~賢治さんの世界(ギャラリー展を終えて)〜

~賢治さんの世界(ギャラリー展を終えて)〜
平成28年は、宮沢賢治生誕120年にあたりました。生前、賢治は詩集「春と修羅」お
よび童話集「注文の多い料理店」を出版しただけでしたが、後に多くの遺作が出版され、
今も絵本作家や小説家などに影響を与え続けています。そこで、
“サポーターズくらぶ”
では図書館まつり(11/26)に合わせ、宮沢賢治を紹介するギャラリー展を企画しました。
私たちは宮沢賢治に詳しいわけではないので、企画に当たっては読者の立場で考えまし
た。
まず、賢治の作品およびそれらに影響を受けた絵本や小説などについて調査しました。
展示物は親しみやすさに配慮してできるだけ手書きとし、皆で作り上げたものです。以
下、「 」の部分は、担当したサポーターの感想です。「サポーター歴6ヶ月。”雨ニ
モマケズ”の毛筆に悪戦苦闘しましたが、メンバーの励ましで仕上げることができまし
た (Ko)」「影響を受けた現代作家について調べ、宮沢賢治を多面的に捉えることがで
きました。科学者、宗教家、音楽愛好家などの賢治の側面を知った上で作品を読み返す
と、理解が深まると感じます(Sa)」「飾り付けは”銀河鉄道の夜”にちなみ、星々を
長いレールに見立て汽車が星空を緩やかに通っていくイメージで作りました(Su)」
宮沢賢治の作品は、音読すると深みが増すと言われています。そこで、図書館まつり
の当日に、正面玄関前で朗読パフォーマンスを行いました。「無我夢中でした。この図
書館では初めての試みで、個人的にも初めて。足を止め聴いてくださりありがとうござ
いました(Ni)」 今後も、朗読に親しむ機会を増やせたら良いと思います。
今回のギャラリー展では市民の皆さんか
らさまざまな御意見をいただきました。「大
好きなのは雨ニモマケズです」との声が多か
ったです。サポーターズくらぶでは、これか
らもギャラリー展を企画していく予定です。
また、ギャラリー展に合わせ、銀河ステー
ション文庫代表の石月ひろ子さんをお招きし、大人のためのおはなし会を開きました
(12/1)。「石月さんの中に蓄えられた豊かで広い賢治さんの世界が、美しい映像と共に
紹介されました。皆で「星めぐりの歌」を歌い「雨ニモマケズ」を音読し、柔らかな声
で語られる「いちょうの実」「注文の多い料理店・序文」等に耳を傾け、賢治の言うす
きとおったほんとうのたべものに出会えた時間でした(Mi)」