アクアロンARシリーズ

製 品情 報 P R O D U C T I N F O R M AT I O N
新規反応性界面活性剤
Present
アクアロンARシリーズ
1. 反応性界面活性剤の特長
合成樹脂エマルションや合成ゴムラテックスなどのポ
とができます。例えば、外壁塗料のトップ層の耐水性強
化などに貢献できます。
いただける範囲が広いシリーズとなっています。 重合安
日本画画材店の後素堂さんでお会いした、
どの幅広い用途に使用されています。ポリマーディスパー
定性は通常の非反応性界面活性剤と比較して同等以上で
す。既存の反応性界面活性剤アクアロンBC、KHに加え、
せないことから、大気汚染の防止・作業環境の改善・シッ
アクアロンARを開発することにより、当社の反応性界面
め各分野において水系化が加速しています。
のニーズに応えることができるようになりました。
が劣る場合があり、改善が求められてきました。物性が
を用いた最適な処方をご提案し、ポリマーディスパージョ
クハウスを発症させないなどの特長があります。そのた
しかし水系は溶剤系と比較して耐水性や粘着性で物性
劣る要因として、乳化重合時に使用される界面活性剤があ
ります。通常の非反応性界面活性剤はポリマー粒子の表
面に物理的に吸着しているため、遊離が容易に起こりまし
た。その結果ポリマーディスパージョンは泡立ちを起こし、
粘着やコーティングの素材であるポリマーフィルムの耐水
性も低下するなど物性が著しく低下することがありました。
この改善策としてモノマーと共重合してポリマーディス
活性剤のラインアップは充実し、より広い範囲でお客様
ンの高機能化に貢献していきます。
( )
CH3
O― (CH2CH2O) n ― SO3NH4
活性剤と同様の働きを行い、重合後はポリマー粒子表面
40
泡 量
[ml]
2. 新規反応性界面活性剤アクアロンARシリーズ
した( 図1)。アクアロンARを乳化重合時の乳化剤として
用いることでポリマーディスパージョンを高機能化させる
ことができます。
機械的、化学的安定性に優れたポリマーディスパー
ジョンを製造することができ、泡立ちも抑えることができ
ます( 図2)。泡立ちを抑えることで、ポリマーフィルムに
した際のピンホールの抑制や工程速度の高速化へも対応
することができます。また、ポリマーフィルムの耐水性を
向上させることができますので、膨潤や白化を抑制するこ
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第一工業製薬 社報 No. 579 拓人 2017 冬
日本画を身近に感じました。
住所・氏名・電話番号・会社名と『 拓人 』へのご意見・ご感想に、
「 2017冬号プレゼント希望 」とお書き添えください。
締切 2017年 2 月10日 必着 当選者発表はお届けをもって代えさせていただきます。
編 集後記
20
0
当社では長年培ってきた反応性界面活性剤の技術を
とてもかわいらしい作品もあり、
〒6 01- 8391 京都市南区吉祥院大河原町 5 第一工業製薬(株)
『 拓人 』係
e -mail:d-kouhou@dk s-web.co.jp Fax. 075 -323-5976
することができます。
生かし、新規反応性界面活性剤アクアロンARを開発しま
題材にした作品を数多く描かれています。
《 プレゼント応募、ご意見ご感想はこちらまで 》
m
図1 アクアロンARシリーズ構造式
れています。乳化重合反応過程では通常の非反応性界面
無くなります。これにより界面活性剤が表面にブリードア
日本画家の佐々木さんはインドを
( 応募いただいた個人情報は、プレゼントのお届け目的以外に使用することはありません。)
CH = CHCH3
CH
60
ウトしないポリマーフィルムが得られ、優れた物性を保持
最近流行りの塗り絵も良いですね。
これからもお客様との対話を通してアクアロンシリーズ
パージョンを分散安定化させる反応性界面活性剤が使わ
に化学的に固定化するため遊離の界面活性剤がほとんど
このセットで手軽に日本画が始められます。
身近なものを描いたり、絵手紙に挑戦したり。
チレンモノマーとも高い共重合性があり、ご使用を検討
ジョンは水系のためVOC( 揮発性有機化合物)を発生さ
日本画を描いてみませんか。
アクアロンARは、アクリレートモノマーだけでなく、ス
リマーディスパージョンは乳化重合法によって製造され、
粘着やコーティングの素材として塗料・紙・繊維・建築な
『 顔彩18 色と筆 』のセットを
3 名様にプレゼント
直後
1分後
5分後
アクアロンAR-10
直後
1分後
5分後
通常の非反応性界面活性剤
St / BA / AA
図 2 ポリマーディスパージョンの泡立ち性比較試験
《 参考文献 》
1)株式会社富士経済 2016年 液状樹脂関連・応用製品市場の展望とグローバル戦略
2)第一工業製薬株式会社:アクアロンカタログ
中村 和也
心の高さを実感しています。
条大橋からスタートしたことを、対談で君原さ
します。CNF、水系ウレタン樹脂や反応性界面
のつながりを知りました。
います。
うに展示会への出展や講演の依 頼があり、関
からも化学で楽しい世界をつくり続けます。
まからお伺いしました。マラソンと当社、京都
ますます注目を集めているCNF 。 毎月のよ
4月には第 6 回高機能プラスチック展へ出展
活性 剤などユニークな製品の展示を予定して
創業から、たすきをつないで108 年目。これ
なかむら かずや
機能化学品営業部
機能化学品東部グループ
専門課長
お問い合わせ
当社 創業の年に日本で初めてマラソン大会
が開催されたこと、日本初の駅伝が京都の三
[email protected]
☎ 03-3275-0564
社報 No. 579 拓人 2017 冬
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第一工業製薬 社報 No. 579 拓人 2017 冬
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