年はビットコインの普及拡大期に い。 ビットコインの相 場 は、外 国 為 替 相 場と同じように刻一刻と変 動 する。また、その変動率(ボラティ リティ)は、ユーロや米ドルといっ 金融とIT技術の融合「フィンテック」をキーワードに、足元では た法 定通 貨のそれと比べて非 常に ビットコインを始めとする仮想通貨や、ビットコインから派生した 大 きい( 年のヒストリカルボラ 基盤技術であるブロックチェーンに関するニュースが急激に増えて ティリティではユーロ円や ドル円 きた。そこで今月は、ビットコイン関連銘柄に注目したい。 の 約7倍)。そのため、ビットコイ ンなどの仮 想通 貨 と日本円などの 法 定 通 貨 との交 換によって利 ざや 前 提にしていることから、第 三者 インターネット上のお金 を 得る投 機 的 需 要 が、ビットコイ 的な管理者の存在なしに電子的な 現状では投機的需要が主流 ンの流通量の圧倒的 多 数を占めて 価 値の改 竄や二重使 用といった問 いるよ う だ。FXの投 機 的 需 要の 題を防ぐことが困難だったからだ。 一部がビットコインに流れていると ところが ビットコインは 、詳 細 は いった声も聞かれる。 紙 面の都 合で割 愛 するが、それら の問 題 を絶 妙 なアイデアで解 決・ 今年の取引高は昨年の4倍に 回 避し、改 竄や複 製の心配をする 政府は法整備で普及を後押し ことなくインターネット上で価 値 ビットコイン(単位:BTC)の を 流 通 さ せる こ と を 可 能 と し た 。 取 引 高は、調 査 会 社シードプラン まさに革 命的な発明だったと言 え ニングによる と、 年 は2 兆80 よう。今では、スマホやパソコンを 0億円(約3800万BTC)だっ 使って、誰でも簡単にビットコイン たが、 年には前 年 比約4倍の8 で価 値のやり取りをすることが可 兆2600 億 円(1 億5000 万 能となっている。 BTC )に 急 拡 大 するものと予 測 ち なみに 、ビットコインという さ れている 。ま た、現 状では現 物 と日 本ではマウントゴックス事 件 取引が主流だが、今 後は法 整備が が想起される人も多いかもしれな 進 むにつれて、FX と同 様の証 拠 い。ところが同事件はビットコイン 金 取 引のほか、デリバティブ取 引 の仕 組みに問 題があったわけでは などといった派 生的な取 引需要 も なく、同 社の運営 管理手 法の問題 生まれることが想 定されよう 。ま であったとされており、このことが た、ビットコインでの決済サービス 逆にビットコインの信 頼 性 を高め なども今後は普及が期待されると ることにもつながった点は興 味 深 17 まずはビットコインや仮 想通 貨 のことを簡 単におさらいしておこ う 。仮 想 通 貨 とは、個 人間でもや り とり が 可 能 な 、いわ ば「 インタ ーネット上の現金」のようなもの。 電子マネーに似ている部 分はある が、第三者的な管理者の存 在を前 提 としない点が大 きく 異 なる。と り わけ ビットコインは仮 想 通 貨の 嚆 矢であ り 、ビットコインという 偉大な発明によって仮想通貨の存 在が世の中に広く認知されるよう になったとも言えよう。 実はビットコインが登 場 するま でに も 、インター ネット 上で電 子 的な価値のやり取りをする仕組み は 世の 中 で た び た び 考 え ら れて き た。が、そのどれもが、生み出され ては 消 えて き た。というの も 、そ も そ もコンピューターや インター ネットは、原理的に情 報の複 製 を 15 17 ビットコイン関連銘柄 注目テーマ 16 46 2017. 2
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