視聴覚センターだより (第102号) 社会教育教材選定委員会・人権教育教材選定委員会 視聴覚センターでは、よりよい教材を求めて、社会教育視聴覚教材選定委員会と人 権教育視聴覚教材選定委員会を開催しています。様々な分野の皆様のご意見をおうか がいし、教材を選定しています。 候補教材の試写を通して、作品についての意見交換、評価を行います。ご意見や評 価は、導入時の参考とさせていただいています。今年度も年間で三回実施しました。 教材選定委員会を経て配架した教材は、視聴覚センターホームページに速報として掲載しています。 【視聴覚センターホームページ 新着ビデオ(小中学校教材を含む) 社会教育・人権教育 PDF】 (第102号) 視聴覚センターだより 昭和 50 年(1975 年)11 月、視聴覚センターは視聴覚教育 の普及に伴い、北九州市立中央図書館内に開館しました。設立 当初は、16 ミリフィルムをはじめ視聴覚教材・機材の貸出し や教材制作事業、研修事業、LL研修講座、16 ミリ映写技術講 習会、普及事業など、幅広く事業展開していました。特に 16 ミリ映写技術講習会の参加人数は、年間 1,000 人を超えていま した。まさに、16 ミリフィルムが視聴覚教育の中心だったと いっても過言ではありません。教材視聴者数は、昭和 57 年 (1982 年)には 120 万人を超えていました。 視聴覚センター事業が大きな変化を見せ始めるのは、平成元年(1989 年)頃からです。教材・機材利用 数や教材視聴者数は、毎年減少していきました。 開館 41 年目を迎えた現在、教材・機材利用数や教材視聴者数は減少してきているものの、授業や研修、 行事等で活用できる教材や機材の貸出しを通して、学校教育や社会教育を支援しています。また、研修講座 や市民を対象にした週末映画会、クラシックレコードコンサート、子ども映画会も継続開催し、市民の皆様 の楽しみをサポートするなど、今なお幅広く事業展開しているのです。 先日、16 ミリ映写機を使っての映画会を開催した利用者の方から「16 ミリ映 画は、ほとんどの子どもが初めて見ました。16 ミリ映写機にも興味をもち、質 問攻めでした。すごく盛り上がりました。また、利用します。」という声が届き ました。子ども達のたくさんの笑顔が目に浮かびます。しかし、時代の流れの中 で利用者減少やICT化の急速な普及など、担うべき役割が大きく変化し、事業 見直しが必要だとの声も挙がっています。 視聴覚センターは今、事業見直しを図り、大きな転換期を迎えようとしています。 全国視聴覚教育連盟 視聴覚教育功労者 表彰 開館時間と休館日 開館時間 9時30分から18時まで (土・日曜日、祝日は開館) 休館日 月曜日・年末年始 月曜日が国民の祝日にあた る場合は開館し、その翌日 が休館日 ♦視聴覚センター位置のご案内♦ 勝山公園 J R:小倉駅から徒歩20分 西小倉駅から徒歩1 0分 西鉄バス:市役所前 徒歩5分 勝山公園 徒歩1分 市営バス:市役所前 徒歩5分 房前 雅雄 様(北九州市) 北九州市AVEの会に所属し、16ミリフィルム等視 聴覚教材を積極的に活用し、子ども達の健全育成や 地域の社会教育活動の発展に多大な貢献をしてこら れました。誠に、おめでとうございます。北九州市 AVEの会から、16年連続で受賞者輩出となりました。 また、門司区会が北九州市から、若松区会が福岡 県から、社会貢献活動で表彰されました。併せてお 慶び申し上げます。 編集後記 早いもので、平成 29 年を迎えました。新元号の発 表時に小渕恵三氏が述べた「平成」の名前の由来は、 『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」、 『書 経』大禹謨の「地平天成(地平かに天成る)」からで「内 外、天地とも平和が達成される」という意味だそう です。さて、現在はこの名前の由来のような世の中 になっているでしょうか。日本の政治・経済・国民 生活、東京都の豊洲市場問題、東京五輪問題、さら に国際情勢や紛争、自然災害など、「心穏やか」とは 程遠い現実が目の前にあると感じ、今後を心配する 人も多いのではないでしょうか。 さて、視聴覚センターに勤務して3年が経とうと しています。大きな波が押し寄せた3年間であり、 個人的には「心穏やか(平和)」とは言い難い心境です。 多くの皆様の心が「穏やか(平和)」になることを 祈りながらペンを置くことにします。ありがとうご ざいました。
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