中小企業支援機関に関するアンケート結果 (中間報告)

資料3-3
中小企業支援機関に関するアンケート結果
(中間報告)
平成29年1月16日
中小企業庁
0.調査の趣旨・目的、調査方法
【調査の趣旨・目的】
中小企業・小規模事業者にとって、真に必要な中小企業・小規模事業者支援について、
事業者目線に立った支援の在り方を把握。
【調査方法】
①調査対象
平成25年3月~28年4月までに実施した計33回の「ちいさな企業 成長本
部」、「ちいさな企業 発展会議」、「ちいさな企業 交流キャラバン」への参加事業者
(309社)。
②調査実施方法
インターネット調査
③調査機関
平成28年12月27日~29年1月30日
④回答率
22%(68社、平成29年1月13日9:00時点)
1
1.基礎データ
 回答者の属性は、業種では製造業、従業員数では30人以下が中心。
【業種】
【従業員数】
(社)
25
22
301人以上
20
201~300人
3
101~200人
15
11
10
10
3
1
4
3
1
1
その他
漁業
金融業、保険業
鉱物業、採石業、砂利採取業
運輸業
電気・
ガス・
熱供給・
水道業
物品賃貸業
不動産業
農業・
林業
生活関連サービス業、娯楽業
教育、学習支援業
学術研究、専門・
技術サービス業
建設業
情報通信業
医療・
福祉業
飲食業
宿泊業
小売業
卸売業
サービス業
製造業
0
4
2
7
31~50人
7
16
11~30人
6
5
51~100人
8
6~10人
27
1~5人
0
(注)以下、記載なしの場合はn=68、複数回答可の場合はその旨記載。
5
10
15
20
25
30
(社)
2
2.日頃よく相談に行く支援機関について
 日頃よく相談に行く支援機関は、順に、税理士、商工会、商工会議所、金融機関。中には、中小
企業支援センター、よろず支援拠点によく相談に行く事業者も見受けられる。
 なお、どの団体に加入していても、税理士にはよく相談に行っている様子がうかがえる。
【日頃よく相談に行く支援機関】(複数回答可)
0
商工会
商工会議所
中小企業団体中央会
商店街振興組合連合会
中小企業支援センター
よろず支援拠点
中小企業基盤整備機構
金融機関
信用保証協会
中小企業投資育成株式会社
全国商店街支援センター
中小企業再生支援協議会
事業引継ぎ支援センター
経営改善センター
下請け駆け込み寺
JETRO
知財総合支援窓口
税理士
公認会計士
弁護士
中小企業診断士
民間コンサルティング会社
その他
よく相談に行く支援機関はない
5
10
15
20
25
30
35
(社)
19
5
0
16
【加入団体】(複数回答可)
10
15
20
30
(社)
29
商工会議所
13
9
35
25
商工会
7
25
中央会
7
15
5
商工会・商工会議所
1
1
商工会・中央会
1
2
5
商工会議所・中央会
2
商工会・商工会議所・中央会
3
1
未加入
2
32
6
1
8
6
2
7
【加入団体毎にみる日頃よく相談に行く支援機関】
日頃よく相談に行く支援機関について(複数回答可)
加入団体
()内は者数
16
2
2
5
4
3
7
0
1
1
1
13
2
民間コンサ
中小企業診
ルティング会
断士
社
0
2
3
商工会議所(29)
0
14
1
5
3
3
4
0
0
1
1
11
3
0
3
商工会・商工会議所(5)
1
1
0
1
2
0
3
0
0
0
0
3
1
0
0
商工会・中央会(1)
1
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
0
0
商工会議所・中央会(5)
0
2
5
1
4
2
4
1
1
1
0
4
0
1
商工会(25)
商工会・商工会議所・中央会(2)
合計
全国
商工会
商工会議所
中小企業団 中小企業支 よろず支援 中小企業基
再生支援
金融機関 商店街支援セ
体中央会 援センター
拠点
盤整備機構
協議会
ンター
知財総合
支援窓口
JETRO
税理士
公認会計士
弁護士
その他
合計
1
63
2
1
52
0
0
12
0
0
0
3
2
0
0
28
0
2
0
2
1
0
1
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
7
18
21
8
14
14
8
20
1
2
3
2
32
6
1
8
5
2
165
3
3.最も役に立った支援機関について
 最も役に立った支援機関は、順に、商工会、商工会議所、税理士。
 なお、2番目に役に立った支援機関は、順に、商工会議所、税理士、中小企業支援センター、金
融機関。
【最も役に立った支援機関】
0
2
4
6
8
【参考:役に立った支援機関】
10
12
12
商工会
8
8
金融機関
税理士
9
該当なし
事業引継ぎ支援センター
税理士
2
商工会議所
税理士
中小企業再生支援協議会
1
商工会議所
1
商工会
0
6
中小企業投資育成株式会社
全国商店街支援センター
9
2
4
金融機関
10
9
4
5
中小企業基盤整備機構
10
10
12
11
6
4
よろず支援拠点
12
8
商店街振興組合連合会
中小企業支援センター
12
(社)
金融機関
5
中小企業団体中央会
(社) 14
中小企業支援センター
10
商工会議所
信用保証協会
14
経営改善センター
下請け駆け込み寺
JETRO
1番目に役に
立った機関
知財総合支援窓口
2番目に役に
立った機関
3番目に役に
立った機関
9
税理士
公認会計士
弁護士
中小企業診断士
3
民間コンサルティング会社
その他
よく相談に行く支援機関はない
2
3
4
3.最も役に立った支援機関について②
 「最も役に立った支援機関」の利用のきっかけの殆どは、「従来からの付き合い」。多くの企業が
「満足」しており、「幅広い分野の相談に応じてくれた」、「アドバイスが分かりやすかった」ことが良
かったと感じている。
 なお、相談頻度は、「半年に1回程度」、「月に1回程度」が多い。
【利用のきっかけ】(複数回答可)
0
10
20
30
40
広報誌やHPなど
該当なし
5
10
15
20
25
30
35
11
やや満足
どちらとも言えない
4
40
(社)
満足
3
35
15
期待以上に良かった
13
行きやすかったから
その他
0
(社)
1
紹介された
他の人の評判
50
41
従来からの付き合い
【満足度】
1
期待外れだった
2
6
該当なし
4
【良かった点】
0
①アドバイスが分かりやすかった
②幅広い分野の相談に応じてくれた
③自機関で対応できない場合に他の支援機
関を紹介してくれた
④他の機関と連携して対応を行ってくれた
⑤相談対応時における対応者の態度が良
かった
⑥その他
⑦該当なし
5
10
0
(社)
ほぼ毎週
10
6
年に1回程度
2
9
該当なし
30
(社)
24
28
半年に1回程度
9
⑤
20
2
月に1回程度
2
④
⑦
25
22
②
⑥
20
18
①
③
15
【相談頻度】
5
9
5
4.満足な相談ができなかった支援機関について
 満足な相談ができなかった支援機関については、「該当なし」が大宗。
0
商工会
商工会議所
中小企業団体中央会
商店街振興組合連合会
中小企業支援センター
よろず支援拠点
中小企業基盤整備機構
金融機関
信用保証協会
中小企業投資育成株式会社
全国商店街支援センター
中小企業再生支援協議会
事業引継ぎ支援センター
経営改善センター
下請け駆け込み寺
JETRO
知財総合支援窓口
税理士
公認会計士
弁護士
中小企業診断士
民間コンサルティング会社
その他
該当なし
10
20
30
50
40
(社)
1
4
1
3
3
1
4
2
3
2
44
6
4.満足な相談ができなかった支援機関について②
 満足な相談ができなかった理由として 、「相談できる分野が限られている」、「アフターフォローがな
い」ことが挙げられている。このほか、「上から目線」、「支援しようという本気の気持ちが感じられな
い」、「不親切」といった相談対応者の態度に関する不満も聞かれている。
アドバイスが
わかりにくい
商工会
商工会議所
中小企業団体中央会
アフターフォローが 相談できる分野が
ない
限られている
対応できない場合に
他の支援機関を
紹介してもらえない
その他
・市の指定管理期間(4年間)の制約があるため、長期の支援等
の相談ができない。
-
-
-
-
1
1
1
-
-
-
-
-
・補助金の直接の担当者と女性の事務員の対応に問題があり、
非常に不愉快な思いをした。
・支援しようという本気の気持ちが感じられない。
・支援を受けたが、非常に分かりずらい説明や明確な答えがな
い、電話対応が悪いなど民間企業では考えられない対応。中小
企業の困っている所を見えていない。
・一般会員にとって、あまり入会している実感がない。
中小企業支援センター
-
-
-
1
よろず支援拠点
-
-
2
-
中小企業基盤整備機構
-
1
-
-
-
・支援を断られた。その後、独自に直接保証協会に支援を求め、
保証協会の支援によって解決した。
・会社合併の相談をしたが、対応できない旨を告げられた。書籍
を購入し適格合併が可能と判断、税理士と合併協議し、合併。
金融機関
1
-
1
-
信用保証協会
-
-
1
-
税理士
-
1
1
-
2
3
6
1
合計
・上から目線のアドバイスで二度と行きたくないと感じた。
・不親切。
・結果に対しての意見しかない。
11
7
5.課題毎の相談状況
 課題毎にみると、中小・小規模事業者は、「経営改善」、「販路開拓」、「創業」、「事業承継」等に
ついて、様々な支援機関に相談している様子がうかがえる。
 一方、「税務・財務」、「法務」については、比較的決まった支援機関に相談している。
(複数回答可)
経営改善
販路開拓
税務・財務
創業
法務
人材育成・
人材確保
事業承継
商品開発・
商品デザイ
ン
事業再生
広報関係
IT活用
合計
商工会
10
13
4
3
5
3
6
9
2
9
4
68
商工会議所
14
13
7
13
5
6
7
7
4
9
8
93
中小企業団体中央会
3
5
1
0
1
1
1
3
1
2
2
20
商店街振興組合連合会
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
1
中小企業支援センター
9
12
1
6
2
2
8
7
2
2
3
54
よろず支援拠点
3
10
0
4
0
0
0
4
2
4
3
30
中小企業基盤整備機構
7
5
0
4
0
1
3
2
1
3
3
29
13
11
15
10
2
8
3
1
7
1
3
74
信用保証協会
3
0
1
0
0
1
0
0
1
0
0
6
中小企業投資育成株式会社
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
1
全国商店街支援センター
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
中小企業再生支援協議会
4
1
1
0
0
1
0
0
3
0
0
10
事業引継ぎ支援センター
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
1
経営改善センター
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
下請け駆け込み寺
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
JETRO
0
9
0
2
0
0
0
0
0
1
0
12
知財総合支援窓口
0
0
0
0
1
0
0
1
0
0
0
2
金融機関
税理士
13
0
40
8
12
11
1
0
7
0
1
93
公認会計士
2
1
5
0
0
3
0
0
1
0
0
12
弁護士
2
0
1
1
18
1
0
0
1
0
0
24
中小企業診断士
6
1
6
1
1
2
0
0
4
0
0
21
民間コンサルティング会社
7
0
2
3
4
5
4
4
5
6
5
45
その他
7
10
2
5
2
4
14
7
2
5
7
65
105
91
86
60
53
51
47
45
43
43
39
663
合計
8
6.支援機関に対する期待
 支援機関に対する期待としては、「各機関の相談対応能力を向上してほしい」、「支援機関同士
の連携を高めて欲しい」といたものが多い。このほか、「数が多すぎて役割分担が不明確なので役
割を明確化して分かりやすくしてほしい」といったニーズもある。
0
10
20
30
25
各機関の相談対応能力を向上してほしい
数が多すぎて役割分担が不明確なので役割を明確化し
て分かりやすくしてほしい
17
自機関のみで対応できない場合は他の機関の紹介や他
の機関と合同で対応するなど、支援機関同士の連携を
高めてほしい
全般的に相談時の対応をもっと良くしてほしい
その他
(社)
21
2
3
9