仕様書及び特記仕様書[PDFファイル/1MB]

平成28年度鷹島海底遺跡音波探査業務委託 仕様書
1.業 務 名 平成28年度鷹島海底遺跡音波探査業務委託
2.委託期間 契約締結日から平成29年3月28日
3.音波探査実施場所及び報告書等納入場所
①音波探査実施場所
松浦市鷹島町神崎免鷹島海底遺跡及びその周辺
②報告書等納入場所
長崎県教育庁長崎県埋蔵文化財センター
(長崎県壱岐市芦辺町深江鶴亀触515-1)
4.遺跡名称 鷹島海底遺跡
5.業務内容
・別添特記仕様書のとおり。
6.業務実施報告
・別添特記仕様書に指定した成果品を3部、及び電子データ一式を提出すること。
7.その他
・関連法令等を熟知のうえ、遵守すること。
・本業務において、必要な機材等は受託者で用意すること。
・本業務で得た成果物の著作権は、長崎県教育委員会に帰属するものとする。
8.留意事項
・業務遂行中に知り得た情報等については、発注者の許可なく他に漏らしてはならない。
・発注者が業務遂行にあたって提供した資料等については、本業務以外に使用してはならない。
・本仕様書及び特記仕様書に定めのない事項については、発注者と協議のうえ、定めるものと
する。
平成28年度鷹島海底遺跡音波探査業務委託 特記仕様書
1.目的
鷹島海底遺跡及びその周辺における海底表層地層探査を行い、大陸棚表層堆積物を対象とした
表層地層探査データの取得と海底下の異常反射体の抽出を目的とする。
2.概要
発注者指定の範囲内において高分解能の音響を利用した地層探査装置(以下「音波探査装置」
という。
)を使用し、表層地層探査データを取得する。また、得られたデータから堆積物中の異
常反射体を抽出する。
3.業務場所
仕様書3の①及び②のとおりする。なお、①音波探査実施場所の詳細は別紙「探査範囲図」に
示すとおりとする。
4.業務の構成・数量
本業務の構成及び数量は、以下のとおりとする。
① 打ち合わせ・・・・4回(事前2回、終了後1回、解析終了後1回)
② 各種手続き・・・・一式
③ 海底地層探査・・・一式
④ 解析処理・・・・・一式
⑤ 成果物の作成・・・一式
⑥ 成果物納入・・・・一式
5.業務内容と要件
(1)業務計画書等の提出と各種手続きに関する事前打合わせ
1)請負者はあらかじめ本業務の実施に必要な業務計画書(任意様式)を作成するとともに
事前に発注者と以下の項目について打合わせを行い、承諾を得ること。
① 音波探査装置の必要性能
② 探査船傭船計画
③ 業務に要する日数
④ 関係機関への告知と調整
⑤ 漁協関係者事前説明の内容
2)業務計画書の内容
業務計画書には以下の項目について明記すること。
① 工程計画表
② 現場作業員名簿
③ 担当技術者名簿
④ 探査方法
⑤ 安全管理体制
⑥ 緊急時の対応計画
3)業務実施体制に関する要件
① 業務の主たる部分を再委託するものでないこと。
② 海底遺跡において、音波探査装置を用いた大陸棚表層堆積物の調査・解析の業務実績
があること。
(2)業務の詳細
1)各種手続き
請負者は、下記の手続きを探査前に行うこと。
① 探査船の傭船(探査中および検収の際、県職員等が乗船するため、定員 10 名以上の
船を用意すること)
② 関係機関への周知と調整(県・市町・警察・消防署・漁協)
2)音波探査装置による調査
業務場所(探査範囲図)で探査船に設置した音波探査装置により、海底表層地層データ
を収録する。音波探査装置の仕様は以下のとおりとする。
① 海底下の堆積構造を明らかにするとともに、対象物(異常反射体)の形態を的確に捕
捉するため、分解能が高く指向角の狭いパラメトリック方式の音波探査装置(地層探
査装置:SES2000Stndard など)
、若しくは同等以上の性能を有する探査システムを用
いて実施すること。
② 航行中におけるローリングによる揺れを補正するためにビームステアリング機能を
搭載した音波探査装置を使用する。
3)測位
測位は既知点に設置した基準局と探査船で GNSS 観測を同時に行い、そのデータをリア
ルタイムに専用無線機を用いて探査船に伝送し基線解析により正確な位置を求める
RTK-GNSS 方式により行う。
4)探査の方法
業務場所における探査は10m間隔で実施することを基本とする。
5)安全管理
① 調査員は救命胴衣を常用すること。
② 作業前には作業員の健康状態を確認し、作業に使用する機材の点検・整備を十分に行
うこと。
③ 水路測量中は水路業務法第 17 条の規定により船舶に標識を掲揚すること。
④ 作業中は船舶航行安全を確保するため、安全監視員を配備すること。
6.成果品
本業務終了後、業務完了報告書(契約様式第1号)とともに、成果品として次の報告書等を提
出すること。
① 業務報告書(3部及び電子データ一式)
② 異常反射体及び周辺の地層を明瞭に判断できる縮尺で作成した海底地層探査縦断図記
録集(3部及び電子データ一式)
③ 海底地層探査データ(オリジナルデータ)
④ 異常反射体位置図(3部及び電子データ一式)
鷹島1号沈没船
鷹島2号沈没船
国史跡『鷹島神崎遺跡』
養殖いかだ
A
B
D
C
音波探査実施箇所「鷹島神崎遺跡沖」
東西:約 1,500m
南北:約 350m
平面直角座標(1 系)
A X:47050、Y:25150
B X:46950、Y:26650
C X:46600、Y:26600
D X:46700、Y:25100
約 530,000m2
平成28年度
鷹島海底遺跡音波探査業務委託
【探査範囲図】