平成28年度大学の世界展開力強化事業審査結果表

平成２８年度大学の世界展開力強化事業
審査結果表
大
学
名一橋大学
タイプ
Ａ－①
事
業
名アジア・ビジネスリーダー・プログラムⅡ（アドバンスト）
〔評価コメント〕
本事業計画は、一橋大学、北京大学、ソウル大学校の３大学交流により、アジアのビジネ
スリーダーとして将来グローバルに活躍できる人材を育成することを目的としたものであ
り、経営分野の国際的な大学院教育を全て英語で実施することで国内外から学生を集めてき
た実績に加え、アジア発の教育カリキュラムや教材の開発とデジタル・コンテンツ化を通じ
て、我が国における高等教育のグローバルリーダーとしての役割を果たそうとする意欲的な
取組である。
また、大学教育における国際的な質保証のチューニング活動で得たノウハウの活用や、国
際的なアクレディテーションの基準認定を目指すことで、国際的な質保証に積極的に取り組
む体制となっており、高く評価できる。
更に、学生の支援体制についても、少人数の教育環境の中でのセミナーアドバイサーによ
るきめ細かな指導や、外国大学での教員研修など充実しており、学生が西洋とアジアの良さ
を融合した新しい経営理論の相互学習を通じて、企業の成長と社会的課題の解決に貢献して
いくことに期待できる。
一方で、それぞれの社会や文化を相互に学習するに当たり、何を求め、どのように実現し
ていくかについては明確に示されておらず、また、中国語・韓国語の修得を目標として設定
していない点も懸念されるため、より体系的な検討が望まれる。また、本事業が全学的な国
際化の取組とどう結びつくのかについては明確に示されておらず、本事業の参加部局以外に
も多くの部局を持つ総合大学として、一橋大学及び相手大学が持つ豊かな資源を有効に活用
するために、更なる検討と取組が望まれる。
最後に、今回「大学の世界展開力強化事業」に採択された貴学におかれては、将来の我が
国と中韓両国との関係を見据え、質保証を伴った国際教育連携の先導的モデルに中心となっ
て取り組む拠点大学であるということの意義とその責任、期待の重さを認識し、事業内容の
実現に向け真摯に取り組まれることを強く要請する。

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