊具 エ ランド エコランド

いつでも、誰でも、どこでも、楽しく学べる
環境学習遊具
エ ランド
エコランド
エ ランドとは
エコランドとは
いつでも、どこでも、誰でもが使える「環境学習遊具」です。
○巡回型環境学習遊具
「エコランド」は、子どもたちが楽しく
遊びながら環境に関する知識や情報に触れ
られるように工夫された環境学習具です。
各地の環境学習施設を巡回して使用して
もらえるように、持ち運びができる環境学
習具を基本コンセプトとして設計されてい
ます。
○エコランドの特長
いつでも、どこでも、誰でもが使える
「環境学習遊具」です。大人が子どもに
教えるだけでなく、例えば、高校生に小
学生を指導させることにより、環境につ
いて考えるだけでなく、リーダーシップ
の養成にもつながります。
の養成にもつながります
イベントが楽しくなります。エコラン
ドを活用することにより、イベントで子
どもたちの歓声があがります。
○使用意図に応じた柔軟性
環境すごろくは、使用団体がゲーム
の進め方や問題を工夫することによっ
て、さまざまなテーマを学習すること
ができます。
分け分けゲームは、地域のごみの分
別に沿ってゲームを進めることができ
ます。
エコランドは、使用団体の創意工夫
で、柔軟な使い方ができます。
より効果的に使うためには、使用団
体がソフトに工夫を凝らす必要があり
ます。
1
エコランドとは
○エコランドの貸出し
エコランドは環境学習施設ネット
ワークから借りることができます
ワ
クから借りることができます。
貸し出しは無料です。但し、搬送
料等の実費は負担してください。詳
細は12頁参照してください。
○進化するエコランド
エコランドを効果的に使うため
には、使用団体(貸し出しを受け
た団体)が使い方に工夫を凝らす
必要があります。
2
そうした工夫の内容を前に借り
た団体から受け継ぎ、さらに使用
団体が工夫した内容を次の団体に
受け継いでいくことにより、エコ
ランドで使うソフトが充実してい
くことが期待されています。
エコランドは、巡回して活用さ
れていく中で進化していく学習遊
具なのです。
○
○エコランドの構成
ランドの構成
エコランドは、すごろく用やマットサイコロ、分け分けゲーム用
プールなどのハード(写真参照)とすごろく用の問題や各ゲームで
の子どもとの会話のための情報などのソフトから構成されています。
ハードは次の5つから構成されています。
1.環環境すごろく
1
環環境すごろく
2 .分け分けゲーム
3.もぐってもぐって
4.六面体パズル
5.温暖化防止巨大バルーン
次ページ以降でこれらの特長、
使い方について説明します。
※エコランドは、平成18年∼20年度独立行政法人環境再生保全機構
地球環境基金の助成を受けて制作されました。
2
エコランドの構成物
1
環境すごろく
この環境スゴロクは、「1回休み」など
のスゴロクの基本パターン以外に「電気
を消し忘れた」などの環境をテーマにし
たトピックも盛り込んであります。また、
「クイズ」では環境に関連したクイズを
出して、遊びながら学習できるようにし
ます
ます。
○使い方
1人からでもできますが、2人以上いた方が楽しくできます。また人数が多い時はグ
ループ戦にしても良いです。
戦
も良
す。
「クイズ」をスゴロクの中に入れた場合は、クイズの読み上げと正解を読み上げる
ためにインタープリターが必要です。
○インタープリターによる説明例
「はじめに、ゲ
「はじめに
ゲームに参加する人は
ムに参加する人は、この
この
紙に自分の名前を書いてください。書き
終わったら、自分のコーンを選んで、名
前を貼ってください。」
(名前の紙は大きめの付箋紙等。)
「みんな。スゴロクは知っているよね。サイ
コロを振って出た数だけ進むよ。ただこの
スゴロクは「環境スゴロク」だから 環境に
スゴロクは「環境スゴロク」だから、環境に
関するクイズなどがあるよ。クイズの正解、
不正解によって、進んだり、戻ったりする
からね。それでは、順番はじゃんけん
で。」
「それでは、○○君から。
サイコロは人にぶつけないようにね 」
サイコロは人にぶつけないようにね。」
3
すごろく 2
問題などを工夫することによって、
様々なトピック(環境課題)を考える素
材として展開できます。
(例)キョクアジサシの眼で見た地球環境破壊を考え
るすごろく作成
(上)マットの組み合わ
せによって、自由に形を
変えられます(写真は正
方形の例)。
(写真上・下)マットの表
面は透明なプラスチック
シートになっており、すご
ろくの問題や指示を自由に
作成し、表示することがで
きます。
子どもたちの声
・ すごろくがおもしろかった。いっしょにやったおともだちに
勝ったよ!!ボールのクイズは負けちゃったけどたのしかっ
た!!(女)
・あと楽しかったのは、かんきょうスゴロクです、3ばんめに
ゴールしまhした、ほかのゲームもたのしかったです。
・すごろくが楽しかったです(5歳・7歳の姉・弟)
・かんきょうスゴロクがたのしかった(7歳女)
4
エコランドの構成物
2
分け分けゲーム
分別はお母さんの仕事?子どもたちは分
別の仕方について、意外に知りません。
カラーボールをごみにみたてて、「可
燃ごみ」「不燃ごみ」「粗大ごみ」「資
源」等の容器に、実際に分けてもらう
ゲームです。
自分(たち)の色を決めて 時間内に
自分(たち)の色を決めて、時間内に
どれだけ正しく分別できるかを競います。
○使い方
1 色別にチ
色別にチームを作りスタート
ムを作りスタ ト
2 プールの中からチーム
の色のカラーボールをとっ
て分別容器にまっしぐら。
3 所定の分別容器に入
れて、次のボールを目指
します。
配置イメージ
スタート
ライン
プール
分別容器
4 時間がきたら、答
え合わせ。
5 ホワイトボードに記
録しておけば、どの
チームがチャンピョン
かも 目瞭然
かも一目瞭然。
5
分け分けゲーム
大きなプールの中には赤、黄、緑、青、紫の5種類のボールが入っています。それぞれの
ボールには、びん、缶・・・・の絵がかかれています。その絵柄をみて、適切な分別をしま
す 分別方法は地域での分別に合わせることができます
す。分別方法は地域での分別に合わせることができます
1人でもできますが、2人以上いた方が楽しくできます。ま
た人数が多い時はグループ戦にしても良いです。
※プールにダイビングして遊ぶと危険ですので注意をしてください。
子どもたちの声
・ わたしがいちばんたのしかったのは、わけわけゲームで
す。わけわけゲームはむずかしかったけど、楽し
かったです。
・分け分けゲーム楽しかった(8歳)
・わけわけがちょとおむずかしかった(8歳男)。
・分け分けゲームがおもしろかった。全部とてもおもしろ
かった(女)
・分け分けゲームが楽しかったです。またやりたいです
(3歳)
・ ごみをだすときにまだつかえるごみがあるかととっても
ごみをだすときにまだ かえるごみがあるかとと ても
べんきょうしたみたいです(7歳女)
6
エコランドの構成物
3
もぐって、もぐって
ドカンは、ただもぐるだけでも楽しめます。
そのほかの楽しみ方としてスゴロクにつない
でワープをつくる。ドカンの中に指令書を貼っ
ておいて、指令を実行するなどの遊び方もあ
ります(「ドカンで指令」)。
ドカンで指令の概要
ドカンの中に、複数の指令書があります。そ
の指令をすべて実行したら終了です。
指令書1 この施設の2階にあるゴミ箱の数
は何個あるか数えてきなさい
は何個あるか数えてきなさい。
指令書2 牛乳パックをリサイクルをして
作ったトイレットペーパーが1階の展示室に
あるが、その名前を調べて書きなさい。
指令書3 3階の部屋の温度は何度になっ
ているか、3階の温度計を調べてきなさい。
など・・・
指令書への答えをスタンプラリーの要領で
集めていきます。指令を全部遂行したら、司
令官(ゲーム担当のおとな)に報告、答えあ
わせをします。
子どもたちの声
・もぐってもぐってがとてもたのしかった。か
んきょうすごろくを一かいやすんだけど、二
ばんだった。エコのもんだいがすこしあった
のが、たのしかった。(9歳女)
・もぐってもぐってのやつがむずかしかったで
す。(7歳女)
・もぐってもぐって
ぐ
ぐ
・もぐってもぐってがたのしかった。
7
エコランドの構成物
4
六面体パズル
立体パズルは、4つの立方体の箱に描かれ
た絵柄を合わせるゲームです。絵柄は温暖
化の原因となるエネルギーの消費や森林の
伐採、地球温暖化の仕組み、温暖化による
影響と3つのタイプからなっています。図
柄(例えば温暖化が進む例)を揃えると、
裏側の図柄(温暖化・ェ進まない例)も揃う
ようになっています。
〔立体パズル裏表の図柄〕
地球
説明例
(1)パズルの説明
この4つの箱のそれぞれの面には、違った
絵が描いてあります。4つの箱を合わせて
絵のパズルを完成させてください。それで
は始めましょう。
原因
インタープリターは、表の絵と裏の絵をセット
で説明すると効果的です。
影響
・・・・・
それでは、できた絵を見てみましょう。
原因/悪い絵:この絵は、自動車や工場か
ら煙がでていますね。煙の正体は二酸化
炭素などのガスです。冷蔵庫から出ている
のはフロンガスです。二酸化炭素は空気中
にでると森が吸収するのですが、その森の
木も切られてしまっています。
子どもたちの声
良い絵:こちらの絵は、○がついているね。
この自動車は電気自動車だね。排気ガス
が出ないんだ。それに電車や自転車も排
気ガスは出ないね。森の木もたくさんあっ
て二酸化炭素をたくさん吸収できます。
酸
・立体パズルが6しゅるいもあって、
たのしかったです。
・すごくおもしろかった。(8歳男)
すごくおもしろか た (8歳男)
・とてもおもしろかった(12歳男)
8
エコランドの構成物
5
温暖化防止巨大バルーン
温暖化防止巨大バルーンは、日本、
中国、アフリカ諸国の二酸化炭素排
出量を視覚的に表現することにより、
子どもたちに国ごとの排出量の違い
について気づきをうながすものです。
1人当たりの排出量は、
1日だと約27キロ。
約1万4000ℓ=直径3.
0mの風船と同じ大き
さ
3種類の大きさのバルーンで構成さ
れています。1番大きいバルーン
( 赤 色 ) は 直 径 170㎝ ( 体 積
2600ℓ)で、日本人1人あたり4時
間分の排出量に相当します。2番目
に大きいもバルーンは(黄色)は直
径120cm(体積900ℓ)で中国での排
出量に、3番目に大きいものバルー
ン ( 緑 色 ) は 直 径 80cm ( 体 積
270ℓ)でインドやアフリカ諸国の排
)
や
諸
排
出量に相当します。
1人当たりの排出量
は、1日だと約4キ
ロ。
約 2200ℓ = 直 径 2 .
2mの風船と同じ大
きさ
1人当たりの排出量は、
1日だと約1キロ。
約1400ℓ=直径1.4
mの風船と同じ大きさ
子どもたちが遊んでも破れることはあ
りません。大きな風船で自由に遊んで
もらうことができます。
万一、破れた場合には、市販の塩化ビ
ニール用接着剤で簡単に補修すること
ができます。
ポ プは バ
ポンプは、バルーンを膨らませるとき
を膨らませるとき
にも、しぼませるときにも使うことが
できます。
9
エコランドの貸し出し
「エコランド」は、子どもたちが楽しく遊びながら環境に
関する知識や情報に触れられる工夫された環境学習具
です。環境学習施設に貸し出します。
○貸し出しの条件
・エコランドは、使用者(貸し出しを
受
けた団体)が工夫をしながら使用していただ
くものです。
・他の施設で使用したポスター、クイズの問
題等を使用していただくことができます。エ
コランドのために制作したポスター、クイズ
の問題等は、他の施設が使えるようにご提供
ください。
・必要に応じて指導者を派遣します。
必要に応じて指導者を派遣します。
・エコランドを使用後に、他の施設での実施
を支援するために指導者の派遣依頼をお願い
することがあります。
・エコランドの搬送料等の(実費)を負担し
ていただきます。
詳しくは環境学習施設ネットワークまでお問
い合わせください。
合
。
エコランドは、カートで配送され
ます(写真参照)。
各種データ
解説文、クイズ問題、写真、イラスト等のデータも用意しておりますが、より効果的に
活用するために、使用団体で工夫し。プログラムと併せて、選択の上、ご使用下さい。
なお、地域情報等を加える場合は、ご使用する皆様にて用意下さい。
お願い
上記、標準添付以外、独自で用意されたプログラム、イラスト、クイズ問題等はデジタ
ルデータの形式で事務局までお送り下さい。以後、貸出先となる施設のサンプルとして
ご利用いたたきます。(情報の共有)
※展示物だけでなく、皆さんの知恵も巡回することとなります。
エコランドのご利用にあたりましては、安全面での注意を充分にしてください。万一、
事故がおきた場合でも、環境学習施設ネットワークでは一切責任を負うことはできませ
ん。
エコランドのご利用にあたっては、安全面での注意を充分にしてください。万
一、事故が起きた場合でも、環境学習施設ネットワークでは一切責任を負うこ
とはできません。
12
10
エコランドの開発過程
平成18年のアンケート調査の実施
平成
年
ケ ト調査 実施
自治体が設置している環境学習施設の現状について、全国の都道府県、市区町村
を対象にアンケート調査を実施し、全国の環境学習施設が496施設についてデータ
が得られた。これらの施設は「予算や人員」「来訪者数」「展示がマンネリ」等を
課題として感じており、また9割を超える施設が巡回型展示物を利用したと回答し
ており、貸し出し用の巡回展示物へのニーズが明らかになった。
環境学習にための巡回展示物展(H19年)
境学
物
年
環境学習のために貸し出されている展示物には
どのようなものがあるかを把握するために、
「環境学習のための巡回展示物」展示会を開催
した。
展示をした11種類の貸し出し展示物につい
て、とれが一番面白かったかについて聞いたと
、
」 漂着物
ころ、「もてるかな」「漂着物のトランク
ミュージアム」が一番面白かったという結果に
なった。子供が多いこともあり、持ち上げる、
回す、覗きこむ、といった単純な動作を誘発す
る展示物が多く利用されることを確認した。
巡回展示物のデザイン(H19 ∼20)
良い展示物研究会を開催し、子どもが楽しく
遊びながら環境に関する情報に触れられるよう
な巡回展示物のデザインを行った。検討の中で、
①ハンズオンの工夫をすること、②「気づき」
「理解」に結びつく工夫をすること、③施設の
指導員が不在の場合でも楽しめる 展示物であ
ること、④一つの展示物で数種のプログラムで
使えること、⑤対象者を「母と子」世代にする
こと、などを基本コンセプトとして開発するこ
ととなった。
会の名称
ワークショップ
第1回研究会
開催日
10月9日(火)
11月16日(金)
第2回研究会
12月4日(火)
第3回研究会
12月21日(金)
第4回研究会
1月25日(金)
もてるかな
展示物の制作
☆ハンズオンの工夫
☆「気づき」「理解」に
結びつく工夫
ワークショップ
研究会
開催場所
科学技術館
え こ っ く る 江 東
環境学習情報館
環境学習施設事務局
会議室
エコライフめぐろ
めぐろ
めぐろエコハウス
ウ
エコライフめぐろ
平町エコハウス
11
☆スタッフ不在の場合でも
楽しめる 展示物であること
☆一つの展示物で数種の
プログラムで使えること
☆対象者を「母と子」世代に
検討事項
良い展示物とは何か
事例発表と事務局案提
示
展示物の方向性
外観イメージ提示
展示物とプログラム
エコランドの開発過程
施行実験 実施(
施行実験の実施(H20
∼21)
)
エコランドを全国4か所で実際に子どもにエコランドを使ってもらい、その効果を検証しました。
子どもが遊んでいる様子を観察したり、感想を聞いたり、施行直後に、専門家、施設関係者、
環境学習施設ネットワーク世話人等で、評価検討会を開催しました。
第1回
開催場所
第2回
第3回
第4回
東京都目
黒区平町
エコプラ
ザ
エコライ
フめぐろ
推進協会
宇都宮市環
境学習セン
ター
福岡市臨界
リサイクル
プラザ
道立宗谷ふ
れあい公園
(稚内)
宇都宮市環
境学習セン
ター
NPO法人
エコネット
ふくおか
稚内新エネ
ルギー研究
会
開催日
H20年6月
H20年12月
H20年12月7
H21 年1月
参加者数
約200人
約40人
約30人
約50人
協力団体
インタープリター・専門家の評価
エコランドの評価(宇都宮)
エコランドの評価(稚内)
エコランドの評価(ふくおか)
移動性 :
ネット ワー ク 性 :
4.4
4.3
42
4.2
4.1
4.0
3.9
3.8
3.7
3.6
3.5
移動性 :
移動性 :
ハー ド面 :
ネット ワー ク 性 :
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
ネット ワー ク 性 :
ハー ド面 :
4.5
4
35
3.5
3
2.5
2
1.5
1
0.5
0
学習 効果 :
学習効果 :
ソフト面 :
学習効果 :
ハー ド面 :
ソフト面 :
ソフト面 :
移動性 : 移動性 : 巡回しやすさに対す
る配慮
ハード面 : ハード面 : ハンズオン性、デ
ザイン性
ソフト面 : ソフト面 : 遊び方の柔軟性、
多様性
遊具性 : 遊具性 : 楽しんだか、遊んで
くれたか
学 習 効学 習 効 果 : 環 境 に 対 す る
果:
「キッカケ」となるか
遊具性 :
遊具性 :
ネットワーネットワーク性 : 他の施設等
ク性 :
とのネットワーク
遊具性 :
実証実験の後の検討会での主な意見。
・運搬の簡単さを考えてつくられている。
・ごみの分別区分は地域ごとに違う。また、子どもの発展も年
齢によって違うので、すごろくも、年齢や地域ごとに組み合わ
せて使えるのはよいと思う。
・スタッフがいないと遊具で遊んでおしまいという危惧がある。
・ボールプールの安全性は、かってに遊ばせるときにどうか?
エコランドは平成19年度から20年度の独立行政法人環境
再生機構地球環境基金の助成を受けて開発されました。
12
環境学習施設ネットワークとは
−産官学市民の知恵と力を合わせて環境学習施設の活性化を目指すネット
ワーク−
環境学習施設ネットワーク(ELCNet)
Environmental Learning Centers’ Network
「設立趣旨」
1992年に開かれたリオの地球サミットで採択された「アジェンダ21」では、「教育は持続可能
な開発を促進し 環境と開発の問題に対処する市民の能力を高めるうえで不可欠である と
な開発を促進し、環境と開発の問題に対処する市民の能力を高めるうえで不可欠である」と
謳われています。日本でも環境基本法で環境教育・環境学習の推進を定め、2003年には「環
境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」が制定されています。
全国各地の地方自治体や国などによる環境学習の拠点作りも活発に行われ、今では数百を
数えるまでになっています。しかし、開設当初こそ多くの来場者で賑わいますが、展示のリ
ニューアルや学習会などのソフトの運営面に制約があることなどから、時が経つにつれて利
用者は減少し、苦境に立たされている施設も少なくありません。
そこで、国連の 持続可能な開発のための環境教育の10年」(2005 2014年)のスタ トを
そこで、国連の「持続可能な開発のための環境教育の10年」(2005∼2014年)のスタートを
機に、産官学市民で幅広いネットワークをつくり、その知恵と力を集めて環境学習施設を活性
化するための活動を行っていくことになりました。環境学習施設ネットワークでは、施設の運
営に携わる関係者を横につないで経験やノウハウを共有するとともに、関係者が抱える課題
を解決するため、単なる情報交換に留まらず既存の展示物や学習ツールを交換活用するしく
みづくりを始め、アイデアと資金を持ち寄って共同で展示物を開発・巡回展示するプロジェクト
などを支援していきます。
活動の目的
①様々な環境学習施設が持つ経験、ノウハウ、情報を共有化する。
②境学習施設関係者だけでなく、様々な分野の専門家やNPO、企業が知恵と力を集めて施設を
活性化する。
③ 環境学習施設のコアである展示物や学習ツールを相互に交換活用し、共同で開発・巡回活
用するしくみをつくる。
組織
[会長] 会を代表する。
[世話人会] 世話人会を構成し、本会の運営に関する重要事項について意思決定を行う。
[アドバイザー] 専門的な立場から必要に応じ、又は本会の求めに応じて助言等を行う。
[会員]
会の趣旨に賛同して入会する個人、団体、法人
[事務局]
会の事務を処理する。
活動内容
①ニュースレター・メールマガジンの発行
②ホ ムペ ジの開設 運用
②ホームページの開設・運用
③全国シンポジウムの開催
④定期的な研究会の開催
⑤展示物や学習ツールの交換活用と共同開発支援
⑥その他の活動
環境学習施設活性化のために必要な内外調査研究、共同キャンペーン、研修会の開催、人材の
派遣などを行う。
13
これまでの活動
年月
活動
2005.12
環境学習施設ネットワーク設立
2006.2
定例勉強会「環境学習施設とマーケティング」/すぎなみ環境情報館
2006.4
定例勉強会「指定管理者制度への取組み」/新宿区立環境学習情報センター
2006.7
定例勉強会「地域市民リーダーの育成と活用と環境学習施設の総合化」/北区富士見橋
エコー広場
2006 10
2006.10
定例勉強会「『科学技術館』に学ぶー利用者にわかってもらうための展示のノウハウと
定例勉強会「『科学技術館』に学ぶ
利用者にわか てもらうための展示のノウ ウと
は」
2006.10∼
12
環境学習施設調査(地球環境基金助成事業)
2007.2
第一回環境学習施設フォーラム開催(東京)(地球環境基金助成事業)
2007.9
「環境学習のための展示物展」/科学技術館
「良い展示ワークショップ」/科学技術館
2007.10∼
2008.1
「良い展示研究会」/第1回、えこっくる江東/第2回、ELCNet/第3回、エコライフ目黒めぐろ
エコハウス/第4回、エコライフ目黒平町エコハウス
2008.3
「第2回環境学習施設フォーラム」/京エコロジーセンター
2008.6
第1回エコランド施行実験/目黒区平町エコプラザ
2008.9
第2回「エコランド施行実験」/福岡市臨海リサイクルプラザ
2008 12
2008.12
第3回「エコランド施行実験」/宇都宮市環境学習センター
第3回「エコランド施行実験」/宇都宮市環境学習センタ
2008.12
「第3回環境学習施設フォーラム」/福岡市臨海リサイクルプラザ
2009.1
「エコランド施行実験」/北海道立宗谷ふれあい公園
2010.12
定例勉強会/宇都宮市環境学習センター
会費
会員 分
会員区分
会費
①施設会員※
無料
②自治体会員
無料
③個人会員
一口3千円/年
④企業会員
一口1万円/年(3口以上)
⑤団体会員
一口1万円/年(1口以上)
※環境学習施設管理運営者で非営利組織に限る。
入会費納入先
三井住友銀行 日比谷支店
普通
8266179
ELC(イーエルシー)Net(ネット) 事務(ジ
ム)局長(キョクチョウ) 佐久間(サクマ)
信一(シンイチ)
環境学習施設ネットワーク(ELCNet)事務局
〒105-0003
東京都港区西新橋2-11-5
TKK西新橋ビル3F
Tel: 03-3580-8221 Fax: 03-3580-8265
E-mail: [email protected]
URL: http://www.elcnet.org/
14
環境学習施設ネットワ ク
環境学習施設ネットワーク
Environmental Learning Centers’ Network (ELCNet)