道 民 意 見 募 集 結 果

道 民 意 見 募 集 結 果
件名
整理 受
番号 月
1
北海道暴力団の排除の推進に関する条例の一部を改正する条例(案)
理
氏名等
日
11/10
職 業
募集した意見等の概要
「暴力団排除特別強化地域」は、
独立した章にするか、利益供与に
連動する章にするべきと考えま
す。
特別強化地域内におけるみかじめ
料等の利益供与授受の禁止という
本改正条例の実効性をより高める
ため、標章制度(暴力団員の当該
店舗への立入禁止を記載した標章
を掲示し、暴力団員の店舗への立
ち入りを禁止する制度)を導入す
るべきと考えます。
道条例は、青少年の健全な育成を
図るための措置として2つの条項
を置くが、暴排教育に関する視点
が欠けている。
他府県では、暴排教育を行う主体
が府県であるのに対し、道での主
体は道民等で、道は支援する立場
であるに過ぎず違和感を感じる。
道は、青少年が暴力団に加入せず
暴力団の被害を受けないようにす
るための方策を鮮明にするべきと
考えます。
他府県では、事業者が商品を販売
し、暴力団員がそれに見合った適
正な料金を支払うような場合でも
利益供与に該当し、勧告等の対象
としているが、道条例では勧告等
の対象としていないことから、勧
告等の対象範囲を拡張するべきと
考えます。
応募手段
担当課
捜査第四課
意見等に対する道警察の考え方
道内全域における措置を規定した「暴力団事務所の開設及び運営の禁
止」の次に、特定の地域における措置を規定した「暴力団排除特別強化
地域」を独立した章として置くことを検討しています。
特別強化地域内におけるみかじめ料等の利益供与授受の禁止に関する条
項は全国都道府県のうち7府県で規定し、そのうち3県で標章制度を規
定しており、北海道においても特別強化地域規定と併せて標章制度導入
を検討しましたが、本改正ではまず特別地域内におけるみかじめ料等の
授受禁止に関する規制強化に主眼を置き、標章制度については改めて情
勢等を勘案したうえで判断したいと考えております。
郵
送
道条例では、道民等が青少年に対して指導又は助言を行うように努め、
道は情報の提供その他の必要な支援を行うと規定されていることから、
御意見のとおり解釈されたものと思われますが、従来から暴排教育の主
体は道であり、条例により暴排教育の主体が道民等に移行するものでは
ありません。
道条例制定の趣旨は、これまでの「警察対暴力団」という構図から「社
会対暴力団」という構図に転換し、道と道民等が一体となって暴力団排
除に取り組むというものであるため、条文上は青少年に対する指導等を
行う主体を道民等としていますが、道が主体となって暴排教育を始めと
する暴排活動を推進することに変わりはありません。
暴力団根絶には、人的供給源を絶つことが重要であり、職員を派遣して
暴力団に加入しない等の暴排教育を推進していきます。
道条例では、御意見のとおり、適正な料金を支払うような場合や、目的
のない利益供与については禁止事項としているものの、勧告等の対象と
せず、一方で、暴力団の威力利用目的での利益供与や、暴力団の活動又
は運営に協力する目的での利益供与を勧告等の対象としています。
これは、道条例では、事業者には暴力団との自主的な関係遮断を求める
ことを基本としているためであり、暴力団の威力利用目的等を有する悪
質な事業者に対してのみ勧告等の措置を講ずるものであります。
2
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本改正案は、暴力団排除をより一
層強力かつ実効的に推進するため
に有益であり賛成であるが、みか
じめ料等を支払う事業者のうち少
なくない部分は、被害者としての
側面を有する者や、軋轢が生じる
ことを懸念する者がいると思わ
れ、規制と同時に被害者として援
助するための施策が必要と考えま
す。
被害者的な側面の強い事業者への
過度の処罰を避け、同時に事業者
が警察等の協力を得て積極的にみ
かじめ料等の支払を止めることを
促すべく、事業者が自首した場合
にその刑を減軽又は免除できる規
定を検討するべきと考えます。
御意見のとおり、みかじめ料等を支払う事業者の中には、被害者的立場
の事業者や、支払いを拒絶することによる軋轢を懸念する事業者が存在
することは承知しています。
そのため、本制度施行に当たっては、事業者に対する周知・徹底を図
り、具体的な支払停止と絶縁方策に関する情報提供や、保護対策等につ
いて広報を行い、事業者との密接な協力体制を確立します。
郵
送
すでに特別強化地域規定を実施している府県では、事業者の取締りが最
終目的ではなく、暴力団を利用する事業者に対して暴力団との決別を促
し、事業者の適正化を図って暴力団の排除を実現することが目的である
として、自首により減軽規定を設けているところもあります。
道条例も考え方は同様でありますが、自首事案に対しては、刑法第42
条第1項の自首規定を適用することで、対応可能と考えております。