2017年1月号 - 椙山女学園大学

2017(平成29)年 1月11日
学校通信
7
1 月号
椙山女学園大学附属小学校
新年を機に「未来」について考える
校 長
新年明けましておめでと
うございます。本年もよろ
しくお願いいたします。
森
和 久
もたちに必要な能力とは何で、どうしたら伸ばすこと
ができるのか。このことが教育の重要な課題です。
学校も、これまでやってきたことに安住するのでは
さて、恒例となっており
なく、「今」の取り組みが、子どもの未来につながる
ます「初泳ぎ始業式」で、
と信じて、困難な課題にもチャレンジしなければなら
本年の抱負を披露せよとい
ないと思っています。
うお題をいただきまして、いろいろ悩んだのですが、
「未来創造」という言葉にいたしました。
今年、新たにチャレンジしようと、考えていること
を一つ披露します。それは「プログラミング教育」の
この言葉は、子どもたちに未来を創造する意欲や能
導入です。これは、平成32年度からの新しい学習指
力をつけてほしいという気持ちと、そのような子ども
導要領に取り入れられる見込みで、コンピュータに意
たちを育て続けられるよう本校の未来を創造したいと
図した動きをするよう指示する学習を通して、一連の
いう気持ちを込めたものです。
動きを実現するためにどのように指示したらよいのか
子どもたちが活躍するであろう未来を、今の私たち
ということを論理的に考える力を育むことをねらいと
が語ると、どちらかというとネガティブにとらえがち
しています。単にプログラミングの手法を学ぶのでは
です。「少子高齢化」「情報化」「グローバル化」と
なく、求める結果を得るためのアプローチの仕方、伝
いったこれからの時代を示す言葉を、「以前と変わっ
達の仕方を学ぶという、まさに未来に生きる汎用的な
たことが生じるので、それに対応するのは大変だ」と
能力の育成がねらいなのです。
いうように後ろ向きに受け止めてしまうことが多いの
です。
多くの学校現場からは、理念はわかるけれども実際
にどのような学習活動を行ったら良いのかわからない
確かに人は安定の中に安心を見いだし、急激な変化
という不安の声が聞かれますが、本校では、果敢にチ
が予測されると不安を覚えます。しかしながら、今が、
ャレンジします。昨年よりロボットプログラミング部
過去の延長線上の安定の中にあるというのは、そう思
を立ち上げたり、4年生において外部講師をお招きし
いたいという心理状態が生み出しているだけであっ
た授業も行ったりしたところですが、本年は、その活
て、いつの時代にも安定した「今」があったわけでは
動をさらに充実させ、先
ありません。不安定な「今」を悪戦苦闘しながら努力
進的な取り組みをしてい
してきた先人の営みによって、過去から見た未来、即
る外部の有識者の協力を
ち「今」があるのだと思います。
いただきながら、各教科
変化の激しい時代にも、失敗を恐れず、チャレンジ
との関連を考え、本校の
精神を持って、前向きに、そして冷静に、自分の理想
教育課程に位置づけて参
の実現に向かって、「強く」「明るく」「美しく」歩
りたいと考えております。
み続けられる意欲をもつ人を育てていかなければなら
ないと、決意を新たにしているところです。
「未来を創造する」のは、意欲だけでは困難です。
そのための能力が必要です。新しい時代に生きる子ど
課題解決のために、何をしなければならないか、ど
のような伝達をしなければならないかを筋道立てて、
冷静に考える。そんな「理知的女子」が、教室で見ら
れることを楽しみしていただければと存じます。