教育委員だより 今、教育委員は! 平成 29 年1月 教育長 楜澤 晴樹 新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 本号のテーマ : 「困難に立ち向かう力」 ~ 本市職員の熊本市派遣に対するお礼状に心動きて ~ 昨年4月 14 日夜から連続して発生した熊本地震では、甚大な被害が発生しました。 本市では当初の救援・支援物資の提供他、 「『求められる支援』に応える」という栁田 市長の理念のもと、9月末には一級建築士野本(教育委員会教育施設課職員)を熊本 市に派遣しました。 熊本市と佐久市とは、水資源保全全国自治体 連絡会(会長は栁田市長)のご縁もあり、熊本 市長の求めに応えての派遣でありました。3ヶ 月交代の派遣ということで、野本はこの正月よ り佐久市教育委員会に戻っておりますが、次に 紹介するお便りは、熊本市教育委員会の施設課 建築班の方から野本の本市での直属の上司に寄 せられたものであります。 1月4日、仕事始めの日に読ませていただき、 感動いたしました。許可を得ましたので、文責 楜澤にて要約しながらお伝えします。 (「くまもん」の熊本復興プロジェクトバージョン) <<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<「お礼状」から(文責 楜澤) <<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<< (略) このたびは、貴市職員の野本様を応援職員として派遣していただき、心より感謝申 し上げます。 (略) 日常の生活においては、衣食住には困らない通常の暮らしができるようになってき ておりますが、まだまだ施設やインフラの復興には膨大な業務と時間が必要とされる 状況です。 私どもは、現在公立の小中学校を中心に復旧に向けて業務を進めているところです が、ほぼ全ての学校で、何らかの対応が必要であり、野本さんには熊本市西区 29 校 の復旧設計業務を中心に支援していただきました。日々、一所懸命に仕事に打ち込む 姿は、私たちの心の支えともなるものでした。夜遅くまで残業していただくことも多 く、本当にたくさんの職員が助けていただいたという感謝の気持でいっぱいです。 職員を数ヶ月に渡って派遣するということは、その職場の係長や課長としては業務 のやりくりに頭を痛めることであります。 (略) 先の見えないトンネルをいつになったら抜けられるのだろう。そういう不安で私達 の心が折れそうになっているときに、このご支援をいただきました。職場全員の心に、 ひとつの光が射しました。 (略) 熊本の復興は、まだまだ続きます。建替えなくてはならない校舎や体育館も複数あ り、平成 31 年ごろまでは設計と施工に時間を要する見込みです。これからも多忙な 日々は続きますが、佐久市の皆様に、立ち直った熊本市の姿をお見せできる日が早く 来るように頑張ります。今後の熊本復興のお知らせをご期待ください。 (略) >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> なかなか先が見えてこない復興業務に対峙する中、他県他市からの人的な支援が、 折れそうになる心を立ち直らせてくれたという現地担当者からの貴重なメッセージ です。このメッセージにふれ、次のような言葉を紡いでみました。心に刻んでおきた いと思います。 「困難に立ち向かう力」 作 楜澤 一大事態で 希望を見失いそうになった でも、ともに悩み一緒に汗を流す仲間が駆けつけてくれた 折れそうな心に光が射した みんなのためにもうひとふんばりだ 困難に立ち向かう力がふくらんできた
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