26 排尿自立指導料の実際

特 集
排尿自立指導料 の 実際
3
女性
A 男性
男性
1
膀胱平滑筋
尿道海綿体
2
精のう
膀胱
膀胱
尿意を感じる
図5
手指を洗う
立位または座位で
導尿する
B 女性
1
球海綿体筋
骨盤底筋群
4
5
6
直腸
尿道
腟
3
前立腺
直腸
尿道
看護師がおこなう排尿自立指導-看護師が得意な治療とは-
2
3
尿道口を清浄綿で拭く カテーテルを挿入する
4
5
座位時の挿入
6
骨盤底筋群
骨盤底筋群
A 訓練をおこなう姿勢
机を
支えにして
B 方法
図7
仰向けで
間欠自己導尿
A スピーディカテ ®(コロプラスト)
B スピーディカテ ® コンパクト(コロプラスト)
まずは
リラックス・深呼吸
2
1
速く締める・緩める
ゆっくり締め続ける 1
腹部にひき上げる 2
座位で
男性用
×50∼100/ 日
四つんばいで
女性用
自己導尿カ
テーテル親
水コー ティ
ング①
図9
図6
骨盤底筋訓練
ないます(
図6
)
。骨盤底の筋力や動かし方を評
おこなわず,間欠導尿をおこないます。間欠導尿
価して,患者のできる回数から始めますが,1 日
が長期にわたり必要な場合を予測したときには,
ブルタイプ(
50 ~ 100 回を目標に継続を促します。ただし,お
患者自身または患者家族が手技を習得できるよう
ディスポーザブルタイ
こないすぎても疲れる原因になるため,他の筋肉
指導します。看護師がおこなう無菌操作の導尿に
プの親水性コーティン
の動きや疲労がないかを確認して実施します。
とらわれる必要はありません。患者が手指を洗
グ(
い,カテーテルを把持して,膀胱内にたまった尿
再利用型はこしの強
を排出させることが大切です(
いセルフカテ 標 準 型
間欠導尿 / 自己導尿
図7
)
。患者に適
尿道留置カテーテルを抜去したものの,排尿が
したカテーテルの種類を選択して,導尿の手技を
困難または残尿が多い場合には,すぐに再留置を
指導します。カテーテルの種類は,ディスポーザ
26 2017/1 Vol.5 No.1
(
図9
図 11
・
図8
図 10
男性用
)
,
)
,
女性用
先端部(2 孔式)
接続部
(ルアーテーパー加工)
)
,コンパクト
に折りたためる柔らか
図8
自己導尿用カテーテル:ディスポーザブルタイプ
サフィード ® ネラトンカテーテル(テルモ)
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