2017 年の懸念材料、「米国経済」が急増

2017/1/10
大宮支店
住所:さいたま市大宮区桜木町 1-11-9
ニッセイ大宮桜木町ビル 7 階
TEL:048-643-2080(代表)
URL:http://www.tdb.co.jp/
特別企画 : 2017 年の景気見通しに対する埼玉県企業の意識調査
2017 年の懸念材料、
「米国経済」が急増
~トランプノミクス、日本経済に「マイナス影響」が 4 割~
はじめに
2016 年 12 月 8 日に発表された 7~9 月期の実質 GDP 成長率 2 次速報は前期(4~6 月期)比 0.3%
増、年率換算で 1.3%増と、3 四半期連続のプラス成長となった。また、住宅着工戸数の増加や有
効求人倍率の上昇が続くなど改善傾向を示す指標がある一方、個人消費は依然として足踏み傾向
がみられており、業種や地域で景況感の格差が表れている。
帝国データバンク大宮支店は、2016 年の景気動向および 2017 年の景気見通しに対する埼玉県企
業の見解について調査を実施した。
本調査は、
TDB 景気動向調査 2016 年 11 月調査とともに行った。
なお、景気見通しに対する調査は 2006 年 11 月から毎年実施し、今回で 11 回目。
※調査期間は 2016 年 11 月 16 日~30 日、調査対象は埼玉県内企業 994 社で、有効回答企業数は
368 社(回答率 37.0%)
。
調査結果(要旨)
1.2016 年の景気動向、
「回復」局面だったと判断する企業は 5.7%となり、前回調査(2015 年 11
月)から 2.4 ポイント減少。他方、
「踊り場」局面とした企業は 53.0%と 2 年連続で 5 割超、
「悪
化」局面は 20.4%と前回から 2.1 ポイント増加。
2.2017 年の景気見通し、
「回復」を見込む企業は 12.5%で、2016 年見通し(2015 年 11 月調査)
と比べ 1.8 ポイント増加。
「悪化」や「踊り場」局面を見込む企業が減少した一方、
「分からな
い」が 29.3%で調査開始以降で過去最高、先行き見通しに対する不透明感が一段と強い。
3.2017 年景気への懸念材料は「米国経済」
(44.0%、前年比 31.3 ポイント増)が最多。2 位は「人
手不足」
、3 位は「原油・素材価格(上昇)
」
。前回トップだった「中国経済」
(19.8%、同 24.7
ポイント減)
、2 位だった「消費税制」
(11.7%、同 30.5 ポイント減)は大幅に減少。
4.景気回復のために必要な政策、
「個人消費拡大策」
「所得の増加」
「公共事業費の増額」
「年金問
題の解決(将来不安の解消)
」
「法人向け減税」が上位 5 項目にあげられる。
「出産・子育て支援」
や「介護問題の解決」を重要施策と捉える企業も 2 割前後。
5.トランプ次期米大統領の経済政策が日本経済に与える影響は、
「プラスの影響」が 11.7%、
「マ
イナスの影響」が 39.7%、
「影響はない」が 11.1%、「分からない」が 37.5%。
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特別企画:2017 年の景気見通しに対する埼玉県企業の意識調査
1. 2016 年の景気、「踊り場」と捉える企業が 2 年連続で半数超、不透明感漂う一年
2016 年の景気動向について尋ねたところ、
「回復」
局面であったと回答した企業は 5.7%となり、
2015 年の景気動向(2015 年 11 月調査)から 2.4 ポイント減少した。他方、
「踊り場」局面とした
企業は 53.0%と 2 年連続で 5 割を超えたほか、
「悪化」局面とした企業は 20.4%と前回調査より
2.1 ポイント増加となった。また、
「分からない」は 20.9%と調査開始以降で最も高かった。
「回復」局面とみている企業からは「国内需要の増加、価格上昇は感じられ、輸出状況は積極
傾向にある」
(小規模企業・卸売)や「全体的には回復基調に推移している」(中小企業・製造)
など、景況感の回復を実感しているという意見がみられた。しかし、
「踊り場」局面が半数超を占
めるなかで、
「マーケット全体が拡大しているという認識はない」(中小企業・建設)や「日銀や
政府の計画通りに景気回復が進んでおらず、爆買いが急速に萎んだことにより一部業種では苦戦
が目立ってきている」
(大企業・小売)といった、業種や企業間で現状の景気動向が二極化してい
る様子もうかがえる。
「悪化」局面とした企業からは、
「全体の需要の落ち込みが顕著となってきており、今年度売り
上げ増の企業は少ない」
(大企業・サービス)や「流通が少なく、売り上げは減少」(小規模企業・
卸売)などの声がみられた。また、
「分からない」では、「アメリカの大統領にトランプ氏がなっ
た影響がどのように出るのかわからない」
(中小企業・卸売)や「大企業は良い、中小零細は悪い」
(小規模企業・製造)といった規模間格差を指摘する意見があがった。
アベノミクスは開始から 4
景気動向の推移(2006 年~2016 年)
年目を迎えたが、2016 年の景
気動向を回復局面と捉える企
業は 1 割に満たず、じわじわと
回復局面
2006年
2007年
減少している。他方、
「踊り場」
(2007年11月調査)
局面とする見方は 2 年連続で
(2008年11月調査)
2009年
半数を超えているほか、「分か
(2009年11月調査)
らない」とする企業も初めて 2
(2010年11月調査)
割を超え、過去最高の割合とな
った。2016 年の景気に対して
半数超の企業が「踊り場」局面
と認識していたなかで、判断を
2010年
2011年
(2011年11月調査)
2012年
(2012年11月調査)
2013年
(2013年11月調査)
2014年
留保する企業も多く、不透明感
(2014年11月調査)
の漂う一年だったと言えよう。
(2015年11月調査)
2015年
2016年
(2016年11月調査)
3.0%
31.5%
88.7%
1.6% 31.1%
4.7%
44.0%
42.2%
5.7%
51.1%
47.1%
57.8%
53.0%
12.8%
12.8%
57.3%
21.9%
8.1%
13.9%
38.6%
40.3%
15.2%
4.9%
53.4%
2.6% 29.1%
10.4%
分からない
11.1% 17.0%
50.3%
0.0% 6.4%
4.6%
悪化局面
58.8%
13.2%
(2006年11月調査)
2008年
踊り場局面
11.0%
8.2% 18.8%
29.2%
18.3%
20.4%
13.4%
15.8%
20.9%
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2. 2017 年の景気見通し、「踊り場」「悪化」を見込む企業が減少、「分からない」が急増
2017 年の景気について、
「回復」局面を迎えると見込む企業(12.5%)は 2016 年見通し(2015
年 11 月調査、10.7%)を 1.8 ポイント上回った。
「悪化」や「踊り場」局面になると見込む企業
が 2016 年見通しより減少した一方、
「分からない」とする企業が 29.3%で調査開始以降最も高く、
先行き見通しが一段と難しくなっている様子がうかがえる。
規模別でみると、
「悪化」と見通す企業の割合は「小規模企業」が 21.6%で「大企業」より 4.0
ポイント高く、規模の小さい企業ほど厳しい見通しを示していることが浮き彫りとなった(8 ペー
ジ参考表参照)
。業界別では、
『小売』で「回復」と見通す企業の割合がゼロとなり、
『建設』も 8.3%
と 1 割未満にとどまる。両業界とも個人消費や人手不足などそれぞれを取り巻く厳しい業界環境
を考慮して、控えめな景気見通しを回答している。
「回復」を見込む企業からは「米国の利上げにより円安傾向になれば景気にはプラス」
(中小企
業・製造)や「中国を中心に建設機械の需要が出始めており今年度より期待が持てる」(中小企業・
卸売)など、海外経済の活発化に期待する声がみられたほか、「悪化」や「分からない」とする企
業からは「トランプ米新大統領が現実的にはどのような政策を打ち出すかによる」
(大企業・製造)
など、次期米国大統領による経済政策の行方に対する懸念を持つ企業が非常に多かった。
景気見通しの推移(2007 年~2017 年)
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特別企画:2017 年の景気見通しに対する埼玉県企業の意識調査
3. 「米国経済」の動向を懸念する企業が前年より 31.3 ポイント増
2017 年の景気に悪影響を及ぼす懸念材料を尋ねたところ、
「米国経済」が 44.0%で最も高かっ
た(3 つまでの複数回答、以下同)
。
「米国経済」は前回調査(2015 年 11 月)から 31.3 ポイント
増加しており、トランプ次期大統領が打ち出す経済政策による米国経済への影響を懸念する企業
が急増していることが浮き彫りとなった。逆に、前回トップだった「中国経済」は同 24.7 ポイン
ト減の 19.8%、前回まで 2 年連続で 2
位だった「消費税制」は同 30.5 ポイン
ト減の 11.7%となっており、景気の懸
念材料はこの 1 年で大きく様変わりし
た。また、「人手不足」は 33.7%で 2
位、
「原油・素材価格(上昇)
」は 30.4%
で 3 位となっており、景気を左右する
重要項目として上位にあげられた。
業界別にみると、「米国経済」では
『小売』や『建設』など 4 業界、
「人手
不足」では『建設』『金融』『運輸・倉
庫』が 4 割を超える企業で景気への懸
念材料として挙げている。また、「原
油・素材価格(上昇)」は『運輸・倉庫』
2017 年の懸念材料(上位 10 項目、複数回答、3 つまで)
(%)
2016年11月調査 2015年11月調査
1
2
3
4
5
6
7
10
米国経済
人手不足
原油・素材価格(上昇)
為替(円高)
中国経済
為替(円安)
株価(下落)
金融市場の混乱
消費税制
物価下落(デフレ)
↑
↑
44.0
33.7
30.4
23.6
19.8
15.5
11.7
11.7
11.7
10.1
↑
↓
↑
↓
注1: 以下、「雇用(悪化)」(9.0%)、「所得(減少)」(8.7%)、「金利(上昇)」(8.4%)、
「TPP協定の実行」(6.3%)、「地政学リスク」(6.0%)、「政局」(5.4%)、「法人税制」
(3.8%)、「欧州経済」(3.3%)、「税制(消費税制、法人税制を除く)」(2.4%)、「物価
上昇(インフレ)」(2.2%)、「訪日観光客数の減少」(0.3%)、「その他」(3.0%)
注2:矢印は2015年11月調査より5ポイント以上増加、または減少していることを示す
注3:2016年11月調査の母数は有効回答企業368社。2015年11月調査は393社
2017 年の懸念材料(上位 3 項目、業界別)
が 5 割超となっている。企業からは、
(構成比%、カッコ内社数)
米国経済
「トランプ新米国大統領の政策実施が
世界経済の最大の不確定要素である」
(中小企業・卸売)や「2017 年は米国
次第のところが大きい」(大企業・小
売)といった、米国経済の先行き不透
12.7
26.5
27.7
7.9
44.5
17.3
12.0
5.6
42.2
6.9
人手不足
原油・素材価
格(上昇)
全国
41.8 (4,226) 28.5 (2,878) 28.4 (2,876)
-
(10,110)
埼玉
44.0
(162) 33.7
(112)
-
(368)
金融
0.0
(0) 50.0
0.0
(0)
-
(2)
(29) 51.7
建設
48.3
不動産
33.3
(3)
(124) 30.4
(1)
(31) 26.7
(16)
-
(60)
0.0
(0) 22.2
(2)
-
(9)
-
(149)
製造
48.3
(72) 24.8
(37) 29.5
(44)
明感をあげる企業が多かった。また、
卸売
35.1
(27) 36.4
(28) 37.7
(29)
-
(77)
「零細企業の後継者がいないことで、
小売
75.0
(6) 37.5
(3) 25.0
(2)
-
(8)
事業承継されず廃業するのは国として
損失である」
(小規模企業・卸売)など、
運輸・倉庫
28.0
(7) 48.0
(12) 56.0
(14)
-
(25)
サービス
45.9
(17) 32.4
(12) 13.5
(5)
-
(37)
その他
100.0
(0)
-
(1)
(1)
0.0
(0)
0.0
注1:網掛けは埼玉県全体以上を表す
後継者不在問題を指摘する声もあった。注2:全国の母数は有効回答企業1万110社。埼玉は368社
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4. 景気回復に必要な政策、「個人消費拡大策」「所得の増加」「公共事業費の増額」がトップ 3
今後、景気が回復するために必要な政策を尋ねたところ、
「個人消費拡大策」が 39.7%(複数回
答、以下同)で 5 年連続のトップとなった。次いで「所得の増加」
「公共事業費の増額」
「年金問
題の解決(将来不安の解消)
」
「法人向け減税」が 3 割を上回った。企業は、今後の景気が回復す
るために、所得増加や将来不安の解消を通じた個人消費の拡大が依然として重要な課題と捉えて
いるとともに、地域経済を下支えする公共事業や企業の競争力向上を図る法人向け減税を求めて
いることが浮き彫りとなった。
また、政府の成長戦略の柱となる女性活躍に関しては、「出産・子育て支援」(21.2%)や「介
護問題の解決(老人福祉、介護離職など)
」
(19.8%)が 2 割前後となった。
企業の声としては、
「人口の減少対策」
(中小企業・卸売)や「外人労働力の活用推進」
(小規模
企業・不動産)といった、人手不足解消につながる政策を必要とする意見があった。
今後の景気回復に必要な政策(複数回答)
(%)
2016年11月調査 2015年11月調査
1
個人消費拡大策
2
所得の増加
3
公共事業費の増額
4 年金問題の解決(将来不安の解消)
5
法人向け減税
6
個人向け減税
7
雇用対策
8
規制緩和
9
出産・子育て支援
10 介護問題の解決(老人福祉、介護離職など)
39.7
37.0
33.7
33.4
30.2
29.6
26.1
25.8
21.2
19.8
40.7
39.7
26.2
36.6
34.4
31.3
28.5
30.0
23.9
19.8
注1: 以下、「財政再建」(16.3%)、「物価(デフレ)対策」(14.1%)、「地方創生」
(12.2%)、「TPP協定の実行」(11.4%)、「原発事故の収束」(10.1%)、「災害対策」
(9.5%)、「研究開発の促進税制」(9.0%)、「金融緩和政策」(8.2%)、「地方への税
源移譲」(7.1%)、「環境関連の優遇策(補助金など)」(6.8%)、「震災復興」
(6.5%)、「女性登用」(5.7%)、「個人向け手当の創設」(4.1%)、「道州制の導入」
注2:2016年11月調査の母数は有効回答企業368社。2015年11月調査は393社
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5. トランプノミクスの影響、日本経済に「マイナス」「分からない」が 4 割で拮抗
昨年 11 月の米大統領選挙で共和党候補のトラン
プ氏が勝利した。選挙期間中の発言等が報道される
トランプノミクスによる
日本経済への影響
なか、大統領就任後の経済政策(トランプノミクス)
プラスの
影響
11.7%
や対日政策への注目が高まっている。
そこで、トランプ次期米大統領による経済政策
(トランプノミクス)が、日本経済にどのような影
響を与えると思うか尋ねたところ、「プラスの影
分からな
い
37.5%
響」と回答した企業は 11.7%と 1 割強にとどまった。
マイナス
の影響
39.7%
他方、
「マイナスの影響」は 39.7%で 4 割近くに上
った。また、
「影響はない」は 1 割程度だったほか、
影響はな
い
11.1%
「分からない」が 37.5%と、4 割弱の企業がトラン
プノミクスによる影響を測りかねていることが明
らかとなった。
注:母数は有効回答企業368社
「マイナスの影響」があると回答した企業を業界
(55.6%)が 5 割を超えている。他方、
『卸売』は 28.6%
別にみると、
『小売』
(62.5%)と『不動産』
にとどまり、最も高い『小売』より 33.9 ポイント低く、業界によりトランプノミクスが日本経済
に与える影響について温度差が表れる結果となった。企業はトランプ氏の経済政策に対して不明
な部分が多いと考えつつも、日本経済への影響を慎重かつ厳しくみている様子がうかがえる。
トランプノミクスで日本経済に「マイナスの影響」割合~業界別~
(%)
70
60
62.5
55.6
50
49.7
40.5
40
40.0
36.7
28.6
30
20
10
卸売
建設
運輸 ・倉庫
サービ ス
製造
不動産
小売
0
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<参考1> トランプ次期大統領の「就任 100 日行動計画」の主な内容
就任初日に実行
北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉、もしくは脱退を表明
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの撤退を表明
中国を為替操作国に認定するよう指示
不公平貿易の洗い出しを指示
シェールオイルや天然ガスなどエネルギー規制の緩和
国連の温暖化対策への資金拠出取りやめ
就任100日で立法措置
4%の経済成長に向け、連邦法人税率を35%から15%に下げ
企業の海外移転を阻止する税制改革
民間の投資減税拡大と、今後10年で1兆ドルのインフラ投資
医療保険制度改革(オバマケア)の廃止
メキシコの資金負担で同国国境に壁を建設
まとめ
2016 年の景気は、
「踊り場」局面と考える企業が 2 年連続で半数を超えた一方、
「分からない」
とする企業も初めて 2 割を超え過去最高の割合となるなど、不透明感の漂う一年だった。
さらに、2017 年の景気を「踊り場」
「悪化」局面と見込む企業は前回調査より減少し、
「分から
ない」と回答した企業が大きく増加しており、先行きへの見通しが一段と難しくなったとみてい
る傾向も表れた。
とりわけ、懸念材料として「米国経済」を挙げる企業が急増した。トランプ次期米大統領の経
済政策(トランプノミクス)や対日政策に対する方向性がまだ具体的に示されていないため、日
本経済にどのような影響を及ぼすか測りかねている。またトランプノミクスが日本経済に「マイ
ナスの影響」を与えると考えている企業は 4 割近くとなる一方、どのような影響があるか「分か
らない」とする企業も 4 割弱を数える。トランプノミクスに対しては不明な部分が多いものの、
企業は日本経済への影響を慎重かつ厳しくみている様子がうかがえる。
今後の景気回復に向けて、企業は個人消費拡大策や所得増加など個人消費が活発化することが
重要と考えている。海外動向に先行き不透明感が漂うなか、今後、日本経済が自律的な好循環を
達成するため、政府は消費活性化と企業業績の改善に向けた政策を一段と推し進める必要性が高
まっている。
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2017/1/10
特別企画:2017 年の景気見通しに対する埼玉県企業の意識調査
<参考2> 2017 年の景気見通し~規模・業界・地域・従業員数別
(構成比%、カッコ内社数)
回復局面
踊り場局面
悪化局面
分からない
回復局面
全国
11.0 (1,115) 37.9 (3,827) 20.0 (2,027) 31.1 (3,141) 100.0 (10,110)
埼玉
12.5
(46) 38.6
(142) 19.6
(72) 29.3
(108) 100.0
(368)
大企業
11.8
(6) 43.1
(22) 17.6
(9) 27.5
(14) 100.0
(51)
中小企業
12.6
(40) 37.9
(120) 19.9
(63) 29.7
(94) 100.0
(317)
小規模企業
15.2
農・林・水産
-
(19) 32.8
(41) 21.6
(27) 30.4
(38) 100.0
(125)
-
-
-
-
-
-
-
金融
0.0
(0) 50.0
(1) 50.0
建設
8.3
(5) 45.0
不動産
11.1
製造
(1)
-
0.0
(0) 100.0
(2)
(27) 13.3
(8) 33.3
(20) 100.0
(60)
(1) 44.4
(4) 11.1
(1) 33.3
(3) 100.0
(9)
11.4
(17) 37.6
(56) 22.8
(34) 28.2
(42) 100.0
(149)
卸売
19.5
(15) 39.0
(30) 20.8
(16) 20.8
(16) 100.0
(77)
小売
0.0
(0) 87.5
(7) 12.5
(1)
0.0
(0) 100.0
(8)
運輸・倉庫
12.0
(3) 32.0
(8) 12.0
(3) 44.0
(11) 100.0
(25)
サービス
13.5
その他
0.0
(5) 24.3
(9) 21.6
(8) 40.5
(15) 100.0
(37)
(0)
(0)
(0) 100.0
(1) 100.0
(1)
0.0
0.0
(構成比%、カッコ内社数)
合計
全国
踊り場局面
悪化局面
分からない
合計
11.0 (1,115) 37.9 (3,827) 20.0 (2,027) 31.1 (3,141) 100.0 (10,110)
埼玉
12.5
(46) 38.6
(142) 19.6
(72) 29.3
(108) 100.0
5人以下
19.1
(9) 31.9
(15) 17.0
(8) 31.9
(15) 100.0
(47)
6~20人
12.6
従
21~50人
8.9
業
員 51~100人
17.3
数
101~300人
7.7
別
301~1,000人 14.3
(15) 38.7
(46) 23.5
(28) 25.2
(30) 100.0
(119)
(9) 42.6
(43) 15.8
(16) 32.7
(33) 100.0
(101)
(9) 28.8
(15) 19.2
(10) 34.6
(18) 100.0
(52)
(3) 48.7
(19) 20.5
(8) 23.1
(9) 100.0
(39)
(0) 42.9
(3) 100.0
(7)
(2)
(0) 100.0
(3)
1,000人超
0.0
(1) 42.9
(3)
0.0
(0) 33.3
(1) 66.7
0.0
(368)
注1:網掛けは埼玉県全体以上を表す
注2:全国の母数は有効回答企業1万110社。埼玉は368社
企業規模区分
中小企業基本法に準拠するとともに、全国売上高ランキングデータを加え、下記のとおり区分。
大企業
中小企業(小規模企業を含む)
小規模企業
製造業その他の業界
業界
「資本金3億円を超える」 かつ 「従業員数300人を超える」
「資本金3億円以下」 または 「従業員300人以下」
「従業員20人以下」
卸売業
「資本金1億円を超える」 かつ 「従業員数100人を超える」
「資本金1億円以下」 または 「従業員数100人以下」
「従業員5人以下」
小売業
「資本金5千万円を超える」 かつ 「従業員50人を超える」
「資本金5千万円以下」 または 「従業員50人以下」
「従業員5人以下」
サービス業
「資本金5千万円を超える」 かつ 「従業員100人を超える」
「資本金5千万円以下」 または 「従業員100人以下」
「従業員5人以下」
注1:中小企業基本法で小規模企業を除く中小企業に分類される企業のなかで、業種別の全国売上高ランキングが上位3%の企業を大企業として区分
注2:中小企業基本法で中小企業に分類されない企業のなかで、業種別の全国売上高ランキングが下位50%の企業を中小企業として区分
注3:上記の業種別の全国売上高ランキングは、TDB産業分類(1,359業種)によるランキング
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