弊社代表吉村著(1/19発行予定)「はじめに~目次」

はじめに
二〇一六年一月、サンフランシスコ最大のタクシー会社であるイエローキャブ協同組合が倒産した。「U
ber(ウーバー)」をはじめとした配車アプリの拡大によって、多くの顧客が、高くてサービスの悪いタ
クシーから、安くてクリーンでサービスの良いUberなどの白タクに流れたのだ。しかし、そんなUbe
rのドライバーたちも、やがて来る自動運転によって大量失業するだろう。
ドイツに本社を置くコンプレッサーメーカーのケーザー・コンプレッサー社は、コンプレッサーを売るこ
とをやめて、圧縮空気の従量課金を始めた。あるクライアントで、二〇〇台のコンプレッサーをIoT(モ
ノのインターネット)で繫いでAI(人工知能)を使って最適運転を行なったら電気代が六〇%も削減され
てしまった。この戦略でケーザー社はシェアを大きく伸ばした。
顧客が欲しいのはソリューションだ。ドリルというハードが欲しいのではなく穴が開けばよい。IoTの
技術に後押しされて今後もさまざまなハードが「所有から利用へ」と変化していくだろう。
リ シ ン ク・ ロ ボ テ ィ ク ス 社 ( 注 1)が「 バ ク ス タ ー」 と い う 革 新 的 な ロ ボ ッ ト を 生 み 出 し た。 フ ォ ー ス
フィードバックという新技術とAIによって、熟練工が作業手順を手取り足取り教えると学習しながら技術
を習得(インタラクティブ・ダイレクトティーチング)していくのだ。
001
こんぽう
部品を並べる、組み立てる、製品を梱包する、といったさまざまな作業を行なわせるのに専用プログラム
を作る必要はない。そしてなんとその値段が二万五〇〇〇ドル。一年間フル稼働したら時給約三〇〇円であ
る。二〇四〇年には世界中のほとんどの工場が無人化するとの予測もある。
アメリカのオートバイメーカーのハーレー社の工場では顧客の多様なカスタマイズニーズに応えるために
3Dプリンターがさまざまな形状のパーツを即時に造形している。アディダス社の靴の販売現場では顧客一
人一人のカスタマイズ要望に即時に応えるために3Dプリンターが活躍している。
ネットの普及によってさまざまな価値観に触れ、人々の価値観が多様化し、ニーズも多様化している。製
品やサービスのパーソナライズはこれから常識となるだろう。お仕着せの洋服を大量販売しているアパレル
企業は倒 産 す る だ ろ う 。
GE・アビエーション (注2)のジェットエンジンに使われる燃料ノズルは3Dプリンターで製造されて
いる。従来は二〇種類の部品を組み合わせて作っていたが、3Dプリンターを使用することで一個のユニッ
トで済んでしまい、しかも軽くて強いというメリットがある。原料の削り出しによる廃棄ロスもなくなる。
3Dプリンターの登場によって多くの金型職人が失業し、多くの下請け部品メーカーが倒産するだろう。
はんよう
テクノロジーが進化すると、必ず技術的失業者と技術的倒産企業が生まれる。
蒸気機関という汎用技術 (注3)が発明されて第一次産業革命が起きた。
それまで人力で紡いでいた織物が蒸気機関という動力を得ることによって生産性が二〇〇倍に高まった。
002
紡績産業から大量の技術的失業者が発生して、機械を壊すラッダイト運動 (注4)が起きた。
しかし、蒸気機関という汎用技術は同時に鉄道業などの新産業を生み出した。失業者はその他の産業に吸
収されていった。第一次産業革命の覇権国家はイギリスだ。イギリスは世界の工業製品の五〇%を製造し、
「世界の工場」と呼ばれた。
第二次産業革命は電力とモーター、化石燃料による内燃機関という汎用技術によってもたらされた。蒸気
機関よりも細かい制御が可能となり、多くの新産業が生まれて世界に大量生産大量消費時代をもたらした。
マサチューセッツ工科大学コンピューター科学・人工知能研究所の元所長であり、アイロボット社の創設者の一人であるロドニー・ブルックス博士によっ
(注1)リシンク・ロボティクス社
て二〇〇八年に設立された会社。同社は「ロボットをより身近に、より使いやすく、より実用的に」というミッションの実現のため、最先端のAIやアク
チュエータの技術を駆使してロボットの製造・開発に取り組んでいる。
アメリカの航空機エンジンメーカー。複合企業ゼネラル・エレクトリック傘下のGEテクノロジー・インフラストラクチャの一部門。本社はオハイオ州エ
(注2)GE・アビエーション
バンデール。
第一次産業革命(一八世紀後半~一九世紀中期)における蒸気機関、第二次産業革命(一九世紀後半~二〇世紀初頭)における内燃機関と電力のように、さ
(注3)汎用技術
まざまな用途に応用し得る基幹的な技術のこと。汎用技術がさまざまな分野での応用的な技術進歩を次々と引き起こすことで、持続的な経済全体の成長が
実現する。
一八一一年から一八一七年頃にかけて、イギリスの織物工場地帯で起こった工場機械の打ち壊し運動。
(注4)ラッダイト運動
工場労働者が産業革命に伴う機械の普及に反対し起こした運動で、ラッダイト運動という名前は運動の指導者とされるネッド・ラッドに由来するといわれている。
003
農業の生産性が高まり多くの農民が失業して工場労働者へと移動していった。第二次産業革命の覇権国は当
初はアメリカだった。やがてその覇権は第二次世界大戦の混乱を経てドイツと日本へ移動していった。
第三次産業革命はコンピューターとインターネットという汎用技術がもたらした情報通信革命だ。工場が
自動化し、省人化が進んだ。デジタル化によって印刷会社が倒産し、ネット通販によって書店をはじめとし
た多くの小売店が倒産し、ダイレクトマッチングによって問屋や代理店が消滅した。
第三次産業革命の覇権国はアメリカだ。私たちはマイクロソフトのウィンドウズOSを使ったPCで仕事
をし、アップルのスマホを常時携帯して、グーグルの提供するナビゲーションサービスを使ってスマートに
移動し、フェイスブックで人と繫がり、アマゾンで買い物をする。
ITとネットの世界において日本は、アメリカ企業が作ったプラットホームの上で小作人をしているのが
現状だ。すべての利益はアメリカ企業に吸い上げられていく。世界の時価総額上位一〇社のうち、七社をア
メリカのIT企業が占め、日本企業は見る影もない。
そして今、AI、IoT、ロボット、3Dプリンターという技術が汎用技術化して第四次産業革命が起き
ている。
これらの汎用技術がこれからさまざまな産業に入り込み、また多くの技術的失業者と技術的倒産企業を生
み出すだ ろ う 。
004
中国
1,500,000
(年)
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
そして同時に、まだ見たことのない新産業が
生まれるだろう。
第四次産業革命の覇権国争いはまだ始まった
ばかりだ。ITとネットの世界においての覇権争
いではアメリカに敗れた。しかし、これからはI
oTによって日本が得 意とする健 康、医 療、介
護、製造現場、土木建築現場、自動走行などリ
アルな世界のデータを巡る戦いが始まる。いち
早 くこれらのリアルデータを取 得し、AIやロ
ボットを活用することによって劇的な生産性の
向上が期待できる。人手不足も一気に解消だ。
二〇年前の、一九九五年、日本のGDP(国
内総生産)は五〇〇兆円、当時のアメリカのG
DPは約七〇〇兆円、その差は一・四倍でしか
なかった。それが二〇年後の二〇一五年、日本
005
1995
0
アメリカ
日本
1,750,000
名目GDPの推移(日本、アメリカ、中国)
図表0-1
(単位:10億円)
2,000,000
1,250,000
1,000,000
750,000
500,000
250,000
出典:IMF-World Economic Outlook Databases(2016)
のGDPは依然五〇〇兆円で変わらず。アメリカは約一七〇〇兆円で、その差は三倍以上に拡大してしまっ
た(図表0―1)。一九九五年に日本の世帯年収の中央値は五五〇万円だった。それが二〇年後の二〇一五
年では四二〇万円にまで低下した。一億総中流といわれていた日本は富裕層と貧困層の格差社会へと向かっ
ている。
世界第二位だった経済力も二〇一〇年に中国に抜かれて三位に転落し、さまざまな経済機関によれば、二
〇五〇年には日本のGDPはインドネシアにも抜かれて世界第八位、現在八%のGDPの世界シェアが三%
まで落ちると予測されている。アメリカの核の傘に守られている日本だが、経済的地位が世界第八位まで低
下したら、日本はアメリカにとって守るべき重要な国ではなくなるだろう。日本は経済力で防衛していたわ
けで、経済力が落ちれば平和な日本が根底から揺らぐ。
明日の日本を背負う若者の変化も著しい。生まれた頃から豊かなモノに囲まれて何不自由なく育ってきた
日本の若者はハングリー精神に乏しいといわれる。「ゆとり教育」によって自分らしさを大切にするように
育てられ、競争が苦手。この「ゆとり世代」は、スマホとLINEをはじめとするソーシャルメディアの普
及による「ネットイジメ」を体験したことで、目立って「イタイ」人になることを極度に恐れる。過剰に空
気を読んで、高望みせず、安全に「いつメン」(いつものメンツ)と週末に河原でバーベキューする現状に
満足する「さとり世代」へと進化を遂げている。
二〇一五年末の『ニューズウィーク』誌の見出しは、「世界でもっとも起業家精神が低いのは日本の若者」
006
南アフリカ
80
カザフスタン
ガーナ
フィリピン
韓国
チリ
エクアドル
70
ポーランド
60
冒険や刺激のある生活は大切だ
(%)
100
90
と書いている。全世界の五九カ国の若者
に、「 冒 険 は 好 き で す か?」
、
「クリエー
テ ィ ブ で す か?」 と の 質 問 を 集 計 し た
ら、日本の二〇代の若者の結果は、他国
の若者と比べると異常値? と思えるほ
どの低い位置にプロットされた(図表0
―2)
。
果たして、こんな体たらくの日本は第
四次産業革命の好機を捉えて復活できる
のだろうか?
私は日本人と日本企業の特性を活かせ
ば、このチャンスを逃さずに必ず復活で
きると確信している。
幸 い な こ と に 私 た ち は 世 界 最 先 端 で、
007
ウルグアイ
イエメン
日本
30
ドイツ
ウズベキスタン
ウクライナ
40
アメリカ
アゼルバイジャン
50
60
70
80
クリエーティブであることは大切だ(%)
50
40
10
20代のクリエーティブ・冒険志向
図表0-2
90
ナイジェリア
20
※点線は、59カ国の平均値である。
出典:「世界価値観調査」
(2010-2014)
世界中のどの国も経験したことのない少子高齢化社会を進んでいる課題先進国だ。
ソリューションビジネスの生まれる宝の山の中に住んでいるのだ。
少子高齢化、介護問題、独居老人、ひきこもり、孤独死、エネルギー問題、自然災害、地方創生、女性活
躍推進、待機児童問題などなど日本の抱える数え切れないほどの社会課題はスマホやテクノロジーだけでは
解決しな い 。
現場に入り込んでもん絶した者でなければわからない知恵と経験にAIやロボットといったテクノロジー
が掛け合わされて真のソリューションとなる。
さらに幸運なことに、移民を受け入れなかった日本は団塊世代の大量退職と相まって先進国で唯一の人手
不足国家 だ 。
医療・介護現場は常に人手不足。多くの小売りや飲食の会社が人手不足でお店を大量に閉鎖している。建
築・土木・測量技術者の新規求人倍率は空前の五倍だ(厚生労働省「労働市場分析レポート」第六一号)。
日本はあらゆる産業でテクノロジーを使った生産性向上のニーズがある。
大量の移民を抱えるイギリスやフランス、若年失業率五〇%のスペインで同じことを行なったら、ラッダ
イト運動の再現のような暴動が起きるだろう。
日本で、AIやロボットを駆使したサービス産業の生産性向上に取り掛かったなら、ブラック企業のホワ
イト化、「ワークライフバランスの向上!」と称賛されるだろう。
008
生産量(GDP)は、資本、技術、労働、という三つの生産要素投入量の関数で表現される。
労働量が一定でも、技術が劇的に進歩すれば生産量も劇的に拡大する。
AI、IoT、ビッグデータ、ロボット、3Dプリンターといった第四次産業革命の汎用技術を他国に先
んじて徹底活用すれば、労働人口の減少を補って生産量(GDP)を増大させることが可能だ。
二〇五〇年には世界中のすべての国が少子高齢化する。課題先進国日本が先んじて生み出したイノベー
ションが世界に輸出されて世界を救うことになるだろう。
本書では、日本人と日本企業の特性を活かして日本企業が生み出すべきイノベーションと、その成功確率
を高める具体的な方策を示した。
私は以前、公認会計士をして外資系の大手会計事務所にいた。良い上司に導かれて株式上場の専門家とな
り、数多くのベンチャー企業の上場を支援した。途中、JASDAQに上場審査官として出向し、一〇〇社
以上のベンチャーの上場審査にも携わった。
二〇〇〇年のネットバブルの絶頂期、熱に浮かされて監査法人を退職して自らがベンチャーを立ち上げ、
ベンチャーキャピタルから六億円を調達し、二〇〇六年に上場した。
自分が上場審査で合格を出した会社の半数以上が今は倒産している。その後悔の念から企業の永続性の探
009
求に興味 を も っ た 。
人にも企業にもライフサイクルがあって、成長し、成熟し、衰退する。諸行無常、万物流転。変わらない
モノは何一つない。永続するほうが異常なのだ。その異常を起こして会社を永続させるのがイノベーションだ。
二〇〇六年に株式会社ワークハピネスを立ち上げ、現在は大企業のイノベーション創出のコンサルティン
グを行な っ て い る 。
ベンチャー企業と大企業の両方の良さを知るからこそ出せる日本再興の最適解があると私は信じている。
イノベーターは使命感をもってさまざまな困難を乗り越える。
明治維新を実現したイノベーターたちは、命を懸けてこれを成し遂げた。
黒船を自分の目で見た吉田松陰 (注5)と坂本龍馬。
上海に渡航し、政治文化の先生だった中国人が欧米の白人たちにひざまずいている姿に、「明日の日本」
を見た高 杉 晋 作 。
イギリスに留学して、先進国の文明の発達ぶりに驚いた伊藤博文と井上馨。
自分の目で見て感じて危機感をもち、使命感を高めたイノベーターたちが明治維新を起こしたのだ。
それによって日本は近代化を果たし、欧米列強からの植民地化を避けて近代化の道を進み始めた。
私も、東京にへばりついて情報を取りに行かず、代わり映えのしない毎日を過ごし、週末に駒沢公園を
ジョギン グ し て い た ら 、
010
「日本は平和だな」、「何も問題ないな」としか感じないだろう。
世界を飛び回って、自分の目で見て、耳で聞いて、五感で感じて、考えた今、猛烈に危機感をもっている。
株式会社ワークハピネス 代表取締役社長 吉村慎吾
今世界で何が起きているのか。日本はどこへ向かうべきなのか。一人一人は何をなせばよいのか。
この本にそのすべてを記した。
二〇一 七 年 一 月 一 九 日
のりかた
幕末期長州藩の志士、思想家、教育者。幼名は大次郎・寅次郎・寅之助、名は矩方、別号を二一回猛士という。父は杉百合之助(一八〇四―一八六五)、松
(注5)吉田松陰
まなべあきかつ
陰は次男として一八三〇年九月二〇日(天保元年八月四日)に生まれた。一八五四年下田の米艦に搭乗を計り失敗、投獄の後生家に幽閉される。討幕論を
唱え、老中間部詮勝暗殺を画策して投獄され、安政の大獄により一八五九年一一月二一日(安政六年一〇月二七日)に三〇歳、獄中で刑死した。
011
…
…………………………………………………………………………………………………………………………………
1
目 次
はじめに
……
………………………………………………………
17
を貸し借りするソーシャルレンディング
2.IoTがもたらす生産性革命と新ビジネスモデル
まで広がるIoT/IoTであらゆる機能・サービスがクラウド化(所有から利用へ)する
ゴミ箱にIoTで五〇%のコスト削減/ジェットエンジンを従量課金/保険、電力、医療に
…
………………………………………
(物置)シェアからヒマ人シェアまで/クラウドファンディング/見知らぬ個人間でお金
転換を宣言/テーブルシェア/環境意識の高まりが後押しするタンスシェア/モノオキ
クシー体験/シェアリングエコノミーに破壊される伝統産業/フォードがサービス業への
ウーバライゼーションの衝撃/タクシーより圧倒的に優れているUber体験/悲惨なタ
1.ウーバライゼーション(シェアリングエコノミー)の衝撃
第1章 破壊的イノベーションの予兆
…
……………………
18
42
3.すべての製造業はサービス業となる
…
…………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………
スマイルカーブによる成功セオリーの変化 ビジネスモデルのトータルデザインが最重
要!/ディープラーニングが切り開くAIの可能性/AIを駆使したソフトウエア企業が
メーカーを支配する時代/すべての製造業はサービス業となる
4.無人化と人間の超人化
雇用の未来/ロボットメーカーが生み出した革命的な汎用ロボット/AIパーソナルバト
…
………………………………………………………………………
ラー「アマゾンエコー」/無人化と人間の超人化/未来の職業は二極化
5.ニーズの多様化とパーソナライズ
多様化する価値観とライフスタイル/ロングテール&パーソナライズ
6.
「モノ消費」
より
「コト消費」 物質的欲求から自己実現欲求へと向かう人々
モチベーションを取り巻く怪奇現象 「モノ消費」から「コト消費」/若者の車離れ/世
界的環境意識の高まり
49
62
76
…
81
第四次産業革命と日本が生み出すべき
イノベーションの方向性
第2章 …
………
…
……………………………
95
……
…………………………………………………………………………
…
………………………………………………………
生み出せ!/モノの豊かさではなく心の豊かさで再び「世界のお手本」となれ
会課題解決イノベーション」/人生の充実度を上げる「自己実現支援イノベーション」を
日本の社会課題を解決するイノベーションを生み出せ/将来の生活の不安を取り除く「社
3.
「社会課題解決イノベーション」を起こせ
け/サービス業もAI&ロボットを実装して「生産性イノベーション」を実現せよ
化」へのロードマップを描け/自動車産業は移動サービス業へ移行するロードマップを描
日本が起こすべきイノベーションの方向性/製造業は工場の「完全無人化」と「クラウド
2.日本の自動車産業が生き残る道
命と覇権国家/日本政府がめざす「日本再興戦略」と第四次産業革命
我われは第四次産業革命の渦中にいる/AIはあらゆる産業の汎用技術となった/産業革
1.IoT、AI、シェアリングエコノミーで変わる世界のビジネス
96
107
120
…
…………………
…………………………………………………
…
経済産業省
対 談 経産省が考える二〇三〇年の日本 大
臣官房総務課長 荒井勝喜
日本企業からイノベーションを
生み出すセオリー
第3章 ……
…………………………………………
…
…………………………
キ ャ ン プ 』 / 優 れ た 事 業 モ デ ル / ビ ジ ネ ス モ デ ル・ ピ ラ ミ ッ ド を 活 用 し た イ ノ ベ ー テ ィ
シ ョ ン を 起 こ し た 事 例( 富 士 フ イ ル ム ) / ミ ッ シ ョ ン を 再 発 見 す る『 イ ノ ベ ー シ ョ ン・
社を存続させる/ミッションを再発見してイノベーションを起こす/技術中心にイノベー
強い使命感×イノベーティブなビジネスモデル×高い行動学習力/優れたミッションが会
2.日本の大企業からイノベーションを生み出す成功方程式
セオリー/日本企業の「イノベーション」の鍵はチームで「カルロス・ゴーン」になること
人事制度/日本人の特性がイノベーションを阻む/カルロス・ゴーンが教えてくれた変革
デルの罠」/オペレーターがイノベーターを善意で潰す/イノベーターを排除する日本の
大企業からイノベーションを起こすのは容易ではない/イノベーションを阻む「メンタルモ
1.日本の大企業でイノベーションを起こす難しさ
147
140
148
175
……
……………………………………………………………
ブ・アイデア創造力強化/『アイディエーションキャンプ』/高い行動学習力/『わーく
はぴねす農園』
3.イノベーションを成功させる物理環境
211
あとがき
……
………………………………………………………
…
…………………………………………………………………………
…
…………………………………………………………………………………………………………………………………
ムダゼロ、リードタイムゼロの世界/我われは第二次ルネサンスの渦中にいる
1.第四次産業革命の先にあるもの
第4章 第五次産業革命は来るのか?
対 談 ピンチはチャンス、火中の栗を拾って会社を変えろ! 作家 江上剛
境整備/異業種連合イノベーションが日本を救う『ニッポンイノベーター塾』
阻む恐怖の山/イノベーションが生まれる組織の三条件/イノベーターが次々生まれる環
イノベーションを成功させる物理環境は「出島・集積・プロテクト」/イノベーションを
……
…
238
245
246
253