技術提案に関する審査委員会意見 評価項目 審査委員会意見 免震工法 ・免震性能確保への技術的アプローチについて,市庁舎の構造特性を踏まえたうえで最適と考えられる 免震化を提案しており,費用対効果も優れている。 ・施工品質の確保について,ヒアリングにおいて,協議・相談するとの回答があり,きめ細やかな対応 で高い品質が確保できると考えられる一方,現時点では詳細な方法等について確認できない部分も あった。 ・免震層上部と下部及び周辺との接続部について,エキスパンションジョイントや設備配管等は免震性 能にあった改修提案がされている。 工事施工中における配慮 ・1階柱頭免震工法を提案しており,施工中における部署移動等については,1階では各工区の工事に 伴い一定の部署移動をする必要があることはやむを得ないと考えられるが,来庁者や市職員に何らか の影響を与えることになる。 ・施工中の地震対策等,安全性への配慮については,前向きに検討しているがヒアリングにおいて実施 設計で計画したいとの回答であり,現時点では詳細な内容が確認できない部分もあった。 ・施工期間,施工曜日及び施工時間帯の配慮については,全体の工期を短縮する中で,柔軟な日程調整 に対応できると考えられる。 ・来庁者,市職員及び近隣住民の生活環境に与える影響への配慮については,影響が少なくなるような 配慮と安全の確保は為されていると考えられるが,提案及びヒアリングからは影響が最小限に抑えら れているとは必ずしも認められなかった。 ・仮設計画について,適切で快適な業務環境が確保されていると考えられるが,提案及びヒアリングか らは十分な配慮がされているとまでは認められなかった。 工事施工後の影響・環境対策 ・市庁舎機能の制約及び執務スペースへの影響については,平面駐車場の駐車台数の減少や1階のエレ ベーター前のスペースが若干狭くなるなど現状と同程度とは言えない。 ・執務環境への配慮については,ブレースを設置する箇所はあるが,居室の採光や通風は適切に確保さ れている。 地域貢献 ・地域貢献について,数値目標はないものの,地元業者の活用など提案内容に工夫が見られ,評価でき る内容であった。 総合的観点 ・丁寧な提案であり,事業に対する高い意欲と優れた技術力を有すると評価できる。
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